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市川團十郎、道頓堀グリコの看板の下で「にらみ」

[ 2024年5月30日 15:02 ]

大阪・道頓堀、グリコの看板の下で「にらみ」を披露する市川團十郎
Photo By スポニチ

10月に大阪松竹座で襲名披露を行う市川團十郎(46)が30日、同劇場近くの道頓堀川の船上で成田屋伝来の「にらみ」を披露した。

観光客でごった返す戎橋。和太鼓、三味線、鼓の音に乗って「三升紋」の金びょうぶを乗せた船上に團十郎が登場すると「成田屋!」「十三代目!」「待ってました!」と大向こうがあちこちから掛かり騒然とした。

口上では二代目團十郎が約280年前、歌舞伎十八番に数えられる「鳴神」「毛抜」らを通し狂言として大阪で初上演したことに触れ「(当時)大当たりしたそうでございます。それゆえに、私はどうしても團十郎披露の大阪公演で(通し狂言)雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)をご覧頂きたいと思ってこの演目を選ばせて頂きました」などと紹介。

さらに長男の市川新之助(11)と舞う「連獅子」(夜の部)について「実は東京でも度々お話があったんですけれども、何回もお断りして、必ず大阪で、せがれ新之介とともに連獅子をご覧頂きたいと思って選ばせて頂きました」と明かし、大きな拍手を浴びた。

最後は、團十郎茶の裃(かみしも)姿で、市川家伝来の「にらみ」を披露。これを見ると邪気が払われ、一年を無病息災で過ごせるという縁起物で、2022年5月には東京スカイツリー634メートルの高さから披露し話題になった。團十郎も「歌舞伎には六方という言葉がございます。これは東西南北天地という意味。ここは海抜3メートル。天(東京スカイツリー)に加え最後のシメに大阪で、道頓堀からにらみを披露できますこと、このようなありがたいことはございません」としめくくった。

襲名披露となる「十月大歌舞伎」は「雷神不動北山櫻」(昼の部)、「義経千本桜」「一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」「口上」「連獅子」(夜の部)で10月10〜26日。

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