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中島啓太 首位と1打差の絶好滑り出し 巨人・菅野との自主トレで刺激「自分も限界をつくらないように」

[ 2024年4月26日 04:15 ]

男子ゴルフツアー ISPSハンダ欧州・日本トーナメント第1日 ( 2024年4月25日 静岡県 太平洋C御殿場C(7262ヤード、パー70) )

第1日、2番でティーショットを放つ中島啓太。4アンダーで暫定5位=太平洋クラブ御殿場
Photo By 共同

濃霧で開始が2時間50分遅れる中、先月のヒーロー・インディアンオープンで欧州ツアー初優勝を飾った中島啓太(23=フリー)が4バーディー、ボギーなしの66で回り、暫定6位につけた。清水大成(25=ロピア)、吉田泰基(26=東広野GC)、池村寛世(ともよ、28=ディライトワークス)らが65で回り、11ホールを終え5アンダーの長野泰雅(20=福岡地行)を含む5人が暫定首位。日没サスペンデッドで72人が競技を2日目に持ち越した。

世界の舞台で成長を続ける男は、ファンの期待を裏切らない。今大会が欧州ツアー初Vからの凱旋となる注目の中島が、暫定6位の好スタートを切った。「凄く緊張しました。11番でいきなりピンチでしたが、パーセーブできて流れに乗れました」。序盤で勝負強さを発揮した。前半の11番で第1打を左の林に曲げ3打目が180ヤードも残ったが、そこから7Iで1・5メートルにつけリズムをつかんだ。

好調を支える"魔法の言葉"がある。メンタルコーチのニール・スミス氏から授けられた「目の前の一打にコミットする」だ。ヒーロー・インディアンオープンで優勝を争っている時にLINEで「体がフワフワしている」と悩みを相談すると「勝つことが重要ではない。目の前の一打にコミットして成功を続けることが大事だ」と助言を受け、日本勢5人目の欧州ツアー制覇を達成。それ以来、プレー中に呪文のように唱え続け、気持ちをコントロールしている。

このオフに巨人の菅野らとハワイ合宿を敢行。豊富なトレーニング量の菅野を間近で見て「自分も限界をつくらないようにしなければ」と刺激を受けた。その効果もあり、スイングスピードがアップし飛距離もキャリーで10ヤード伸びた。18番パー5ではそのパワーを生かした。昨年までは3打目を刻んでいたが、9Iの第2打をピン上3メートルにつけ、バーディーを奪って成長した姿を見せた。

暫定成績とはいえ、首位と1打差は絶好の滑り出し。「今週末に良い位置で回れるように頑張りたいです」。日本選手初となる欧州ツアー出場2試合連続Vを目指し、春の御殿場で旋風を起こす。 (大渕 英輔)

《耐えた麟太朗》
しろまる...主催者推薦で出場している早大3年の中野が健闘。8、9番でバーディーを奪いスコアを伸ばした。12番を終えたところで日没サスペンデッドとなった。「ショットの距離感が合わず耐えるゴルフでした。始まる前は不安ばかりだったのでかなり良いスタートです」。開幕戦の東建ホームメイト・カップでは初日に大会記録の61をマーク。今週も活躍が期待されるが「明日はスタート時間が早いので寝坊しないことが一番」と笑わせていた。

《清水暫定首位》
しろまる...清水が65で回り暫定トップに立った。「アプローチ、パットが良かったという感じです」。内藤雄士コーチの指導を受け、スイング改造に取り組んできたが、その成果が出始めた。「オフにトレーニングして体の使い方とか、可動域も含めてやった結果、だいぶ良くなっている」と手応えを口にする。今大会に勝てば欧州ツアーの出場資格も得られるため「行きたいですね」と意欲を見せていた。

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