前にもちらっと書きましたが、私が現在お勤めしているのは
モルディブ国立大学観光学部といいます。
大学とはいえ、もともとはホテルスタッフを養成するための
ホテルスクールという、わかりやすく言うと
職業訓練校のようなものがその名前を
大学に改めただけで、この国の教育制度の中に"大学"というものができてまだ日も浅いため、この学校で行われているいろいろは相変わらず職業訓練校の域を越えてはいません。
それでも、
授業の一環であったり
研修やら何やらで
学外から一般のお客様方を招いて食事会が行われたり、
学外に出て外部のお客様を引き連れての日帰りツアーが組まれたり、なんてことがよくあります。
私もなんだかんだであと2ヶ月もすればモルディブを離れてしまうので、やっぱり
一度ぐらいは学生のお接待を受けてみたいなぁ、などと考えておりました。
というわけで、4月に入ったある休日。
学生主催による地方島ツアー研修が行われるというので参加することに。
朝8時にマレを出発し、ボートに揺られること約2時間。
目的地の島に到着。
この島、首都の
マレから約40キロの所にある
南マーレ環礁の
マーフシという島。
大きさはだいたいマレの4分の一ぐらいで人口は1500人ほどののんびりとした雰囲気のいわゆる
住民島なんですが、
国内でも有数の刑務所なんかもあったり、わりと大きい
孤児院もあったりします。
またすぐ近くにリゾート島もあったりするからか、地方島のなかでも
積極的に観光客の誘致なんかもしている様子が伺え、島を散策する欧米人や中国人の姿もちらほら。狭い島内に建設中のも含めてなんと10軒近くのゲストハウスもあります。
というわけでまずは
ウェルカムドリンクをいただき、
その後はインターンの学生と
マーフシの地元青年団による
島内ぶらり観光案内。
ゆっくりのんびり歩いても1時間ほどで島内散策は終了し、その後しばし休憩していると...、
マーフシ婦人会によるケータリングサービスがやってきて、
昼食。で、午後は主に海で遊んだんですが、次第に雲行きが怪しくなってきてしまいました。
マレ周辺では見ることのできない魚や大きいサンゴなんかもいるにはいるんですが、空が曇っていたので海の中も曇ってしまい、
晴れてれば海の中もきれいだったんだろうなぁ......などと思っているとやがて雨も降り始め、ブルブル震えながら撤収。
...で、最後に
マーフシ青年団による
ボドゥベル(モルディブの民俗音楽)ショーで終了。
午後6時半、船に乗ってマーフシを離れ、マレに帰ります。
...が、
マーフシを出港して30分もしないうちに船がUターン。
マーフシに戻ってきてしまいました。どうやら天候が回復せず、
スローボートでこのままマレに向かうのは危険との判断。で、とりあえず天候回復を待つことになり、
もしかしたらマーフシで1泊ということにもなるかもしれないという。
まあ明日は授業があっても午後からだし、ここで1泊ぐらいしても問題はないかな、などと思いながらボサーっとしていると、その1時間後、
別便で来ていた方々のスピードボートがマレに帰るということで、どうしても今夜中にマレに帰りたい方々が乗船。それでもまだ若干の空席があったので
しれっと便乗させていただき、
びゅんびゅん飛ばしてあっちゅーまにマレに帰ってきました。
...と、そんなこんなで後半は天候のせいでわちゃわちゃしてしまった日帰りマーフシの旅でしたが、お金のかかるリゾート島などにわざわざ行かずとも、こんなふうにマレからでもお手軽に来れてそれなりに宿泊施設も整っている島があるならぜひ帰国するまでにまた一度くらい骨抜きに来てみようかしらん、などと思った今回の旅でした。
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