日本と中国の間で作品がイロイロ出たり入ったりしているのは御存知の通りですが、日中間での遣り取りのが多いのはお互いが「漢字表記をしている」という便利さによる所も大きいと思います。
ただ、完全に同じというわけではないのも確かでよく有る笑い話に
「手紙(ちり紙)」「湯(スープ)」(カッコ内は中国語の意味)
といった単語での日中間の違いなどというのも有りますね。
こういった漢字の意味の違いと言うのもありますが、中には漢字そのものが日本のみ、中国のみで使われているものも有ります。
例えば「森」のように水を3つ書く「苕(miao)」金を3つ書く「鑫(xin)」(文字化けしませんように・・・)などは中国では人名などでわりと使われる字なのですが日本では使われません。こういった字が出てくると翻訳や通訳の時にちょっと困ったりも。
日本のみの方でも幾つか有りますが、当ブログの性質上中国のオタクの間で話題になるやつを挙げます。
それで、わりと頻繁に出るのは畑、畠、峠、雫あたりかと思います。
具体的には「小畑健」とか「畑健二郎」、「碓氷峠」、「月島雫」とかですなw
「畑」と「畠」は現代漢語辞典に載ってます。
日本の人名漢字とされており、作り部分の「田」の読みと同じで「tian」と読むようです。
ただ、やはりというかあまり馴染みが無いようで読み方が分からないという声を結構聞きます。辞典などでキチンと定義されたのは最近なのかもしれませんね。
畑と畠といえば、「NARUTO」こと「火影忍者」では人気キャラクターの「はたけカカシ」の名前も混乱してますね。
この作品のキャラの場合「うずまきナルト」といった様にフルネームの前後に関連性が有る単語の来るキャラがいます。
それで、例えば「うずまきナルト」は「渦巻鳴人」になっています。
ですから「はたけカカシ」の「はたけ」を漢字表記する場合、案山子ですから畑か畠あたりが恐らくは妥当だと思うのですが、向こうでは漢字の問題も含めて色んな理由で訳の種類が多くなったようで、棋木や旗木という表記をしているのも有り、どの表記を使うかでかなり迷いますな。
うろ覚えですが司馬遼太郎の「街道を行く」の中国編のどこかでも同行の畠山氏の名前の読み方がハッキリしなかったという話が有ったかと。
確かその話では畠の部首かつくりかどっちかを読んで「白山」か「田山」にするしかないだろうといった感じだったと思います。
異文化交流ではこういった普段は意識しない部分でのちょっとした違いを知るのも面白いものだと思います。
当ブログではこういった情報もお待ちしておりますので面白い話が有ったら教えてくださいw
というか、今回の投稿の時にも調べたのですが「雫」と「峠」の中国語の読み方はハッキリしませんでした。
一応、雫の方は「na」、峠は「gu」と読むという説明も有ったんですがなんでその読み方になるのかが分からなかったので正誤の判断もつかなくて......orz
ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてくださいませ。
ただ、完全に同じというわけではないのも確かでよく有る笑い話に
「手紙(ちり紙)」「湯(スープ)」(カッコ内は中国語の意味)
といった単語での日中間の違いなどというのも有りますね。
こういった漢字の意味の違いと言うのもありますが、中には漢字そのものが日本のみ、中国のみで使われているものも有ります。
例えば「森」のように水を3つ書く「苕(miao)」金を3つ書く「鑫(xin)」(文字化けしませんように・・・)などは中国では人名などでわりと使われる字なのですが日本では使われません。こういった字が出てくると翻訳や通訳の時にちょっと困ったりも。
日本のみの方でも幾つか有りますが、当ブログの性質上中国のオタクの間で話題になるやつを挙げます。
それで、わりと頻繁に出るのは畑、畠、峠、雫あたりかと思います。
具体的には「小畑健」とか「畑健二郎」、「碓氷峠」、「月島雫」とかですなw
「畑」と「畠」は現代漢語辞典に載ってます。
日本の人名漢字とされており、作り部分の「田」の読みと同じで「tian」と読むようです。
ただ、やはりというかあまり馴染みが無いようで読み方が分からないという声を結構聞きます。辞典などでキチンと定義されたのは最近なのかもしれませんね。
畑と畠といえば、「NARUTO」こと「火影忍者」では人気キャラクターの「はたけカカシ」の名前も混乱してますね。
この作品のキャラの場合「うずまきナルト」といった様にフルネームの前後に関連性が有る単語の来るキャラがいます。
それで、例えば「うずまきナルト」は「渦巻鳴人」になっています。
ですから「はたけカカシ」の「はたけ」を漢字表記する場合、案山子ですから畑か畠あたりが恐らくは妥当だと思うのですが、向こうでは漢字の問題も含めて色んな理由で訳の種類が多くなったようで、棋木や旗木という表記をしているのも有り、どの表記を使うかでかなり迷いますな。
うろ覚えですが司馬遼太郎の「街道を行く」の中国編のどこかでも同行の畠山氏の名前の読み方がハッキリしなかったという話が有ったかと。
確かその話では畠の部首かつくりかどっちかを読んで「白山」か「田山」にするしかないだろうといった感じだったと思います。
異文化交流ではこういった普段は意識しない部分でのちょっとした違いを知るのも面白いものだと思います。
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というか、今回の投稿の時にも調べたのですが「雫」と「峠」の中国語の読み方はハッキリしませんでした。
一応、雫の方は「na」、峠は「gu」と読むという説明も有ったんですがなんでその読み方になるのかが分からなかったので正誤の判断もつかなくて......orz
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百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。
中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。
コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。
中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。
コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。
こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。
ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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当ブログへのリンクはフリーでございます。
このブログの親玉やネタ元
北京留学日中交流
日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?
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コメント一覧 (12)
日本で作った漢字の読み方はホント分からないのが多くて・・・orz
もともとこの漢字を知ったのは英雄伝説IV「朱紅い雫」から、DOS版は「血」、WIN版は「泪」と訳されている......でも長い間に俺はずっと誤ったまま「xia」と読んだ......おrz
そういえば、私が英雄伝説IVの中文の名前を初めて知った時は「朱色水滴」でした。混乱してますねw
まぁゲームのこのシーンもいつも「見えた!見えたぞ!水の一滴!」っと頭の中で繋がった......
意味は。。。手元に辞書がないから、ネットで調べたら「small evergreen shrub」小さい常緑の低木です。
また、同じチャンネルで田村正和さんの「古畑任三郎」シリーズを見たとき、確かに「畑」を「dian(四声)」と呼んでいたが。。。
「榎」の字は「榎本」という姓で使う事なんかが多いかも。
しかし、人名で使う漢字は難しいですね。
普通の生活では使わない漢字も多いですし。
もっとも、和製漢字の中国語の読み方を追究しても意味がないと思いますけど、音読じゃありませんし。
追求もろもろについては、まぁ道楽というか酔狂という事でお願いしますw
「凋零」「感激涕零」「零星」とかの感じに微妙にニュアンスあってるような気がして
「峠」「畑」「畠」は中国語にないでしょうか?
「峠」は「山嶺」という意味で、「畑」「畠」は「旱田」とのことですよね?
もしとりあえず読めだと言われたらbian(四声)、dian(四声)だと読みます
失礼しました^^
「榊」は中国漢字にないみたいですよ。