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Bミュンヘン・レバンドフスキ CL最速23分ハット!ポーランドの英雄、内外でウクライナに"連帯"

[ 2022年3月10日 05:30 ]

欧州チャンピオンズリーグ 決勝トーナメント1回戦第2戦 Bミュンヘン7ー1ザルツブルク ( 2022年3月8日 )

ハットトリックを達成したレバンドフスキ(AP)
Photo By AP

バイエルン・ミュンヘンは8日、ホームでザルツブルクに7―1で大勝し、2戦合計8―2で3季連続の8強を決めた。FWロベルト・レバンドフスキ(33)が開始23分で大会史上最速のハットトリックを達成。リバプールはインテル・ミラノに0―1で敗れたが、2戦合計2―1で突破を決め、FW南野拓実(27)は出番がなかった。

試合前に「PEACE(平和)」と書かれた横断幕がピッチに広げられ、場内スクリーンでも反戦メッセージが掲示された一戦。主役はレバンドフスキだった。

前半12分と21分に自ら得たPKを確実に決めると、さらに2分後にもカウンターから3点目。試合開始23分でのハットトリックは欧州CL最速記録となり「最初の1分からアクセル全開でいくことを、みんなが分かっていた」と胸を張ったエースが7得点のゴールラッシュの扉を開いた。

今季公式戦42得点とし、7季連続40得点をクリア。2季連続FIFA最優秀選手に選ばれた非凡な決定力が際立つが「大切なのはピッチの全員が自分の役割を果たしたこと」と周囲への感謝と気配りを忘れなかった。

ウクライナ支援にも積極的だ。過去にはドイツやソ連に侵攻され、第2次世界大戦突入のきっかけとなったポーランドの生まれ。母国の協会がW杯欧州予選プレーオフでロシアと対戦拒否の方針を打ち出すと、代表主将として即座に反応。「正しい決断。何も見ないふりをするわけにはいかない」と訴えていた。直後の国内リーグではウクライナ国旗を模した腕章を巻いてプレーし、ポーランドのラジオ局でオークションに出品。2万7000ズウォティ(約70万円)の落札金は支援活動に寄付するという。

さらに中国通信機器大手ファーウェイのロシア支援が報じられた中、年間500万ユーロ(約6億3000万円)と言われるスポンサー契約を解消。欧州メディアでは抗議と受け止められている。「サッカーよりも大切なことがある」とレバンドフスキ。最近2季連続でFIFA最優秀選手に選ばれるなどメッシとC・ロナウドが並び立った時代に終止符を打ったストライカーは、ピッチ外でも存在感を示している。

◇ロベルト・レバンドフスキ 1988年8月21日生まれ、ポーランド・ワルシャワ出身の33歳。母国のレフ・ポズナニやドルトムントを経て14年夏にBミュンヘン入り。昨季ドイツ1部で41得点を挙げ、シーズン最多得点記録を49季ぶりに更新。20、21年FIFA最優秀選手。1メートル85、81キロ。利き足は右。

≪コーナーフラッグ&キャプテンマークが"青&黄"≫欧州CLの舞台もウクライナへの連帯を示す動きが広がった。ミュンヘンとリバプールで行われた2戦とも、試合前に横断幕をピッチに広げて反戦をアピール。Bミュンヘンのホームではウクライナ国旗と同じ青と黄色にデザインされたコーナーフラッグが使われた。GKノイアー主将は同じ配色のキャプテンマークも着用した。

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