休日には休むべき、などとこのブログに書いた次の週末はダマスカスでの用事が重なってしまったため
出張。
せっかくの休日が休日ではなくなってしまいました。
アレッポからダマスカスまでは
バスで4時間半。それ以前にアレッポの自宅からガラージュ(長距離バスターミナル)までタクシーとかを使わず
安く行こうと思ったら1時間ぐらいかかってしまうこともあり、なんだかんだでダマスカスへ行くのも
半日かかってしまいます。
ダマスカスで過ごしたのは
水曜日から土曜日までの3泊4日。
その間、親方からの命令で
健康診断を受けたり、
A型B型肝炎の予防接種を受けたり、
新人さんの歓迎会の幹事をしたり、
報告会というヤツに出席したり、あとは11月に行われる
日本語スピーチコンテストの打ち合わせなんかがあったりと、わりと忙しく過ごしました。
その合間を縫って
日本人運動会に参加はせず
見学だけしに行ったり、
おしゃれカフェでくつろいでみたりもしました。
ここいらへんがやっぱり首都、ダマスカスです。アレッポにはあまりない、静かで落ち着いた雰囲気のカフェもたくさんあります。
...が、ここでひと息ついたのもほんの一瞬で、コーヒー飲みながら
教科書開いて授業準備などという
野暮ったいことをしてしまいました。
なんでこんなに追い詰められてるんでしょう...。
でも、今回のダマスカス出張での
いちばんの成果は、
←こんな感じの
糸を編みこんで作るストラップとかの作り方をセンパイから教えてもらったこと。
これを応用すれば、何かの折に
プレゼント用の装飾品とかなんかいろいろ
怨念のこもったものが作れそうです。
"できること"がまたひとつ増えました。
んでもって10月23日土曜日。
5時半に起床して朝イチでダマスカスを離れました。
なぜなら
その日の夕方にはアレッポに戻って授業ひとコマやらなければならんかったから。
そんなわけで昼ごろアレッポに到着。
贅沢に外食などしてしまい、そのあと自宅へ帰るべく市バスに乗車。
私がいつも利用するバスは
一律8シリアポンドなので、乗車時に
10シリポン硬貨を運転手に渡せば
バスのチケットとともに2シリポンのおつりが渡されます。
...なのでこの日もいつものように
10シリポンを運転手のおっちゃんに渡すと、
「乗車賃はいらんよヤバーニー。アハランワサハラン。」と言って運賃を受け取ろうとしない運転手。
そんなやりとりに
「おおー、アレッポ帰ってきたぜぇー」なんて思いながらバスに揺られていると、やがて
ちょっと小ぎれい目のおっちゃんがバスに乗り込んできて、
「今ちょっと細かいお金がないから...」みたいなことを言って運転手のおっちゃんに
ちいこいパン1コを手渡し。そしてそれを満面の笑みで受け取る運転手。
これこそ
わが街アレッポのあるべき姿。
アレッポでの生活が始まって以来、かれこれ3ヶ月ほど経ちますが、
3泊4日も家を空けたのは初めて。
今回ほどアレッポの街に愛しさを感じた日がかつてあっただろうか...。いや、ない。
そんなこんなで帰宅すると、
庭で育てている
キャベツ(の芯)がすっかり
はらぺこあおむしの餌食になっていました。
でも、その奥で地味に成長していた
サツマイモの葉と
さくらんぼの芽は立派に成長していました。
んでもって、帰宅して落ち着くヒマもなく大学へ行って授業。
なんか
慌しい一日ではありましたが、
授業したら落ち着きました。
...だからなんだという感じの話になってしまいましたが、まあそんな感じです。
以上。
テーマ:シリア - ジャンル:海外情報