任地、アレッポでの生活が始まって2週間にもなろうかという感じです。
とりあえず平日はなんとなく職場へ行ってはいるものの、いかんせん大学自体が夏休みなのでもちろん授業はなく、歴代の先生方が残していった資料なんかをボサーッと眺めつつ、それでもこの夏休みの終わりごろに
わりと大きめのイベントなんかもあるので、それに関する準備やらあれこれを学生たちとやったりと、そんな感じの日々を送っています。
私の住む家は、通勤の利便性を考えて
大学に近い場所を選んだんですが、そもそも
大学自体が街の中心からかなり離れた場所にあるため、家からアレッポ中心地までは公共交通機関を利用しなければいけません。
しかし、アレッポに来た最初の週末、引越しの後片付けやら買い物なんかをしていると、家の周りでもそこそこいい雰囲気の庶民的な市場もあるし、大きめのスーパーなんかもあるし、
わざわざ人の多い市街地まで足を運んで不快指数を上昇させることもあるめぇ、なんてことを思ってはみたものの、やはりそこは一応、シリアの観光スポットのひとつでもある古都、
世界遺産アレッポに住んでいるんだから、それなりに街の様子なんかも知っておくべし!
...なんてことも当然思ったりするわけです。
というわけでこの週末、
40度を超えるカンカン照りの中、バスに揺られてアレッポの街へ繰り出してあれこれ散策してみました。
さすがに第2の都市ともなると人も車も多く、かなりゴミゴミした感じではありますが、首都のダマスカスに比べて漂う雰囲気にもどこか
穏やかさと落ち着きを感じてしまうのは、ここが
我が街だからでしょうか。
市街地はやはり細い道が入り組んでいて、初めて訪れる人にとってはちょっとわかりにくいところではありますが、そこはそれ、
"道"というのは迷いながら覚えていくものなので、なるべく地図は見ず、感覚的に動いて
さまよい歩いてみました。
これが街のランドマークである
時計塔です。
んで、その近くに
石鹸屋さんがたくさん並ぶ通りを発見。積み上げられた四角くて茶色い物体が石鹸です。
(「石鹸通り」については、そのうち改めて詳しくご紹介します)
食料品の
スーク(市場)もかなりの
キタナさと乱雑さがあり、肉や魚などの生鮮食品も直射日光の真下でガンガン売られていたりしていい感じです。(さすがに直射日光を浴びまくったナマ肉を買おうとは思わないけど)
そして、なんとなくさ迷い歩いていると...
アレッポ城にたどり着きました。
十字軍やモンゴル軍、ティムール軍からの侵略を守り抜いたとされる、
シリアが誇る巨大城砦にして
アレッポのシンボルともいえるお城。その圧倒的な迫力に、ここまで炎天下を歩き回ってきた疲れも吹き飛んでしまいます。
(中の様子は日を改めてご紹介いたします)
それにしても、
モンゴル軍(モンゴル)やティムール軍(ウズベク)がここまで侵攻していたとは、これまた私の
今までの海外生活の奇跡を振り返るようでなんとも不思議な縁を感じずにはいられません。
さらに、アレッポ城のすぐ近くには
巨大スークもあります。
石造りの低い屋根に石畳が古代都市の趣を醸し出しており、狭い薄明かりの中、トンネルを散策してるみたいで楽しいです。
また、日用品から衣料、お土産などありとあらゆるモノが売られており、一日歩き回っても、また何回来ても
そのたびに新しい発見があって飽きないかもしれません。
...と、トートツではありますが、ここら辺でカメラのバッテリーがなくなってしまったので、ここまでが今回のぶらりアレッポの旅(第1回)の様子でした。
また何か楽しげなものを見つけ次第ご紹介していきます。
そんなわけで...、
「Melon...」この毒々しい色にこのネーミング...。
お前は絶対
「メロン」じゃねーだろ!
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