と、ゆーわけで...
首都、ダマスカスでの約1ヶ月の語学訓練もつつがなく終了し、去る7月20日、任地である
アレッポにやってきました。
4月から二本松での2ヶ月間の訓練、そしてシリアに来て1ヶ月の現地訓練と、ここずっと続いていた共同生活から離れ、ついに独りでの新生活の開始です。
海外でのひとり住まいにはそこそこ慣れている方だとは思いますが、それでも3ヶ月以上にも渡って常に誰かと一緒の生活が続いていたのに加え、新しい環境にひとり放り込まれたのも久しぶりだったので、
生活のあれこれがいまだにぎこちない感じであります。
結局、住まいの方は
ものぐさで汚な好きという自分自身の性格を考え、手入れが楽なワンルームタイプの部屋に決定いたしました。
人は日に玄米一合とタタミ一畳あればよいのです。
シリアの古都であり第二の都市でもあるアレッポはそこそこ大きな街ではありますが、私の住んでいる地域は街の中心から少し離れた住宅街。閑静な感じで上品なお金持ちが多く、歩道の街路樹は(たぶん)オリーブの樹という、小洒落た雰囲気を醸し出しております。
で、私の家から徒歩15分程度のところに...
私の職場である
アレッポ大学があります。
4500平米という広大な敷地面積を有し、なんと
15万人という信じがたい数の学生数を抱え込む
超巨大総合国立大学。また、シリア国内にある5つの国立大学のうち、首都のダマスカス大学に次いで
2番目に古いという、歴史ある大学でもあります。
キャンパスには緑が多く、ヒマな学生たちの憩いの場となっております。
そして、そんな大学の一画に
「アレッポ大学・学術交流日本センター」があります。
今は夏休み中なので仕事らしい仕事はほとんどありませんが、センター入り口がサロン風になっており、ヒマな学生たちがなんとなく集まっては談笑したりしております。
さらに、ここでは...
なんと、私ひとりで自由に過ごすことのできる
専用の教室兼講師室が与えられました。
ここでカチャカチャと事務仕事やら授業準備なんかをし、時間になったらこの部屋に学生たちが集まり、そのままこの部屋で授業をする、という寸法です。
去年まで勤めていたモンゴルの大学では、これと同じくらいの広さの一部屋を全ての外国語の先生15人程で使い、事務机も二人でひとつを共有していたというのに、...ていうか、それはそれでめちゃくちゃ楽しかったんですが、それに比べてこちらでは
なんたる厚遇なんでしょう。
というわけで、こんな感じで今までどおり相変わらず日々マイペースにのらりくらりとやっておりますので、今後のアレッポ生活レポートもお楽しみに。
とりあえず今回は新生活スタートのご報告まで。
テーマ:シリア - ジャンル:海外情報