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「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2020年02月

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも様々な自分のオタク語りが行われていますが、中国オタクの面々の世代が進むごとに空気が変わり、昔と今を比べて見ると「自分がオタクになったきっかけ、重要な作品」などに関しても一昔前とはちょっと違った話が出るようになっているのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「オタクになった時に切っ掛けの作品や周囲で流行っていた作品」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近ヒマだから昔の長編とか調べたりしているけど、皆のオタクになった切っ掛けの作品や周囲で流行っていた作品はなんだった?
別にそこまで厳密に考えないでいいから思い出したものを語って見ないか?ちなみに私は子供の頃に飛び飛びで見たエヴァを周りの話題から改めて見てみようと思ったのが切っ掛け......だと思う。

局地的なのでもいいんだ?
じゃあ自分は「一騎当千」だと思う。

「アカメが斬る!」だった。
俺の周りではかなり流行っていたんだけど、新作アニメだった頃はオタクの間では評価されていなかった(今でも微妙っぽいが)というのは後で知った。

評価と影響って微妙に異なるからね。
私は「超電磁砲」のアニメで抵抗が無くなって、「アカメが斬る!」で本格的にオタクになった。「超電磁砲」ほどじゃないけど「アカメ」のライト層への影響はかなり大きなものだったと思う。

俺の場合は「かのこん」だったよ。
当時と比べて今では狐娘一強になった我が国のケモナー嗜好を見ていると、時折不思議な気分になる。

「メルヘヴン」だったな......あのアニメは結構自分の萌えや性癖に影響を与えてくれちゃった。

中学卒業と共にオタクになった感じだが、知り合いの姉ちゃんに薦められた「ローゼンメイデン」を空いた時間にじっくり見てしまったから......

以前から「犬夜叉」や「遊戯王」は見ていたけどオタクの話をしていたわけじゃないし弾幕コメントで見ていたわけでもなかった。
本格的にハマったのは「メイドラゴン」を見てからだろうか。OPも含めて妙にハマって、そこから色んな作品に流れた。シュタゲとかに出会ったのも更に深くなる切っ掛けになった気がする。

具体的な時期はよく思い出せないが、Fateのセイバーを見たのが切っ掛け。
ファン界隈では設定や世界観とかの話題が目立つけど、当時「騎士少女」が与えた衝撃ってのも非常に大きかったんだよね。

親戚と共有状態のPCでアニメ見ていたお姉ちゃんに一緒に見せられた「灼眼のシャナ」が私の最初の踏み外しだろうか。
いつの間にか自分一人の時もこっそり見るようになった結果が今につながる。

親戚のお姉さんに薦められてあるある
俺はCLAMP作品を見せられたせいで......

小学校の頃から日本のマンガはちょこちょこと読んでいたけど、本格的にハマったのは中学になってできた友達が「ONE PIECE」の話をしていてそれに混ざった時からだな。新作を追いかけるという習慣もそこから始まった。

自分がPCを手に入れた時に出会ったのが「Angel Beats!」だったので......最初に出会った作品だから自分の中では不動の神作

こっち方面に本格的に入ったのは「異世界はスマートフォンとともに。」だったりする。
初めて見た当時は設定が良いと思ったんだよね、それに当時の自分の頭の具合だとストーリーも良い感じに思えた。

何も知らない時に見た印象が刻み込まれるのってあるよね......俺は「ソードアート・オンライン」がそんな感じで、主人公のカッコ良さの好みやヒロインの萌えポイントを大体その辺りで獲得した。
他の人の意見があるのは知っているが、それはそれとして自分の好みの基本はSAOで変わらん感じだ。

そうそう、最初に出会った作品というのは大きい。
私は「俺、ツインテールになります。」のおかげでカワイイ女の子になる展開に萌える性癖が......!

自分は「ゆるゆり」に出会って、その後「がっこうぐらし!」に出会ってしまったから......!

高二の時に「Fate/Zero」に出会ったから。演出も音楽もストーリーも衝撃的だった。

高校で「俺妹」のヒロインに出会った......最後の炎上も含めて印象深い。

オタクになったきっかけは「狼と香辛料」でした。こんな内容の作品があるのかと驚いて、更に獣人萌えまでついて......

ゲーム経由というのもある。
俺はゲーム化作品経由で二次元系作品に出会って、「NARUTO」のアニメに行きついた。本格的にアニメを見始めたのは「アクセルワールド」だったような。

アニメのイメージなんて子供の頃に見た「トムとジェリー」で止まっていたのが、同じアニメだろうと軽い気持ちで中学の頃に「名探偵コナン」を見てしまって。

分かる。私にとってはそれが「氷菓」だった。
ずっとテレビの低画質アニメしか見ていなかった所にこの作画とストーリーの作品に出会った衝撃と来たら

日本のアニメに対する印象が変わる作品に出会ってそこから二次元に......という人は少なくないのでは。月並みだけど私はそれが「進撃の巨人」だった。

小学校の頃に「まどか☆マギカ」を全くネタバレ情報無しに見てしまった。三話の衝撃をそっくりそのまま受け取れたのはオタクとして幸せな経験だったと思うようにしている。

話をしていると小さい頃に魔法少女モノをこっそり見ていてオタクにつながっている人、案外いるように感じる。男が「CCさくら」や「しゅごキャラ」とかを見ているのって、小学校くらいの頃はなんだか恥ずかしいと思ってしまうのだよね。

同意。俺はそれが「セーラームーン」だったよ......

大学のルームメイトに薦められた「バカとテストと召喚獣」がきっかけで、ギャグ系を中心にどんどんハマっていった。
あとで知ったが、そのルームメイトはオタクとしてかなり上位に存在するヤツで相手を見て的確な作品を布教していた模様。

「超魔神英雄伝ワタル」「灼眼のシャナ」「コードギアス」「SAO」「未来日記」「まどか☆マギカ」と小さい頃からの印象的な作品を並べてみたが、どこからオタクになったかが分からない......今では俺TUEEEEEEがなんか合わなくなって、近頃は「id: invaded」なんかが好み

そういう流れは理解できる、そしてその後また日常系とか萌えアニメにいったりすることもある。私は今期「id: invaded」と「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」を両方見ているが、もう少し若い頃ならば「id: invaded」だけ、あと今の暇を持て余す時期じゃなければ「痛いのは」の方しか見てなかったように思う。
あと私のオタクとしての最初の記憶は「グランゾート」だな。テレビでやっている中で一番好きだった、そしてウサミミが......

「ゼロの使い魔」を楽しんでしまったからオタクになりました。自分にとっての重要作品を遡って見るとMF文庫原作のハーレム系作品が好みのようだ。

中学生になったばかりの、その手の知識が無くてしかも飢えていた男にとって、「kiss×ばつsis」はとんでもなく大きな傷痕を残していきました。

今の空気なら言えるけど、わりとみんなラブコメ、ハーレム系作品からオタクになってるよね。カワイイ女の子にサービスシーン付きときたらそりゃあハマっていくさ。俺だってそうだった。

一昔前はオタクとして正しい作品じゃなきゃ恥ずかしいみたいな空気あったからな。今が昔より全て良いわけじゃないけど、こういう所は緩くなって楽になった。
ちなみに俺は「ロザリオとバンパイア」からだった。

周りが涼宮ハルヒやスタジオディーン版のFateで盛り上がっていたような気がする時代に、私は「乙女はお姉さまに恋してる」という運命に出会っていた。
あの時期に多くの影響を受けた。だからなのか、ハーレム系作品は嫌いになれない。

マンガの「いちご100%」にさえ出会わなければ......

小さい頃にアニメは見ていた、そしてその後のオタクの方に踏み込む最初の一歩にエロが関係していることのは多いだろうね。
自分は「ケンコー全裸系水泳部 ウミショー」だったがあの頃のアニメはエロだけどそこまで極端で露骨では無かったのも入りやすい理由になっていたような気がする。そしてその後に熱血系にいくのか中二病にいくのかはその時の流行りの作品次第だろうか。

自分は当時ウチの国のテレビで情報紹介という形で勝手に放映していたと思われる「NARUTO」にハマって熱血系にいったなあ

俺は中二病の方だった。「コードギアス」や「デスノート」とかで。

最初から中二病に入っちゃうこともあるぞ。私は「ギルティクラウン」にハマった。エンディングまで見てからのモヤモヤがしばらく続いたのもよく覚えている。

私も中二病の方かなあ「ソードアート・オンライン」の爽快感は当時本当に凄かったんだよね。
あと最初に強烈にハマった作品の声優のファンになってる人は多いんじゃないか?私はなんだかんだで男女問わずSAOの声優が好き、特に男性声優では松岡禎丞ファン。
私の上の世代の男のオタクの話を聞いてもガンダムSEEDの影響が大きいようだしな。女のオタクは深過ぎて分からないけど。

「CLANNAD」を薦められてそのままオタクにという自分のルートは案外ピュアな方だったのだろうか。

オタクになる、オタクとしてハマる作品以前にアニメを見ていたことまで含めると、「ほぼ0から京アニ作品を見て」という人は案外少ないかもね。
ウチの国では皆多かれ少なかれアニメを見ているし、アニメに対する抵抗もそれほどではないから。「子供向け」というのに反発して区別したがるだけで。

今となってはどの作品が最初かはもう分からない、でもオタクとしての記憶の最初の方にはエンドレスエイトがある。あれを8週間追いかけたときの気分だけはいまだに忘れられない。



とまぁ、こんな感じで。
個人の切っ掛けということもあってか、その時期に一番流行っていたであろう作品とはまた別の作品の名前も挙がっていて面白かったです。

それから上のやり取りにもありますが、近年の中国オタク界隈は
「正しいオタク像」「オタクとして見るべき作品」
などといったスタイルを気にせずにダメな方向で盛り上がることが増えているのも興味深い変化に思えますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことに以前の記事
中国オタク「ウチの国の歴史系ネット小説とかで人気の時代、不人気の時代について語ろう」
に関して、
「ネット小説に関係なくてもいいので、中国の定番の時代以外の話題はありませんか?」
といった質問やネタのタレコミをいただいておりますので、今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中華民国時代のアニメやマンガはどんなものがあるのか?」
といったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近ちょっと気になったんだけど、日本のアニメやマンガで中華民国時代が舞台になった作品ってあるの?
ウチの国のドラマだとよく見かける時代だけど、二次元だとあんまり見ない。

近現代は二次元だと不人気だよね。あまり明るい時代じゃないし。

近代イギリスとかヨーロッパは多いし人気だぞ。
なんせメイドが出せる。

ああそうか......メイドの時代か。メイドだと主人公にしてもヒロインにしてもサブキャラにしてもおいしいからな。

「乙嫁語り」も近代だよね。
中華民国辺りの年代を舞台にした作品はそこそこあるとい印象。ただ少年マンガや一般向けではやはりそれほど多くない気もする。

香港系の作品ならばあるだろうけど、日本の二次元だとどうなんだ?
言われてみれば思いつかない。

三次元だと結構多いけど、二次元だと無いよね。

日本の作品だと「閃光のナイトレイド」くらいしか無いんじゃないか?

あの日本人がヘンな中国語喋るアニメか。

一応、当時は新作として始まる前は珍しい時代だということで結構注目されてはいたんだけどね。今となってはヘンな中国語の印象しか残ってないかも。

「閃光のナイトレイド」と比べると1月新作の「pet」なんかは中国語上手くなったよね。中国系の声優使ったり留学生使ったりしているらしいが。

「pet」は確かに標準的な発音に近くなった。南方人が喋る中国語と言われたら信じられるレベル。
ただ私は日本のアニメは日本語の方がやはり嬉しいな......中国語が混ざるとなんかアニメを見ていた意識が引き戻されてしまう。
しかし二次元系作品で中華民国がメインの舞台ではなくても、中華民国時代の中国が出てくるのは探せば出て来るんじゃないか?

「ジョーカー・ゲーム」では「魔都」のエピソードがあったね。

「蒼天の拳」が出ていないぞ。

それもあったな。
あとはアニメ化されていないけど「龍-RON-」というマンガも中華民国時代が舞台。

名前だけしか知らないがエロゲに「魔都拳侠傳」というのがあるらしい。中華民国で山海経なストーリーだとか。

中華民国時代は国も人間も悲惨なことになっているから一般ウケする二次元作品は難しいと思う。
かと言って時代背景抜きにして扱えるジャンルでもないだろうし。

陰謀ドロドロか、没落の悲劇みたいなことになりそうだよね。

二十世紀前半は世界中が不安定に蠢いていた。
ジャンルによっては面白いことになる時代だとは思うが、二次元の空気とは合わないかと。

ふと思いついた疑問なんだが上のレスにあるような、本格メイドを出すために近代イギリスにするような形で日本人の大好きな旗袍(チャイナドレス)を出すために中華民国時代にするとかは無いのだろうか。
あれは民国期にフォーマットが出来た服装のはずだが。

メイドに関しては強烈な作家が結構いるが、チャイナドレスだと......
私が今考えてみただけだが、日本の作品に限らずウチの国もそうだがメイドは時代性があるけど、チャイナドレスには特定の時代というイメージが無いというのが影響しているのではないだろうか?

流行った時期によるものも考えられる。メイドはチャイナドレスに比べて後発で流行って確立されたジャンルだから、「本物」と「時代」に拘る部分が出た。
逆にチャイナドレスはそういう拘りの薄い時代から流行っていたから、中国国外では中国人キャラのテンプレという汎用性は獲得したものの、時代と結び付くようなイメージは形成されなかった......という考えはどう?

チャイナドレスはともかく、当時の上海は陰謀渦巻く舞台として使い勝手が良いからか、近代が舞台の作品だと結構な頻度で出てくるように思う。
ただそういう作品はあんまり中国に入らないし、中国の描写もあまり深くは無いんだよね......

根本的な問題として、外国の作品があの時代を描く場合、ほとんどが植民地ネタや租界ネタ、更にドラッグネタも絡むから中国国内で売るのは難しい。日本だと満州国なんかも絡む上に近現代の敏感な時代に直接関係する。
これは海賊版でも変わらん。

日本の二次元系なら描き方次第では面白いのが出てきそうには思うけど、日本の感覚で描くということのリスクの高さが問題でもあるのか......確かに簡単にレッテル貼って炎上させることのできる時代だし、日本人はそういう部分で隙が多いからな......

ウチの国は川島芳子の扱いで炎上するんだから、そりゃウチの国では無理よ。
以前調べたことがあるけど、川島芳子に関して日本ではそんなに悪い扱いをしていないし、そういう作品を持ってきたらもめる。お互い距離を置いた方が良い。

FGOでさえ燃えたからな......漢奸キャラだと娯楽にはできないから危ない

私もそういうことを考えたことはある。「ネクログ」みたいなのを見ると特にね。

中華民国は様々な「災難」が多い時代だから、引っかかる人や皮肉に感じる人もでるし、正しくないと怒る人もでるからね。
中国人の見る作品と外国で作られる作品がシームレスになっている現在では、二次元で扱うのはかなり難しい時代だと思う。

そもそも、あんな乱れた時代をどうやって子供も見るような作品に落とし込むんだよ。アニメの題材としては明らかに不向きな時代だ。

だから日本の作品でも基本的には青年向けになっているんじゃないか?少年マンガではエピソードの一つとして舞台になることはあっても、メインの舞台にはなっていないはず。

でも......中華民国時代ってウチの国で一番学校の制服が良い時代だと思う。私はそういう所からも二次元で扱われないのは残念に思ってしまう。

それには深く同意する。
でもあの時代の学生の話をやっても穏当にいけそうにないし、学校が終わってからの将来もロクなことにならなそうで......

民国時代はどうやっても鬱展開しかなさそうなのが少年マンガやオタク向けで弱いんじゃなかろうか。

短編では使いやすい時代だと思う。混沌とした時代と場所だからどこの国の関係者でも出せるし、文化やネタに関しても東洋だろうが西洋だろうが、科学だろうが迷信だろうが何を持ち込んでも良い。
でも長編になるとその後の夢と希望が無いのが厳しい。

上の方でも出ているけど日本の大正〜昭和初期が舞台の作品を探せば何かありそう。
あの時代だと民国時代ネタは結構あるはず。ただウチの国の感覚で納得できる扱いとは限らないだろうけどね。



とまぁ、こんな感じで。
これといった作品がなかなか出てこないようでした。

中華民国時代に関しては現在の中国国内でも政治の風向き次第でその時その時の評価が変わってくることもあってか、一昔前の作品を参考にして「正しさ」を判断するのは難しいといった話を聞いたこともあります。

上のやり取りにもある通り、現在の環境では外国人の作品でじっくり扱うには少々難しい時代なのは確かなのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
今回はありがたいことにネタのタレコミをいただいていたものの、うっかり時期を過ぎてしまったバレンタインネタで......

中国でも2/14の情人節(バレンタインデー)は恋人にとって重要なイベントとされていますが、日本のように女性が男性にチョコレートを贈るというシンプルなものでは無く、男性からのプレゼントやデートなどもついている大がかり(?)なものとなっていて、男性の負担がかなり大きいイベントというイメージも強いそうです。

またそんな背景があることから、中国オタク界隈では定期的に日本の作品経由で日中のバレンタインデーの違いを知って驚く人が出ているとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本のバレンタインは中国と違う」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のバレンタインって女が男にプレゼントするイベントなの?逆じゃなくて!?

おお、新人か。
そうだぞ。日本のバレンタインデーは女性から男性にプレゼント、基本的にはチョコレートを贈るイベントだ。男が贈るのは3月のホワイトデーの時だな。

ちなみにホワイトデーの時も、男がそこまで高価なものを送る必要はないという優しいイベントだ。

毎年この時期は日本の作品のバレンタインデーネタを見て違いに気付いて驚くのが出るよなあ

俺は彼女なんて存在したことないからダメージは無い......無いよ?

日本の方ではバレンタインデーは昔から女が男にチョコレートを贈る習慣になっている。男が贈るのはホワイトデーの方だな。

日本はお菓子会社が仕掛けた陰謀が大成功した結果で、欧米とはまた違うんだったか。

確か日本と台湾が恋人イベントでチョコレート中心のプレゼント、欧米は恋人要素のみではなく親しい人への花やカードやお菓子のプレゼントを男から女から問わず贈る、そして中国は恋人イベントで男が収奪される......あと香港も内地に近いんだっけか?

どっちにしろ、バレンタインデーは元々男女にそこまで大きな差は無かったはず......なんでこっちでは実質的に男が女に贈る日になっているんだ?

ウチの国でもバレンタインデーでは男がデートやプレゼントやバラの花を贈ったお返しに、女はチョコレートなどを贈ってくれるじゃないか!
等価交換という言葉はどこか遠い国の話だろうけどね。

中国の国の内地でも昔は日本式のがちょっと広まった時期もあったけど、香港経由で入った方が商業的に便利だからと今の形式が強くなったという流れだと聞いた覚えがある。

バレンタインデーの違いに関しては百度で調べれば出てくるくらいの知識だけど、意識しなければ調べることもない知識でもあるからね。

でもオタクやってるのであれば、男ならハーレム系の作品、女なら少女マンガを見ているだろうし把握できると思うんだが。

私もそう思う。
様々な作品で定番ネタとして扱われている。日本ではバレンタインデーは女の戦いだとも。

連載漫画はバレンタインやるし、ソシャゲもバレンタインイベントやるからね。
でもアニメは長編が減ったからあまり見かけなくなったかも。

昔の長編アニメはバレンタインデーネタをやる作品も結構あった気がするな。ただこっちのテレビで見ると時期が一定しないから自分の認識と連動する形で記憶されることは少なかったかも。

でもソシャゲだと結局こっち側が金払って貢ぐ形になるから、現実と同じ男が金を使うものだと認識してしまうような?ストーリーのしっかりしている作品でもなければ分からない気がする。

確かに。
私もFGOでようやく意識したような気がしないでもない......

日本は2/14が女から男、3/14が男から女という習慣だ。
しかし......我々がいるのは中国だ!いつだって男から女だ!

ウチの国ではホワイトデーはそんなに意識されていないが、実際やるとなったら男側の負担が多くなるのは容易に想像できる。

とりあえず俺の認識している日本のバレンタインデーはこうだな。
女性は手作りの本命チョコレートを愛する人に贈って、余った材料で作ったものや店で買ったものを義理チョコとして友達やお世話になった人とかにあげる。
ただ女性の手作りチョコの定番手法みたいなものは、アニメやマンガを長年見ていてもよく分からない!!

あれ?俺は女性が男性にプレゼントして告白する日だと認識していたんだが......

俺はバレンタインデー=男女合体の日という認識なのだが

それはウチの国の習慣が混ざっているな。日本だとそれはクリスマスに相当する。その日のデートはホテルの宿泊もセットなことが多い。

その通り。クリスマスは日本のネタではNTRネタ的にとても盛り上がる日だぞ。俺は良く知っている。

欧米も含めた習慣で考えれば、「バレンタインデー」というのは本質的には恋人の日だから男女どちらから贈っても良い。日本はホワイトデーでバランスを取っているが、ウチの国は男から贈るというものばかりになっている。
そもそも、西洋由来の記念日はどれもこれも男が女に贈るものばかり。

西洋系のばかりじゃなく、本土系の記念日もそんな感じになってるかな
恋人を絡める商業展開すると必然的に男の負担が増えてということになってしまうのだろうか?

3・7女性節、3・8婦女節(国際女性デー)、七夕など、なかなか厳しいのが思い浮かぶ。
中国の記念日系で男が楽なのは清明節や重陽節くらいか?

俺はバレンタインデーは女性が女性にチョコレートを贈って愛を告白する作品だと学びました。

それはちょっと見る作品が偏り過ぎていませんかねえ......

でも実際の所、現在の日本のバレンタインデーは女性が男性に贈るというのは減少傾向だ。
友達に贈る友チョコや男から女に贈る逆チョコなんてのが強く売り出されているし、自分で食う自分チョコの需要も年々増加している模様。
もちろん女が女に贈る、男が男に贈るというのも普通にある......!

しかしオタク界でさえもこの時期は日本のバレンタインデーネタを見て微妙な気分になる。我が国の男はいつになったら立ち上がるのか。

立ち上がらないで逃亡しているじゃないか。

二次元に逃亡......とまではいかくても、男の負担が大き過ぎて最初から手を出さないというのも増えているからね。
女性側で優良物件が婚活をしても、逆に警戒して良いのが見つからない、或いは条件がよくても疑われるという話が珍しくなくなってきた。

彼女が欲しくないわけでも、結婚したくないわけでもないが現実を考えるとな。
家を買わなきゃ結婚できないとよく言われるが、そこに至るまでの交際における投資も必要だし、その投資が無駄になるリスクも存在するからね......

人との温もりや恋愛を楽しむにはちょっと高過ぎるよね。ペット飼っていた方がよほどマシですよ。
実際どうなのかは分からないけれど、日本のチョコレート中心のスタイルは手軽な交流、交際としてちょっと羨ましく見える。

あれ良い文化だよね。
まぁ俺なんかは義理チョコしかもらえないんだろうけど。

日本では義理ですらもらえない人間もいる。
そして義理ですらもらえない人間に対しては「お母さんからのチョコレート」という悲しいものが送られてくるという......

言われてみれば義理関係でもリソースはかかるし何もしないでももらえるわけじゃないか。やはりどこも厳しいのだな。



とまぁ、こんな感じで。
嘆いている人もいれば冷めている人もいるようです。

以前教えていただいた話によると、現在の中国では「情人節」(バレンタインデー)に限らず、恋人向けのイベントに対して
「自分には関係のない話」
としてスルーするような人が増加しているという説もあるそうです。
またそういった層は、恋人がいないネタ、独り身ネタで盛り上がることはあっても、この手の記念日やイベントに対してそこまで大きなモヤモヤは無いといった傾向もあるのだとか。

当ブログの10年近く前の記事ですが、確かにこの頃に比べると中国オタク界隈の面々の反応も随分と淡泊になってきている気がしますね。
バレンタインデーを嘆く中国オタクの面々

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことに
「FGOで清少納言が実装されましたが日本文化に詳しい中国オタクの人の反応はありますか?」
という質問や、それに関するネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「清少納言は紫式部と比べてどれくらい有名なのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


清少納言って日本でどれくらい有名なの?紫式部と比べてどうなの?中国であえて例えるなら誰と誰だろう?

日本ではとても有名。でも日本国外では専門家以外知らないレベルじゃないかな?

紫式部はウチの国でもよく知られているからなあ
清少納言と紫式部の間には明らかな壁がある。

源氏物語って日本版紅楼夢だという例えを聞いたことがあるし、紫式部ってウチの国の作家で例えるなら曹雪芹みたいなもんでいいのかね。それよりやや下で同ジャンルとなると......すぐに出てこないな。

それは恋愛ジャンルとしての例えだろう。
源氏物語は日本最古、女性作家なら世界初の長編小説という説もあるくらいだから日本文学ジャンルで考えると四大名著の複数を合わせた何かみたいなことになるんじゃないか。

紫式部は個人的には日本の羅貫中的な位置だと思っていたりする。
清少納言は......ちょっと分からんなあ。

それこそ、紫式部が羅貫中で清少納言が曹雪芹とかじゃないか?日本の古典文学の代表的存在だろうし。

その辺を考え出すと混乱する。日本の近代以前の文学って、私は源氏物語とかの平安時代の古典から一気に明治以降の近現代文学に飛ぶような飛び飛びの知識しかない。
源氏物語がウチの国の明清小説みたいな枠なのかという話でまず迷う。

唐宋八大家で例えると......蘇軾が紫式部なら清少納言は誰だろう。調べた限りでは清少納言ってかなり派手なタイプらしいからちょっと難しいかも。FGOでネタを調べて情報が増えたから逆に迷う。

無理矢理例えて紫式部が羅貫中とするなら、清少納言は封神演義の許仲琳辺りだろうか。

そのジャンル(日本文化)界隈ではよく知られているレベルだけど、その外になると知られていないレベルかと。

この二人の面白い所は同時代ではあるが宮中にいた時期が微妙に異なるので直接的な面識は無かった可能性が高いとされるが、噂経由の接触は確実にあって紫式部による清少納言に対する悪口がハッキリと残っている点だね。
FGOもその辺を使ってキャラとストーリーを作っている。

紫式部が清少納言の悪口を書き残しているのって、政治的な要素も影響しているから全部そのままで受け取るのもどうなんだろう。
紫式部が仕えた藤原彰子は清少納言が仕えた定子と敵対している派閥だから。

とは言え、紫式部の清少納言ディスはその内容がわりと現代の悪口にも通じるようなノリだから素の部分が多いという説にかなりの説得力が。

日本でも知名度に差はある。源氏物語が圧倒的に有名だ。
日本文化に詳しくない自分はまず源氏物語を知って、その後関連情報として枕草子を知った。こういう流れの人が多いんじゃないだろうか。

日本では対決可能、どっちを評価するかで論戦できるようなレベルだと聞く。
しかし紫式部は日本を代表する古典文人だから世界的に有名、清少納言は日本以外の国ではその他大勢になる。
清少納言の代表作の枕草子は散文で、紫式部の代表作の源氏物語は長編小説だから一般社会における作品の格や扱いに差が出るのは避けられない。

紫式部は日本の紙幣に印刷されるレベルだから、日本でも屈指の知名度なのは分かりやすいかと。

女房三十六歌仙の中でレアの格付けがある感じかな。その中で隔絶して有名なSSRが紫式部。

作品としては紫式部の源氏物語の方が上と見ていいだろう。
平安時代の評価としては、宮廷の権力闘争も影響しているから一概に言えないけど、平安時代最大の権力者藤原道長の娘である藤原彰子に仕えた紫式部が上と見て間違いではないと思われる。

うーむ、私は枕草子もかなり有名な作品だと思っていたが皆の話を聞くとそうでもないのか。

源氏物語と紫式部は日本では知らない人はいないレベルだが、枕草子と清少納言はそれに比べるとやや劣るかと。

日本では教科書に載っているし古典を学ぶ最初のテキスト扱いだから源氏物語に勝るとも劣らないレベルの知名度ではある。
しかし同時に枕草子は散文、エッセイみたいなものだから、広い範囲での高評価にはなりにくいという事情もあるんだろうね。

清少納言の筆力が明らかに劣っているということはないのだろうけど、知名度や扱いに関しては明確な差がある。これは日本でも同じ。
それに源氏物語は日本文学の「もののあはれ」の代表例でもあるから、日本文化という点から見るとやはり紫式部の方が上になるかと。

なんとなく紫式部が李白で清少納言が杜甫みたいなもんかと思っていたが、結構違うのね。

枕草子と清少納言は日本文化に詳しい人でなければ知らない。上で言われているように、ジャンル内では有名という例えが分かりやすそう。
あと紫式部と清少納言の関係は李白と杜甫ほど良いものじゃない......

清少納言がダメなわけじゃない。紫式部がスゴ過ぎるんだよ。
俺のような日本文学に興味ないような人間だってFGOで知る以前に源氏物語の名前は聞いたことがあった(紫式部の名前までは怪しかったが)
それに源氏物語は現代向けにアレンジされた作品、ネタとして取り入れられることも多いのが強い。

教科書で思い出したが、清少納言を知らない人でも、間接的に作品を読んだことがある人は案外いるかも。
いつからかは私も分からないし作者や訳者の表記がわりと一定しないようだけど、とりあえず小学校の教科書に「四季之美」が掲載されているし、学生向けの推薦図書や作文の参考書にも結構前から掲載されていた。あれは翻訳された枕草子の最初の部分だ。

あーーーー!あれか!枕草子だったのか!!
ってことは教科書を触媒にすれば召喚のチャンスが?

日本の娯楽作品、二次元分野でも紫式部や源氏物語関係のネタは良く出てくるし、源氏物語を元ネタにした作品、名前などはよく見かける。でも清少納言や枕草子は本気で見たことが無い。

作品が書かれた当時の評価はそこまで差はなかっただろうけど、紫式部の作品は現在の商業コンテンツの環境だと使い勝手が良いという面があるから現在の感覚だと差が出るのは避けられないのだろう。

やはり四大名著で例えるのが分かりやすいのではないだろうか。
日本では紫式部と清少納言の知名度にそこまで差は無い、どっちも平安時代の代表的作家としてセットで認識されているくらいだ。しかし外国では紫式部だけが非常に有名。
そこから考えると、あえっ例えるならば源氏物語は西遊記か三国演義、枕草子は紅楼夢といった所ではないかと。

そんな感じかもね。
私は西遊記と紅楼夢のどちらも良い作品で優劣があるとは思わないが、外国では西遊記の方が圧倒的に良いと認識されているわけで。

枕草子もその時代や文化として考えれば価値はあるけど、作品として見た場合の世界に通じる汎用的な価値観としてみると、どうしても源氏物語の方が上になるかと。
ただ作家を見ていくと、作品の評価とは別に当時の政治的背景や環境、評価のされ方などからまた複雑な所が出てくるのでキャラとしてネタにできるのでは。

しかしギャル系、JK系のキャラになったのは何故だ。
鈴鹿御前よりも更にJK的な所を前に出したキャラが、古典枠で出てくるのは何とも言えない気分になる。

日本人の反応を見ると、アレはそんなに無理のない解釈らしい。当時の流行の最先端を走っていて、SNSでリア充ぶりをアピールしていたようなもんだから。
あと紫式部は清少納言と比較されて何かと黒い感情を抱きまくったという説もある模様。

枕草子はざっと読んだ程度だが、当時の女性貴族の生活、食べたものや日常の萌えみたいなのを語っているのを見て、なんだか若者のネットのつぶやき的なものも感じた。
むべ清少納言をJKといふらむ

FGOはその辺の作品の知名度に加えて、キャラの解釈が歴史的な資料を含めて肉付けしているから興味深い
紫式部は陰キャで拗らせ系の文学系の女で悪口のしっかり残っている清少納言に対してだけは複雑な感情を抱いている、それに対して清少納言は陽キャで社交的だけど実は全てが終わった晩年の精神状態での召喚だから作家としての欲は既に使い果たしているし、紫式部に対する直接的な感情というのはあまり無い。
この紫式部の一方的な感情の空回りというのがまた萌える。

でも紫式部は伝統的な服装なのに、なんで清少納言はNintendo Switchみたいな格好になるんだ......?
あれは絵師の違いで受け入れるのも厳しい違いだ。

宝具で忘れがちだが紫式部も再臨するまではゴスな洋服だから、伝統的ではないのでは?あと清少納言も三臨になると十二単で浮遊する。
全体的に、先行して実装された紫式部を意識したと思われる対照的になるデザインではあるよ。

キャラ的にも対象的だからな
清少納言は歴史的な資料でも、流行を追いかけたコミュ力高い女子だったようだし

サブカルパリピロリキャラとゴス文学お姉さまの対比......

割合はともかく、色に関しては根拠が無いものではないらしい。百人一首の清少納言とか赤青が使われているとか。

十二単になるとNintendo Switch娘じゃなくなるから安心して引け。
黒髪と十二単は良い文明。



とまぁ、こんな感じで。
詳しい人も出てきたりしながら、イロイロな方向に話題が飛んでいました。

源氏物語は中国でも有名ですし、私が留学当時に出会った中国の大学生の面々(日本に何かと興味あり)は基礎教養的に源氏物語を読んでいたりするような人も多く、きちんと読んでいない私なんかよりもよほど作品を理解しているような感じでした。


2/23修正:羅貫中を羅漢中と誤変換しておりました......ご指摘ありがとうございます。
そういった背景もあってか、中国のFGOユーザーの間では紫式部が和風サーヴァントとして実装されることに関しては問題無く受け入れられたそうです。
しかし清少納言に関しては、枕草子がそこまで有名ではないのもあってか、サーヴァントとして実装されることに関してピンと来ない人も結構いるという話です。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことに「とある科学の超電磁砲」関係のネタを追加で教えていただいているので今回はそれについてを。

「とある科学の超電磁砲T」

の主人公である御坂美琴は中国のオタク史上において最も大きな影響を与えたヒロインの一人とされていまして
「炮姐」
のあだ名と共に中国では日本系のコンテンツのキャラの中で現在も屈指の人気と知名度を誇る存在となっています。

現在中国でも配信されているアニメ第三期の「とある科学の超電磁砲T」も、ライトな層からマニアな層まで御坂美琴を目的に戻ってきた昔のファンも多いという話を聞きます。
また古参のファンの面々は御坂美琴の人気が爆発したアニメ版「超電磁砲」の第一期から10年近くファンを続けている人も少なくないとか。

しかし古参のファンの中には第三期を見て、自分は歳を取っていることを「炮姐」というあだ名から改めて痛感してショックを受ける人も出ているとのことです。

中国語の「姐」は日本の語感よりは「お姉さん感」がやや薄い女性に対する呼び方ですし、若い女性に対する呼び方でもあるのですが、基本的には
「お姉さん」
「親戚のお姉さんへの呼び名」
という意味があるので、このネタを教えてくれた方によると
「明らかな年下キャラに親しみを込めて使うのは冷静に考えると微妙な気分になる」
「例えるなら日本でタマ姉タマ姉とずっと呼び続けるような感じと変わらないかもしれません」

とのことでした。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「お姉さまキャラお姉さんキャラが年下になってしまった」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


好きだったお姉さまキャラ、お姉さんキャラが年下になってしまったがどうすれば良いんだろう......

分かる......今期はその矛盾をついに突き付けられることになった......

そうか。「炮姐」か。
「超電磁砲T」が人気で復帰してきたのも多いからな。そして老けた自分と昔のままの彼女に気付くと。

それもある。
更にそれがきっかけで、他の過去に好きだった年上キャラがいつのまにかみんな年下になっているのに気付いてしまってなあ

設定を知らなければ、問題から目を逸らしていられたのに!!

いやさすがに学校の制服着ている時点で明確に年下な年齢だ。それは無理。

あの時代にオタクを始めていたら、大体みんなもう二十何歳か。

もう三十なのもここにいるぞ!

日本のアニメで学校が舞台だとどのキャラもみんな10代半ば、ちょっと年上の先輩キャラでもせいぜい18歳だ。
うん、年下だ。でも俺はずっと年上の先輩が好きなんだよ!!

「超電磁砲」の14歳とか13歳だと、リアルなら数字だけ見たらお姉さまどころかロリコン的な数字だわ。

そもそも、「姐」で呼ばれるキャラが実は初見の時点で実は年下だった、勝手にこちらが年上だと思っていたようなケースも珍しくない。

さ、最近の若者は栄養豊富で生活していて発育が良いから年齢で換算するのが完全に正しいとは限らないし......

キャラデザの関係があるから二次元のキャラの実年齢を外見から判断するのは難しいのだよ。
御坂美琴もそうだし、食蜂とかは更に14歳に見えない。

そのうち皆年下になるから気にせずに姉キャラ年上キャラ先輩キャラで認識できるようになるぞ。

スレ主のもやもやも分からなくはない。
この見始めた時はリアルに同年代だったキャラが、作品が終わらないうちにこっちがかなり年上になるというのはオタクを続けていると常にぶつかる事情なのではないだろうか。

うむ。私は綾波レイと同い年だったはずが、葛城ミサトより年上になってしまっているわけだが。

ほとんどの二次元作品のキャラは14〜17くらいだぞ。それが基本設定なのだから気にしたら終わりだ。
エロアニメやエロゲーでも学校が舞台なら中学高校が舞台になるから同じく14〜17くらいなんだから。

エロアニメやエロゲーの主人公は全て18歳以上だと公式が発表しております。
学校は全て「学園」なので中学、高校ではありません。これは絶対の事実です。中学生や高校生だというのは、こちらの認識が間違っているのです。

ちょっと理解できない。
自分よりも小さい女の子をお姉ちゃん的な年上キャラ扱いして萌えるのはオタクの基礎スキルではないのか?

それが後からなら良いんだけどね......まだ若かった時にお姉ちゃん的な萌えを感じていた存在に対しては、現実を改めて認識した時の衝撃が発生することもあるのだよ。

まぁ「姐」呼びのキャラはクールとかカッコイイ系だからというのも理由だからね。おしとやかとか優しいとかなキャラは「妹」呼びになる。
そっちの意味で考えれば「姐」呼びを続けても問題無いはずだが......引っかかる心の動きを完全にごまかせるわけでは無い。

御坂美琴は人気の規模も、出方も、あだ名の広まり方も独特だから皆の受け止め方も単純にはいかないよ。
そもそも「炮姐」だって当初はアンチ系のあだ名だったからね。あくまで当時のオタク界における感覚の話だが、普通の人気キャラや可愛いキャラ扱いということであれば「炮妹」にでもなっていた可能性がある。

あれ確か最初は主題歌のonly my railgun歌ってうた南條愛乃が音痴扱いされてたことからの蔑称だったか。

そうそう。only my railgunのキーが高過ぎてライブでは音が外れている疑惑濃厚だとされたからついた「走音炮」が元ネタ。
でも人気出ていつの間にか中国のオタク界屈指の呼び名になって、元が蔑称ネタだったなんて調べないと分からないし調べてもピンと来ない人が多くなっているからな。
あと私はヒロインの年齢はもう気にしないで好みだけで考えるようにしている。二次元の設定の数字のリアルさなんて気にし過ぎてもダメだ。

自分の場合もヒロインに関しては年齢はそんなに関係ないな。好みの変化のようなものはあるけど。
ただ主人公に関しては年齢が違うと結構厳しいというか、その年齢や時代に合わせた言動が受け付けなくなることはわりとあるような。

同感だ。
私は感情移入する対象の好き嫌いに関しては年齢と年齢に合わせた言動なのかという部分も結構大きい。歳をとると昔は大人に見えた年上キャラが実はそんなに大人な行動をしていたわけではない、むしろ年齢のわりに幼いとか大人としての義務を果たしていないとかが目に付くようになる。

上でも出ているけど、二次元の作品は年齢設定が実際に受ける印象よりも随分若くなっていることも珍しくない。年齢はあくまで作品を売るための設定なのだから、見ている時は自分の感性で合理的に考えればいい。
もちろん逆に設定のわりに大人や社会人に思えないキャラもいるから、そっちはそっちで逆に補正だ!

しかし「超電磁砲」第一期が09年のアニメだから、昔からファンやっていると結構な歳になるな。作品内のキャラも順調に歳をとっていたら30くらいか?

初出が「禁書」の方だから、08年に始まったから当時14歳だと今年で26歳か。

原作の第一巻が出たのが04年だからそっちで計算したら30だ!!

人気アニメに関しては第二期くらいまではこういう問題はスルーできる。
ただ第三期まで行くような作品になるとアニメの間が空くから意識せざるを得なくなるような気がする。

でも二次元では逆に作中の時間の進み方が速いのもある。
ずっと年齢の変わらないヒロインもいれば、結婚して子供までいるようなヒロインもいる。どっちにも合わせられるようになっておいた方が良い。

「空の境界」の両儀式なんかは子供が成人しているくらいの展開だったな......そう言えば彼女も「式姐」呼びがあったね。型月ファンだと214が主流のようだけど

こういうのって極端に上であれば逆に問題無いんだけどね。
例えば八雲紫はずっと「紫媽」(紫おばさん)だ......日本人の「ババア」よりはマシだよね?

姉属性、年上属性は実際の年齢設定とは関係ない。
一桁だって作中のキャラの扱いや言動次第ではお姉ちゃんキャラになる。だから見ている我々の実年齢についてはそんなに気にするな!

そうだよな。
周りを見てもウチの国では11歳の女の子に対してママという連中が増え続けている。

最近増えたよな、コッコロママに取り込まれるのが......プリコネ界隈はかなり危険。

ふと思いついた。
好きな年上ヒロインに現実の貴方と一緒に歳を取りたかったと言われるシチュエーションってイロイロと妄想できる。あとおっさんになった自分が作品世界にトリップして昔好きだったヒロインに出会うとか、その世界のオリキャラに輪廻転生しておっさんになってから現世の記憶が蘇るみたいな話が見たい。



とまぁ、こんな感じで。
作品の時間の流れと自分の時間の流れ、それから過去の思い出を振り返ったりでイロイロと考えてしまう人もいるようでした。

中国のオタク方面の歴史も徐々に積み重なっていますし、今回の件に限らず過去の大人気作品の影響が時間を経てからまた思わぬ所に思わぬ形で出てきたりするのは面白いですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「最近母性のあるロリキャラが大人気になっているような気がする。どうしてこんなことに」
ありがたいことに
「とある科学の超電磁砲Tの第七話の延期に関する中国の反応は?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを

「とある科学の超電磁砲T」

は1月新作アニメの中でもトップクラスの人気ということで、延期に関してもイロイロと話題になっている模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「とある科学の超電磁砲T第7話延期」
などに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「とある科学の超電磁砲T」の7話延期だってさ。
この状況だと仕方がないか......

スケジュール達成だけを目的にグダグダになるよりはマシだと思おう。

俺の週一の楽しみが......まぁしょうがない......

しかし超電磁砲Tはアニメで追っかけている人多いね。
「禁書」の三期の時はほとんど原作党の生き残りみたいなことになっていたのに。

それは私も意外だった。禁書三期の時の印象でシリーズファンはもう元気無いと思っていたら、超電磁砲はたくさん動画党っぽいのが出てくるとは。

アニメだけ追いかけていた、原作までは追いかけていなかった或いはネタバレ情報くらいは知っているレベルのファンが多かったんだろうね。
これはやはりウチの国の「炮姐」人気はまさしく伝説級だったと見るべきか。
(訳注:「炮姐」は中国オタク界隈における御坂美琴のあだ名です)

これっていわゆるスケジュールでの万策尽きたじゃなくて、疫病での問題発生だよな。

そうそう。
公式の発表でCOVID-19の影響で制作上の問題が発生したとある。

日本でも大流行しているの?

武漢の繰り返しになりそうな大爆発の前兆はある。
当面は順調に増えていくのか爆発するのかは何とも言えんが良くなることも無さそう。

この件自体は恐らく日本で流行する前の段階の影響。
中国で大流行して業務出来ない会社が多発しているしアニメ業界もその影響からは逃れられない。中国に外注しているアニメも多いから。

日本は病人数が中国に次ぐ2位だし、もうすぐ大流行じゃないかなあ......水際で何とかなるもんでもないし、かと言ってウチの国を見れば分かる通り隔離しまくってもどうにかなるもんじゃない。
やった方が良いことは多いけどそれで完全な正解になるわけじゃないから、どこの国も段階的に持久戦になると思うわ。日本は検査体制の確立が世界的には早い方だし数字も当面は増加していくだろうね。他のアジア諸国や欧米とかはデータも方針も出ていないからどうなるか分からん。

ファンミーテングとか中止になる所も続々出ているようだし、オタク系のビジネスモデルが大きく変わる可能性もある。

でもマラソンは開催する模様。どこの国もアホな上層部はいるんだと確認できて憂鬱。

日本はオリンピックが控えているのに大流行させるようなイベントするとか何考えてんだろな

悲観的に考えなくても今年のオリンピックは中止、当面は延期だろ。
日本の人口密度と陽性確定の患者数を見たらダメなのは明らか。

超電磁砲は総集編やらないで第6話をもう一回か。
こういう時はてっきり総集編やるものだと思っていたが。

あまりにも突発的な事態だったということじゃないか?それか判断が遅れたか。

総集編すら作れないレベルで混乱しているという可能性も......

上の方の判断やスケジュール進行次第だからね。総集編を最初から想定しているケースもある。
そう言えば「恋する小惑星」は総集編に入ったようだけど、あっちは中国の外注多いからまた何とも言えないか。

コロナウイルスの影響なら1週間で終わるとも思えないし、気長に構えていくしかない。来週になったら見れる保証もない。

日本はもうすぐ武漢よりも悲惨なことになるぞ!アニメなんか作っていられなくなる!
武漢という答案があるのになぜ参考にしないのか!?

武漢参考にしているから今のやり方なんじゃないか?
一気に封鎖して大混乱した挙句に逃亡する人間がたくさん出て拡散するわ残ったのも病院に駆け込んで対応キャパ超えて機能停止するわの結果があの大爆発だったわけで。

日本のメディアでも中国式に隔離しろみたいな声は強くなっているよ。
ただ、そういうことを言う人は隔離対象が素直に隔離されるかどうかを忘れていると言いたい。故意の方向性関係なくヤケクソになった自爆テロ的なこともやりかねないというのは武漢を見ればよく分かる。そしてそれに対処する人員のコストとリスクが更に......

1月の新作アニメはどこも多かれ少なかれ影響出ると思われる。
4月の新作もどうなるやら。私も楽しみにしている「リゼロ」の2期はどうなるのか不安。

日本で生活している人の話によると、会社ではマスクしているのは中国人ばかりで日本人は誰もマスクしていないらしい。

日本は自分の所で使うマスクが無くなったから、防護に関してはノーガード状態で開き直っている。これって日本人特有の精神の結果なのかね......

日本の患者数って今どれくらいなの?

500超えて数十人ペースで増加中。
そんな中で全国各地で合計50万人がマラソンをするとか信じられないこともやっている。発熱しているのに参加するランナーが出ているし、発熱しているのに運転するタクシーも出ている。やめろよマジで。

日本に留学している知り合いから聞いたけど、日本では一日に検査できる患者は先日やっと増加したがそれでも1000人程度、しかもそれをほとんどクルーズ船に使っているから日本国内では検査が間に合わない。
だから発熱した人間もコロナウイルスの患者ではないことになって隔離もされないままらしい。とても危険としか言えない状況だ。

武漢の例で考えたら東京の患者は余裕で1万は超えるし我が国のような封鎖はできないからすぐに100万くらいはいくだろう。

そこまで行く可能性が無いとは言わんが......武漢を例にあてはめるのもな。
国内の増加ペースは本当にもう何と言うかな原因があったわけだし。

今更言ってもしょうがないけど、ウチの国がSARSの時のように段階的にやれればまだマシだったように思う時もある。昔とは環境が変わったことも影響しているだろうけど、やはり急激な状況の通知と対処のせいで庶民の一体感が昔より少ないように思う。

日本で現在増えている患者は主にクルーズ船の方だな。
本土に関してはまだ二桁後半だけど、この間通勤ラッシュの地下鉄で数日出勤していた患者が判明したから具体的にどうなるかは1〜2週間待ち。
あと患者の検査判別体制が整備されて国内各地の確定のスピード上がったから当面は本土も増えるはず。

個人的に気になるのは患者の報告が増えている和歌山だったり。
あそこは中国人誘致に熱心だったから、まあその、何と言うか......

今の日本は大量の検査が出来ないんだよ。
そして現在の東京は武漢の再現の道を進んでいる上に人口密度も武漢の倍だからヤバイ。更にマスクもとっくの昔に中国に持っていかれたから伝染速度もヤバイ。
たぶん数日後には数万人の感染者が東京の大病院、病院という病院に殺到して武漢以上の惨事になる。
今はもう、できる限り早く武漢の方を収束させて日本を援助できるようにしなければくらいしか言えない。日本で肺炎の死者が万越えで出たら経済が崩壊するだろうしアジア情勢が不穏になる。チャイナバッシングも今の比じゃなくなる。

東京は人口密度高い上に、日本には病気でも出社する企業文化があるから数例出たらもう終わりだよね。そしてそれが既に出た。

東京が武漢みたいになったら一月新作アニメどころの話じゃない。今年の新作アニメ全体の問題になる。

日本から聞く話も不安で混乱している極端なのと、日常生活が普通に行われているというのが同時に合ってよく分からんのが正直な所だ。
こっちのニュース見ていると日本がもうすぐウイルスで死亡しそうな印象になるんだが、実際どうなの?日本在住者の生の話を知りたい。

東京も間違いなく危ないけど、さすがにウチの国ほどではないかなあ......対策が徹底されてインフルが流行していないなんて副次的な効果もあったくらい。手を洗う習慣の確立されている日本でさえそうなんだから、うがい手洗いの習慣ナニソレなウチの国の感染の速さの理由がなんとなく分かった気がする......

SARSの時の習慣、あっさり消えちゃったからね。
東京は出歩いている人や飲食店の客は減っているし、うがい手洗いの呼びかけが繰り返されているけど明らかな停止や封鎖ってのは無いね。
あとマスクしている人は増えているよ。マスクするのは自分が感染させないアピールが含まれているのもちょっと違うかな。

ダメなニュースも多いが、日本もわりと冷徹な対応はやっているからウチの国の印象そのまま当てはめられるわけじゃないからな。こっちに来るのは基本的に中国はまだマシ的なニュースだし。
例えばクルーズ船の対応とか結構えげつない。あれ船内の安全だ感染だとか言いながら、結局は主権と責任がごちゃごちゃでめんどくさい場所にいる大規模の感染疑いを日本から隔離しておくという判断にも見える。

それは自分も感じた。
日本では国内に入った人間の強制隔離は困難な上に数千人規模の人間を隔離できる収容施設が無い。
船内の感染拡大の速さへの見込みは甘過ぎたろうが、一定の防疫体制が整うのと外国からチャーター便を出させるまで時間稼いでいたように見える。

どっちにしろ東京が次の武漢になって欲しくない。心配だ。
もっと近い場所に次の武漢が出そうなのも心配だが。

引きこもってアニメを見ている時にまで、ウイルスの影響を意識させられて不安になるのは予想外なダメージが来るわ......



とまぁ、こんな感じで。
比較的落ち着いていると思われる所をピックアップしましたが、愚痴や日本の状況についての批判のついでに自分の不安を吐き出したりする人も少なくないようでした。

中国のニュースでは国内の良かった探し、国外の悪かった探しな所もあるそうで、日本の状況に関しても伝言ゲーム的に悪化しているようで、東京はもうダメだ日本はもうダメだみたいなイメージも出ているとかなんとか。

どちらにしろ中国では精神的にイロイロと蓄積してキツイという話も聞きますし、日本も当面は厳しいニュースが続くでしょうからストレスをため過ぎないようにぼちぼちとやっていきたいものですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことに先日アキバ総研様の方で改めてまとめさせていただいた記事
日本のラノベ、ネット小説は時代遅れだと中国で言われるのはなぜか 中国オタク事情新年編【中国オタクのアニメ事情】
について、イロイロな感想や質問をいただいております。

またその後、中国のネット小説事情に関して
「中国のネット小説に分かりやすく大きな影響を与えた日本の作品は何か」
という話題が出て、「穿越」(トリップ)に影響を与えた「ゼロの使い魔」や
「無限流」というジャンルのきっかけになった
「GANTZ」

辺りだろうという話になりました。

そんな訳で「GANTZ」の影響を受けたとされる中国のネット小説ジャンルの一つであるという
「無限流」
について少々まとめて見ようかと思います。

この「無限流」は「GANTZ」の影響を受けて書かれたとされるネット小説「無限恐怖」が大人気になりフォロワー作品も多数生み出され、形成されていったジャンルだそうです。穿越(トリップ)などと比べたら規模的には小さくなるものの、それなりの人気と需要はあるジャンルだそうです。

また「GANTZ」に関しては中国でネット小説の地位が確立されてからジャンルの源流となる作品が出た(2007年)ことから「ゼロの使い魔」よりもハッキリと元ネタ扱いになっているのも特徴の一つだという話です。

私もさすがに無限流の作品をきっちり読んで比較するのは無理なので、聞いた話になってしまいますが、無限流のテンプレとしては
・GANTZ的な感じで集められた主人公がイロイロなステージや世界に飛ばされてクリアを目指す
・拠点には育成要素や他の参加者との交流や競争、共闘や争いがあったりという形になっている

といったもの......らしいです。

飛ばされ方や飛ばされた先での目的、拠点的な存在の扱いなどについてはイロイロと変化や他ジャンル他作品からの影響もあることからGANTZ的な部分がパッと見ではない、SF要素が無いようなケースもあるそうで、現在は
「基本的には拠点となる世界観や主人公の能力をベースに、複数の世界をまたにかけてクリアしていく」
的な作品は大雑把に無限流ジャンル扱いされている所もあるとかなんとか。

また転移や輪廻する先の世界に関してはゲームやアニメなどの既存の作品を使ったりすることも多いそうで、身も蓋も無い言い方をすれば二次創作的に他作品の世界観をパクって気軽に俺TUEEEEEEができるのも何かと強いので人気になったジャンルだという話も聞きます。

更に基本的には複数の世界をまたにかけてクリアしていくという形のジャンルでクロスオーバーとはまた少々違う形になっているそうなのですが、多重トリップ的な部分や各世界で習得する能力やキャラなどから結果的にクロスオーバー的な所も出てくるケースもあるそうです。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の二次元作品で無限流のような作品を知りたい」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品で無限流的なものってどんなのがあるかな?
アニメでもマンガでもゲームでも小説でも良い。内容に関しても厳密な定義みたいなのにはこだわらないから、それっぽいのがあれば教えて。

無限流って他人が創作したアイデアと世界観をパクって次から次に使い倒すジャンルだからウチの国のネット小説以外では成立しないんじゃないか?
同人ならあるかもしれないけど、日本の作品はほとんどがきちんとしたルートで展開される商業作品だろ?

歴史ネタやクロスオーバー系もそっちにはかぶるからね。商業作品でもそれっぽいのはある。
例えば「キングダムハーツ」や一部の「スパロボ」なんかはある種の無限流要素がある。

無限流って「GANTZ」を元ネタにしたジャンルだから、まずは「GANTZ」を押さえておけばどんな感じに広まったかというのを把握するという意味でも面白くなるぞ。

FGOの第二部なんかはまさに無限流じゃないか?

異世界に飛ばされてステージクリアで繰り返しみたいなのも無限流だし、アイデア次第な所もあるね。もちろんパクリなのもあるけど、日本の作品は展開はともかく世界観的には「単純に持って来る」というのはあまり無いからね。
例えば「100万の命の上に俺は立っている」なんかはどうだろう?

厳密な定義を言い出したら実は「GANTZ」は無限流の元ネタではあるけど無限流の定義からは外れるという説もあるんだよね。あの作品は基本的に地球上での話だから。

パクったのは主にGANTZのチームの組み方や飛ばされ方だからね。

あんまり話題にならないが「月光条例」はかなり近い。

スパロボもだけど、「ツバサ・クロニクル〜年代記〜」のように複数の作品がクロスオーバー的に活用されたり、過去のキャラを活用するスターシステム的なやり方をする作品だと無限流っぽい感じになると思う。

スパロボはクロスオーバーで一つの世界になっていることも多いから、無限流的にはどうなんだろうか......
世界が重なるだけでは無限流ではない。例えば「異世界かるてっと」なんかは無限流とは言えないよね?

特撮だとディケイドはともかく、客演だとちょっと違うような。

複数の世界が衝突する、世界を移動するような作品は日本の作品にもそこそこある。既存の作品をそのまま使っていないだけで、ドラクエなどの元ネタが明らかなパロディ的な世界というのもよく出てくる。
とは言え、自分がすぐに思いついたのは昔どっかで読んだ「英雄なき世界にラスボスたちを」という作品だが。確かこの作品は負けた異世界のラスボス達が集まって別の世界を救う労働を課せられるというネタだった。

そういう方向で考えると意外にあるんだよね
「勇者互助組合 交流型掲示板」なんかは面白かった。

無限流って流行った最盛期にはいろんな映像作品やゲームやラをパクっていたけど、模倣の模倣、パクリのパクリが多過ぎていつの間にか萎んでいったからなあ
結局は上手い人がオリジナルの世界とストーリーを作るのが良いという方向になっていった。

確かにそんな感じだったね。
それに「クリアするミッション、ステージ」として使われた作品に詳しい人からは反発されやすいから量産していくと不満の方が蓄積されていくという問題もある。

こっちのネット小説だから有耶無耶になっていたけど、ようは二次創作、他人の創った設定と世界観を使った作品なわけで。
どうしても限界はある。書く方にも読む方にも。

無限流が大人気にならない最大の問題は、権利問題じゃないかあな。
他のジャンルの作品であればゲームやら映像化作品いできるが、無限流の作品はその商業化の段階までいくと版権的にアウトになる。

オリジナル扱いのネット小説でも、元ネタがハッキリしていると難しいくらいだしね。
「マスターオブスキル」でさえもベースのアラド戦記関係で結構ヤバかったし。

無限流もパクリ世界の作品ばかりってわけじゃないぞ。オリジナル世界をまたにかける作品もある。

一つの世界だけのトリップではなく複数の世界を創作して活用するのって難しいんだよね。一つの世界観掘り下げた方が何かと「強い」わけだから。

とりあえず、日本の作品で分かりやすい所だと最近アニメで話題になっていた「慎重勇者」とかがあるね。
キャラ設定やネタが際立っていたが、冒険するシステムの基本は無限流的だと思う。日本の作品で多重転生や多重トリップするような作品を探せば無限流っぽいのがありそう。問題は自分はそんなに多重転生多重トリップ作品を知らないことだが......

あんまり難しく考えずに、複数の世界や歴史をまたにかける的な展開でも良いんじゃないか?超常的な存在や上位存在、それか上層部から指令を受けてミッションをクリアするというのも特徴だから。

それならば「タイムボカンシリーズ」や「十二戦支 爆烈エトレンジャー」もいけそうだな。
世界観をどこから持って来るか、どこまで自前で創るかで作品の内容以外の評価がかなり分かれるジャンルなのかもね。

そこまで来ると人によって判断が変わりそう。
例えばFGOの第二部はともかく第一部は無限流っぽいと感じる人とそうでない人が分かれているんじゃないかな。

実はネタ自体はそんなに珍しいものじゃないと思われる。
例えば昔のアニメ「魔神英雄伝ワタル」なんかは普通に無限流的なシステムのストーリーと言える。

「魔神英雄伝」か......言われてみればそうだな。でもやはりそこまで多くない気もする。他には「グランゾート」とかのロボ系くらいしか自分は知らない。

最近の作品を見たら多いとは感じられないだろうけど、日本の20世紀の作品、80年代以降の作品ではそれほど珍しくないはずだよ。
ただその後はテンプレが使われなくなった。

「魔神英雄伝ワタル」のような作品が当時のテレビアニメでは有効なやり方だったんだろうね。
しかしその後はワタルのような作品はあまり出てこない時代が続いた。これは舞台となる世界を作るコストやそれが人気になるように発展させるコスト、そして見る側の需要が変化していった結果なのでは。

国や地域、ステージ的なものはそれなりにあるけど、世界が変わるレベルってのはそんなに無い。これも無限流的な作品が日本の二次元にはそれほど無いように見える理由じゃないかと。

ミッションクリア要素に関してはちょっと違うが「キノの旅」なんかは如何?
他にも「魔女の旅々」とかは?

やはりFGOは色んな意味で無限流的な需要を満たすものを備えていると思う。
あと個人的には「メイドインアビス」のようなステージを移動するとガラッとルールや雰囲気が変わるのは無限流的な部分だと感じているかな。異論は認める。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国における無限流ジャンルのイメージや、中国オタクの面々が感じる無限流っぽい要素といったものに関してイロイロと出ていました。

それから本題からは外れますが中国のネット小説でトリップしたりする場合、日本のような転生トラックではなく、ネットのヘンな広告を踏んづけて巻き込まれるみたいな展開が結構多いという話も聞いたのですがどうなんですかね。
詳しい方いらっしゃいましたら教えて下さい。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

JRPG的な世界観をベースにした作品、VRMMO系作品や転移転生系作品のアニメも珍しくなくなってきましたが、そういった作品のお約束要素について中国オタク界隈でよく話題になっているそうです。

そんな中で比較的良く言及されるのが世界観の中心的な要素になり良くも悪くも主人公的な地位として扱われる
「勇者」
だそうで、この勇者の意味や概念について首をかしげる中国オタクの人は少なくないとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の『勇者』は英語ならどうなるのか」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品の「勇者」って英語でなんて言うんだ?
漢字そのままで何となく使っていたが、自分の認識に自信が無い。

考えてみれば漢字で書かれているだけで、実は外来語だよな。あれって......

勇気がある人間ということだから、braveだったかな?

braveだと勇気のある人、勇敢な人だから、良くある主人公や選ばれた存在としての勇者とは少々ズレるように思うんだが。

でも碇シンジは一応設定的には選ばれた存在だし勇敢な少年だし......
(訳注:昔中国のテレビで放映されたエヴァの吹き替え版では、主題歌の「少年よ神話になれ」の部分が「勇敢な少年よ奇跡を起こせ」といった意味のフレーズになっていました)

「braver」という名詞になっているケースもあったような。

勇者がゲーム的なクラスなのか、地位や職業的なカテゴリなのかで違いが出そう。

作品だと基本的には地位を伴う肩書じゃないか?

選ばれた存在、世界を救うもの......saviour!

それもアリか?勇者が魔王を倒すというのは世界を救うという意味でもあるし。

それだと宗教方面にも行くからどうなんだろう......以前どっかで見たのだとchampionを使っているのがあったはず。

championだと範囲が広くなり過ぎるように感じる。
まぁこういうのは作品ごとに「合っている」翻訳は異なるものだろうけどね。私の経験ではwarriorが近いと思えるような作品もあったし。

日本の作品の勇者は能力や主人公的なものに加えて、天命もセットになっていることが多い。だから単純にchampionやwarriorにすると微妙なズレが生じるのでは。

そうだね。あと日本の勇者の特徴として、選ばれた存在であると同時に一般人の延長上にもあるといった所も重要だろう。だから隔絶した存在ではあるが、仲間とは共通、共有する部分がある。

そうなるとやはり「hero」になるんじゃないか?

無難な所ではそれだろうね。英文翻訳のタイトルを見ると、「勇者」は「hero」として訳されていることが多い。「慎重勇者」も「盾の勇者」もheroだ。

でも英語の議論ではheroの英語のイメージで受け止めていることによる迷走もありがちなんだよなあ
いわゆる「英雄」と特殊な意味を持つことも多い「勇者」を区別しないからグダグダになることもわりとある。

中国語だと「勇者」はそのまま使って、更に「英雄」は普通の名詞として存在するからそういう混乱はあまり発生しないのは楽な所なのかもな。
勇者の概念についての混乱はたまに出てくるけど。

個人的にはなんらかの戦士という意味で使われることが多いし、近接戦闘職業のwarriorでいいんじゃないかと思わなくもない。

それだと一般職になるからちょっとズレないか?

「ファイアーエムブレム」の英語版だと勇者は「hero」だったな。他に戦士からの「warrior」もある。スマブラでもheroだったはず。

天命、天に選ばれた存在ということからheroが汎用的に使う分には一番良さそう。
warriorだと単なる戦士、武士みたいになるしね。

ならばpaladinでと言ってみる。これは神によって授けられたという意味もあるから、神に転生させてもらう最近の日本の二次元では案外あっているのではないかという気もする。
実際は地位が関係する呼び名であることが多いから、作品の主人公には使われないだろうけどね。

現在の二次元作品における勇者のイメージに極めて強い影響を及ぼしているとされる「ドラゴンクエスト」の英語タイトルは「Dragon Warrior」だ。questの方は商標関係で使えなかった結果らしいが、ドラクエの公式で勇者はwarrior扱いになっているという見方もできると思う。

いや、ドラクエは職業の方の勇者は直接heroになっていたはず。戦士が職業として別に存在するのもあるだろうけど。

勇者が漢字そのままの勇敢な人間であればbraveで良いように思うけど、物語の主人公というポジションの代名詞でもあるからね。意味的に近くなるのはやはりheroか。
中国語だと男主角(訳注:男主人公)と訳されるのが定番だし。

しかし日本の作品だとヒーローと勇者は明らかに別扱いになってないか?

「ぼくのヒーローアカデミア」を「ぼくの勇者学園」みたいにすると違うことになるのは俺にも理解できる。

ヒーローにするとアメコミ的な特殊能力持ちという方向に行くし、日本のとはちょっと違うことになるはず

ヒーローの概念やお約束が日本とアメリカでは違うから、その影響もあるんじゃないかな。
日本のヒーローってウルトラマンやライダーを見ても分かる通り、一般人や社会のために戦うことが多くて、個人の偉業という形ではない。逆にアメリカのヒーローは困難に挑むとか偉業を達するとかが多い。

なるほど。日本の勇者は魔王を倒すとかが要求されるわけだし、heroでも良さそうだね。
日本の作品におけるヒーローでカバーできない部分が勇者になっている所もあるのかもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
「hero」がよく使われているという認識ではあるものの、翻訳を通じて日本の作品の「勇者」の意味や作中の扱いについてイロイロな話題が出ていました。

この件を教えてくれた方によると
「日本の作品では当然のように出てくる勇者という存在の把握、過不足の無い説明は意外に難しいものがありますね」
「最近の作品は勇者を否定する傾向が強いように感じられますが、劇中の勇者的な存在に対する怒りや恨みへ感情移入するためには勇者がどういう存在なのかをある程度把握しておく必要もあるので、勇者の概念について掘り下げて確認したくなったりします」
とのことでした。

とりあえず、こんな所で、
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております、
ありがたいことに
「現在の中国の三国志人気事情について、魏や蜀についてはよく聞きますが呉はどうなんでしょうか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

そんな訳で中国のソッチ系のサイトで行われていた
「呉のファンはどの程度いるのか?どのような存在なのか?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


三国志好きの中に呉のファンというのは実在するのだろうか?
これまでは探せばいる......とずっと思ってきたが、そろそろ実在が疑わしく思えてきた。いや私も呉の武将ファンがいるのは知っている、しかし「呉」のファンは本当にいるのか?

確かに俺の知っているのは陸遜ファンだけかもしれん......

魏や蜀は武将の背景としての勢力と切り離せないし、曹操=魏みたいな所もあるが、呉は独立した武将のみが認識される、扱われることが多いんだよな。
そしてマンガやゲームなんかではいよいよそれが強くなる。

呉の武将を強い、優秀だとか推すのは結局武将好きで呉推しではないからな。

そうだね。
いるけど、そのほとんどが人についているファンで国のファンではない。

ちょっと考えてみたが、リアルでもネットでも、三国志について語った際に孫権好きには出会ったことないわ。

魏蜀呉、どれも一応ファン的な人はいるはず。多いか少ないかだけだ。

いないわけじゃないだろうけど、滅多に見ないのも間違いないかな。

そうそう。
呉ファンはいるよ、実質はめんどくさい魏のファンみたいなもんだけど。

分かる。呂蒙や張遼辺りのファンを見ているとそんな感じに思えてくる。

主要武将だと周瑜や陸遜は人気が高いが他は微妙、孫堅は持ち上げられなくもないレベルだが勢力につなげるのは厳しいものがある。
それに孫策はカップリングはそこそこだが勢力人気につながるかというと......あとアンチ多いのはマイナスか。そして自称ファンですら否定的に扱う孫権。

呉推しの連中のほとんどは周瑜孫策陸遜好きで、この辺はそれなりにいる。
ただ呉推しに見えるけど実は呉という国が好きというわけでもないから、視点を変えると本当に呉ファンは少なくなる可能性が。

魯粛は......まだ演義のイメージ強いがネタ込みで人気はそれなりな印象。あとは呂蒙とか?

自分も本当の意味での呉好きってのはいないんじゃないかと思ったり。
こき下ろすために呉に関して詳しくなっている、話題豊富でファンみたいに見えるのはいるけどね。国である以上指導者の評価も重なるが、曹操と劉備に比べて孫権は格も評価も落ちる。

創作物でも歴史上でも、呉の扱いは微妙だからね......

ボカロ曲の権御天下なんてのもあったが、あれは呉ファン孫権ファンに肯定的な影響を及ぼしたはず。

あったね。昔権御天下が流行っていたときは孫権ファンは結構いたような気がする。

私は孫策、陸遜と好きな武将になっていったが呉という括りになるとどうだろう。うーん。

だって、呉ファンの大部分は陸遜ファンで陸遜ファンのほとんどは孫権嫌いだから、呉も好きではなくなるよ。

陸遜好きになるとほぼ確実に孫権嫌いになって呉も素直に好きと思えなくなるからな。
武将が流動的な三国関係だと、呉にいなければ......とも考えてしまうだろうし。

東呉はグダグダな所が多過ぎて更にイメージもパッとしない。
曹操は北方と中原を押さえた最大勢力にして勝者、蜀も復漢という大義名分と正統性がある。しかし呉は地方に居座ったままで正統性も無ければ打って出るわけでもない。

呉は三国演義での扱いが微妙だったが、演義のイメージが払拭されつつある現代でもっと悪くなっているのがまたなんとも、
孫権も所々で有能さを発揮してはいるんだが。

昔々は大人気キャラ関羽の死因が東呉だから人気が無いみたいな扱いだったが、今は当時より更に微妙かもしれない。

関羽の扱いに関しては曹操の人気が上がったから、相対的にもっとひどくなったという説も......

魯粛や張昭が好きな自分みたいなのもいる。
呉は内部部分列がヒド過ぎる上に地方の士族による影響も大きいから国の方針や人員が安定しないのが他と比べるとイカン。

仮に三国時代の勝者が孫呉になったとしても、その後に対する希望やロマンがないのがダメなのかもしれない。

孫権は演義だと後半の蜀陣営主要キャラ死亡の大きな原因だし、やらかしもどんどん重なるからイメージはどうしても悪くなるね。知れば知るほど肯定できなくなる。
そして孫権によって有能武将がヒドイ目に遭ったりするから、勢力としての呉のイメージは悪くなる。

リーダーとしては曹操と劉備に比べて、呉の孫権はどうしても扱いが落ちる。細かい能力ではなく、キャラとしてね。
それがそのまま勢力のイメージにもつながる。

大小喬が好きだから私は呉ファンです。

呉のファンはいないわけじゃない、語れる人も多い。孫権も一勢力の指導者として有能ムーブをしている時期がある。
でも人気って相対的なものだから、他のキャラや勢力を押しのけてまで人気になるためのパワーが足りない。

例えば、日本人だけど「一騎当千」の作者とかは呉のファンじゃないの?ああいう感じのはどう?

あれも結局呉というより孫策だからな。そもそも作者は呂蒙と夏侯惇間違えて眼帯付けるレベルだぞ?企画で珍しさを狙っただけの可能性も高い。
あと作者がやっぱり呉中心では書き難かったのか、どんどん蜀キャラ中心になっていった。

呉は勢力として見ると短慮というか場当たり的なように見えてしまうんだよね。現状維持で天下の野心無しという風に見るとしても、グダグダで利益が無さ過ぎる豪族連合の体制で難しかったというような背景は理解できても、それで良く見える、ファンになるとはいかない。

特定の時期、例えば孫堅孫策の頃とか赤壁の頃、或いは夷陵とかに限ればいるんだがな。呉ファン。
私もそうだけど、呉全体になるとファン何だかアンチ何だかよく分からん呉のネタに詳しい層。

武将から入る人も多いし、局地的には好みだということは珍しくない。
でも最近の環境では限定的な話だけでは済まないのが......知識が増えたから、色んな所に話が飛ぶし、全体的に見ての話も多くなる

三国志に詳しくなればなるほど、呉に対する認識が微妙になると思うんだけど。

一応長いこと呉のファンやってる自信はある。好きなのは周瑜孫策陸遜などの定番所。
呉には他にも才能のある武将が多い、でも孫権は絶対に許さん。

結局、そこになってしまうんだよな......

同意。俺は呉ファンじゃない。都督ファンだよ。

昔と比べて情報や関連作品が増えた結果、知名度が上がったし所属する武将の人気が上がったのは間違いない。
でもそれが呉という勢力の人気にはつながらないのがまさに呉の特徴だと思う。

孫権に関する情報が広まってしまったのがダメなんだろう。
最近になって「孫十万」なんてダメな方向のあだ名の付いた三国志の有名武将とか孫権以外にいない。
(訳注:中国の三国志好きの間では孫権は「孫十万」のあだ名で呼ばれることも多いそうです。これは孫権が十万を称する大軍を率いていながら合肥で負けてばかりというネタから来ているものだとか)

恋姫夢想の孫権なら俺は大好きだよ。日本の公式人気投票でも常に上位だろ?

三国志に関しては、劉備や曹操に関しては好きになる時期嫌いになる時期はあっても、最終的には面白い存在、魅力的な存在に感じられる所は出てくると思う。でも孫権は......

最初は嫌いになってその後に尊敬したり好きになるのが曹操、最初は好きになってその後嫌いになって更にまたなんだかんだ尊敬したり評価できたりするようになるのが劉備、最初嫌いになってその後嫌いになって更に大嫌いになるのが孫権。



とまぁ、こんな感じで。
孫権のイメージがそのまま呉のイメージにつながっているような所がかなりあるようです。

ちなみに現在の中国における三国志の人気の動向については曹操が依然として大人気ではあるものの、最近また劉備や蜀が徐々に持ち直しつつあるという見方もあるそうです。
ただ呉に関しては個別の武将はともかく、勢力的には人気が無いそうで日本よりも極端な差が出ているという話もあるとかなんとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことにネタのタレコミをいただいたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも毎シーズン多くの新作アニメの中から自分の追いかける作品を決める作業が行われているようですが、近頃は作品の良し悪しを予想する際の判断として
「総集編が入ったら大きなマイナス」
「総集編回が入ると、新作アニメとしての評価や盛り上がりが落ちる」

という傾向が強まっているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「総集編が入ることによる負のイメージ」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


総集編回が出たらその作品は死亡終了という風潮について語ろう。
みんな総集編が出たら作品を見捨てるような態度になっているのは一体......

自分でもなんて言うか迷うが、総集編が出たら見る側の空気が落ちるし数も減るよね。

作画崩壊ならまだ作品が出来上がる希望は残るが、総集編が出たら作品は未完成、当初の構想は絶対に成立しないことが確定するわけだからね。

総集編が絶対にダメとは言わないけど、ほとんどの総集編回は制作側のリソース不足の結果だからね。
2クール作品ならともかく、1クールでそれをやられるともうダメだと認識せざるを得ない。

2クールでも総集編はいわゆる「万策尽きた」だろう。

1週間待った挙句に総集編ぶつけられるとそりゃあテンションが下がるよ。

ウチの国はドラマも基本的に1日1話の更新ペースだからね。テレビアニメだってそうだ。
新作アニメの週一ペースはみんな我慢して合わせている所もあるから、気持ちが崩れる時は大きく崩れる。

総集編なんてまとめて見る時にはみんな飛ばす回だろ?
そんな意味の無い話が一週間もの間、作品を占領するわけだ。これをどうすれば肯定的に見れると?罵倒せずにいろと?

なんで全部作り終わってから放映期間を決めないんだ。

日本のアニメは作りながら放映するから軌道修正するのも特徴だからなあ......それでシナリオや作画やらかすこともあるが、良い変化の例もあるようだし......

予算の問題に加えて他の作品との競争、原作の人気や人気ジャンルの持続期間、玩具やグッズの販売、イベント展開なども絡むから全部作ってからというのは商業的に難しいようだ。
国産アニメがそれを真似てダメだったのか、根本的にスケジュール管理失敗したのか分からんが、配信ペースが1週間から2週間になって更に......というのを見ると、総集編を挟むのはまだ良心的に思えたりもする。

全部完成させてからというのはリスク高いからね。完成して売れて収益が入るまで金が入らない、完成した時に予定通り売れるか分からない等々。
アニメに限らず国産映像作品が市場開放でボロボロになった理由の一つが完成させてからでなければ売れないと定められていたからだ。ネット配信でようやく流動的に動けるようになって復活していけた。

でも小規模資本でも参入できる、完成させなくても放映を始められるから今みたいな総集編頻出になってしまっている所もあるよね......

総集編をやるなら半年以上の長さの作品でないとね。
なんで1クールの長さなのに総集編やるんだよ。それも原作付きで。

日本のアニメ業界ではアニメーター不足しているのに作品数は多くて、しかも劇場版の方に優秀な人間が流れているという状況が総集編を多発させることになっているとか。ただこういうのって作品減らしても人材やそれを管理できる人間が分配されるわけでもないからなあ......
総集編をやるようなアニメはダメなままになりがちだし、切る判断材料になるのは仕方がないような。

でもまぁ、今期に関しては疫病で中国が止まっているから総集編が出る事態になるのしょうがない所もあるだろう。私はしばらくの間は総集編切りはやめることにしている。

でも前期の10月新番アニメを見ると人気が高くなった作品にも総集編回が挟まっているのも確かなわけで。「慎重勇者」や「FGO」とか。

FGOはダメだろ。総集編やって尺が足りなくなって重要なシーンをカットするとか明らかに管理失敗してクオリティに影響が出ている。

「グランブルーファンタジー」もOVA回が実質総集編扱いかね。

でも「アズールレーン」が総集編回にいった時は皆間違いなく万策尽きたと思ったよね?

それは否定しない。心の薄目で見続けていたのに見切りをつける切っ掛けになったのも間違いない。

長編と短編、あと分割などで受け止め方も違う。
例えば「ジョジョ」は総集編入ってもそんなに失望は無かった。

総集編とかずっと追いかけている人間からすればつまらないからね。
昔なら途中から見た人向けという価値もあったかもしれないが、今はオンライン配信だから過去エピソードだって見ようと思えば見ることができる。

全くだ。動画のコメントも万策尽きた的な方向のネタになってしまうのもしょうがない。

3話や4話で総集編とか、さすがに何を考えているんだ、どういう計画なんだと言いたくなるよね。

「ガンダムSEED」や「DESTINY」の頃はそういうもんだと思っていたが、今では裏事情を察してしまうし作品が墜落していくことに対する心の準備を始めるな。

こういう制作サイドの事情に関してはやはり「SHIROBAKO」の影響が大きい。あれを見るとアニメの背景を想像しやすくなるのは良いのか悪いのか......

「SHIROBAKO」はあくまで一例だからSHIROBAKO経由のネタだけで断言するのも問題だと思うけどね。ただ総集編と作画崩壊しまくる作品に関してはやっぱり万策尽きているんだろうなと思わざるを得ないが!

総集編もそのままじゃなくて、何らかの遊びが入っていればまだ良い。例えば声優使ってキャラのツッコミ、コメントがあるようなのは悪くないんだが。

「キルラキル」の総集編は良かった。90秒でまとめるセンスも、あの濃いストーリーや世界観やオタクのノリを整理する上でもね。

総集編が一番評価されている「Re:CREATORS」という作品。

一度意識してしまうとダメなんだよ。自分がそうだった。
「遊戯王vrains」みたいなヤバイことになった経験があると、総集編が出たら退却の準備をするようになってしまう。

「ガールズ&パンツァー」に関しては評価に困る......作品全体は間違いなく面白いんだが。

「ガールズ&パンツァー」は作品は面白いけどリアルタイムではガッカリした被害者が多かった、という感じじゃないか。

今の総集編に対する認識は「話数を浪費している」というものだし、肯定的には捉えられないだろう。最後をきちんと終わらせられない作品も目立つから。

他にやることがあったり見たい作品があったりするような精神状態ならいいんだろうけど、今は部屋の中に待機していなければならない状態が続いている。
そんな中で新しいエピソードを待ち望んでいるのに、総集編が来たら感情が負の方向に爆発しますよ。

忙しい時だと、総集編回はその作品を一回休みにできるから助かったような気分になることもあるんだがな。まとめて見る時も、めんどくさければ飛ばせば良いだけだし。

でも総集編が無ければ無いで、ちょっと寂しく思う自分がいる。
あったら無ければ良いのにと思うが、無ければ無いでなぜ総集編が無いのかと思ってしまう。



とまぁ、こんな感じで。
総集編回に関して、イロイロとネガティブな認識になっているようでした。

この件について教えてくれた方の話によると
「中国では当たりの作品、失敗しない作品を求める気持ちが強いので、総集編回という分かりやすく汎用的(に使えそう)な基準は広まりやすい」
「最近では日本よりも総集編回が出た際に見放す気持ちは強くなっているように感じられる」
とのことでした。

それから日本のアニメ業界の考察については「SHIROBAKO」の影響がじわじわと広がっているそうです。「SHIROBAKO」が新作アニメとして配信されていた当時の中国オタク界隈ではついていける人が少なかったようですが、現在では結構な影響力を発揮する作品といった位置になっているのは興味深い変化ですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
「僕のヒーローアカデミア」の炎上が中国で続いているようですが、この件に関してありがたいことにイロイロな情報を教えていただきましたので今回はそれについてを。

ヒロアカ「丸太」が「731部隊を想起させる」──批判受け、集英社が謝罪 「過去の歴史と重ね合わせる意図はない」(ITmedia NEWS)

ヒロアカへの怒りが収まらず、ついに中国での配信サービスから削除されてしまう(Togetter)

ちなみにこの記事を書いている2/9時点で確認した所では、ヒロアカのアニメを配信していたiqiyi、youku、テンセント、bilibiliのどこでも配信中止になっているようで作品が見つかりません。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた、この件に関する「かなり穏当な方」のやり取りを紹介させていただきます。現在炎上している所のやり取りは私も何が何だか分からないので。


「僕のヒーローアカデミア」はどうなってるんだ?
bilibili系の所とか大炎上してもうわけが分からん。

731部隊関係の方に話が進んだからこっちで作品が消えるのは分かるが、その後の叩き方や続き方は珍しいレベルだよね。

この2,3日見ていなかったらbilibili系の所がヒドイことになってたし、批判の方向もわけが分からんことに。確かちょっと前までは作者の謝罪が無い、謝罪が出てからは謝罪が足りないおかしいとかじゃなかったっけ?
なんで今は「ヒロアカはファシスト的な反左派的な作品」という批判になってるんだ......?

「ヒロアカは反人類的作品」まで到達している模様
根拠は「爆豪の誕生日がヒトラーの誕生日」「緑谷の誕生日が日本共産党の成立した日」というものだとか。

俺は今、リアル文字の獄を目の当たりにしているのだろうか。
いや正直俺はヒロアカもヒロアカファンも嫌いだから擁護したくない気持ちが皆無ではない。しかし、こういうことで潰せるならどんな作品でも潰せてしまうからさすがにダメだろう。

風に乗っかるのは楽だし楽しいからね。井戸に落ちたものに更に石を投げるのも。

こういうのに理由は特にないだろう、人を叩いて盛り上がるのはいつものこと
特に今回は作者のやらかしが大きい、731部隊の丸太はダメだろ......

でも完全に他人事と思うには危ない動きだ。自分の好きなモノや好きな人にも似たようなのが来る可能性を考えてしまう。

ヒロアカにアンチが多い、叩いても良いという空気があったのも問題を拡大させる原因になっている感があるね。
ファンが嫌われている、そして最近の展開に不満を蓄積していた元ファンもかなりいた。

ヒロアカの普通のファンに関してはバカな作者のせいで炎上に巻き込まれたのに同情する。でも爆豪のうざいファンに関しては同情する気は起きない。

ボンズに影響が無きゃどうでもいいわ

この調子だと普通に影響が出る所まで行っちゃうんじゃないか。関係する所をどんどん叩いて暴走していくのがいつもの流れだし。
それに日本国外への商業展開はアニメの割合が大きいから、必然的にボンズの主力作品としてのダメージも来る。

ボンズの作るアニメで出来がいいと聞いたのが自分のヒロアカを見るきっかけだったが、こんなめんどくさいことになる作品だとは想像もしなかった。

なんでこの作品がここまで人気になったのか分からん。日本人がアメリカ人に媚びて作った作品だろ?そんなの見て更にアメリカに媚びている連中はキモイが、それがこんな方向で炎上するというのも意味不明。

私は日本のマンガでアメコミネタをやるという新鮮さは悪くないと思っているけど、アメリカ的過ぎるという批判があるのも理解はできる。

ヒロアカは持ち上げるファンが悪目立ちしているし、その割には誰もが認める作品ではなかったからな。

キャラクターの思想やロジック、作中の扱いなども含めて反発を覚える人も少なくない作品だったからね。
興味が無いというより、嫌いな人、自分の好きな作品と比較されて人気がどうこう言われるのが腹に据えかねる人が多かったのでは。

批判が731と組み合わされてしまった時点で悪意が無かったではウチの国の人間は納得しないよ。うかつな題材を使ってしまったこと、謝罪のやり方など対処がまずかったことなど編集部と作者のやらかし部分は大きい。
それに主要動画サイトで有料会員向けの先行配信だったから、bilibiliの大会員に限らず皆金を払った客だ。作品に抗議をして謝罪させる権利はあると考えるのも当然の流れ。

私は表現の自由ってのは何かとコストが必要でリスクがあるのだと、この炎上を見ていて実感しました。

更なる誠意を持った謝罪を求められているわけだが、それをやると日本側のファンが失望するだろうし今度はどうするんだろうね。状況が特殊だから炎上が持続する度合いも何とも言えない。

面白い作品であれば支持してくれるのだろうけど、今のヒロアカにはどの程度味方になってくれるファンがいるんだ?俺の周りにはヒロアカアンチや爆豪アンチしか見かけないんだが、日本にはたくさんいるの?

こっちだとヒロアカ関連のコミュニティは独立しているような所があった。
普段はあんまり接しないし、アンチ関係の方が目立つくらい。だから今回の炎上は予想外で厄介。

ファン界隈の暴走が極端な方向から極端な方向に行ってるような。
熱心なファンもアンチも表裏一体だよ。今回の批判もかなり細かく調べないと分からんのが多いし。

発端はそういう詳しく知っているのだとしても、一旦燃え上がったら後は何も考えずに炎上に乗っかる人が続く。これもファン界隈の楽しみ方の一つだ。残念ながらね。

ネットで有名人を叩いて叩いて叩きまくる流れと似たようなものは感じるな。
場所や対象が二次元になっただけで。

批判に関してはとてもしっかりとした道理があるだろう。
爆豪がヒトラーの誕生日と同じなのに加えて、他のキャラも山本五十六や日本共産党や土肥原賢二などと重なる。こんなにメインキャラの誕生日が重なるなんて故意以外にはありえない。

被害者加害者のジャンルも、作中の善玉悪玉の扱いも混乱しているんだが......該当するもの片っ端から上げるからどんどん雑になっている。

一つや二つであれば偶然かもしれないが、こんなに重なるのは確率的にありえないよ。

逆だ逆
例えば数十人のキャラと更に多くの戦犯がいたら、誕生日が重なる組み合わせが存在するのは確率的には低くないんだが。しかも今回は人間だけじゃなくて事件や団体も適用できるわけだし。

ならば俺妹の黒猫ファン全員ヒトラーの信奉者になるのかい?
そういう道理を感じるなら、各種メディアにある「歴史上の今日は?」みたいなのを毎日追いかけてまとめてみなよ。

理由が多ければ多いほど強く叩けるからな......道理に見えるものに引っ張られる人が多発する度になんだかなあと思うよ。

割と近い時代にもそういう認定が流行って大変なことになった時期がありましてね......文革って言うんですけどね......

ヒロアカに関してはファン界隈の自業自得なようにも思える。
ただヒロアカに興味ない自分としては名前だけでなんでこんなに炎上しているのか理解できない。近代史だからダメなのかね。

国の恥や汎人類的行為が理解できないだと?お前の頭はどうなってるんだ?

抗日絡みの政治ネタはウチの国では正しく強いってことなんだろう。あえて反論するにはリスクも高い。
政治的な正しさで武装することの効果は分かるだろ?

作者は大したこと考えてないと思うぞ。
故意はあったとしても悪意は恐らく無かったろう。ただ娯楽作品でも人は傷つく、歴史は気軽に娯楽化して笑いものにしていいもんじゃない。

普通に知らないんじゃないの、丸太って日本だと木材を指す日常用語でもあるし隠語的な使い方は勉強していなければ知らないってのもあり得る。
でも、そういうのは編集が止めるべきだった。

作者や編集のアホさ加減で燃料供給され過ぎているのは確かだが、その後の水に落ちた犬は打てという流れで盛り上がっちゃうのはな。
悪人と同じ誕生日のキャラがいるからってレッテル貼るのはダメだろ。

結局みんな暇なんだよね......

普段のアンチ感情の蓄積に疫病のストレスも加わったはけ口になってしまった面もありそうだが、現在の状況がそれどころじゃないからあまり拡散しないようにも感じられる。運が良いのか悪いのかよく分からん状態だな。



とまぁ、こんな感じで。
かなり穏当なコメントをピックアップしていますが、それでもイロイロなものが燻っているような感じでした。

今回の件について教えてくれた方によると
「近代史の政治領域の事情と関連してしまったので、例えばFGOの始皇帝に関する炎上と比べても別の次元の危なさがあります」
「こじつけ的ではあっても、なぜこんなことをやったのかと頭痛がするレベルです。中国では知らなかったでは済まない話ですし、名前の変更だけでは済まない、ヘタな謝罪と釈明ではむしろ火に油をそそぐようなことになってしまいそうです」
とのことでした。

今回の件に限らず、この数年でまたコンテンツ関係の海外展開のリスク、チャイナリスクというものがどんどん新しい形で出てきていますし、本当に最近は「作品を売って終わり」という時代ではなくなっているのを感じてしまいます。

とりあえず、こんな所で。
今回の件は私もイマイチ事情が把握できていないので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

どのキャラが強い、どのキャラが最強だといった話題は古今東西尽きないかと思いますが、それは中国でも変わらないそうです。
中国オタク界隈でも定期的に作品内の最強キャラは誰だとか、人気キャラを他の作品の強キャラと比較してどうのこうのといった話題で盛り上がっているようですし、更にはそういった「強さの比較」「ランキング付け」的なものがなぜ好まれるかといったことに関する考察が行われたりもしているそうで。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「皆大好き強さの比較やランキング」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜ俺達は強さの比較が大好きなのだろうか
何かと強さを比較する、どっちが強いかという話題になる。

それってウチの国の人間の習性なのかね。
昔々から「論武」をやっている。

そりゃね。ウチの国は昔から三国志の武将で一位が呂布、二位が趙雲みたいなことやってるし西遊記でも孫悟空と二郎真君のどっちが強いかみたいなことやってるしで。

隋唐演義の隋唐十八好漢とかそのまま強さランキングネタになっているくらいだからね

戦闘力というか、ランキング好きというか。
日本では既に廃れ気味な最萌トーナメントがウチの国ではまだまだ存在感があるのを見るとその意見は否定できない。

世界中どこでも大好きだと思うよ。
個人的には二次元世界において鳥山明が戦闘力という概念を生み出してしまったのが一つのターニングポイントだと思っている。

戦闘力比較......「NARUTO」、「BLEACH」、「ONE PIECE」と自分がオタクになった頃からネタに事欠かなかったからすっかり習慣になったような所もあるのか。

黄金聖闘士の強さ論議とか、ウチの国でネットが広まったくらいからずっとやってる印象。
いまだにシャカとサガのどっちが強いかで盛り上がっている連中がいるし。

シャカとサガの件については、もう日常的になり過ぎて......俺がネット使い始めて十数年間ずっとやってるぞ。

あくまで個人的な印象だが、ウチの国の人間は数字よりも能力の強弱、効果などによってロジカル(に見える気がしないでもない)な強さの強弱を決めるのを好むと感じている。

中国に限らず、世界中でやっているネタでもある。どこの国も探せば強さランキングやどっちが強いか比較みたいなネタ、まとめやら動画は出てくる。
ただ話題の好まれ方は文化や国ごとに違うような気もする。日本でも最強談義専門のフォーラムとかはあるが、独自のジャンルとして隔離されている印象だ。

でも日本人の連中もどのガンダムが強いかどのパイロットが強いか談義とか大好きじゃないか?俺もちょくちょくそういうまとめ見ている。

外国人はワンパンマンとドラゴンボールの比較や、ドラゴンボールとマーベルの比較とかよくやっている印象が。

人気作品だと大抵はそういうので盛り上がる。
言い方を変えればそういう事で盛り上がれる作品が人気になる。Fateシリーズだってそうだろう。

いや......確かにFateもちょっと前まではそうだったんだが、設定がイロイロひっくり返されてその方面の楽しみというか競争は減った感がある。
最強扱いだった「本気になったギルガメッシュ」でも勝てない、どうしようもないのが出現したり、それをまた下位のキャラが倒しちゃったりしているから。もっとも、逆に言えば好きなキャラを妄想で活躍させられる余地が増えたということでもあるからその辺は複雑だ。

こういうのって、カップリング論争と似たような所があるのかな......

カップリング論争と戦闘力論争、どっちが話題として強いんだろうか。

個人的にはカップリングの方が強いと感じるかな......戦闘力の話題は参加する際のハードルが高いっていうのもあるしね。
ただ戦闘力論争は話題としての持続性が強いという特徴もある。

男は戦闘力を比較して、女性はキャラクター性を比較するのではないかと。

比較に関しては女性ファンの間でも活発だからな......顔面偏差値とかカッコ良さとか。ネタには事欠かない。

女性の間では人気ランキングが熱くなりやすいんじゃないか?現在もヒロアカや鬼滅関係の所に行けばすぐ分かる。基準の数字は公式ランキングだったりグッズの種類や販売数だったり、果ては同人のジャンル勢力や作品数だったりともう......

外から見ていると幼稚な話にしか見えないのに、なぜ戦闘力の比較なんかで盛り上がるのか。
そもそも顔面偏差値や人気ならば投票で基準が出せるが、戦闘力なんて定義が人それぞれ過ぎて比較の基準さえ成立しない。そんなのをずっと語っているとか心理的に成熟した男の語る話題ではない。

自分の好きなものがスゴイ、他の人間が好きなものよりスゴイと思いたいのは人の性だ。それは自分が他人よりスゴイと思いたいといった部分にもつながるのかね。

何故盛り上がるかと言われれば、楽しいからだろうなあ......答えや結論が無いから楽しい遊びになる。

場合によっては公式に作品内での描写が出ても、更に勝手な解釈をしてしまうこともあるから定義や基準が曖昧なのは確かだが、基準が無いから面白いのよね。

自分にはない観点や作品の捉え方を聞くのも面白いのさ。
自分の場合、好きなキャラが強いかどうかはそれほど重要ではない。

明確な答えが無いから逆に盛り上がるし、ファン同士の話題として強くなるんだろうな。
外から見たら面白くないだろうけど、内部では推しの強さを語る大会みたいなことになっていたりするから、ハマったファンは盛り上がる。
それに断言するランキングや燃え上がって上下関係付けたがる人が目立つけど、自分の解釈をぐだぐだと語るのが目的で結論とかわりとどうでもいいというファンも多いから楽しい話題としての需要が存在するのでは。

ずっとそういう話題でやれるからな
三国志とか、ウルトラマンとか。ウルトラマンなんかはそれ専門のフォーラムもあるくらいだし。

そう言えば今のウルトラマンの強さってどうなっているんだ?
最近は新作が出ているから、毎年最強が出ているようなイメージもあるんだけど。

確かウルトラマンノアとウルトラマンキングが頂点クラスで、他は結構曖昧。
新世代だとウルトラマンレイガが最強なんじゃないかという話だがまだ正式には出ていないし、暫定ではウルトラマンギンガストリウムが強いみたいな方向にはなっているが、どう比較すればいいかハッキリしないのもたくさんあるし結局個人の解釈次第です!!

どっちにしろ、皆ランキングは好きだよね。
ネットの記事でも困ったらそういうネタで稼ぐし、それを話題にしてコメントを伸ばすのはお約束。

作品内だけでなく他の作品とも比較する、しかもバトル系どころか、日常系までも含めた強さの比較を行ったりするから困った時には助かるんだろうね。

でも私は世界観が別の作品を比較するのは興ざめする方だ。
それにそこら中で目に付く話題だから反発する人もいる。

それはあるだろうね。
ただ大体のファン界隈で作品に詳しい人の間で特に盛り上がるのって戦闘力比較だから......熱源の話題として有用なのは間違いない。

強さについて語る場合は原作をきちんと見ていないといけないし、ファンとしては正しい方向の一つではあるのだろうか。

そこはどうだろう。
強さの比較をするのって結局ファン目線で原作の解釈次第な所もあるから、きちんとした「詳しさ」を備えた原作党なのかという点については疑問が残る。推すキャラの強さをこじつけて比較対象を否定する作業でもあるしね。

強さを論じる場合は作品内容の引用やデータ、分析などを含めて言いくるめる能力が必要になるからね。設定だけだと逆に説得力が無くなる。
たまにプリキュアの方から襲来するプリキュア最強厨にはそういうのが上手い人間が多いのは恐ろしく思う。

こういうランキングって世代や文化の変化が出てくるので、時代ごとのランキングみたいなのを見るのも面白そうだ。
例えば上の方で出ている三国志、今では一呂二趙だったけど昔は一呂二馬(超)だったはず。

紅楼夢にまで比較やランキングがあるからね。
ヒロインの美人ランキングはともかく、詩力ランキングや、さすがに半分ネタだと思いたいがメインキャラの戦闘力ランキングまであるのを知った時は何とも言えない気分になった。

紅楼夢でなぜ戦闘力が......皆ホントにこういうの好きだよね......



とまぁ、こんな感じで。
周囲の事情も含めてイロイロな見方やら感想やらが出ていました。

上のやり取りにもありますが、時代ごとの評価や人気ランキング的なものを比較するのは面白そうですね。
例えば三国志にしても、中国ではずっと蜀一強、人気武将は馬超と趙雲だったのが近年は趙雲を除いて蜀勢力の武将の人気は下降気味で馬超などは大幅にランクダウン、曹操や郭嘉などの魏勢力武将の人気が急上昇しているようですし、そういった変化から中国のコンテンツ界隈の変化を読み取ることも出来そうですね。

ちなみに馬超に関しては、中国では演劇などにおいて伝統的に主人公枠のイメージがあったことなどが、中国での高い人気につながっていたそうです。しかし近年の中国ではゲームや三国志二次創作や三国志関連作品、ネットのまとめなどから三国志に入る人も増え、馬超が人気になるような機会がかなり減っている模様です。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国人「呂布と趙雲どっちが強いか」「呂布有利だがやはりやってみるまで分からない」 中国では趙雲の人気や評価が日本より遥かに高い?

中国オタク「お前らの好きな三国武将って誰?」
ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

中国でもガンダムはオタクの基礎知識的なものになっているので、設定や作中における基本的な考え方などについての質問とそれに関するやり取りやネタ解釈などもイロイロと出ているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそういった方向の話題として
「ザクの口についている管の役割は?」

といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


初歩的な質問ですまないがザクの口とかについているチューブって何の意味があるの?何か流れているのかと思いきや、ちぎれてもなんか出る感じではないようだし。
今更聞くのもなんだけど、ガンダムの世界観的に何らかの設定がついてそうだと思いついたもので。詳しい人いたら教えて。

言われてみると自分も引っかかるパーツだな。
外見上は放熱用のパイプみたいな感じでもあるし、そこまで重要なパーツには思えない。でも引きちぎられたら大体は死ぬ、というか壊れて爆発したりする。

ジオン系MSで多用されるモチーフだけど、意味は......なんだっけか。

あのパイプは流体パルス動力(流体内パルスだったかも?)のためのパーツだな。
具体的な開発区分や時代設定は自分もよく分からんが、ジオン系のMSは流体パルスで動いているとされていて、パイプはその循環のためのもの。

流体パルスはどのMSまで使われているのかがよく分からない。
連邦系MSのフィールドモーター駆動とマグネットコーティングに淘汰されたかと思いきや、ずっとパイプのついたMSは出てくる。

サザビーなんかもパイプついていたな。アムロのνガンダムにぶん殴られたときの様子からして、ジオン系に長いこと共通する弱点なのかもしれない。

宇宙世紀世界においては基本的に連邦系のフィールドモーター(マグネットコーティング技術込み)の方が優位だったとされているし無くなっていく流れのようだ。
でもアクトザクみたいにマグネットコーティング技術導入が特徴とされるようなMSでもあの管は残っているんだよね......

あれちぎられたら死ぬってことは、設定上ザクは「メインカメラがやられただけだ!」はできないのか?

どうなんだろう?Zガンダムにザクの頭くっつけるみたいなことはできるから、逆に顔が無くてもなんとかなりそうな気もするが......
それに壊れ方の描写も一定しないし、ちぎれて吹っ飛ばされて別の機体の誘爆なんてのもあったはずだからなあ

あれは動力パイプで液体の圧力かなんかで動かすものだと思ってはいたが、同時に深く考えないようにもしていた。

何かが流れていそうなパーツだけど、その割には何かが流れているような描写無いんだよな......オイルみたいなのとか。

エネルギーを供給しているなら、それっぽいのが溢れてもと思わなくもないが、流れたら流れたで作画の問題や何やらが出るのでは。

個人的にはアレくらいの太さと顔のバランスならパールミルクティを供給している、ザクならパールミルクティいつでも飲み放題説が好き。

実際口に流れ込む何かをイメージしたデザインではあるんだろうね。

破損描写でオイル漏れとかの描写が増えるのはUCとかの最近の作品からだからな。
結局あのパイプに流れているものは何だかよく分からんまま時代が進んで設定が積み重なったと思われる。

しかしそんな大事なパーツなのに、なんでむき出しになってるの?
装甲内部に格納しないで弱点露出とかどうなってんだと思ってしまうが。

一応それについては設定がきちんとあって、MS05と比べて出力が向上したMS06の排熱を、動力パイプを露出することによって行うということになっている。
ジオンはその時点の技術では排熱問題をクリアできなかった。

なるほど。
でもあのチューブの設定......最初からあったものじゃないよね?

うむ。後付けだ。
基本的にはMSの量産性や工業的な部分を印象付けるためのデザインとしてのものだろう。あとは敵として分かりやすくするとか。

こじつけの追加だが、ザクはジオンが対MSを想定していなかった段階で設計された兵器というものもある。連邦ではMSの近距離格闘戦についても想定されているからザクとは違うのだよ、ザクとは。

でもグフもチューブ付きだったよね......

まあな!
一応設定上は動力関係、外部に露出しているのはジオンの設計や技術では対処しきれなかった結果といったような所だ。
MSの駆動方式に関しては連邦の方が進んでいる。

F91くらいにまでなるとああいう管はほぼ無くなるんだけどな

F91の敵MSのクロスボーン・バンガードはジオン系じゃなくてアナハイム系だぞ。ジオンの技術が入っていないとは言えないが、直系ではない。

Zガンダムでもアナハイムの新MSであるはずのマラサイが管付きの頭だし、ハッキリしないよな。

マラサイはジムとザクの合体で流体パルスとフィールドモーターの二つの駆動方式を併用するハイザックの発展形だから、流体パルス用のパイプが残っているという解釈もできる、はず。

個人的な考えだが、あのパイプに関してはジオン系技術者の拘りみたいなものもあるんじゃないかと思っている。

設定上はそこまで明確に淘汰されたってわけでもないようだ。アナハイム開発のシナンジュも動力パイプくっ付いているし、使い方次第では有効なんだろう。

コストが安いのかとも考えたが、エース用に使われたりしているからね。パイプを使うことの意味がどうも分からん。
結局はデザイン上のアピールなんだろうけど、設定も気になって......

外に動力パイプ的なもの出ているとカッコイイけど、それにツッコミ入れる人も出てくるから難しい所だな。これはガンダムに限った話ではない。

その辺のツッコミに対する設定のこじつけは歴史のある作品では珍しくないような気もする。
技術方面でも露出していることによるリスクの度合いなどでも、様々なこじつけが行われている。

ミリタリー兵器に加えてガスマスクや酸素マスクのデザインなどもモチーフになっているんだろうな。あれは目をひくデザインだし。

やはりその手のマスクだよね、あれって。
肺炎流行のご時勢なんで俺も自作マスクの波に乗ってモチーフ逆輸入のザクっぽいマスクを作ろうとしたんだがなかなかうまくいかない。手頃なヒマつぶしになるのは悪くないのだが。



とまぁ、こんな感じで。
他のガンダムネタにも脱線しながらイロイロと語られていました。

近年の中国オタク界隈ではガンダムに関しては設定における解釈と、メタ的な解釈を分けて考えてネタにするなどといった楽しみ方も随分と増えているそうです。

この辺りの変化についてはガンダムに関してイロイロな面から語れる人が増えて面白くなっているのと同時に、お金を使う層の間でも商業的な事情を合わせて考察されてしまうことになっているので、中国市場に単純に作品やガンプラを持っていって売るというだけでは難しい時代になってきているといった話もあるのだとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

ありがたいことに
「中国では絵柄のハードルがあって人気が広まらない、ライトな層には評価されない作品が日本よりも多いと聞きますが、どのような作品がそうなってしまうのでしょうか?」
という質問をいただいておりましたが、ちょうどいいネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

現在中国絵は新型コロナウイルスの蔓延で春節の休みが延びてはいるものの、外には出られず精神的にあまり楽な状態ではないので微妙な気分で暇を持て余している人も多いそうです。

またそんな状態なので新作アニメを追いかけるのはちょっと気乗りしない、評価が固まっていてある程度安心して見れる過去のアニメで暇をつぶそうか......といった人も少なく無いそうですし、「〇〇な作品を見たいから教えてほしい」といったスレもそこかしこで立っている模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「クセのある絵柄さえ我慢できれば面白い作品」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


春節休みが伸びたけど外に出られないからやれることもあんまりない。
退屈しのぎにアニメをまとめて見ているんだが、自分の意識するような範囲は見尽くした。ということで日頃あまり手を出さない分野、特に絵柄にクセがあるけど面白いような作品を教えて欲しい。自分にはどうも絵だけで判断してしまう所があるから。

クセのある絵柄さえ我慢できれば面白い作品という感じか。
古い作品でも良いってことだよね?

そういうのをお願いします!!

ならば初代ガンダムをおススメしてみよう。
キャラデザや演出は古いし所々に作画崩壊もあるけど、それを我慢できるなら面白いよ。それに初代ガンダムをきちんと見ておけばガンダムネタを深く楽しんだり笑えたりできるようになる。

「幼女戦記」はあのキャラデザが受け入れられるならば、とても楽しめる。

「幼女戦記」はミリタリー要素もわりとしっかりしているし、絵柄の問題......詳しく言うならば主人公のキャラデザと顔芸さえ我慢できるなら楽しめる人は多いだろうな。

自分の経験で、絵柄の許容範囲によってハッキリ反応が分かれたのは「シドニアの騎士」だ。ダメな人に無理に薦めてもしょうがないのは分かるが、絵柄だけでバッサリやられるのは複雑だよ。

自分は「けものフレンズ」の第一期を。第一期だからな。
あと今から見るなら解説や演出の見所も把握しておくと良いかと。

今期だったら「映像研には手を出すな!」かな?

それで思い出したが、昔よりは子供向け的とかギャグ系のデフォルメに対する反発は減ったよね。
「日常」はまず絵でダメ出しされて大変だった......面白いから絵に抵抗なければ是非見てくれ!

独特な絵柄と世界観の「モノノ怪」なんかは如何?

「屍鬼」は目もそうだけど髪形もダメな人がいる印象。

私が絵柄のクセということで思い付いたのは「蒼穹のファフナー」だけど、どうだろうか?

あれはシナリオの方が難度高いだろう。
キャラデザはガンダムSEEDの人だからウチの国での絵柄のハードルは低い方じゃないかな。世代による違いはあるかもしれないが。

「ファフナー」は今流行りの絵柄じゃないくらいだな

そういう方向なら「XXXHOLiC」
一昔前の絵がダメだという人は意外に多い。

CLAMPダメなのか......

CLAMPはアニメのキャラデザ次第な所もあるけどね。
「CCさくら」は無難な評価だったし。

昔の古い絵柄の作品を宣伝して良いのか!
じゃあ「きまぐれオレンジロード」を!!俺の学生の頃の、青春の作品だ!

「ひぐらしのなく頃に」と「うみねこのなく頃に」かなー
絵柄だけでなく、当時の感覚でも寒い日常パートのノリに耐える必要があるけど。

「まどか☆マギカ」は実は現在の一般〜ライト層からは絵柄で結構スルーされがちな作品だと思う。
人気はあるけど、絵柄のせいで世代が変わると新規が増えないように思える作品もあるよね。

ここでスレ立てるようなレベルならもう見ているんじゃないかとも思うが、「シュタインズ・ゲート」も独特の絵柄や色使いで最初のハードルがある。ゲームだけでなくアニメも。

「モブサイコ100」かな。ワンパンマンと違って、ONEの絵柄そのままだから原作を知っている熱心なファン以外は厳しかったようだ......

「プラネテス」は大人向けで濃い内容であっても、結局はアニメとして主流の絵柄じゃなければ人気にならないと感じた作品。

アニメの出来が微妙なせいで評価も落ちてしまったけど、「うしおととら」や「からくりサーカス」といった藤田和日郎のマンガは絵柄のハードルさえ超えればという作品だろう。
ウチの国だとあの絵柄や描き方は本当に評価され難い......

「グラップラー刃牙」は絵柄だけでなくキャラも濃いが、そういうのを乗り越えたら強烈にハマる
この作品は烈海王はネタ寄りだが日本の二次元の中国人キャラクター像に強烈な影響を与えたキャラだから、そういうネタ込みで見るのも悪くないぞ。

絵柄を我慢できれば......というテーマなら「カイジ」ほどしっくりくる作品は無い。

同意。
私も真っ先に思い付いたのはカイジだった。アニメの方は原作より見やすくなっているが、それでも初見であのアゴに抵抗感が発生するのはしょうがない。

「ニンジャスレイヤー」と言ってみるが、よく考えたら絵柄を乗り越えても内容で更なるハードルが存在するな......

我慢して見ろということなら「新世界より」を。

作画崩壊的なものでも良いなら、「この素晴らしい世界に祝福を!」も入れていいよね。

あまり表立って言われることは無いけど、実は牛おばさんの「鋼の錬金術師」や「銀の匙」は絵柄で敬遠する人も少なくない。
興味を持ったならぜひチャレンジして欲しい。内容は評判を裏切らないレベルの高さだ。

最近のだと「ヴィンランド・サガ」もそんな感じだったかな。内容的に動画のコメントで騒げるタイプではないのも、今の環境だと厳しかった。

「ピンポン」に「四畳半神話大系」に上でも出ている「映像研には手を出すな!」
というか大抵の湯浅政明アニメ

なんでまだ「ジョジョ」が出てないの。
あれは受け入れられるまでの主な問題としてキャラデザがずっと立ちはだかっていた。最近の人気は現代のセンスによるアニメになって見やすくなった、抵抗が減ったことによる所は間違いない。

確かに。ジョジョは筋肉が多いのと、キャラのデザインとでなかなかファンが増えなかったんだよね......今ではかなりジョジョネタが通じるようになって嬉しい。

絵柄さえ乗り越えれば素晴らしいキャラと頭脳を駆使したバトルが楽しめるんだが、そこが難しかったんだよな......

絵柄で引っかかるのは筋肉の他にも少女マンガ色が強いというのもあるんじゃないか。「ちはやふる」の熱い展開とかが絵柄で見てもらえないのは惜しい。

そういう方向なら「四月は君の嘘」や「三月のライオン」も推してみたい。

「進撃の巨人」はアニメで抵抗が無くなるから、原作も入りやすい。
アニメ前は本当に絵柄でね......

クセが強いわけではないが、主流の絵柄じゃないということなら「ボールルームへようこそ」や「風が強く吹いている」をおススメする。

「キルラキル」で。リアルタイムだと注目してたのはマニアでしかも偏った所が中心、トリガーの評価上昇と共にオタクとして見る価値のある作品みたいな扱いになっていった覚えが。

ええと、あと出ていないようなのだと「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」や「リトルウィッチ・アカデミア」も。
ある程度評価が高くなった作品は絵柄やジャンルを我慢して見る人が増えるからね。そうなれば強い。



とまぁ、こんな感じで。
イロイロな方向の絵柄のクセに関する話も含めて作品の名前が出ていました。

中国で好まれやすい絵柄は基本的には分かりやすい綺麗な絵、線がシャープで整っている、分かりやすい美形のキャラが出てくるタイプだという話があります。
また上のやり取りにもあるように、流行の影響も大きく、昔流行った絵柄や今の流行ではない絵柄になると、日本と比べて明らかに反応が悪くなって来るような部分もあるのだとか。

もっとも、中国では一旦人気になる、高い評価が付いてブランド化するなどといったことになると、我も我もと見る人が増えて雪だるま式の大人気になる傾向がありますし、そうなると絵柄のクセに関してもそれほど問題にはならなくなるようです。

しかし中堅クラスの人気になる辺りまでは絵柄による影響は大きく、新作アニメとしての配信中に一定以上の人気になれるかといった点に関しては、やはり中国のオタク層に刺さる絵柄かどうかが大きいといった話もあるそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことにちょっと気楽に扱えるネタを教えていただいたので、今回はそれについてを。

CCTV(中国中央電視台)から武漢の火神山医院と雷神山医院の建設現場の動画などが配信されているそうですが、話す相手のいないヤツはライブ映像でも見ようぜ!とばかりに視聴者がどんどん増えて一時は1億超えになったりしているそうです。

そしてそんな建設現場で活躍する各種重機や設備、地形などに対してあだ名をつけて楽しむ動きが出ているのだとか。
その名前の中で特に目をひくのが日本語の「お兄ちゃん」から来ているコンクリートミキサー車の
「呕泥醤」
だそうです。

これは日本語の「おにいいちゃん」の発音を空耳で無理矢理中国語の漢字をあてた
「欧尼醤」
を更に同音異義の漢字をあてて建設現場の重機として意味の通じるものにしているとのことこです。
ちなみに「醤」は「〇〇ちゃん」の訳語として使われることも多く、現場の人気者としてはフォークリフトの「叉酱」というのもいるそうで、いろんな色があるので大人気だとかなんとか。

これ以外にも歴史上の有名人物の名前をあてたり、その名前を中国語で同音の別の字にして現場の設備や人員としての意味が通じるようにしたりするなどのネタ名前が次々と出てきて一時は人気投票も行われて盛り上がっていたそうです。

建設現場の動画配信などはコチラで見れます。
この名前で遊んでいる件については中国のネットではコチラコチラ(どちらも中国語)などでも報道されている模様です。
それから日本語でのまとめも。
中国人民の皆さん、暇を持て余しすぎて武漢の病院建設工事のライブ中継を見て重機や設備に名前をつけ、人気投票も始まる「生コンミキサー=オニーチャン」(Togetter)

最初からなのか後付けなのかは分かりませんが建築中の白い建物を「白色板房居住容易康复」(容易に快復する白い住居)で「白居易」にするのは確かに上手いですし、他にも桂の木が3つあるから呉三桂とかその直球ぶりが個人的に好みです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「武漢の病院建設現場に出現した重機のお兄ちゃん」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


CCTVの疫情ライブ配信のランキング、何なんだ。「呕泥醤」(おにいちゃん)で吹いたわ!
中央電視台にまで二次元が入り込んでいるぞ!

おにいちゃん!?おにいちゃんじゃないか!!

これは二次元化の影響。

何も間違っていない。
「呕泥」なことをやっているのだから。
(訳注:セメントは中国語で「水泥」になります)

うむ、確かに泥が呕な機械だ。

こんなん思い付いたのどこの鬼才だよ......コンクリートミキサー車になんでこんな名前を付けるんだ......もう頭から離れない。

頭おかしいわ、こっちも頭おかしくなってきたよ!

難しく考えるな、お前の心のままに好きなものを選ぶのだ。

久々に死ぬほど笑えた、コレはいいな。

コンクリートミキサーは確かに「呕泥」だよなあ。上手いこと字をあてたもんだ。

これこそが二次元......!

「呕泥醤」は二次元過ぎるが他の歴史ネタとかも良いね。
こういう名前は皆ネタにできて楽しめる。凄いことを考えたもんだ。

このご時世の中、素晴らしい活動だと思います。

頑張れ、お兄ちゃん!
俺の心の中では応援の声を女性声優に変換しているから!

干巴爹!
(訳注:「がんばって」の空耳に無理矢理中国語の漢字をあてたものだそうです)

欧尼醤,呆死k
(訳注:こちらも同じく空耳に無理矢理漢字をあてたものだそうです。元の日本語は「お兄ちゃん、大好き」だとか)

俺達が愛する「呕泥醤」に投票するんだ、急げ!いつまで残ってるか分からんぞ!!

私は「呕泥醤」より「叉醤」(フォークリフト)かな。
あの各種カラーでちょこちょこと動くのが可愛くて。

呕泥醤が脈動していると考えると、なんていうか......その...下品なんですが...フフ......

呕泥醤が二台並んでこっそりお喋りしているように見える、ああ......なんだかダメな妄想が......

既に呕泥醤のカップリングでそっち方面のパロ小説が書かれている件について。

しょうがない。みんな外に出られないで暇なんだから。

苦しい中で久々に楽しめる頭の悪いネタだからね。

何がデマ扱いされるか分からんから愚痴もこぼせないし、怖い感情を吐くこともできないからなあ
疑似的なものではあるが、こういう感情の交流を実感できるものは嬉しい
あと自分はコンクリートミキサー車は「呕泥醤」呼びよりも「送灰宗」呼びを推したい
(訳注:「送灰宗」は中国語で「宋の徽宗」と同じ音になります)

個人的にはアーク溶接部隊「焊武帝」とか好き
(訳注:中国語で溶接は「焊接」になります。そして「焊」は「漢」と同じ音なので、漢の武帝と同じ音になります)

しかしこれ、どこでやってたの?

中央電視台の配信ですよ。本当に。

ここで出てくるようなネタ度の濃い名前、二次元っぽい名前が全部中央電視台の方に載ってたのかよ!?

うん、間違いなく載っていた。
でも今は無くなっちゃったみたいだね。

配信は続いているけど、応援ランキングは無くなったか。

よく分からないんだが、このランキングというか競争ってかったら何がもらえるの?誰が得するの?金がもらえるのは誰なの?
そもそもどんな目的があるの?

これ自体は何の意味もないよ。勝っても何か得するわけじゃない。
あえて言うなら「いいね!」みたいなものかもしれない。

単純にネタだけだろ。良いストレス解消になるから残しておいても良いと思うんだが、規模が大きくなり過ぎてダメになっちゃったのかね。

これにユーモアを感じられる人ばかりじゃないとは思ったが、やはりそうなるか。

自分はオタクがキモイことやってるとしか思えんわ。

呕泥醤をバカにしていると受け取る人もいるだろうからな。
weiboを見てもイラついている人はちらほらと見かけた。

確かに。
個人的には健康な気分になれるし嫌いじゃないんだが。

今回は置かれた環境や精神状態が人それぞれ過ぎるからね。
行動の制限や物資装備とかも。

ニュースでは視聴者4000万とかいったとあるから、ダメかも。
このスレもいつまで残っているか分からん。先週ちょっとだけ話題が解放されたがまた元に戻っている感じだしね。

自分が見た時点では5000万超えていた。
人間、ヒマになると何をやり始めるか分からんな。

春節の休みが延長になっても外に出て楽しめるわけでもないし、気楽な気分でいられるわけでもない。
本当にヒマなだけだ......



とまぁ、こんな感じで。
イロイロと溜まっていた鬱憤を吐き出せるような空気になっていた模様です。

こういった非常時のちょっとしたネタで笑いを共有する、日本で例えるならば「さよなライオン」的なネタはちょくちょく出現しているそうです。
また明確な通知などは出ていないものの、各種コンテンツやオンラインストレージ関係での規制が一部解除されているといった話も聞こえてきます。

もっとも、上のやり取りにもありますが中国のネットではネタとして楽しまれているものであっても、規模が広がり過ぎると上の方のコントロールが効かない案件と見做されてしまうこともありますし、今のような空気の中ではネタが広い範囲で長期間共有されるのは難しいといった事情もあるとのことです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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