「思想史講座」のお知らせー9月のご案内
「思想史講座」のお知らせー9月のご案内 子安宣邦
*思想史講座ー「江戸思想」を読む
*だれでも。いつからでも聴講できる思想史講座です。
*前期(4月〜9月)は「江戸思想」を、後期(10月〜2月)は「昭和思想」を読みます。9月は前期の最終回になります。
*9月は「仁斎という問題」として、仁斎において『論語』が古義学的に再発見されたことの意義を考えたいと思っています。
*10月から始まる後期(16年10月〜17年2月)は「昭和思想」となっておりますが、大正から昭和にかけて書かれていった津田左右吉の『文学に現はれたる我が国民思想の研究』を課題としてやることをいま考えています。これは現実の日本近代国家の存立を眼前にしながら、津田が著述上に対抗的に建設していった「国民国家日本」の構想ではないかと思われます。それゆえ「民族」とは何か、「平民」とは何か、「国民」とは何か、「日本語」とは、「漢字」とは、「中国文明」とは、「日本」とは、「朝鮮」とは、「平民文学」とは、「万葉集」とは何か、などなどを津田の『我が国民思想の研究』を読む形であらためて考えていきたいと思っています。これを始めたら前期・後期の区別なしの12〜15回にわたる講座になるでしょう。講座のテーマはすでに決まっております。「未完のナショナリズム」です。
*大阪教室:懐徳堂研究会
9月17日(土)・13時〜15時
「江戸思想」を読む・5:「仁斎という問題ー『論語』再発見の意味」
会場:梅田アプローズタワー・14階1402会議室
*東京教室:昭和思想史研究会
9月10日(土)・13時〜16時
「江戸思想」を読む・5:「仁斎という問題ー『論語』再発見の意味」
会場:会場:早稲田大学14号館1054教室
*参考文献:伊藤仁斎『童子問』(岩波文庫)、子安『仁斎学講義』(ぺりかん社)
*論語塾―伊藤仁斎とともに『論語』を読む
『論語』はどこからでも新しく読むことができます。
途中からでも自由にご参会ください。
『論語』とともに、伊藤仁斎の『童子問』を読みます。
『童子問』は日本近世最高の思想書とみなされる仁斎晩年の著作です。
9月24日(土)12時〜15時 1 衛霊公篇・2 2 『童子問』上
資料は当日配布します。