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パットがGOOD!愛に似ているグリーン 勝負どころで一定のリズムで打てる

[ 2019年11月9日 09:00 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラッシック第1日 ( 2019年11月8日 滋賀県・瀬田GC北C=6659ヤード、パー72 )

<TOTOクラシック第1日>1番でティーショットを放つハンナ・グリーン(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

【東京五輪女子コーチ 服部道子Check<3>H・グリーン】オーストラリア出身のハンナ・グリーン選手は、メジャーの全米女子プロでツアー初優勝を飾り、今季ブレークした注目の選手です。彼女の生命線はパッティング。物凄くプレッシャーがかかる場面でも一定のリズムで打てる、勝負どころでの強さは際立っています。

そのパッティングスタイルは鈴木愛さんに似ています。下半身が微動だにせず、両肩、両腕とグリップがつくる三角形の形を崩さないで、大きな筋肉を使い、振り子のように加速してストロークしています。パターは14本の中で一番繊細なクラブなので、小手先で打ってしまいがちですが、大きい筋肉で打つとインパクトゾーンが長くなり、強く入ることがなくなります。また、大きい筋肉の方が安定して動くので常に同じリズムで振ることができます。

距離感はジャストタッチではなく、浅めにラインを読んで強めに打つタイプ。ボールの転がりに直進性があり、順回転なのでちょっとした凹凸にも負けません。緊張する状況になればなるほど集中力が増すタイプで、調子がいい時はグリーンのどこに乗ってもバーディーチャンスになる感じです。でも、それが入らなくても2メートルくらいのパーパットを平気で決められる強さを持っています。

初日は6番で10メートルのバーディーパットを決めるなど5バーディーを奪い、首位タイの好スタートを切りました。2日目以降のプレーに期待が高まります。(プロゴルファー)

だいやまーくハンナ・グリーン 1996年12月20日生まれ、オーストラリア・パース出身の22歳。父の影響で9歳からゴルフを始める。17年にプロ転向。18年から米ツアーに参戦。世界ランク114位で臨んだ今年6月の全米女子プロ選手権ではオーストラリア選手として史上3人目のメジャー制覇を果たした。9月のポートランド・クラシックで2勝目。日本では16年サントリー・レディース、17年ザ・クイーンズなどに出場。1メートル67。

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