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チェルシーを保有するアブラモビッチ氏に資産凍結の制裁 クラブへの影響は不可避

[ 2022年3月10日 21:57 ]

チェルシーのアブラモビッチ・オーナー(AP)
Photo By AP

英政府は10日、サッカーの強豪チェルシーを保有するロシア人富豪ロマン・アブラモビッチ氏(55)の資産凍結を発表した。ウクライナに侵攻したロシアに対する経済制裁の一環で同氏を含むプーチン大統領に近い7人の新興財閥オリガルヒが対象。チェルシーは特例で活動継続が認められ、1カ月で2800万ポンド(約43億円)とされる選手やスタッフに対する人件費は支払われる。

しかし、選手の移籍や契約更新は対象外で、補強を含めたチーム編成への影響は避けられない。また新たな入場券の販売は禁じられ、購入済みの前売り券やシーズン席を持たないアウェーのファンは入場できなくなる見通しという。

ホーム戦開催に認められる費用は1試合50万ポンド(約7600万円)、遠征費用も同2万ポンド(約300万円)に限られるなど今後は数々の制限を科され、欧州チャンピオンズリーグを勝ち上がって遠隔地に遠征する場合は状況次第でメンバーやスタッフの絞り込みを強いられる可能性もありそうだ。

制裁の可能性が報じられていたアブラモビッチ氏は2月26日にクラブの運営をチェルシー財団の評議員に委譲すると発表。その後、クラブの売却にも動いていたが、制裁を受けて事実上の政府管理クラブとなり、売却にも政府の承認が必要になるという。2月にクラブW杯を制したばかりの強豪の先行きが不透明になってきた。

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