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「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2023年08月

ちょっと身の回りがゴタゴタしているので、今回はありがたいことに以前教えていただいたネタで一つ。

中国オタク界隈では昔から作品の世界観を重視する、世界観が作品の評価にかなり影響するという傾向があるようで、コアなファンを中心に作品世界観の評価や考察などで盛り上がることも多いのだとか

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「二次元系作品で作中の描写や活躍はスゴイけど実は大局には影響しない、世界観的にたいしたものではないという作品を知りたい」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元系作品で作中の描写や活躍はスゴイけど実は大局には影響しない、世界観的には大した影響が無いという作品を知りたい。
こういう展開はウチの国ではあまり人気が無いのは知っているけど自分にとっては好みなのでそういう作品があれば教えて欲しいんだ。

「バイオハザード」の最初の方とか?
ラクーン市がヒドイことになっても作中世界ではかなり軽い扱い。ホラー系は世界がどうのこうのになることもあるけど、コンパクトな話になっていることも多い気がする。
ホラー系は日本の二次元に限らずそういう所はあるね

「ウルトラマン」とか日本の特撮は大体日本の一都市での破壊活動や戦闘行為でしかない
たまにトンデモナイのが来るとか世界、宇宙規模の被害になったりすることもあるが

ゲッターロボの恐竜帝国と百鬼帝国はTV版では強大な敵だったがゲッターロボの世界観があまりに大きく広がってしまった結果、前座的な存在になってしまった

「ゴブリンスレイヤー」はあんなに社会的にヤバそうなゴブリンなのに実は国にとってはそれほど危険な要素ではない設定。あの世界の勇者が何やってるかというと世界の危機を救うためのクエストに挑んでいる。

「サイバーパンク:エッジランナーズ」
本編のゲームではまさにそういう扱いとして強調されている

実はたいした影響が無いということなら「Fate/stay night」も「Fate/Zero」もあの世界のメインルート、汎人類史には大した影響が無い
キャラの内面やキャラ同士の関係に対する影響は大きいんだけどね

FateはFGOを除くと人気のあるシリーズの方が影響無いんだよな。世界への影響という意味では「extra」、それから「プリズマ☆イリヤ」が何気に大きい。聖杯が結局願望機でしかないことから聖杯戦争も局地的な影響に納まりがち。まぁそういうストーリーの作り方だからこれだけ世界観を広げられたんだろうけど......

「stay night」は原作エロゲー的にルート固定が難しいのもあるからな
ただ実は「Zero」はケイネスが死んでウェイバーがエルメロイ二世になる(聖杯を解体する、時計塔でトンデモで優秀な人材を育成する)というFate世界観的に非常に重要なイベント扱いだったりする

「マブラヴ」は敵の規模が大きいわ生物としての目的が違うわで主人公がどのルートで世界を救っても大局への影響は大したことがない。そして派生作品はもっと影響が無い。

エロゲーだとエウシュリーのゲームが大体そんな感じだろう。覇王だとか魔神だとかの凄い敵がたくさん出て来るけど世界の一地方、一時代の話で主人公である神殺しの人妖のストーリーにとってはごく一部でしかない

弐瓶勉の「BLAME!」のようなSF、ディストピアやポストアポカリプス的な世界観の作品を探せばそういうのは結構出てくるぞ

浦沢直樹の作品は大体そんなことになっているイメージが......

「SEKIRO」が結局は戦国時代の一国の話でその外側にある内府がそもそも何なのかというのがハッキリしない、狭い世界の話だったね。
これはゲームのために設定された場所だから外側やその影響は不要だとバッサリやったんだろうけど。

影響が無いか......「CODE VEIN」のストーリーがそんな感じだった気がする
ゲームだと主人公の活躍と世界観のバランスをとるために「大局に影響は無かった」とすることも多いな

このテーマを見た時に昔はそういう作品も結構好まれたけど、今は主人公が最強で活躍する、世界を主人公が動かすタイプの作品じゃないと人気になれないから二次元には無さそうと思ったが、意外に出てくるもんだね。

主人公の活躍からは見えて来ない設定や世界観というのは珍しくないからな。
こういうのは二次元系にもそこそこあるが、欧米のゲームはそういうの更に多いんじゃないか。制作側の好みもだけど、シリーズ展開的にもそういう扱いをした方がやりやすいから。

作品や世界観の都合というなら武侠系はそういうのがかなりある。どんなに武功が凄くて超人的な存在になっても蒙古の大軍を止めることはできない。

ドラえもんなどの長寿作品の劇場版は大体そうじゃないかな
劇場版で出会ったキャラとの関係や成長も本編には影響しない
だからたまに本編で過去の劇場版との関係を示唆するような話が出るとファンのテンションが上がってしまう

大局的には影響しないと言うなら宇宙世紀系のガンダムはどう?

ガンダム世界に後付けで突っ込んだ作品の数々はそんな感じだよね
あれだけ派手なことになっている「UC」も実はそんなに影響が無い

「ポケットの中の戦争」はまさにそれ。しかし「08MS小隊」はアジア地域の主戦場なので影響としては意外に大きい。

ガンダムは最初から主人公達の戦いは戦争全体の一局面でしかないという描かれ方だったし、それがスーパー系作品との差別化として評価された。
しかしその後の設定の追加で初代のアムロ達の重要性がどんどん増していき「大局には影響が無い」とはあまり言えない状態になっている。

設定が整備された結果、アムロとガンダムのデータの重要性が上がったりしているんだよね。それにジオンのエースを撃破し続けたことの影響も強調されるようになっていったし

「UC」は宇宙世紀本編の歴史には影響が無いわけだがガンダムに限らず外伝や後付け作品にはそういうのが多い。一般の作品で分かりやすい所だと例えば「スターウォーズ」の「ローグ・ワン」とかね。
既に出ている本編との矛盾を出さないために、外伝作品や後付け作品はどうしてもそういう扱いをせざるを得ないから。

SEEDの外伝も大体そう。設定上はキラ・ヤマトより強いかもしれないキャラだって出ているけど本編への影響はそんなにない。

「ファイアーエムブレム トラキア776」
聖戦士の血統が活躍する本編とは違う平民による泥臭い局地的な戦いだけど、世界観を強化する上でもかなり良い作品だったね。かなり難しかったけど。

世界への影響というのとはちょっと違うかもしれないが、「イデオン」の銀河系規模のバッフクランもイデが発動したら意味が無いという世界観は個人的にかなり好み。

まだ出ていないのだと「CLAYMORE」
昔のファンタジー的な世界観だと、主人公の戦いは所詮局地的なもの、歴史の流れや広大な世界からすれば小さいものでしかないという扱いが多かったよね

ファンタジーは大元の「指輪物語」からしてそうだし、世界観が先に来る、重視される作品だとそうなるのも当然ではある

押井守作品はそういうのかなりありそう。
とりあえず「人狼 JIN-ROH」を挙げておく。これは結局内部闘争でしかなかったという展開だったかな。

上の方でホラー系作品について言われているので思いついたが
「零」シリーズで苦労してなんとかする敵は「忍者龍剣伝」とかとつながっている世界観的にはあまり大したことが無い
あの世界の忍者のトンデモぶりを考えると一般人キャラでは無理もないというのは分かるのだが

「はたらく細胞」は細胞がどんなに頑張っても人間が健康を考えて行動しなければ意味が無いというのを教えてくれる、このテーマに合った作品だろう!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でのイメージも含めてイロイロな作品の名前が挙がっていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私はゲームで遊んでいる分には主人公の影響力というのはあまりに気になりませんが、アニメや小説だと作品によっては主人公の功績が実はたいしたことは無いのにガッカリすることがあります。私の周りでも世界観や設定を見て作品に対する不満が出ることは少なくありません」
などといった話もありました。
こういった世界観の好みや需要って今はどうなっているんでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

8/31修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。
ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

「ウマ娘」を見たり遊んだりしている方はご存知かと思いますが、作中ではトウカイテイオー愛飲の「はちみー」やトウカイテイオーが歌う「はちみーの歌」というのがあります

この「はちみー」が中国に伝わり、その後猫動画のBGMとして使われてバズったことから現在「はちみー」の中国語での音訳表記である
「哈基米」
が猫などの可愛い動物を指す言葉として使われるようになっているそうです。
これは元々の意味を知っている中国オタク界隈の人からすればなかなかに困惑する事態でもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「はちみーという言葉が中国では猫の意味になっている」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


哈基米(はちみー)って猫のことで良いの?
猫以外にも萌える動物ネタに対して使われているけど、何かオタクの間での使い方と違うような気もするんだけど

あれは元ネタとは全く違う使い方で広まったものだからなあ

「哈基米」の元々の意味、ウマ娘での意味は蜂蜜飲料、蜂蜜水といった所だな
今広まっている猫とは全く関係無い

あれは例の「はちみーの歌」が魔性の魅力を発揮した結果だ......

二次創作動画のBGMとして使われた猫動画がtiktokで流行っていつの間にか「はちみー=猫」になっていったんだっけ

元々はウマ娘内でトウカイテイオーが愛飲していた蜂蜜味の飲み物のことだね。彼女が劇中で歌った「はちみーの歌」を指すこともある。
ネットで「はちみー」と言えば飲み物よりも歌の方が先に来る扱いだったが、動画の影響で今ではなぜか猫の意味に。

トウカイテイオーのあのカワイイ声で雑に歌う「はちみーの歌」が刺さるのは分かる。あの歌と子猫や子犬の相性が良過ぎるんだよ。
たぶん皆歌詞や元の言葉の意味は気にしていない。「言葉や意味は分からないけど可愛くて面白い」と受け止められてそれが分かりやすくてかわいくて面白い猫と組み合わされて中国のネットにおける具体的なネタに変化したのだろう。

元ネタ、元の意味が気になる人がいるのも理解できるけど、ここまで広まると流れはともかく明確な元ネタ、元動画もハッキリしなくなって来るからなあ
私が知っているのは猫吸動画でBGMはちみーの歌だったが

しかしなぜ猫の意味になるんだという気持ちにはなる
「はちみ」って元々「蜂蜜」を日本語で読んだだけなので十分具体的な意味がある言葉のはずなのに

それは微妙に違う。「蜂蜜」の日本語読みは「はちみつ」だ
「はちみー」はウマ娘のトウカイテイオーが使っていた、作中の蜂蜜ドリンク或いは蜂蜜を指すある種の造語だ

元々がアニメ内のキャラの口癖的な造語なんだよ
それが日本のファンの間でも用語として定着したり、アプリ版で公式が用語として確定(はちみーという商品が存在する)させたりしている

そういうことなら普通に英語で言えば「honey」だよ!ではダメか

過去にも拡散して変質したネタを探しにbilibiliとかの動画サイトに来て意味が分からず交流も成立しないみたいな事件はあった
こういうのは単純な説明だけで何とかなるものじゃないし、使い方が間違っている、元の意味はこれだ!と言って変わるものでもない

元の動画がbilibiliでtiktokに転載されてというのも混じっているようだが元ネタを探しに来ても今の状況では混乱するだけだ

そもそもbilibiliとtiktokはユーザー層があんまり重なってないから議論の場所すら怪しいし、今ではtiktokだと「私の好きなものがはちみー」みたいになっているから変えるのは無理だろ
こういうのは次のネタが来たら廃れるものだし、それを待った方が良い

でも正直に言えばリア充特有の「多くの人間が使っているんだから俺達の方が正しい」という押し付けはむかつく

リア充はそこまで意識してないから気にするだけ無駄だぞ
ネタとして楽しんだ方が良い

ウチの国だと「ウマ娘」は評価が高いけどファンは少ないコミュニティだったから数では絶対に勝てないし、影響力もそんなに無いからね......
アニメはbilibiliの再生数がどうにか1千万超えレベルの中の下レベルだし、アプリ版の配信が遅れまくったのも厳しかった
日本でも人気と知名度が一般層でも爆発したのはアプリ版のサービス開始以降だったし

ここまで極端ではないけどオタクの間でもいつの間にか別の意味で使われている言葉はあるから文句を言うのも何か違う
例えば英語の「cyber」由来の「賽博」とかこの2年程の間で一気にサイバーパンクやサイバネティクスの意味だけで使われるようになってしまったりしている

漢字の持っている意味を知らずに使ってやらかすよりはマシだよ
例えば「翔」のスラング的な用法の意味を知らずに名前にしてしまうのと比べればね

確かに平和だし笑い話ネタで済む範囲ではある。ネットではキャラや配信関係の有名人の名前の漢字を別の意味に曲解したりネガティブな意味をつけてネタにする、ヒドイ読み替えにして攻撃するとかも多いからな。

これは音訳というか強引に中国語表記した言葉が別の意味を持ってしまったケースだろうな
そういう言葉がこれだけ広がるのはオタク用語に限らずちょっと珍しいかも

なんだか現地人に地名を聞いたら勘違いした現地人が別のものの名前を教えて更にそれを勘違いして地名として広まった言葉を見ているような気がする

「はちみー」を説明なしで言いやすく訳すのは意外に難しい。
オタクの中には「hachimi」とかアルファベット表記にしちゃう人もいたけど、ウチの国ではアルファベット表記は流行らないからネタで広めるなら漢字表記になるわけで

「蜂蜜水」だと元々の萌える語感が消えるし歌も成立しないしな
「哈基米」という言葉も具体的にどこから出てきたのかちょっと分からない所がある

実はこっちのウマ娘界隈だと当初は「哈基米」を使っていなかった
「蜂蜜水」という単純な訳を使うか、日本語での当て字に拘ったと思われる「八千三」とかだったな?

「ウマ娘」関連の音楽やネタって妙な所で爆発するんだよな
日本のtiktokでは「うまぴょい伝説」が流行ってオタクとは全然違う層の間でやたらと知名度が高い曲になっていると聞く

「哈基米」の元々の意味に拘っている人は一般人に対する説明の難しさを考えてみるといい
オタクは定義にこだわるから元ネタを紹介する際にウマ娘の用語ネタと一緒に歌の元ネタである「CLANNAD」についても説明しようとする、そして結局話が通じなくなる......!

それ間違いだぞ
百度百科の記事でも「はちみーの歌」の由来を「CLANNAD」の曲の「馬鹿ふたり」だとしているけど、メロディは声優の即興で歌詞の元ネタは「おさかな天国」だ

「馬鹿ふたり」は十数年前に広東だかとこかのテレビ局のBGMで使われて話題になったというから覚えている人がいたのかね。
もっとも「はちみーの歌」が「おさかな天国」パロだというのは日本語の記事を調べるとすぐに出てくる情報なのだが......中国のオタクだってそんなにきちんとしているわけじゃないんだよなあ

元ネタの理解に必要なのはオタクの知識ではなく日本社会の知識だったわけか。言葉って難しいな!



とまぁ、こんな感じで。
「はちみー」という言葉が中国の方でどういう受け止め方をされているのか、どう変化したのかなどイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「日本ではこういう変化を見た時のネタで『宇宙猫な表情になる』というのがあると思いますが、中国には宇宙猫という動画配信ツールがあるのでそのままでは通じません。『宇宙猫猫頭』で調べれば出てきますが日本ほど有名なネタではありません」
などといった話もありました。
「哈基米」に限らず、言葉の変化や流行る過程というのは予想もしない方向にいくので面白いですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
艦これの夏イベント攻略に関する情報ありがとうございます。お陰様で現在E4-2まで到達しておりますが、E1を甲にした以外は乙と今回も楽な方楽な方を選んでいます......

それはさておき、ありがたいことに以前の記事
中国オタク「なぜ日本では姜子牙を太公望と呼ぶの?どの作品でもほぼ太公望と呼ばれていて姜子牙と呼ぶ作品は見たことが無い」
に関する追加のネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国で哪吒(ナタ)が大人気な理由」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


哪吒(ナタ)がウチの国で大人気なのが不思議。封神演義だとそれほど活躍していないのに......

昔から主人公扱いだったし、「ナーザの大暴れ」のような国産アニメの古典的名作があるからずっと補正がついているのだよ

これは私もちょっと引っかかっている所ではある。
封神演義の強さランキングで哪吒はトップレベルではないし、ストーリーの扱い的にもそんなに良くない。

ストーリー的には哪吒の個人エピソードあるし封神演義における人気キャラではあると思うよ
まぁメインストーリーだとあまり活躍しないが

だって哪吒は封神演義の主役じゃないから......
封神演義の哪吒は二次元で例えるなら大人気作品の主人公仮面ライダーがその後のシリーズの別作品に客演するようなものだと言えば分かるか?

封神演義以外の所で人気が高いんだよ。
中国の神話系コンテンツのキャラだと哪吒より上は孫悟空くらいだ。二郎神も人気高いけど娯楽方面ではやはり哪吒には及ばない。

中国で哪吒は毘沙門天の息子という地位で広まって、道教に取り入れられて主人公属性が強くなっていった
現代の環境で何かとネタにされる封神演義だと扱いが微妙なだけで伝統的にかなり人気の高い、扱いの良いキャラだよ

昔から子供に大人気な、反逆する子供の象徴的なキャラ。分かりやすいタイプなので演劇や短編中編でとても便利で何かと出番も多い。だからキャラの人気と知名度も高い。
しかし現代だと長編作品や元ネタになる知名度の高い作品が無いと厳しいので、孫悟空との差はかなり広まっているかな......

哪吒は子供向け作品だと定番だしオタク向けアニメでも「十万個冷笑話」のメインキャラといったネタにはなっている。
しかし最新の環境、情報が蓄積されて背景や強さ含めて語られるようになると人気の理由がぼやけてくるのも否定できない......

神話系で高い能力の設定がある少年ヒーローだからな
人気にならないはずがない

今の若い世代には分からない人がいるかもしれないが、哪吒に関しては強いから有能だから人気になったわけではなく、子供の頃に見た思い出の主人公キャラだからというのが理由として大きい

国産アニメでは1979年の「ナーザの大暴れ」、2003年の「封神演義 〜ナタクの大冒険〜」があるから思い出の作品、キャラになっている人は今でも多いと思うんだけどね。
この間の3Dアニメ映画「哪吒之魔童降世」の興収も好調だから国内の人気は相変わらず高いようだし。

個人の好みはさておき、アニメ以外にも昔から哪吒が主役或いはメインキャラ扱いなドラマや映画、ゲームなどは多かったので記憶に刷り込まれているキャラだよね

哪吒は昔からといか伝統的に(唐代でも既に)大人気だったのでこの十年程の娯楽環境が激変した中での感覚で見たら分からんよ
昔は娯楽作品が少なくて、その中で哪吒が主人公の作品は相対的にかなり面白かった

逆なんだよね。西遊記や封神演義で人気になったのではなく、哪吒が人気だから西遊記や封神演義に取り入れられた。
それのおかげで現代のコンテンツでも出番が続いているのがヤヤコシイが。

創作については封神演義は哪吒の人気を利用したとも言える。極端な言い方をすれば原典に忠実ではないキャラ崩壊させた二次創作でもある。

封神演義に参戦した時点で主人公補正はかなり消えてしまった
人気はあったので派生作品的なものは相変わらず多かったようだが

昔も人気の作品の設定やキャラをパクることは多かったからね。その中で大ヒットして残ったのが古典的名作だ。

封神演義の哪吒は本編の扱いが微妙だけど設定上は強い、聖人みたいな所に他所から持ってきたネタっぽさを感じる

今でも哪吒は大人気だよ。ちょっと前にも哪吒と孫悟空のカップリングを妙に目にする時期があった

それは伝統的なカップリングでは?
哪吒は偽娘属性もあるし、普通に女の子だと勘違いしていた人も多いのでそっちで妄想してしまった中国人はかなりいるはず

探せば普通に哪吒女体化で孫悟空を人間に寄せたデザインのカップリング絵は出てくるな......

中国の神話で数少ない戦える少年形態の神というだけでそりゃ人気になるよ
姜子牙とかビジュアル的にはずっとジジイだし

確かに。藤崎竜版のような容姿のアレンジは国内の作品では難しいから若いヒーロー系キャラが不足な状態が続いた......

人間ベースで子供だから伝統枠であってもデザインを作者の好みにしやすいというのは大きい
孫悟空は京劇などの仮面や化粧の規則があった時代は良いが、現代の作品ではベースが猿というのが万人受けするデザインを考える際に足を引っ張っている

哪吒は反逆する子供からの成長があるからストーリーの主人公として扱いやすい
あとシンボル的なカラーが赤やオレンジの暖色系、主人公のテンプレ色だからデザイン面で有利だと思う

現代における哪吒の人気に関しては哪吒を主役、メインキャラにしたドラマやアニメが多かった、それに加えて子供の青春時代、反抗期に重なるキャラなので若い世代に感情移入されやすかったといった理由として思い付く。

封神演義でも独立した章があるキャラは珍しいので哪吒の扱い自体は悪くないかと。それに哪吒のように背景設定がしっかりしているキャラは他に楊戩や雷震子くらいだ。

哪吒の人気と印象のギャップに関しては現代において有名で元ネタとして多用される作品での活躍が微妙なのが原因の一つかもね。封神演義はアレだし、西遊記でも孫悟空の踏み台的な役周りが目立つ。一応牛魔王との戦いで格の高さを見せつけたりはするんだが......

なお現代の作品ではその辺りのエピソードをきちんとやることは減っている模様
それでも牛魔王関連での出番が消える日本版西遊記よりはかなりマシだが

封神演義に詳しくない自分からすれば哪吒は相変わらず中国の神話系の人気キャラというイメージなんだけどね。

三国演義ほどではないけど世代による知識やイメージの違いが激しくなっているんだと思う。しかし人気や知名度自体は今でも哪吒>封神演義で変わっていないはず。
原典の封神演義は今の感覚で見るとかなり厳しいし、実の所現代向けに翻案された或いは一部設定を好き勝手に取り込んだ作品とかでふわっと広まっているわけだし。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈における認識などイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「現代の若い三国志ファンの中にはたまに三国志の知識はあるのに馬超が昔中国で非常に人気が高かった理由が分からない人がいますが、この話と哪吒の人気の認識の違いは似ていると思います」

「昔は中国の四大名著級であってもストーリー全体を把握している人は少なかったのですが、現代では要約された情報を簡単に見ることができます。それに加えてドラマやアニメ以外にもネット小説やマンガ、ゲームなどで中国の神話や名作古典ネタを扱うコンテンツに触れる機会が増えています。個別のエピソードを元ネタにした短編或いは伝統演劇などからの知識がほとんどだった昔とは違います」

「哪吒に関しては封神演義ではあまり強いキャラではないというのが知られるようになっていますし、封神演義から入る若い世代にとっては人気の実感があまり無いのかもしれません」

などといった話もありました。

哪吒は中国国産の子供向けコンテンツにおいては依然として人気が高く、キャラクターデザインに関しても中国古典系では珍しく過去の創作からの蓄積を感じられるのですが、対象年齢が高めの作品では少々厳しいといった話も聞きます。

そんな訳で中国国内における哪吒の人気が落ちることは無さそうですが、幅広い層からの人気が高いキャラではなくなっていく可能性はあるのかもしれません。ただこれに関しては子供の頃に哪吒を見て育ったクリエイターが対象年齢高めの娯楽作品を出すことができればあっさり変わる気もしますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

昔の中国で馬超が人気だった理由に関してはよろしければ以下の記事をご参照ください
中国オタク「お前らの好きな三国武将って誰?」

10年程前の記事ですが中国でよくあるという「哪吒を女の子だと思っていた」ネタも出ています。
中国オタク「ナタクは偽娘」 中国における「偽娘キャラ認定」について

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国オタク界隈では日本の実写作品に関しても二次元関連、日本文化関連で何かと話題になっていることから、ある意味では日本よりも守備範囲が広いような所もあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな実写関係の話題の一つとして
「日本のマンガ原作の実写とキャスト変更」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のマンガ原作の実写化作品にはアメコミのようにキャスト変更で何度もリメイクされた作品ってある?
アメリカのヒーローって実写の役者を変えてのリメイクが結構な頻度で行われているけど、私の知識では日本の二次元系実写作品でそういう扱いの作品が思いつかない

言われてみれば思い付かないな。昔ならともかく、今の時代だと作られているけど爆死していて日本国外に伝わっていないというケースは少ないだろうし......

原作付きだとすぐに出てこない......あと特撮でも珍しいよね。
特撮はリメイクよりも新シリーズを新キャラに新しい役者で出すし、旧キャラは客演か劇場版特別編でたくさん出す時くらいだ。

「金田一少年の事件簿」はキャスト変更での実写リメイクがあったはず
あと日本の実写化の場合、アイドルを起用すると役者が歳をとってもそのまま演じさせ続けるので交代が少ないというのもあるかと

近年は日本の実写ドラマが凋落しているからわざわざ作らないんじゃないか?
それに日本の実写は役者というかアイドルについているファンを期待して配役を決めるので役者を変えてしまったら商業的に厳しい。

わりと昔の作品だけど「NANA」
ただこの実写版は第一部が大ヒットしたけどキャスト変更した第二部はコケた......

特撮が顕著だけど日本の作品は変身ヒーローであっても役者とキャラがセットでファンに認識されているので役者の変更をしたら新しくファンを開拓しなければならないので厳しい
例えばシリーズ屈指の人気の「電王」を佐藤健以外が演じたら不満が出るのは確実だし、1号を藤岡弘以外が演じるには庵野秀明のリメイク版で世界観から作り直さなければならなかった

いや、1号は庵野の「シン」の前に一度キャスト変更でリメイクされているよ。
問題はなぜか当時日本でも大流行していた韓流ドラマ要素を組み合わせた結果仮面ライダー三角関係恋愛になってしまいファンの間では黒歴史になっていることだ......
上で言われている「作られているけど伝わっていない」「調べたら名前は出て来るけどこっちでは基本的に認識されていない」レベルの実写版は現代でも普通にあると思う!!

なるほど......私はアメコミの実写版の方をよく見ていて日本の特撮を見始めたのは最近だからそういう事情は知らなかった
アメコミの実写版だと役者が変わっての新展開もそれはそれでワクワクするんだけどな

ウルトラマンも仮面ライダーも作品によっては変身するキャラが固定ではない、複数のキャラが同じウルトラマンやライダーに変身しているケースもあるからやってやれないことは無いはずだし、やはり需要の問題というか成功率の低さなのかね

日本の実写化作品ってヒドイのが多い......別に難しい話ではなく稼げないから実写版で役者変更して作るような作品も出ないということだろう

そうでもないよ。日本の実写化のやらかし率が高いのは否定できないが、日本市場の映画興収ランキングを見ると日本産二次元IP原作の実写版の興収は意外に悪くない、稼いでいる作品も普通に出ている
しかしそれよりもアニメの方が稼いでいるから二次元IPで実写向き作品の実写化や過去作品の再利用ならともかく、現代で人気なIPの積極的な実写化、役者交代で作り続けるのは少なくなるのでは

日本のドラマはマンガ原作が増えているし、日本映画も興収ランキングにマンガ原作作品の実写版が目立つから少なくとも日本市場において稼げないということは無いはず

うーむ......理由について深く考えたことは無かったが、私の中でも日本の実写は大人の事情やギャラの問題で出演できないとかでもなければ役者は変わらないというイメージだな

実写ではなく舞台の場合は役者が変わることは珍しくないんだが......

日本の業界ではマンガ原作の実写化はそれなりにあるけど、シリーズ前提での実写化が少ないからキャスト変更するほど長く続かないし続編も作られない。それをやるくらいならアニメでやる。

日本の実写化がダメというより、娯楽性の高いシリーズ化に向いているアクションやヒーロー系の実写化に失敗が多いんだと思う。
特殊効果使うような作品の実写だと日本映画は予算と監督や役者のスキル不足でダメになる。

それはあるかも。最近でも「聖闘士星矢」が大爆死して東映が大ピンチになっていると聞くしな
例えば自分の知っている日本の二次元IP実写化の成功例は「るろうに剣心」くらいなんだが、10年後くらいに別の役者で再実写化というのは可能性としてアリなんだろうか

「名探偵コナン」の実写版は結構良かったよ。そしてこれはかなり役者が変更されている。
ネットでは負の話題性から「聖闘士星矢」のようにアレな作品が目立つけど成功した作品もそれなりにあるはず。

キャスト変更後も成功している作品が少ないのでは?例えば「デスノート」はキャスト変更が原因かは何とも言えないが人気は下り坂となっていた

日本は実写版に限らず人気キャラをずっと使い続けるという印象だ
ゲームでも昔の大人気作品の主役が今でも新作ゲームで主役をやっているしね

原作付き実写ではないけど、ウルトラマンは初代が何度かリメイクされている
ただ特撮系は前作ヒーローを客演させるよりも新シリーズ新ヒーローを出した方が稼げるのか役者を変えてのリメイクは熱心ではない印象

そもそも日本には飛びぬけて人気の高い実写版が出ているIPってあるの?(特撮はシリーズ前提なのでちょっと違う)
バットマンやスパイダーマンみたいなのが無いから同じIPをリメイク、リランチして作り続けることもないのでは

私の個人的な見方になるけど、アメリカの作品はストーリー重視で日本の作品はキャラ重視だ。日本の作品が役者の交代をしたがらないのはキャラに影響が出るのを嫌うからだと私は考えている。

アメコミのストーリーってキャラと特殊なイベントの組み合わせだから、ストーリー部分の入れ替えも容易だよね。

アメコミ系はオリジンからやり直すことも少なくないので、技術が進歩したり売り上げが悪くなったら名作を現代向けに再構成、クロスオーバー向けに再設定してやり直すという印象もある
日本の作品は「終わったものは終わった」でそういうのをやらないしアニメのリメイク版も設定の改変は少ないから、実写版のリメイクも積極的に行おうという流れにならない

日本は実写化する作品の候補も多いし役者変えてリメイクをするほどの作品というのが逆に出てこないのだろう。
それにアメコミは世界観が共通するクロスオーバー前提なので実写化の際に役者中心で考えるのは現実的ではないという事情もある。

日本の作品はキャラ重視もだけど、作品そのものを売るのではなく玩具や関連商品を売るためのビジネスという面が強い。これが番組を売って稼ぐアメリカなどとの違いの理由の一つだ。
玩具を売るためには新しいキャラに変身スーツと変身アイテムと必殺武器、怪人や怪獣の着ぐるみが必要になる。

アメコミ系作品も玩具や関連商品はかなりたくさん売られていると思うが......上の方で出ているバットマンやスパイダーマンはそれこそ何十年も売られ続けている。

そこは売り方が違うんだよ。旧シリーズも売れるけど新シリーズの方がもっと売れる。
それに買ってもらうのは子供だけどお財布は当然親だから「既に同じものを買っているという親を子供が説得する材料にもなる。

マーベルのようにIPの権利握っている所が作品の内容も商売もコントロールするアメリカと違って日本だと実写作品に関しては権利が分散している上に原作側、出版社が強いから続編ならともかくリメイクだと本が売れるのを期待できないという問題もあるはず

アメコミは同じヒーローでも1巻と2巻で作画が違うどころかキャラの解釈が違うことも珍しくないから役者の変更やキャラ解釈の変更も受け入れやすい。
それに対して日本のマンガやマンガ原作アニメはキャラデザが変わるだけでファンが怒るから役者の交代はリスク高いよ。仮に実写版が成功しても、今度は実写版のキャラと役者のセットでファンが付くわけだからね。

言っては何だが日本の二次元系作品の場合、ウチの国のオタクも大騒ぎする声優変更になるアニメのリメイクや続編がアメコミの役者変更に相当するのだろう
実写版でそういうのが目立たないのは日本に二次元系の実写化が繰り返される作品、長編シリーズが無い或いは人気シリーズがあるなら実写よりもアニメでやるというのが理由として大きいと思う

二次元系ではないけど推理モノは役者を変えて何度もリメイクされている。例えば横溝正史の方の金田一耕助とか、西村京太郎の十津川警部シリーズとかは日本でもファンがキャスト変更に慣れているし「金田一少年」や「名探偵コナン」の実写版でキャスト変更が行われているのも推理系ジャンルだからというのがあるのかも。

二次元ではないけど日本の大河ドラマはある種のキャスト変更によるリメイクを繰り返すコンテンツだと思う。
それから娯楽方面では日本時代劇が長編人気シリーズを役者変えて続けているから別にやらないわけではないんだろうね。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈におけるイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「個人的には声優の変更は受け入れ難いことが多いですが、役者の変更は年齢による変化やギャラの上昇などの現実的な部分がよく見えるので受け入れ易いことが多いです」
などといった話もありました。

キャスト変更に関する許容範囲については私もあまり意識したことが無いので、機会やネタがあればちょっと調べてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことに以前の記事
中国オタク「ピカチュウの中の人がメスガキを演じている......!それもポケモンで!」
に関して、追加でネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃の中国オタク界隈では「雌小鬼」(メスガキ)という言葉が広まりそれが適用されるキャラについての話題も増えているそうですが、混乱する人も出ているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「雌小鬼(メスガキ)の定義や範囲」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


雌小鬼(メスガキ)という概念の定義や範囲が分からないので教えて欲しい
実は私はメスガキとサキュバスと小悪魔の使い方の違いが分からなくて混乱しているんだ......何となく使っているがあまり自信は無い

二次元での使い方で良いんだよな?
それならメスガキは「攻撃的、挑発的なロリキャラ」といった感じで適用範囲の広い他の二つとは少々違うと把握しておけば概ね問題無いはず

「ざ〜こざ〜こ」、或いはそれに近い他者をバカにする言動をとるのがメスガキ系キャラだな

例えとなるキャラを出そうと思ったが、どちらも代表的なキャラが意外に思いつかないな

小悪魔系は昔から言われているけどメスガキは新しい属性だし元ネタがエロ方面だから一般向けで代表的なキャラはまだいないと思う。ソシャゲはファンの範囲が狭くなるし大人気キャラでメスガキ属性というのも珍しい。

シチュエーション次第ではあるがサキュバスは淫乱、好色に寄った属性なのでメスガキや小悪魔とは別扱いで良いと思う。
説明が難しいのはメスガキと小悪魔の方。こっちは適用範囲が重なる、混同されて使われていることもある。

日本語だと「メスガキ」という言葉はかなり強めの蔑称にもなるので、オタク同士でも現実での口頭発言は避けた方が良いと聞く。
そんな扱いだから便利でネタとしても強いけど一般向けのキャラで定義されるのは難しい。

うーむ......「物語シリーズ」の千石撫子は小悪魔系だろうか?
メスガキ系は確かに思いつかないな・説明としては傲慢で生意気、大人を見下して罵倒する、自分が安全で優位と信じての性的な挑発をしてくる年下の女キャラといった所なのだが。

上でも言われているようにややこしいのはメスガキと小悪魔の両方の属性を持っていると解釈キャラもいることかな
こういうキャラは同人二次創作だと作者次第で解釈の比率が変わるのでそっちの印象でいると原作を見て驚くこともある

自分の中では小悪魔系は恋愛に積極的な負けヒロインの属性の一つという感じかなあ......それに対してメスガキはメインヒロインには珍しいタイプだろう
そしてサキュバスは最初からサブキャラでお色気担当

「俺ガイル」の一色いろはは小悪魔系。あと昔「東京レイヴンズ」に出ていた大連寺鈴鹿は今考えてみるとメスガキキャラだった気がする。

この話題でついでに聞きたいんだが「宇崎ちゃん」の宇崎花は小悪魔とメスガキどっちなんだ?

メスガキ要素も混じった小悪魔かな......?
特定属性単独なキャラは今の時代珍しいし、短編のエロ漫画とかでもなければ単純に言い切るのはちょっと難しい

メスガキは年齢、体格に明らかな差があるのも条件だろう。それに加えて露骨で過剰な侮蔑をぶつけてくる言動。

同意。生意気なキャラというだけではメスガキ判定にならない。

複合系だと「プリズマ☆イリヤ」のクロエがいる
あれは挑発的な言動があるしキャラデザ的にいかにもメスガキっぽいけど、作中の言動は小悪魔、サキュバス方面が強い。なお同人ではメスガキ扱いも少なくない。

メスガキは攻撃的、挑発的だけど小悪魔はそうとは限らないという感じだろうか。
メスガキという概念が比較的新しい流行だから例えがちょっと難しいな......

言っては何だが全年齢向けだと小悪魔もメスガキも大した差は無いだろう。

エロだと「分からせ」とセットになるんだけどね。
一般向けだとキャラ属性の一つくらいでストーリー上の扱いもそんなに極端にはならないので違いが分かり難い所があるのは確かだ。

ウチの国のオタク界隈でも最近この言葉が流行っているけど、私はこんなに流行る前は18禁専用の概念だと思っていたよ
今では一般向けでも使われるようになっているけど、私自身よく分からなくなってきた......

「小悪魔」の極端で限定的な派生形が「メスガキ」という見方もできると思う

俺その見方に同意する
「小悪魔」と「メスガキ」的な要素を明確に区別するようになったのは「メスガキ」の概念が流行して以降の動きだからな

エロ方面が無くても拳骨落としたくなるのがメスガキで、基本的には大人をなめている、極めて生意気な年下女性キャラといった所だけど昔もそういうキャラがいなかったわけじゃない

上で少し話題が出てそのままだけど、小悪魔とサキュバスはどう違うんだ?私も何となく違うのは分かるんだが......

サキュバスは性的な方向に特化したものかな......夢魔という種族の特徴、その種族に似た存在みたいに使われる......言ってみれば好色な女性、肉食系とかになるかな

サキュバスはその属性特化にした「異種族レビュアーズ」を見れば分かりやすいと思うわ。
もちろんファンタジー系世界で一般的に出てくる種族としてのサキュバスも別にいるけどね

身も蓋も無い言い方になるが、メスガキというのは二次元的補正がかかった「熊孩子」だろう。現実にいる礼儀知らずで問題を起こす子供をイメージすれば行動パターンは分かりやすい。
(訳注:「熊孩子」は中国語の方言由来の言葉で、現在中国のネットでは「悪ガキ」「クソガキ」といった意味のある種のスラング的な使われ方になったりもしているそうです)

例えにするキャラで苦戦しているようだが、私は長瀞さんがメスガキで高木さんが小悪魔だと認識している

高木さんが小悪魔系というのには完全に同意するけど長瀞さんはどうなんだろうね。小悪魔とメスガキの両法で認識されている印象だし、実際データベースではそういう表記になっている。

俺はメスガキは基本的に悪意で動いているキャラだと思っている。
それに対して小悪魔やサキュバスは冗談で済むレベル、裏に何らかの好意や性欲があるという感じ?

小悪魔は攻めてくる、感情をかき乱すけど根底には好意があるタイプでラブコメでは序盤〜中盤における主人公へのサービス要員で出てくることも少なくない。メスガキの場合はそういうのが無く単に口が悪くて無礼、も露骨な悪意があって主人公や周囲を見下している。

小悪魔の場合はからかうレベルで済んでいるけど、メスガキは明らかに問題のあるレベルなことが多いな。これはエロ方面から広まった、シチュに合わせた概念だからなのかな......

メスガキってキャラデザも含む様々な二次元的な補正が無ければ厳し過ぎる属性だよ。上で言われているように、現実だったら熊孩子レベルの。

「メスガキ」はオタクの間で一般化した言葉ではあるが、大元はR18用の言葉。ひどい目に遭わせても許容されるキャラ、或いは逆にマゾ的な欲望を満たすために設定されるある種の攻撃特化なキャラだ
それに対して「小悪魔」は日本の一般社会で昔から使われている、男性を狂わせるタイプの魅力的な女性、或いはそういう言動をするヒロイン属性の一種だ。

これって昔暴力ヒロインがまだ成立していた時代、活動的で好色な主人公とセットになっていた時代の好色属性と似たようなものだと思う。スケベな行為をした、或いはしようとしたから、視聴者は暴力の対象になっても許容されていたという話。
その後主人公が内向的、受け身になっていったのにヒロインの暴力的ツッコミだけが残ってしまい嫌悪されるようになったわけだから、暴力というかS方面のエロ展開、精神的な攻撃(反撃)を許容するための舞台設定とも言える。

どちらかと言えばヒロインというより悪役の方が近いのでは。「分からせる」という言葉や反撃されるまでがセットで語られる属性なわけだしね



とまぁこんな感じで。
現在の中国オタク界隈における認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「メスガキという言葉は中国語表記になった『雌小鬼』が分かりやす過ぎてすぐに記憶され、なかなか忘れられないんですよ......」

「中国ではオタク界隈でも流行は二次元の一般向け作品、アニメやソシャゲを経由して広まるので18禁作品のメスガキ要素はあまり意識されていません。エロのキャラデザで売っているとは言っても国産ソシャゲのシチュエーションは一般作品レベルです。また現在の中国ではM系の需要はあまり大きくないのもメスガキのM方面の需要が意識されない理由の一つになっているかもしれません」

などといった話もありました。

中国ではオタク用語的な言葉であっても翻訳された言葉の印象や広まるルートなどによって独自の意味や使われ方になっていくことは珍しくありませんし、「小悪魔」や「雌小鬼」といった言葉にも中国オタク界隈独自の変化が出てくるのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので今回はそれについてを。

先日のコミケであらいずみるい先生が出した新刊にAI作画を疑う声が出て、それに対してあらいずみるい先生がレイヤーを公開して否定するといったゴタゴタがありましたが、この件は中国にも伝わりちょっとした話題になっているそうです。

『スレイヤーズ』のあらいずみるい先生が新刊でAI使用疑惑 → レイヤー動画公開で否定 「ひどいと思った人の名前は記録してる」(ねとらぼ)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


スレイヤーズの絵師がコミケの同人でAI作画をしたと批判されている。日本の同人界も大変なんだな......

私も少し調べてみたがさすがにこれは難癖では?
制作過程まで公開しているし、それ以外の部分で使っていても補助ツール的なものになるから「AI作画」の範疇ではないだろ

現代の環境では誰が何を描いても「AIで描いたみたい」とか言われるからね......

事前の流れとして、この作家が過去に投下した絵がAIっぽいということで疑惑はあったらしい
ただ今回はきちんと証拠を残してそれを提示しているし、批判側の方に道理が無いね。現在も「AI作画だ!失望した!」と言い続けている人間はtwitterにもweiboにもいるようだけど、その辺は引っ込みがつかなくなっているのも混じっているのでは。

そんな感じだと思う。私もぱっと見た感じでは色の塗り方がAIっぽいなとは思ったがレイヤーと作業過程まで公開されているのを見たら納得したよ
日本のネットを見てもずっとAI認定している人はいるけど、既に大多数が「AI作画と批判されるような作品ではない」という方向で落ち着いている模様

そもそも、なんでこの先生は謝っているの?
批判に対する反論なのに。

そっちは同人誌にお金出した人に対しての謝罪
お金出してもらった本の内容をネットに一部公開することになったので、価値が下がってしまうかもしれないので謝りますということかと

なるほど......そういうことまで考えなければいけないのは本当に大変だな......

個人的には商業作品だったら難しそうだと感じるくらいにはAIっぽいとは感じるね。
たぶん色の使い方からの印象だと思うが

今のAI作画の色塗りってわかりやすく油っぽい所があるからね。それに近い色の乗せ方をしているとAI作画だという印象を受けるのは避けられない。

線の部分は人間が描いているのは間違いないが、陰影とか光の使い方は確かにAIっぽいね。でも調べて出てくる批判は髪の描き方、つながっている部分とかで......うーむ

こういうゴタゴタが出てくるので、現代の環境では作画過程の記録が欠かせないわけか!

以前からお絵描き配信みたいなのは存在したけど、そういうのじゃなくても制作過程を残しておかないといけない時代になってきたと......

現時点で既にAI作画の判別は困難だが将来的に更に難しくなるのは明らかだ。
絵師は自分の作品の価値を高めるために制作過程を証明できる記録が必須になっていくんだろうね。服飾分野で大量生産ではない手作業のこだわりのが高く売れるように。

でも、あらいずみるい先生の絵は普通にレベル高いと思うのだが......AI作画で問題になりがちな指や髪が微妙ってのも無いし

ちょっと前までよく言われていたAI作画の指や毛先の問題については既に一定のレベルで解決されているのでそこをAIの根拠にするのは弱い。
そしてこのレベルだともうAI作画かどうかの判断は難しい。個人的にはあえてそれっぽい所を探すなら目かな......?まぁ制作過程が公開されているのを見たらもう議論の余地は無いけどね。
今の時代だからこそ印象で決めつけて細部をこじつける、レッテル貼りでAI作画だというのはダメだよ。

一時期手が上手く書けていないからAIだという話がよく出たが、その後実は手をきちんと描けている絵師はそんなに多くない、こっちも以前はそんなに気にしていなかったのが徐々に判明していったのはギャグだよな......

不自然に感じる所があっても、絵師の癖やミスだったりすることは普通にあるからな。言っては何だがAI作画批判において少なくない、絵描きじゃない或いは現環境のAI作画を多用したことがない人の指摘はあまりあてにならない。

肉眼でAI判別というのは現実的ではないし、今は片っ端からAIの絵だと言われているわけだしね。二次元だとFGOのカードとかしょっちゅうAI判定する意見が出てるしもう何が何だか。

FGOのゴッホをAIだと批判しているのはさすがに笑った

そもそもAI使っていても絵柄を構築した本人なんだから別に問題無いだろう......

それはそうだ。AIの学習元、本家の作家が叩かれるようになっているのは笑うに笑えない。

俺も他人の絵柄を学習させてパクったわけではない、自前の特徴を維持できているなら良いと思う。それに日本の漫画家にはデジタル環境導入したけど塗りの技術が追い付いていなくて白黒と比べて印象が悪くなることも珍しくないし、それならいっそAIで塗りまでやるのも一つの手段だろう。

AIって現代の好みの絵柄に合わせたものを出力するし、その流行に寄せた絵柄にして叩かれるってのも何だか理不尽だな

このあらいずみるい先生のようなAIっぽい所があるから盲目的にAI判定されるという冤罪案件は今後さらに増えていくはず。
絵の世界は人気と流行のスタイルが出て広がっていき、また新たな人気と流行のスタイルが出て......の繰り返しだけど、AIはその人気と流行の特徴を模倣することに関しては人間よりも上。だから現代の環境で流行のスタイルを学んで描いたらAI作品とかぶる所が出るのは避けられない。

ちょっと前まではパクリ批判、トレース批判だったが今はAI批判になってきたよね。
しかし技術の進歩とは逆に、AI批判はパクリやトレースと比べて個人の直感的な部分が大きくなっているのはなんだか不思議だ。

サイバー環境での魔女狩りみたいになってきているのがもうね......

それにしても、調べたらスレイヤーズの絵師の人って今57歳?
その歳なのに今でも普通にコミケに参加、出した作品が特徴残しつつ現代の絵柄に調整されているのもかなりスゴイな......

その年代の先生がAIを使いこなしているというのも不思議とユーモアっぽい何かを感じる

古い世代の絵師が現代の画法を学び現代的な画風の作品を描いたらAI作画と似てしまい若い世代からAI判定を受けてしまう......気の毒な話だけどちょっと笑ってしまう

少なくともデジタル環境は使いこなしているよね。現代のAI事情も把握して活動しているというのがちょっと予想外で衝撃的。いくら創作と年齢は関係無いとは言っても......

俺はこのニュースに何となくサイバーパンクっぽさを感じたよ!
こういうネタで神坂一先生と組んで現代を舞台にした短編とか作ってくれませんかね......

スレイヤーズの絵師と言われると「俺の生まれる前に活躍した人」みたいに考えて古い作品を描き続けているのかと思いきや、ウマ娘なんかも描いているとは。

そりゃコミケの同人作品だからね
商業じゃないし流行りの作品の好きなキャラだって描くよ

理屈としては分かる。
しかし自分がガキの頃、20年前にこっちのテレビで放映されていた「スレイヤーズ」の絵師が現代で「ウマ娘」を描いているというのは......AI批判以上にそっちの方が時代を超越した何かを感じてしまう

今回描いたウマ娘もスレイヤーズの絵の人だって普通に分かるし、一時代を築いた人気ラノベの絵師というのはやはり上手い。あのウマ娘のグッズも正直かなり欲しい。

「スレイヤーズ」って日本では前世紀の作品のはずなのにね。もちろん時間の経過、環境の変化に伴って絵柄も多少変わっているけどそれでも作家個人の特徴はきちんと残っている。
AI作画の魔女狩りも怖いけど、個人的にはこっちの方もなんて言うか「怖い」ことだと思ったよ。こっちに関しては現実にあるから信じないわけにはいかないんだが。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈におけるAI作画についての認識も含めてイロイロな話が出てきました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では日本よりもAI作画の作品とそれを扱う市場が無法状態ですしそれで儲けようとする人間も多いので絵師の人達は混乱しています」

「作品鑑賞する側もAI作画作品をどう評価するかが定まっていません。中国のオタクは価値のないものをつかまされる、損をするのを嫌いますし、最近の通報攻撃のように自分が認めたくない作品をAI作画だと否定する人もいます。またそういう意図が無くてもよく調べずに個人の直感でAI作画と批判する人が増えているので空気が悪くなっています......」

などといった話もありました。
オタク分野におけるAI作画の扱いに関しては日本でも中国でも当面の間は混乱が続きそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ぼちぼち平常運航に戻していこうと思います。
ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品で描写されている日本の学校生活の基礎的な部分に関して、日中の違いがどうなのかと話題になることも多いですが、そこから更に中国の学校事情の話で盛り上がることもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトではそういった話題の一つとして
「日本の学生には楽器のできる人間が妙に多い」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品の学生キャラには楽器のできる人間が妙に多いように思える。これは創作の誇張なのか、実際にそうなのか......

誇張は混じるだろうけど、吹奏楽部や軽音部が成立しているんだから楽器のできる人間が多いのも間違いないだろう。

同意だ。ウチの国では軽音部、バンド活動とかは学校の友達、同年代が集まってみたいなのは現実的じゃない。

作品内の扱いからして日本社会でも楽器はある種の特殊スキル的なものではあるはず。キャラ付けにも使われる特別な設定なのだから。

日本の作品ではあっさり人が集まる、音楽活動を始める展開になるけど、これは国内の感覚だと「リアルじゃない」と感じてしまう所だし、創作でやるならある程度考えてロジックを作らないといけない部分だ。
しかし日本の視聴者はキャラの設定や交友関係などはともかくストーリーの流れに対して「リアルじゃない」とは言わない。たぶん楽器に関してはできる人がいないわけではない、勉強してできるようになる人も普通にいるといった認識だと思われる。

それって日本の学校の部活文化が理由じゃないの?
受験勉強特化のこっちの学校では縁のない熱血な青春時代が日本の学校では発生しているから

楽器に関してだけならウチの国でも縁が無いわけじゃないよ。学校次第だけど。
俺が中学の頃は学生宿舎でギターが流行っていて俺の周りの半分くらいは弾けるようになってたし、それより少ないがキーボードやってるのもいた。まぁその後はいつの間にか楽器とは縁が無くなってしまったが......
ウチの国でもこれだから日本の学校は経済的な環境も良い上に部活があって進学の圧力も高くないから楽器のできる人間、音楽をやれる人間が多くても不思議ではないと思う

こっちの学校でも音楽の授業でハーモニカやリコーダーはやるし......!

それも地方によるとしか言えない。楽器に関しては上海北京広州基準のイメージで語るのは無理だ。

リコーダーの授業があるなら良い方じゃないか?俺の学校は音楽の授業自体が行方不明だった。中学一年の頃はあったはずなんだが

音楽の授業でやっても授業時間少ない上にきちんと技術を教えるわけじゃないから楽器ができるようになるわけじゃないんだよなあ......
俺は上海育ちだけど小学生の頃に音楽の授業でハーモニカやったけど全然上手くならなかったよ

今はどうだかしらないけど、私の世代では地方都市でも重点学校やいわゆる貴族学校とか言われていた所では音楽の授業で楽器やってたけど、田舎の公立だと歌の授業があれば良い方だった

私は小学校の時に楽隊に入っていたけど中学以降は忙しくなってやめてしまい、今では弾き方も忘れてしまった......

こっちでも触る機会はあるけど、スキルとして続けられる、手元に楽器があるという人は多くないからなー

俺が体験した音楽の授業って先生が弾くアコーディオンに合わせて皆で歌うというのばかりだったな。たまーに楽譜の読み方を教えてもらうこともあったが、基本的にはそれ。
あとで知ったが良い学校ではピアノになるんだってね。

私の所ではまともに音楽の授業やったことないよ。
政府の人間が視察に来る時だけそれっぽいことやったけど、実は皆楽譜も読めなかったし、終わった後の感想は「久しぶりに音楽室に入ったな......」とかだった。

そう言えば日本の作品だと楽譜は読めて当然、読めないのが特殊な初心者扱いされている節が......

こっちの学校では音楽の授業とか美術と交互で月に二回くらいあれば良い方だし、楽器どころか音楽の基礎知識が身に着くかすら怪しい。

俺が通っていた地方都市の学校では毎週の朝の集会の国旗掲揚では楽団が演奏していたけど、普通の学生には全く関係無かったし楽器を触る機会も全く無かったよ

楽団がある所は学校のトップが音楽を軽視していない所だろうね。地方でも儀仗隊と鼓楽隊がある学校は存在するし、大都市の重点学校でも朝の集会の国旗掲揚で国歌の演奏を放送でやる所は珍しくない。

私の学校はとりあえず作った音楽室だけはあった
視察やイベント集会などの前に専門の連中がそこに集まって何かやっているけど一般の学生にとってはたまにやる音楽の授業で入ることもある馴染みの無い場所になっていた

私が高校の時はピアノ十級持ちのクラスメートもいたんだけど、今はどうなんだろう?
(訳注:これは学生の業余考試の一種で、学生のピアノ資格検定的なものだそうです。中国では数字が大きい方が上のクラスになるので「十級」が一番上になるとのことです)

確かにウチの国でもピアノが弾けるのはいる。しかしギターを弾けるのはあまり見ないな......親がやらせたいのはピアノの方だし、ギターは学生が自分で始めないといけないから簡単じゃない。

00年代後半まで大学受験に芸術の加点があったからピアノ十級はかなり有用なスキルだったというのもある
しかし趣味としてではなく資格として取得しているのばかりなので、二次元作品のような面白い展開にはならない

重点学校では楽器ができるような学生の方が多いと聞いたこともあるけど、どうなんだろうね。表に出てこないしよく分からない。
(訳注:中国には各地に「重点学校」に指定されているレベルの高い学校が存在します。重点学校に入れるかどうかでレベルの高い教育を受けられるかが決まるとされています)

重点学校でも結局は大学受験に関係しない科目は意味が無いという扱いになるから......
授業に余裕のある時期でも、音楽の授業は地方や学校、時代による違いが大きいので重点学校であっても音楽の授業実質無しみたいな学校は珍しくない。私のいた学校も二年になったら音楽や美術はどんどん消えていった。
最近は子供の数が減って教師も余っているから音楽の授業がアピール要素として扱われているようだけどね。

十数年前だと一線級の学校でもなければ音楽の授業で楽器をやるなんて何の冗談だレベルだったよ
大して使わないハーモニカを一人一つ買わせるのは良い学校(とそこに子供を放り込める親)じゃないとね......

背景としては役に立たないものを学んでどうするんだという話になる。私も音楽の授業でやったのは合唱だけだった。

ウチの国だと楽器ができる人は課題として何か出てくればいける。しかしネタとして扱うのは下手みたいな感じはあるし、二次元的なノリは厳しそう。

私は小学校の頃から楽器やってて管弦楽団に参加して賞取ってもいるけど、日本の同世代の活動を見たり聴いたりすると複雑な気持ちになるよ。
あっちはバンド組んだりボカロPがオリジナル曲を出したり、楽器のパフォーマンス動画をあげたり、楽器でなくても歌ってみたで活動している。ああいうのはウチの国では難度高い。

二次元作品の誇張がどの程度かは俺もよく分からないけど、現実でもウチの国より日本の方が楽器に限らず、音楽スキル持ちが多いのは間違いないだろう。
動画サイトで自作の音楽関係の投稿の数、ネタの範囲の違いを見ればそれは明らかだ。

日本では野生のボカロPがたくさん出てきて、それがそのままプロになったりしているからな......ボカロPにしてもPCしか扱えないというのではなく音楽の知識、楽器の基礎スキルがある上でボーカロイドというツールを使っているわけだから基礎の違いを感じるよ。

日本のボカロ界隈については当時の日本の音楽業界が若手の入り込む隙間が無くて才能のある人間がボーカロイドとニコニコ動画に流れ込んだからでは

それも理由の一つではあるんだろうけど、そもそも絶対数が違うよ

中国語版ボーカロイドが出ても、それを使いこなす人間がなかなか出なかったわけだしね。
私も昔は中国語版ボーカロイドが出れば中国でも初音ミクブームのような盛り上がりが生まれるだろうと勝手に考えていたものさ。

なんか過大評価している人が多そうだけど、日本の学校だって音楽の授業で専門的に楽器の演奏をやるわけじゃないぞ?日本で一般的な音楽の授業でやる楽器はリコーダーくらいで歌や音楽鑑賞がメインだ。(だから二次元で「好きな子の縦笛をなめるキモイ男」のネタが出てくる)
日本で楽器を学ぶのは部活などの課外活動、或いは趣味からだ。当然金もかかるから楽器のできる人間はどちらかと言えば少数派。
でも日本の学校は音楽の授業時間が多いし試験もきっちりやるから楽譜は読めるようになるし基礎知識もそこそこ身に着く。

中国と日本の違いは楽器ができる人とできない人の間にハッキリとした断絶があるかということでは
日本ではプロやセミプロ、趣味でやっている人、昔趣味でやっていた人、趣味で手を出したけど挫折した人が連続して幅広く存在するように見える

ウチの国でも小学校の頃は良いんだよ。前世紀の時点でも音楽教育はそれなりに活発だった。
問題は受験が最重要項目になる中学以降だ......

俺の通った小学校は特殊なのは早めの英語教育くらいで音楽も美術も無かったぜ!
まぁ余った時間は体育でそれもほぼサッカーやってればよかったから個人的には悪くなかったが。

遥か昔、俺が小学生だったのは90年代だけどあの頃通っていた小学校では音楽も美術もパソコンもかなり活発にやっていた。体育の授業だって削られることは無かった。
しかし中学以降は体育以外ほぼ消えて、その体育も受験が近づくにつれて少なくなった。恐らく体育は受験に関係無くても卒業試験に関係するから消滅を免れたのだろう。
こういう環境で楽器のスキルを獲得するのは最初から音楽関係の進路や進学の下駄履きを意識してリソースを投入している人間でなければ無理だ。

日本はそこが逆で中学や高校から本格的に始めたという人が多い。
私が留学した日本の大学には音楽系のサークルがクラシックからロックまでたくさんあってどのサークルも定期的に演奏会やライブをやっていたけど、経験者は中学や高校から楽器を始めたという人が多いという話だった。(もちろん大学に入ってから始めた人もいた)
そのくらいの年代になると親にやらされるのではなく自分で、趣味として始める形になるだろうし、モチベーションがあって娯楽方面で活躍できる人も多くなるのではないかと。



とまぁ、こんな感じで。
中国の学校における音楽の扱いや空気に関する話がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では学生が楽器に触れる機会も趣味で音楽をやる機会や場所が少ないです。そして楽器を学ぶ人は趣味ではなく、役に立つ特殊技能という意識で学んでいると思います」
などといった話もありました。

私は90年代に中高と中国の現地校に通いましたが、確かに音楽の授業の扱いは良くなかったですね。楽器に関しては中学でもリコーダーの演奏はありましたがた日本の音楽の授業と比べて回数は少なかったです。
そして学年が上がるにつれて音楽の授業で何かをやるのではなく音楽鑑賞(睡眠時間)が増え、更に受験が近付くと授業中止で別の科目の授業や小テストになることも増え音楽室が遠い存在になっていきました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことに以前の記事
中国オタク「Fateの新作に鄭成功が参戦するがそのサーヴァントが周瑜だという予想が出ているけど皆はどう感じた?」
に関して追加のネタのタレコミをいただきましたので、現在敗色濃厚な管理人のガチャの願掛けもかねて今回はそれについてを。

先日新たに公開された「Fate/Samurai Remnant」の逸れのサーヴァントの情報で逸れのアサシンが李書文だったのが判明し、中国オタク界隈ではマスターとして出てくる鄭成功との関係がどうなるのか気になる人も出ているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「未来のサーヴァント李書文と鄭成功」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


Fateの新作に未来人李書文が出るようだけど、マスターの鄭成功からすればどうなんだろう?

ネタかと思ったら本当だった
舞台となる時代から200年ほど後?の時代のサーヴァントが召喚されるとは

設定的に可能なのは分かっているが、なんだかヘンな気分になる......

でもちょっと面白そうだね。未来から過去に干渉するネタは定番だし、Fateでも世界線の違いでそういう展開はあったわけだし。

鄭成功に「清は滅びました」と教えてあげるのか?具体的な所はぼかして。

「良いニュースと悪いニュースがある」みたいな話になりそうだ

言ってみれば「清は滅亡したけど明が勝ったわけではない」わけだからなあ

しかし一応反清復明は......半分成功したのか?その後も漢人の統治ではあるし。

大明じゃないけど、一応大民だから!なんか鼻音が足りない気もするけど!!
(中国語でも「明」はming、「民」はminで四声は同じなので発音が似ています)

明末から民国に飛ぶと封建時代が終わって、工業化だってある程度進んでいる状況だから変化が激し過ぎる

それならばいっそ現代までいってしまった方が説明は楽だよな。
国の状況や強さ的に明と似たようなものと言えなくもない。

見方によっては反清復明が清を倒す鍵になったと言えなくもない。
清末の反清運動に加わった組織の中には鄭成功の頃の反清復明からつながっていた所も少なくなかった。

しかし辛亥革命が「中華」を回復させたとは言っても、朱家の扱いが良くなったわけではないので鄭成功に説明するのは少々迷う。

孫文が朱元璋を祭っていたという話があるし、漢人政権になったからセーフ

とりあえず言えるのは若い時の辮髪がある李書文じゃなくて良かったということかな、きっとヤヤコシイことになる!

私も個人的には鄭成功にとって未来は漢人が天下を治めているというなら問題無いと受け止めるように思うのだが、Fateのキャラ設定だとどうなるんだろう?

上でも言われているように、清末は民間の反清復明勢力も結構参加したはずだからな
ただ民族的な感覚は現代から見ると分からん部分があるし解釈次第でどんどん「敏感」な方にいくから、日本の作品のFateもあまり深堀りしないのでは?掘るなら日本の歴史、特に宮本武蔵関係だろうし。

そもそもこの「Samurai Remnant」の聖杯戦争の時代はまだ反清復明ではない、清が南下中で清の統治がどうなるかもハッキリしなかった時代だから、そういう意味でも教えない方が良いのでは

この時期の南明って崇禎帝が後継者を指名していなかったせいでどうしようもない状態だったような......明の場合、南宋みたいなルートも無理だったわけだし

当時の明がもう末期的でグダグダだからな......擁護や希望のある話もやり難いだろうね

個人的には未来を知ってショックなのは周瑜(だと推定されているサーヴァント)の方だと思うが。

あっちはサーヴァントだからね。座にいる時点で情報は共有されるし本人は未来を把握してある程度消化しているはず。

しかし本当に未来人李書文が出るとは......赤アーチャーは例外だと思っていたんだが

同意する。私もいくら無双シリーズ向きの英霊とはいえ、未来人になってしまう李書文は出ないと思っていたよ

赤アーチャーを除けば、FGOは異聞帯だから聖杯戦争を舞台にした作品としては明確に未来のサーヴァントが参加するのは初めてになるのかな?

型月の李書文はいわゆる二次元の戦闘狂系キャラだし、歴史ネタの方には積極的に関わらない扱いにして済ませる、無難なやり方になるのでは。

確かに。
あの時代の歴史人物って、解釈次第で歴史介入積極的にやるタイプにもなるけど、型月というか日本の作品の李書文は武術家としての面が強調されがちだからそうはならないかも。

サーヴァントが聖杯に願うものが歴史改変だったらややこしくなるが、李書文はゲストキャラみたいな扱いっぽいしね。
鄭成功と周瑜?と全く交流が無いのはありえないだろうし歴史ネタを擦ることはあるだろうけど、未来に関しては語らないとかになるのでは。

それにしても、型月はなんで李書文を出したがるのかね。日本国内では李書文の人気が非常に高いらしいが、それも正直よく分からない。

李書文というか、八極拳の人気が日本では非常に高いんだよ。これは型月に限った話ではなく、日本の格闘ゲームとかを見てもよく分かる。

奈須きのこをはじめとするFateのライター陣が八極拳を偏愛しているのも間違いないけどね。分かりやすい所だと麻婆の強さの理由になっていたり、遠坂凛の魔術以外の決め手になっていたりとシナリオで重要な扱いになっている。
だから世界観的に李書文は格の高い、接近戦最強クラスのサーヴァントとして扱われることになった。



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈の見方がイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「Fateの世界では中国関係の設定は『ロードエルメロイ二世の冒険』で出てくる情報くらいしかないので、『Samurai Remnant』で型月世界観における中国の情報が出てくるのではないかと期待しています」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


なぜ中国では八極拳や李書文の評価が低いのか
お盆に入ってグダグダな状態なので、今回はありがたいことに以前教えていただいたネタで

中国は外食のコスパがかなり良いことや、新中国になってから家庭料理の習慣が実質的に消滅した時期もあったことなどから自炊に関してあまり積極的ではないという話もありましたが、近頃は物価の上昇などで自炊を始める人が増えているそうです。
それは中国オタク界隈でも同じで、近年増えている美食関係の話題に混じって自炊の話題も目立つようになってきているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「節約のために自炊を考えているので皆の経験を教えて欲しい」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


活動資金が足りないので自炊を考えているんだが、外で買って食うのと比べて本当に安くなるんだろうか?皆の経験を教えて欲しい。
ちなみに私自身はそんなに料理スキルは無い

どのレベルを求めるか次第かな......趣味の時間が減って結果的に意味が無くなるケースもある

腹を膨らませるだけなら安くできるけど、美味しいかどうかは料理スキル次第だ。
良いものを食べたい、毎日別のものを食べたいとかになるとコスト跳ね上がる。ストレス解消を自炊でこなすようになると通販で良い材料買うようになったりして節約とか吹き飛ぶぜ!

安くはなるけど思ったより安くはならない。
時代は変わって食材も油や塩なども値上がりしているからね。「たくさん食べたい」ということなら悪くは無いと思うが......
それに部屋の空気が汚れるし片付けの問題も発生するので、そういう手間を想像できない人には向いていないと思う。

私は自炊で節約しようという考えの方に時代が変わったというのを感じたよ。
数年前まで自炊で節約しようという考え方はそんなに強くなかったし、もっと前だと自炊するとか趣味でなければ時間の無駄みたいな考えだったからね。昔は食費含む出費減らすくらいなら収入増やすことを考えろ、投資しろだったわけで。

そう言えばあの頃は日本のオタクが趣味のために食費を削る、節約生活というのが理解できないという空気もあったな。稼げば、働けばいいのにと。

ネット通販で食材買って料理するくらいでも安くはなるね
それを続けられるなら!

安くなるの確かだが、めんどくさいという最大の問題とセットだ。

同意。思ったより安くならないのでやめてしまう人は少なくない。
更にオタク趣味のためにやっているのに趣味のための時間と気力が無くなるという本末転倒な事態になりかねないので、自分に向いているかどうかを考えた方が良い

最初の頃の訓練期間を乗り越え一定のスキルを取得できたら結構安くなるし、料理を楽しめるなら趣味として悪くはないよ。
私は料理が趣味になって二次元方面の趣味、特にソシャゲのプレイ時間や課金が減って当初とは違う形での節約になった!

自炊って料理スキルだけじゃないからな。
安く済ませるために重要な何の食材を買うか、余った食材でどんな料理をするかといった選択が上手くなるまでにまず時間がかかる。
楽しみとしてなら肉をたくさん食べたいから肉を自分で買って焼く、炒めるみたいなのでも良いんだが。

今は外で買うとなると20元(約400円)くらいでは「肉を食いたい」というのは無理だけど自炊なら何食分かみたいにできるからな。

料理スキルがあって時間的精神的な余裕があるなら悪くないけど、私の周りを見る限りでは仕事の後に飯を作るとかキツイようで設備や調味料などの投資が無駄になっている人も少なくない

2〜3食くらい食べ続けるような作り方ができれば節約になるんだけど、雑なイメージで自炊を始めると材料買って準備して作るのは一食分だけみたいなコスパの悪いことになりがち......

今の時代、自炊すれば節約できるみたいな情報がネットに増えているのが困る。
俺はそれに影響されて失敗して無駄な金も結構使ってしまった。

長期的に自炊するなら節約になるけど、短期的に見れば材料だけでなく調理道具や調味料を揃えなければならないしこの初期投資が結構な出費になるからなあ

料理できないなら最初から無理しないのも正しい選択の一つだよ。
特に一人だと料理してもコスパ悪いし洗い物がめんどくさくなるし、夏場の暑さのなか安くするための買い物だって必要になる。それならばファストフードで15〜20元くらいで良いだろ。

食材を浪費しないで料理ができるならかなり安く済むよ。トマト卵炒めとか外で食べたら十数元だけど自分で作るなら十元もかからない。
ちなみに俺は二十元分くらい材料買って半分以上無駄にしたことがある!

アニメに出てきた料理やお菓子の一部を自分で作れるようになったので、自炊は俺のオタクの活動において非常に有用だと言える。
でも料理もオタク趣味になって節約方面の効果はあまり......外食や外で買うのと比べれば安くなるけど趣味としての楽しみだから費用はかかるな。

こういう自炊での節約に関して、大学の時の学食みたいな食費を期待しているなら無理だぞ?あれは補助が入った大量調理だから成立しているものだ。

コスパの良い食堂があるならそこに行ってしまうのが最強なのは今でも変わらないよね。特に一人だけだと。

分かる。私は社員食堂の恩恵が大きいから今の会社にずっといるような所もある。

そもそも外で買う料理が高過ぎるんだよ。自分で作るなら材料全部で10元くらいのを二十元以上で売るんだぜ(それも肉が大して入ってない)
国内の外食産業はぼったくり過ぎるわ。

今の人件費とか家賃とか考えなよ。それでもウチの国はフードデリバリーも割高じゃないから買って食う方がかなり有利。外国だとそうはいかない......

ウチの国は外で買ってくる料理と自炊の差が大きくない。外国では外食やデリバリーのサービス料金加算が大きい上に「自分が食べたい中華料理」の選択肢も少ないから自炊のコスパが相対的にかなり良くなる。
逆に言えば国内では自炊のコスパはそこまで良くない。個人的な実感だと材料に調味料や燃料費なども含めたら自炊は大体2/3くらいの値段になっているかな?
このくらいだと外食が値上がりしている今の時代でも時間の余裕がない時にやるのは厳しいと感じる人は多いはず。

時間の問題は無視できない。自炊は料理に加えて洗い物とかもやらないといけないが、この辺の時間と金のバランスは実際にやってみなければ意識することは無い。俺も一時期自炊やってたけどめんどくさくなって外食が増えてそのまま......

時間もコストだからな。材料費だけ考えたら自炊の完全勝利だけど、料理を作る時間も食器を洗う時間も必要だ。
更に一人分だと作る量、買う量のコントロールも難しいから節約目的だけの自炊は簡単じゃない。

自炊をはじめる、そして時間がかかり過ぎるのに気付いてやめていくんだよね
今の時代、スマホとかで時間を浪費するわけだしそこで更に料理で浪費するのは厳しいとかになるようだ

せめて二人いれば......俺の嫁が現実にいてくれれば......と自分でも完全に予想外の方向から俺の嫁が欲しくなった

自炊に節約以外の目的もあると続く。
私は外で買ってくる料理は材料や油にどんなもの使っているか分からないし、作っている場所も衛生的に不安があるので自炊を続けている。

そういう面での安心感やストレスの無さはあるよね
少なくとも自分で材料も調味料も選べるんだから

買って来るのと自炊の中間、レトルト使うのもアリだよ。昔と比べてかなり質が上がっているし、炒め物系とか自分で一人分を作るのを考えるとかなり楽。
ただどれも量は少ないのでこれなら自分で作るよ!になる可能性もある。



とまぁ、こんな感じで。
近頃の自炊に関するイメージなども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「昔は好きなものをたくさん食べたいという動機で自炊する人が多く、料理ができるのは男性の方が明らかに多かったのですが、物価と人件費が上がっている現代では女性の間でも節約のために料理をしようという考えがかなり増えています」

「中国では日常的な食事では日本のように料理の種類を多くして毎日別のものを食べようという考えは強くありません。同じものが続いてもあまり気にしないので自炊の食事の許容レベルは日本の感覚よりも低いと思います」

などといった話もありました。

それにしても、私が留学していた時代の中国では「自炊は割に合わないのでやらない」「外食や中食の方が圧倒的にコスパが良いので自炊に魅力が無い」といった状況だったので、中国の自炊事情の変化の大きさに対して不思議な気分になってしまいますね。

この辺りの事情に関しては10年前の記事になりますが
中国人「中国の男は料理が出来ないと困る」
などもよろしければご参照ください。

この記事の後ろの方に書いていますが、一昔前の中国の家庭における料理に関する感覚には独自の背景事情がありました。以下引用です

中国は政治的な理由から、一時期食事は全て職場や団体等の「単位」関係の食堂で食べるようになっていまして、その結果家庭で料理をするという習慣が一時期消滅していました。
私が昔北京にいた頃に聞いた話では、解放後の比較的早い時期に作られたモデル宿舎は調理設備無し、共同炊事場も無しの「家での料理」を想定していない作りだったそうです。

今ではそういった制度は無くなりましたが、この時期の影響もあるのか、中国では日本に比べて外食が続くことへの抵抗は少ないようですし、家庭で料理をするということについても趣味的な面が強いのかもしれませんね。



とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことにこの時期に助かる手頃なネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

中国では日本の甲子園をチェックしている人もいて、この時期は中国オタク界隈の一部では日本の甲子園関係の話題が飛び交うそうです。
そんな中、熱闘甲子園で紹介された川之江高校の選手と応援団の幼馴染4人のエピソードが中国にも伝わっているそうで、中国オタク界隈でも
「まるであだち充作品のようだ」
と驚く人が出ているのだとか。

熱闘甲子園で紹介された野球チーム、原作あだち充かってくらい青春モリモリの関係性であまりにも眩しい(Togetter)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の甲子園であだち充作品みたいな話が実現」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の甲子園で本当に幼馴染を甲子園に連れていく展開があったようだ
あだち充作品は実話だった?

幼馴染で「甲子園に連れていく」と言う関係で実際に甲子園に出場して......これはスゴイ。

小学生時代の野球チームの写真まであるんだな
すごい、なんて言うか青春だ!

これはとても青春なエピソードだという感動と一緒に、あだち充な展開は本当にあったんだという感動が私の心に押し寄せてきている......!

「タッチ」か......いや4人だと「H2」か?

現実にここまで盛られているストーリーがあるとは

うーん、確かにこれはあだち充だ

ちょっと青春過ぎて俺は悲しくなってきたよ!
彼等は甲子園のために頑張ったんだろうけど、それとは別に俺の青春時代の潤いの無さを思い出してしまって!!

おかしい、俺達が住んでいるのは三次元なはずなのに
それとも日本社会はやはり二次元とつながっているという噂は本当だったのか?

自分はなんかもう、羨ましさよりも先に眩しさを感じてしまうなあ

現実はむしろ更にすごい、逆ハーレムじゃないかと考えてしまった
私の脳内は汚れているようだ

自分は最初、乙女ゲー的展開だと思ったね

そうか......あだち充か......私は最初ラノベ的展開だと思ってしまった。

正直に言おう。俺はなんだか無性に羨ましくて悲しくなった......夏の新刊のNTR本探している所にこんなニュースが飛び込んできたのだから!!

よし、ネタは出揃ったな。推しは決めたか?あとは誰とくっ付くかの党争だ!

創作だとここから誰とくっ付くかの話になる......或いはここまでのストーリーで決着がついているパターンかな?

甲子園出場というエンディングを見たような気持になるね

このあとは老人になってあの夏の思い出を振り返るシーンになっても良さそう

原作者があだち充だと誰かが死んで話が動くぞ
本人達か母親か

確かに......男3女1の4人が幼馴染......3人のうち誰が交通事故に遭うのかと心配になってしまう

その話はやめろ!
しかし恐らく日本でも散々ネタにされているんだろうな。山内という名前の男子は双子のようだし。

俺達はこの眩しいハッピーエンドに二次元的鬱展開を妄想するからこういう展開と縁が無いのだろうな......

個人的な好みで言えばこのまま恋愛要素を入れずに夏の甲子園ストーリーとして終わって欲しい。恋愛要素は胃が痛くなる展開が多いし......

キャラが死ぬネタが有名だけど、恋愛部分に関してはあだち充は恋愛関係での胃が痛くなる展開はあまり無いぞ?良くも悪くも軽いからずっとファンが続いている。

こっちの学校だと、ずっと一緒にスポーツを続けられるというのがまず非現実的だよね......部活が無いし受験で付き合いは途切れるし......

ウチの国だとこういうエピソードが成立する前提となる条件が成立しないからな。
こういう展開でいけそうなのは「一緒に同じ大学に受かろう」くらいか?

まぁ実際の所、それをやっても学部や院の関係で実利が強く影響するからすぐに消滅するんだけどね
日本の甲子園という目標はある種の実利(就職や進学、社会的な評価)を伴っているから関係性が続くというのもあるように思う
夢だけでは続かない

こういう話が成立するのは日本のスポーツのプロチームと下部組織、訓練プログラムがあるからだろうな。
日本では大学に行けない、大学に行かない人間が成功するルートとしてプロスポーツを目指すルートが確立されているし、その方面で食っていく道も多いから若者の青春ストーリー的な展開も発生するのさ......

これに関してはプロ育成プログラムよりも日本の学校の部活に全国レベルの大会があって日本の社会では進学、就職の際に部活の実績が評価されるということの方が大きいと思う。それに現在の日本の野球は高校からプロ入りは減って大学や社会人経由が多いぞ?
日本で野球は大学進学で内申点の加点や推薦入試の資格につながるので何かと「進学に有利なスキル」でもあるし、更に大学で野球部に入るとコネの関係で就職にも有利になるという補正があるjなど、それなりに現実的な恩恵もあるスポーツになっている。

私も日本の学校の部活による所が大きいと思う。ただ部活以外に地域のスポーツ組織やプロの下部組織的な訓練プログラムの効果もあるのだろう。
日本のスポーツ育成組織に関してはサッカーが何かと話題になるけど、野球も各年代のクラブチームがあって中学までは学校の部活よりもクラブチームに優秀な選手が集まり、甲子園大会がある高校世代への選手供給源になっている。
この高校の4人の子供の頃の写真もたぶん部活ではなくクラブチーム時代のだろうね。

しかし甲子園は感動する浪漫のある、熱血エピソードがたくさん出てくるよね。
私は以前見た金足農業高校のエピソードも印象に残っている。

日本のスポーツの浪漫のある熱血エピソードは野球に限った話ではないよ。サッカーでもW杯で活躍した三苫薫と田中碧は小学校からの幼馴染だ。

幼馴染な友達と一緒に夢を実現する話って良いよね......



とまぁ、こんな感じで。
イロイロと衝撃を受けている人が出ているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「日本のスポーツでは幼馴染の他にも小さい頃からのチームメイト関係などもよく見かけますし、選手同士の関係、関連エピソードを追いかけていくのも楽しいですね」

「中国の選手には浪漫を感じられる背景があまり出てこないのもスポーツ人気に影響しているような気がします。でも中国の育成制度ではそういう話が成立するのは難しいです......」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことに以前の記事
中国オタク「特定のキャラのイメージが強過ぎる日本の声優について語ろう。皆の偏見を教えてくれ!」
に関して追加でネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも特定のキャラのイメージが強い日本の声優は少なくないそうですが、中でも大谷育江さんはピカチュウのイメージがかなり強烈に刷り込まれているそうです。
そんな中でポケモンのアニメ新シリーズに出てくる悪の組織の幹部の一人サンゴの声が大谷育江さんだということが判明し、その演技やキャラデザと共に中国オタク界隈の一部に衝撃が走っているとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ピカチュウの中の人がメスガキを演じている」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ピカチュウの中の人がメスガキを演じている......!それもポケモンで!

え、人間になったの?どのキャラ?

ポケモンの新作アニメの敵キャラ、ピンクツインテールのメスガキキャラだよ
聴けばわかる

確かにピカチュウの声だ......しかしメスガキの演技としてもなんて言うか、非常に良いな!!

サトシの精神的な嫁は明らかにピカチュウだからピカチュウ擬人化すればヒロイン問題解決では?というネタがあったけど、まさか中の人が同じ女キャラを登場させて来るとは......

大谷育江は人間キャラを演じる機会がもう無いみたいにネタ半分で言われていたけど、実際はピカチュウ以外のキャラってどんなのを演じているの?

えーと、チョッパーやモルガナ......?

「ポプテピピック」に出てた!じゃダメかな

かなり昔の作品だが「The Soul Taker 〜魂狩〜」に出てくる戦場ヶ原みたいなデザインのキャラやってたはず。
私はスタッフロールを見てピカチュウの声の人なのかと驚いた。

その派生作品の「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」にも悪の魔法少女キャラで出ているね
確か主役が桃井はるこで更に田村ゆかりも出てくるので聴き分けるのにちょっとした集中がいる作品だったような......

「ファイアーエムブレム」の「覚醒」でチキを演じている
この辺りからチキはシリーズのヒロインとして扱われることが増えたから、ヒロイン役をやっていないわけではない

FEのチキは面白いよね。
ロリ状態が諸星すみれで大人状態が大谷育江、普通は逆だろうと。

でもチキは子供形態の方が人気も出番も多いからCV大谷育江の出番はそこまで多くない......

私は大谷育江がピカチュウ引退以降に新しく人間キャラを演じるならはショタ系のキャラで来ると思っていたから驚いた

子供キャラは円谷光彦をずっと演じているわけだしね。
昔の出演作品を調べても少年キャラが多いし、声としても違和感は無さそうに思える。

モルガナか円谷光彦みたいな演技はイメージしやすい
動物系はピカチュウが有名になり過ぎて逆に難しいのでは?ピカチュウのあの声は他の声優が小ネタでモノマネするのもちょくちょく聴くし、マネしやすいから大ベテランでギャラの高い大谷育江を使う必要ないということになりそう。

大谷育江のキャラが気になってポケモンの新作見始めたが結構面白いね
ダブル主人公ということで嫌な予感がしたが、さすがにゴウの悪夢は繰り返さなかった模様
あとニャオハがとても良い

アニポケはサトシとピカチュウが引退でもう終わった、見るのやめたという人もかなりいるようだけど新シリーズ悪くないよね
大谷育江のメスガキキャラに限らず、良い感じのキャラも多いし前シリーズの長引かせようとグダグダな展開を繰り返していた時よりかなりマシ

確かに大ベテランか......調べたら1965年生まれでデビューは1986年......それであの声をまだ出せるのは凄いな。メスガキなキャラも違和感無いとは。

ポケモン新作アニメのキャラを見てきた。
声としてはピカチュウと同じなんだけど、演技の印象かなり違うな。言われれば分かるんだが......

声優の演技って声が同じでも語調の変化で性格、若さや老いの印象を変えてくるからな。実は皆が「どのキャラの声」というのは意外に当てにならない。

複数の声が出せるというタイプではない、古谷徹のように特徴のある声で勝負するタイプでも演じる役が多彩だったりするわけだしね

言われてみないと意外に気付かないものだよね。
私も「P5」を遊んでいた時は最初モルガナの声が大谷育江というかピカチュウと同じだとは全く気が付かなくて、声優を調べた時にようやく把握したなんてこともある。

私は大谷育江は日本の声優業界で最もメスガキキャラが合う声優の一人だと思っていたので非常に嬉しい!

PS1やSS時代のギャルゲーとかにに女性キャラ役で結構出ているんだけど、実はメスガキ系のキャラはそれほど多くない
当時はメスガキ系キャラが流行っていなかったというのもあるんだろうけど

出演作品を見ていくとピカチュウやチョッパーではなく「金色のガッシュベル!!」で主役を演じて以降の方が明らかに女性キャラが減っている。
私も今回調べるまで知らなかったけど日本の業界では大人気作品の大人気サブキャラよりも、人気作品の主役キャラの方が影響大きいのかもね。

その辺りで声優の報酬ランクが上がってコスト的に使い難くなった可能性もある
あとそれまでの有名作品で声のイメージが固定化されたので人間キャラ、ヒロインで使い難くなったというのも考えられる
出た瞬間に視聴者から「ピカチュウだ!」とツッコミが入るのは制作側としてはやり難いのは間違いないわけで

なるほど。ポケモンのメスガキ(CV大谷育江)に関して、日本ではピカチュウ以前の大谷育江キャラを知っているかで反応が分かれているようだし見ている側に蓄積されているイメージの違いはありそうだ。

理解できる話だ。
私が遊んでいる日本の二次元ソシャゲはユーザーの年齢層が高いのか、たまに古い世代の人気声優を起用するんだが、日本人でもその声優が過去にヒロインを演じていた時期を知っているかで反応にかなり違いが出る。
個人的に印象に残っているのが「クレヨンしんちゃん」の母親みさえをずっと演じているならはしみきがCVのキャラが実装されたときで、現代的な二次元の萌えデザインのキャラと「みさえにしか聞こえない」と感じる声のギャップに苦しむ人が出ていた。
私は「クレヨンしんちゃん」は吹替え版の方が印象強いので気にならなかったし、調べたら過去に普通にヒロイン演じていたのも知れて面白かったんだけどね。

「クレヨンしんちゃん」ということなら初代しんのすけ役の矢島晶子に関しては何かと引っかかる反応を見るな。少年キャラや女性キャラを演じているし特にロボ系では「ガンダムW」のリリーナなどヒロイン役が多いので今でも演技を聴く機会は多い。
演じ分けてはいるけど、独特な声なのでしんのすけの印象が先に来るんだろうね。

実は大谷育江も演じたヒロインキャラはそれなりに多い。「姫ちゃんのリボン」の主人公が初期の当たり役なので、古参の魔法少女系ヒロインでもある。

魔法少女のマスコットの方では無く、魔法少女も演じていたのか。

魔法少女系では「おジャ魔女どれみ」にも出ているね。あとマスコットとしては「スマイルプリキュア!」に出ている。

私は人間キャラよりマスコットの方がピカチュウと重なってやり難いのでは考えてしまう

このメスガキキャラが日本のオタク界に与えた衝撃を見ると大谷育江の演じるヒロインって日本ではかなり潜在的な需要があったのかもしれない......twitterのトレンド入りしているし......

それはあるかもね。
確かファイルーズあいが出てきた時に日本のオタクからの評価が急速に高まった理由の中に大谷育江に似た演技の後継者になりそう、今はヒロインをやることがなくなった大谷育江と似た方向の演技をするヒロインが出るのでは?という期待も含まれていた。

しかし大谷育江本人が、ピカチュウがシリーズ引退したら普通にメスガキなキャラを演じてくるんだからやはりスゴイな

今言われているようなメスガキキャラとは違うかもしれないが「コープスパーティ」にも出ていたはず
昔のゲームを見ていくと大谷育江は当時ヒロイン的なキャラも含めてそれなりに女性キャラを演じているようだから、若手としての活躍時期にもし二次元系ソシャゲがたくさんあったらオタク向けの萌えヒロインのイメージがかなり強くなっていたのではないかと



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈から見た印象などイロイロな話が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私は大谷育江さんの演じる女性キャラが意外に良くて驚いています。昔のギャルゲーを探せば大谷育江さんの演じるヒロインが出ているのでしょうか......」

「中国では雌小鬼(メスガキ)という言葉が広まっています。使う機会や適用される対象の関係上、好き嫌いが分かれる言葉なので中国オタクが日常的に使うというレベルではありませんが、若い世代を中心に使う人は徐々に増えています」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
「ウマ娘 プリティーダービー」の中国版サービスが中国のbilibiliで始まるそうです。
中国版タイトルは
「閃耀!優俊少女」
でオープンベータの募集も始まっているとのことです。
中国版ウマ娘 プリティーダービー予約ページ
(中国語ですがPVなどもあります)

ありがたいことにこの件に関するネタのタレコミや質問をいただいておりますので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国版ウマ娘がやっとサービス開始?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ウマ娘の中国版サービスがやっと始まるぞ!オープンベータの予告と予約募集が出た

ウマ娘のアプリをやっと体験できるのか。動画で見るだけ、外につないでやるほどの熱意は無かったから助かる

ついにか。もう少し前であればbilibiliにとっては本当に助かったんだろうけど、今でも無いよりはマシか。

予約いれた。あの3Dモデルとライブは興味あったからとりあえず試してみるわ

本当に出るのか......「ROAD TO THE TOP」がbilibiliで配信されるのに合わせてサービスも始まるなんて予想が出ていたけど正直全く信じてなかったわ

私はbilibiliで「ROAD TO THE TOP」見ようとしたら予約開始の広告出てきて目を疑ったよ

中国には競馬が無いしそもそも賭博ネタだし最近コナミに訴えられたしでもう消えたものだとばかり

競馬は回避したのかもね。タイトルから競馬関係が明確に消えている。世界設定的に馬が存在しないのでそれはそれでアリかな。

「閃耀!優俊少女」のタイトルを見るとなんか笑ってしまう

分かる。「閃耀」も「優俊」も何と言うかな......元ネタの一つ扱いな「閃耀色彩」とか......
(訳注:「アイドルマスターシャイニーカラーズ」の中国語タイトルは「偶像大師閃耀色彩」だそうです)

あー、よく見たら「優駿」じゃないのか。部首としての「馬」も使えないと。

しかしPVの曲が「うまぴょい伝説」ではなく「GIRLS' LEGEND U」なのは笑う

そりゃ「やっとみんな会えたね」だよ!!
今更謎のスケートするようなPV流されても困るが

それ日本では育成シナリオ第4期で実装された歌だよね......?

OPというかダウンロードやアプデ中とかにずっと流れるアニメのフルバージョン?に歌詞付きになるのはちょっと新鮮

予約ページにある「亜州超人気大作」は......うーむ......間違いないんだろうけどなんだかモヤモヤするわ

公式ページは下の方に18禁扱いになっているのも笑う所だ!
二次元ソシャゲではありがちな事らしいが

中国版始まるならちょっと興味出てきた
ところで私は流れてくるネタ画像を見てヒシミラクルというウマ娘のデザインに惚れたんだけど、ゲームの方では大体どれくらいで実装される?

ヒシミラクルは日本版でかなり最近実装されたから実装ペース変動が無ければ2年以上かかるな......外国産ソシャゲだからそれまでサービス続いているのか分からないけど......

ついでに自分も質問させてくれ
中国出身のウマ娘って出る?ウマ娘の影響で香港競馬を見るようになったので気になってる

中国出身ではないけど引退後に中国で種牡馬やって北京に墓もあるメジロアルダンが実装されている。子孫の無敵が中国で大活躍しているし、何か公式展開してくれたら嬉しいね。

イロイロと不安やツッコミたい所はあるがとりあえず遊んでみる
序盤をプレイする上で気を付けておいた方がいいことってある?
昔「プリコネR」の中国版でリセマラや序盤の立ち回りを調べずに始め全然勝てずに苦労したので「ウマ娘」ではそういうのを避けたい

この重課金ゲームで重要なのは資金だ!千里眼があっても限界がある!!
というのはさておき、苦戦したくないならサポカでキタサンブラックとスーパークリークを確保するべきだろうな。あとはファイモーションもあると良い。
完凸はリセマラや配布次第だろうけど最低限必要とされる性能を発揮できる1凸は欲しい。

サポカはそれがベターだな。あと戦力重視ならオグリキャップを確保するべき。
適性の範囲が広くて固有も汎用性が高いので直接レースに出るのも継承用でも便利。
(日本版ではチュートリアルクリア後に好きな初期実装星3ウマ娘を選べるチケットの配布があったのでたぶん中国版にもある)

サポカのキタサンブラックは初期実装じゃないぞ。だからリセマラではスーパークリーク、ファインモーションを狙ってキタサンブラック実装まで余力を残しておくのも良いかと。
別にキタサンブラックが無ければ遊べないわけじゃないが、ウマ娘でどのサポカが一番有無の差を実感できるか、長く使えるかというなら間違いなくキタサンブラックだ......

実装ペースがそのままなら1ヶ月待ってリセマラをキタサンブラック実装に合わせるのもアリかもしれない。評判に関して様子見もできる。
俺は遊び続けているけど、他人が遊ぼうとするならやめておけと言いたくなるバランスなのも間違いないから......

「プリコネR」を見た感じでは網易が運営した中国版「シャドウバース」のような実装ペース変更をbilibiliはやってくれなそうだし私も最初の1ヶ月は様子見かもしれない

しかしこれ中国で人気になれるのかなあ......ネタとしてもゲームとしても中国ウケしないように思うのだが......アニメも評価は非常に高いが一般ウケはしていない、再生数も億に達していないわけだし

どうなんだろうね。韓国では大当たりしたと聞くが、あっちはアイマスも人気だったわけだし

言ってみればbilibiliは「ウマ娘が日本で人気大爆発しているという神秘的な情報」が流れている段階でサービス始めたかったのに、遅れに遅れて今になっているわけだしな
そしてその間に日本版や他の国でサービス始まったのを遊んだ連中は軒並み文句言っている

ウマ娘に関しては楽しみたければアニメか二次創作を見ろと言われているくらいだからなあ

私は台湾版の方に課金も時間もつぎ込んでいるので今更別の所に移る気になれない
キタサンブラック出るまでのリセマラもチャンミ用の因子厳選もやりたくない......!

最初は良いんだよ。自分が育てたウマ娘がシナリオをクリアして最後にライブで「うまぴょい伝説」を歌うというのは、育成ゲームの体験としては非常に良い物だ。実際、日本ではそれまで電波系とネタにされ続けていた歌が感動の象徴という扱いにもなった。
問題はPVPのチャンピオンズミーティングが始まってからだな......

全くだ。今からウマ娘を遊ぶのは本気でおススメしない。
お前らが思いを込めて育てたウマ娘は廃課金で時間をかけた最上位プレイヤーに全く歯が立たずに負ける。
このゲームは時間をかければ強くなれる、課金すればある程度は快適に遊べるというシステムではない。時間をかけて廃課金してシステムも把握して運に恵まれなければ勝てない。
勝つためにはレースに出すキャラの他に育成で使う継承用の優良因子を持ったキャラを創らなければならないがキャラ育成で1周するのに時間がかかる上に使い物になる優良因子を持ったキャラは本当に、なかなか出てこない。
そして課金周りで問題なのはサポカが完凸前提になることでこれが本当に廃課金の勝負になる。特にヒドイのがシナリオごとに激変するバランスで、新規実装されるそのシナリオに特効なサポカを凸らないと勝負にならない。
完凸をフレンドから借りれば良い?そのカードとは別にレース場と脚質ごとに必須となるスキルを取るサポカも必要になるので少なくともどちらかは完凸で所持していなければレースで勝つのは厳しいぞ?
あと日本版の問題として実装を期待させたキャラをなかなか実装しないし必須サポカを後出しするので石を吐き出すタイミングの判断が困難という問題もある。まぁこれはさすがにやり過ぎてサイゲの業績に影響出たから今後はマシになりそうだが......

お、おう......あまり本気にならないようにしておくわ
それにしてもお前なんでそんなに詳しく批判できるのにまだ遊んでるの?

本当に、なんでだろうな......

キャラモデルの出来は二次元系ではトップレベルだし、チビキャラの動きも良いからなかなかやめる気分にならないんだよね。周回はしなくなったけど、ログインボーナスやメインシナリオ周回しないでも良いイベントやって石もらうとかはやってしまう

推しで勝負する、勝とうとしなければチャンミは無課金でもいける
むしろ問題は廃課金レベルにならないと無課金微課金に普通に負けるバランスでは

チャンミはその回の環境で有利なウマ娘を確保できていればそこそこ勝負はできるという印象だな。私は微課金だが大体4回に1回くらいのペースで勝ってるしA決勝入りだけなら最初の頃を除いてずっと問題無い。
でもこっちの主要ユーザーが千里眼で全員クリオグリ所持みたいなことになったら何とも言えない......



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の空気が見えてくるような話もイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「私は日本版でウマ娘を遊んでいますが中国版を本気で遊ぶ気にはなりません。公式の中国語化が便利なのは分かっていますが、因子用の育成をまた0から始めるのは嫌です」
などといった話もありました。

私も一応ウマ娘に関してはまだぼちぼちと続けているのですが、1周のプレイ時間が長いのがちょっと厳しいと感じるようになってきましたね......

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも様々なファンタジー系作品の定番要素が認識されているそうですが、そういった定番要素に実は日中の違いがあることも少なくありませんし、その違いに関する話題で盛り上がることもあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の異世界系作品の定番パーティ構成は?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の二次元、異世界ファンタジーの定番パーティ構成ってなんだろう?
最近その手の作品をいくつか見ているうちに気になってきたので皆の知識やイメージみたいなのものがあれば教えて欲しい

恐らく戦士、魔法使い、ヒーラーになるのではないかと。
こういうのってゲームからの影響か作品の事情かで違うけど、テンプレならゲームからの影響が大きいはず。

ゲーム的に考えるならタンク、ダメージディーラー、ヒーラーになると思うが......アニメとかでは主人公がチート持ちで複数の役割分担になることも多い印象だ

タンクが本格的に入るようになったのはMMOが広まってからだから、家庭用ゲーム機ベースで広まった日本では少々事情が違うようだ
もちろん日本の二次元にもMMOの影響を受けた作品は普通にあるけどね

日本産異世界だと雑に前衛、後衛扱いになっている印象だ
タンクがヘイト集中するような戦い方もあるけど、タンクが他の役割兼任なことも多いね

こういうのって役割もだけど人数の問題もある
こっちでは3人組だが日本産異世界は4人組で考えられているように感じる時もある

そうだね。日本系の異世界は3人ではなく4人PTが多いようなのも気になる所だ。
自分の見てきた作品からの印象では上で出ている戦士、魔法使い、ヒーラーの基本セットに作品ごとの事情で何か追加というパターンが多いと感じている

盗賊、斥候はどこに......

盗賊や斥候は創作でもゲームでも不要な時は本当に不要だからな!
場合によっては敵専用みたいなこともある。

弓使いはどこにいれば......

日本の二次元だとエルフが弓と魔法担当では。ロードス島戦記からの伝統。

ロードス島のディードリッドは弓じゃなくて剣だぞ。D&Dからの影響でエルフが戦闘力高めの種族扱いだったとか。

盗賊や狩人は少人数だと魔法使い系が兼任するものじゃないの?
あと魔法使いが珍しい、冒険者には関わらないという世界観の場合は遠距離攻撃枠として弓を使う盗賊や狩人が入ることもある

世界観による魔法の希少価値や使い方次第で編成は変わるからね
主人公PTの場合は魔法使い系ヒロインを出す関係上、あまりそういう制限ないけど

日本系ファンタジー世界観だとヒーラー(僧侶)は宗教との関係が強いから主人公パーティに入れにくいというのもあると思われる

二次元のテンプレは剣装備で盾を持たない(つまり全体像が隠れない)勇者に美少女魔法使いとセクシー僧侶だろう(ヒロイン属性に関しては変動有)、重装備のタンク戦士だろう。
3人PTになる場合はここからタンクの兄貴が消えて勇者が盾や鎧で重装備になる。

おいおい、異世界系ならテンプレは主人公(チート)、美少女、美女だろ。
女キャラのクラスに関しては主人公のチート能力が前衛か後衛かで変わる。作品によっては前衛剣士が美少女なこともあるが、タンク専門の美少女キャラというのはやはり珍しい。少なくとも自分の見た作品では記憶に無い。

結局は戦士魔法使い僧侶の鉄板じゃないか?どこの国でも結局はこの三角に行きつくはず。

いや、「WOW」や「D&D」ではなく日本の二次元ファンタジーなら戦士或いは勇者(日本刀持ってたりする)、弓使い、僧侶がテンプレかつ優秀な組み合わせになるかと。
日本の作品では基本的に弓使いは盗賊や斥候能力持ちで、僧侶は魔法使い系の役割も兼ねているからね。

日本の異世界系作品は「ドラゴンクエスト」の影響で物理寄りで魔法も使えるダメージディーラー兼主役の勇者、魔法特化で攻防回復担当の賢者、タンクの戦士というのがテンプレでそこにチート持ちや作者の趣味によるアレンジを行うことが多いぞ

同意する。JRPG風に言い方を変えるなら、戦士、黒魔法、白魔法だろう。
盗賊や斥候、狩人は役割的にはあまり区別されないし魔法使いと兼業になることも多い。

上の方で人数に関して言及されているが日本の二次元系では3人が鉄板ではない、どちらかと言えば4人が鉄板だ。
これは恐らくJRPGの伝統だろう。「ドラゴンクエスト」では4人PTな作品が多く戦闘バランスもそれに合わせたものになっている

「ファイナルファンタジー」が3人PTなことが多いのでJRPGは3人PTだと思っていたが「ドラゴンクエスト」は」4人PTか......日本の異世界系作品に対する影響は「ドラゴンクエスト」の方が大きいから4人テンプレも目立つというわけか。

それに加えて戦士、魔法使い、ヒーラーはヘイト管理のあるゲームで広まったイメージという面もあるかと。
日本産異世界は家庭用ゲーム機ベースで発展したJRPGからの影響が大きいこともあり、戦士というかタンク的な役割はそこまで厳格なものではない。もちろんタゲ取り要素やヘイト管理的なネタは現代の一般的な知識レベルでは取り入れられているようだが。

日本の異世界ファンタジーのパーティは基本が4人構成で世界観がTRPG寄りになると6人とかに増えていき、逆に減っていく場合はチートな俺TUEEEEE系になってくる傾向があるね

日本の作品は4人が多いという意見に同意する。
更にそのうち1人が勇者固定でこれはドラゴンクエストからの伝統。

ちょっと確認だが、二次元のいわゆる「勇者」は強めの魔法剣士的なポジションで良いんだよね?大体タンクや魔法使いと兼業という印象なんだけど。

大体そんな感じ。それに加えて主役補正やなるのに条件のある特殊職業といった扱いだね。
日本の二次元作品の勇者はタンクもやるけど、伝統的な役割はダメージディーラー、敵を倒して目立つ、主役になることだと思われる。元々が主人公的な位置の高スペックで複数の役割をこなせる特殊クラスだった。

ところでゲームの伝統というなら「Wizardry」が6人だけど......

6人も出すと作中の描写が大変になるという根本的な問題があるのだよ!
ゲームのようにキャラを場に出して戦わせる、コマンドで指示するだけでは終わらない。一人一人にプレイヤーがいるわけでもない。更にそこにNPC的なのが敵と味方で出てくるわけで。

キャラの扱いは常について回る問題だろうね。
日本の二次元ファンタジーの原点の一つとされる「ロードス島戦記」は戦士2、僧侶、魔法使い、盗賊、魔法戦士(ディードリッド)という組み合わせで始まったが最終的には主人公のパーン(戦士)とヒロインのディードリッドだけにしてそこにゲストキャラを組み合わせるやり方になった。
パーンは作中で能力と装備を強化して前衛の役割を担当、ディードリッドは後衛を担当。特にディードリッドは便利で盗賊斥候系の役割、魔法使いや僧侶、遠距離攻撃を全て高いレベルでこなせる上にボスクラスの前衛には及ばない(パーンの見せ場を奪わない)程度に前衛も出来るという万能さ。

「ロードス島戦記」作者の水野良が「ロードス島戦記」と同じ世界観で書いた「魔法剣士リウイ」では魔法戦士、戦士、盗賊、僧侶のパーティだったが、物語的には複合職的なのがいればキャラは減らせる、減らした方が何かと便利で楽ということなんだろう。

作品制作事情的な意味で少ない人数しか選べないなら、もう三人とも聖騎士にして回復、防御、攻撃と上級職の方向を調整するとかでいこう!

それ日本の二次元では主人公チームからは一番遠いやつでは......「WOW」ベースの考え方は日本の二次元とズレがある部分も少なくない

なら三人とも勇者で!
日本の作品の勇者って万能職業扱いだし、特化されていないことによる問題も三人いれば何とかなるだろう。

それをやるとキャラが被るという作品にとって極めて深刻な問題が出てくるぞ
そして結局は勇者内で得意分野の違いや能力の差がある設定が生まれることになる。



とまぁ、こんな感じで。
イメージするもの、こうあるべきと考えるものに個人差があるのかイロイロな意見が出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国では基本的に3人パーティで戦士、法師、乳母の組み合わせになると思います。日本語で言うなら戦士、魔法使い、ヒーラーです。中国では『WOW』や『D&D』からのイメージが強いです。しかし主にゲームや新しいバージョンのルールからの影響になるので、昔の『D&D』の影響で始まった『ロードス島戦記』やJRPGの影響が大きい日本のファンタジー世界観、戦闘バランスとは異なる部分も少なくありません」
(訳注:「乳母」は中国でゲームの回復系職業を指すスラングだそうです)

「中日の認識の違いに関してはどの職業或いはスキルを合わせるかよりも、『どの職業或いはスキルを合わせるのがファンタジー世界観的には少ない、特殊な理由が無ければ成立しない』という日本産ファンタジーの定番世界観を含めた設定に関する認識の違いが大きいと思います」

「魔法に関して日本の古いファンタジー作品を知っていないと精霊魔法の扱いを把握するのが難しいです。それからゲーム的な戦闘重視で考えてしまうので、世界観的に魔法使いが知識分野を担当するというネタもあまり出てこないように感じられます」

などといった話もありました。

パーティ構成に限らず、ファンタジー的なお約束に関しては現在遊ばれている作品とこれまで遊ばれてきた作品によって形成されたイメージの違いというのがイロイロとありそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
「Fate/Samurai Remnant」に関する新しい情報がイロイロと出てきましたが、その中にマスターの鄭成功とそのサーヴァントであるアーチャーについての情報があり中国オタク界隈でもちょっとした盛り上がりになっているそうです。
ありがたいことにこの件に関する質問やネタのタレコミをいただいておりますので、今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「Fate/Samurai Remnantの鄭成功とアーチャー」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


Fateの新作に鄭成功が参戦するがそのサーヴァントが周瑜だという予想が出ているけど皆はどう感じた?

どっちも人間、そして男のままだったのには安心したよ!あとマスターが鄭成功というのがまず意外だった。

Fateの中国系サーヴァントはいつガンダムが出てくるか分からんからな......

周瑜はまだ確定じゃないけど、現在出ているキャラデザ的には中国系は確定と見てよさそう。
しかし......三国武将以外で思い付く中国のアーチャーは仙人系で強過ぎるのやゲームに落とし込むのが難しそうなのが多いからどうなんだろうなあ

周瑜に弓や射撃関係の逸話ってあったっけ?
周瑜だったらセイバーかキャスター、ライダー辺りだと思うのだけど、アーチャーでもいけるのか?

矢傷が悪化して死んだという逸話があるよ!

ダメじゃねえか!

Fateでは真面目に弓を撃つアーチャーの方が珍しいから大丈夫さ!!

呉だと太史慈の方が弓使いとしては有名だしエピソードもあるから太史慈という説も出ているようだね

とりあえず台湾の鄭成功と呉の武将というのは相性良さそうだな。

どちらにしろ呉の武将なら方言的に鄭成功と直接話せそうだな
作品の都合やサーヴァントのシステム的に言語問題は無いとはいえ、そういう部分が共通しているのは安心できる

日本でも周瑜という予想が主流のようだが......

公式サイトのキャラ紹介のアーチャーは「眉目秀麗、忠勇義烈」とあるから美形=周瑜というイメージになるんだろう
日本でも有名な美形中国武将としては蘭陵王が既にいるので、日本人が思い付く候補は絞られてくるのだとか

俺は鄭成功と周瑜の組み合わせは悪くないと感じる。
中国の歴史において指折りの水軍、海軍の指揮官だし、どちらも若くして名をあげ早世しているわけだから

テーマとはあまり関係無いが、「Samurai Remnant」のキャラデザを見た感想としては、日本の作品の漢服の描き方上手くなったというかカッコ良くなったな......というのがまず先に出てきたな

この周瑜?顔や衣装は悪くないが、チビなのがかなり引っかかる。

そこは若い時の状態で召喚された可能性もあるから何とも言えないかと

正直に言えば、このアーチャーがもし周瑜ならキャラデザとしては失敗していると思う。明らかに顔面偏差値が足りない。
そういう意味で私は周瑜だという真名予想には疑問が残る。

日本の8周年イベントで出た2ndトレーラーで「風は吹いた」と言いながら鎖と船と火計発動しているから周瑜以外を探すのが逆に難しい

あの宝具?シーンは結構良い感じだったので自分の中で期待が高まっているよ!

自分は現時点で出ている材料には周瑜に思えるものが多過ぎるのでミスリードを誘っているのでは?と疑っている・。
赤壁、連環ならホウ統でもいける!顔面偏差値に関しては......変形可能ということで?

そうだな!死因が矢なのは周瑜だけではない、ホウ統もだ!たぶんアーチャーになれる!あと太史慈もそうか。

鉄鎖と火計なら岑昏がいるぞ!やられた方だけど!!
......やはり現時点では周瑜が最有力かなあ

周瑜は普通にカッコイイし良いじゃないか。曹操は型月世界だと一向に出てくる気配が無いんだぞ......

「Samurai Remnant」のミスリード狙いならランサーのジャンヌがあからさまなので、鄭成功と周瑜に関しては疑う部分ではないと思う
それに「Samurai Remnant」はコーエーテクモから出るので鄭成功と周瑜がコンビになるのは分かりやすい流れかと。

アーチャーの服装がコーエーに出てくる周瑜っぽいし「三国志14」では鄭成功の親愛武将が周瑜だったしね。そして周瑜はゲーム能力的には火計に加えて矢の技能を持っていたりするのでアーチャーもいけるんじゃないかな

ところで、根本的な疑問なんだがなぜ「Samurai Remnant」にマスターとして鄭成功を出したんだろう......サーヴァントとして出すなら分からなくもないのだが。

主人公が宮本武蔵の養子の宮本伊織だから、時代設定的に合って話を動かせそうな史実の人物を持ってきたんだろう
明末清初の1651年なら鄭成功を青年キャラとして動かせるし台湾回復までまだそれなりに時間がある

鄭成功は混血だし、国姓爺として日本での人気も高いと聞くから日本での聖杯戦争に参加させる展開にるのもそんなに難しくはないんじゃないか

こっそり言わせてもらうが、マスターもサーヴァントも性転換無しなのにはガッカリだよ

私も性転換無しなのは良いと思ったが、それと同時に型月なのにそんな無難なことをするのかとまず思ってしまったり

俺はイラストを見た時は女でまた性転換かと思ったが声が小野賢章だったので男だと分かり安心したぜ

つまり孫策視点だと周瑜NTRか......

そこはせめて小喬視点にしてくれ!

しかし理屈では問題ないとはいえ、サーヴァントになりそうな歴史上の人物がマスターになるというのもアリなのか

そっちは「strange Fake」で歴史上の人物のマスターがサーヴァントになった自分を召喚するというのをやってるし制限は特に無いのかも

歴史上の人物同士の組み合わせは虞姫と蘭陵王がいるのでFateシリーズでは無いわけではないね

鄭成功関係だとアサシンのマスターがオランダの総督(実在)の娘(架空)というのも気になるね。型月的にドロドロしそう。

鄭成功は史実で捕虜にした宣教師の娘を妾にしていたりするから恋愛展開は不可能ではないと思うが描き方次第ではめんどくさいことになるかも......

ところで周瑜が本人として出るなら、疑似サーヴァントではない孔明本人が出てくるのを期待してもいいのだろうか?

FGOの司馬懿(ライネス)関係のエピソードで孔明本人は出たがらないという話が出ているし、あまり期待できないのでは

この情報を見てふと思いついたんだが、鄭成功はどんな聖遺物で周瑜を召喚したのだろうか?

それはもう「三国演義」だろう。明末なら普通にあるはず!
......自分で言っておいてなんだが当時の感覚だと白話小説で召喚される英霊ってどうなんだ?



とまぁ、こんな感じで。
中国の方でも考察が盛り上がっているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「Fateの真名予想はやはり楽しいですね。FGOでは中国版が日本版から1年遅れで実装されるので日本版の最新情報を追いかける熱心なファンと普通のファンの間に情報の格差が発生します。その為ネタバレ的なまとめ情報でサーヴァントの真名を知る人も多く、ファンが予想で盛り上がる機会や規模はどうしても縮小してしまいます」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


ちなみに管理人のFGOガチャ事情に関する質問もいただいておりますが、8周年で配布された石と貯めていた石をつぎ込みほぼ天井でトネリコは確保したものの夏イベント用の石が枯渇しました。

現在ほとんど放置だったアドバンスドクエストなどをクリアして石をかき集めていますが、夏イベントはかなり厳しいことになりそうです。しかもトネリコを引くまでの間に既に宝具5になっている星4恒常サーヴァントがやたらと出てしまったので星4の確保すら厳しいのではという予感が......
ありがたいことに前の記事の
中国オタク「特定のキャラのイメージが強過ぎる日本の声優について語ろう。皆の偏見を教えてくれ!」
の最後の方に出てきた「中国ではママキャラの需要があまり無い」という部分に関する質問や追加の情報をいただいたりしておりますので今回はそれについてを。

そんなわけで以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「母親キャラ、母親的なヒロインの人気と需要や関連するネタはどこから流行り出したのか?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


近頃の二次元作品で目立つ母親キャラ、母親的なヒロインの人気と需要や関連するネタはどこから流行り出したんだろうか?
自分の中ではあまり意識したことが無い属性なのでよく分からないんだ......

分かりやすい所ではシャアじゃないの?明確に古い。

「逆襲のシャア」のラストがシャアの「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」とドン引きするアムロというネタはあるけど、その当時は今のような露骨な母親と萌えの展開は無かったはず

シャアのアレは時代を先取りし過ぎたというネタの方だろうね
ハゲの色んな意味で先進的なセンスを表すネタの一つでもあるかと

中国国内だと流行り出したのは「プリコネ」のコッコロだけど、日本のオタク界隈では恐らくもっと早いはず。

コッコロ関連のネタ以降はシャアがマザコン扱いされるネタも増えたけど、あいつは概ねマザコンよりもロリコン扱いされる方が多いしな......

シャアの場合、ロリに母性を見出す方だから近年の母親キャラとは方向性が違うのでは?
あいつ作中の年上キャラでカップリングできそうなのかなり強引に考えてもキシリア・ザビくらいだぞ。そしてキシリアは明らかに母性があるタイプではない。

日本のオタク界隈では「艦これ」の雷がこの手のネタの開祖的な存在と扱われることもあるようだ

「艦これ」では雷と霞がママ扱いされている模様
特に雷は艦これの母親系、いわゆる「バブみ」キャラとしては昔からの看板扱い

なるほど。
現代のソシャゲでヒロインが量産される環境において多様なキャラを出すために様々な属性を強調するようになっていく過程で発生したキャラということなら「艦これ」は答の一つになるのか?

そっちは母性のあるロリキャラだろ?
今流行っているのは主人公より年上、ヒロインの母親といったキャラも目立つ

その辺はデザイン次第だからある程度まとめて扱っても良いのでは
設定上は超高齢のロリキャラとか、人外キャラもいるわけだし

私はずっと母性ってあまり明確な人気要素にはならないと思っていたが近年はそうでもないようなので自分の感性に自信が無くなってきている
ついでに質問なんだが無職転生のママ扱いとか、ゼノブレイドのホムラみたいなのはここで語られているのとは違うんだよね?

無職転生はどのママか知らないけど、白ママや赤ママといったヒロインはたぶん違う。主人公の母親のゼニスの方はこのテーマに該当しそう。
あとホムラは母性のあるキャラ扱いはあるけど、レックスとの関係はおねショタで語られることの方が多い気がする

昔からということなら「ブラック・ジャック」のピノコはどうだ?
ロリ系で幼妻を名乗るキャラだ。

ピノコはブラック・ジャックからも作中の扱いでもは基本的に家族としての娘扱いだし、母性を強調するヒロインではないだろう。
あとデザイン的にはロリだが設定上の年齢は戸籍では0歳、姉の体内にいた時間を含めたら18歳なので現代の萌え属性で単純に判定するのはちょっと難しい。

母親属性と人妻属性の違い、熟女好きとの違いなどに関して昔からよく分からない自分にとっては難しいテーマだ......!

東方シリーズは昔から八雲紫や聖白蓮のように「媽」が後につく呼び方されるキャラが結構いたし、こっちの流れもあるのでは?

東方のあれは日本語では「おばさん」や「BBA」扱いのネタから来ているので母親系の萌えではないと思われる
(訳注:中国語の「媽」はおかあさんやおばさんといった意味があるので、中国オタク界隈では年上の女性キャラに対して「〇〇媽」といったあだ名がつくことも多いようです)

個人的にこの母性のあるキャラ、母性を強調するロリキャラを初めて意識したのは「戦艦少女R」だった気がするけどその後の国産二次元ソシャゲではあまり続いていない、当たりのキャラは出ていないこっちのオタクの感覚ではそんなに良いと思えない属性なんだろうね

全肯定的な愛というならメイド系があるしそっちならまだ分かるんだが、母親系キャラってそれとは違うしなあ

日本のオタクは生活苦が苦しいから癒しを求めるようになっていったんだよ
近頃の二次元作品で母親キャラがもてはやされているのはその表れだ

私はオタクの高齢化で年齢の許容範囲が広まった結果ではないかと見ている。
日本ではオタクの年齢層が広く高齢のオタクの割合も高い。この十数年の日本のオタク向け作品の人気キャラの変遷を見ても人気キャラの年齢は上昇傾向にある。逆にロリ系は別として年下系は昔ほどの人気は無い。

「ガールズ&パンツァー」の母親キャラはそっちの影響が大きそうだね。
しかし母性の方は年齢以外の理由、単純に流行、オタクの好みの変化の影響も大きい気がする。

「人妻」という言葉は日本のAVから入っていたわけだが二次元とは距離がある言葉だし......うーむ

曹操が人妻大好きみたいに近頃のオタクの間でよく使われるネタみたいなのはあるぞ

「人妻」も昔からの萌え属性ではあるよ。
もっとも、こっちの百度百科の人妻属性紹介ページの内容はなんかよく分かってない人が書いてそのままになっている感じだけどね。画像も最初に出てくるのはエヴァの碇ユイで次に出てくるのは「SAO」のアスナだし。

確かあのページは今の萌え系母親キャラとしても該当しそうな「CLANNAD」の古河早苗が出てくるのが下の方だったな

そう言えば古河早苗がいた。
あの辺りがヒロイン的な人気になる、萌える母親キャラの源流でいいのかね。

いや、Key系の作品だと古河早苗以前に「Kanon」の水瀬秋子がいる

この話題を追っていて思い付いたんだけど「ケロロ軍曹」の日向秋とかはどうなんだろう?
普段あまり意識しないがヒロイン的な人気になる母親キャラって探せばかなり遡れそうな属性に思える

ヒロイン的な人気の母親キャラについてはちょっと分からないけど、「ロリおかん」的なキャラに関しては日本の方がかなり先行していたのは間違いないはず。
「プリコネR」のアニメとソシャゲの中国語版サービス開始で何かと有名になったコッコロの前に日本では櫻井桃華がママキャラとして人気になっていたが「アイマス」はこっちではずっとマニア層の人気に留まっていてキャラもネタも広まらなかった。

結婚できない嫁がいないオタクが二次元キャラを俺の嫁と叫ぶのは理解できなくもないが、母親がいないような勢いで二次元キャラを母親と叫ぶのはどういうことなんだ

嫁がいないオタクは多そうだが、母親のいないオタクは孤児や死に別れでもない限りいないはずだよね。

愛に餓えたオタクが増えたことによる流行......なのだろうか

どうなんだろうね。とりあえずVtuber界隈だとママネタはありふれているけど

シャアのネタとセットにされがちなコッコロを見ていると愛に餓えている、理想の母親を求めているような所は感じる
「プリコネR」の主人公は本当にもう体のでかい赤ん坊で、周りからあやされてばかりだし。

国内で萌えと母親的ポジションのキャラが広い範囲で語られるようになったのはコッコロとシャアのネタから、「プリコネR」の中国版サービス開始からと見て間違いない。しかし国内ではロリ系のファンタジーな母性キャラではなく、設定上普通にヒロインの母親みたいなキャラが人気になるきっかけのようなものはいまだに無い。
結局、ネタではなく普通の人気という意味での「母親キャラ」の人気は現時点では日本だけの流行なのだろう。

その意見に同意する。
まぁ百合のように当初はネタ扱いだったのが表に出てこなかった需要を掘り起こしてある種の本物、存在感のあるジャンルになっていくことはあるから今後については何とも言えないが

確かにネタが本気になっていく可能性は否定できないな
母親系のネタは......ウチの国だとコッコロ関係以外ではVtuber界隈で多いかな?

Vtuberはキャラデザした絵師のことをママと呼ぶ習慣もあるからネタとして使いやすいのもある。
日本の二次元界隈を見るとそういうネタとは別に明らかに母親キャラの需要が高まっているんだよな......「宇崎ちゃん」の母親とか日本ではヒロインより人気高そうだ......

上で出ている「艦これ」でも霞や雷以外に鳳翔が母親系キャラとしてそこそこ人気だからロリ系とは別の母親キャラの需要は昔からあった気がする。

二次元に限らず昔から創作の恋愛には安全、安心、頑張りに対する報いが求められてきたが、オタク向け作品では安全や安心に対する需要が特に高い。
ヒロインは年下や妹、幼馴染が流行ってその後に落ちものやメイド、そしてハーレムが流行り、徐々に幻想が消えたのか無償で庇護してくれる姉、そして母親になっていった。どんどん病んでいるとも言えるし、ある意味では妄想であってもどんどん現実的になっているとも言える

日本のオタクの流行の変遷が反映されているFGOを見ても、以前はジャンヌのような姉ネタだったのが今ではティアマトのような母ネタになっているからね

FGOでは源頼光のように以前から母を名乗る不審者はいた
ウチの国では母親系ヒロインの需要はネタ扱いを超えていないが、日本では昔から母親系ヒロインの系譜が存在したと見ていいのではないかと



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の微妙な混乱も含めてイロイロな話が出ているようでした。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国ではいわゆる『バブみ』のあるキャラと母親キャラの需要が混同されてしまう所もあります。母親系ヒロインに関しては中国でも大好きな人を探せば出てくると思いますが、やはり母親系ヒロインの需要は中日でかなりの差があると思います」

「ところでガルパンの家元はなぜ日本のファンの間であんなに人気が高く、話題性のある存在になったのでしょうか?現在販売されている関連グッズやソシャゲでも明らかに最も人気が高くて最も稼いでいるように見えます......」

といった話や質問がありました。
これに関してはどう回答するのが良いんでしょうかね......

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ありがたいことに以前の記事
中国オタク「男性のオタクの人達に聞きたいのですが、初めて意識した日本の声優って誰でしょうか?」
に関連して声優関連のネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「特定のキャラのイメージが強過ぎる日本の声優」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


特定のキャラのイメージが強過ぎる日本の声優について語ろう。皆の偏見を教えてくれ!

大谷育江とピカチュウ、池田秀一とシャアみたいな話で良いの?

そうそう。
後は例えば杉田智和と坂田銀時のような。

なるほど
確かに私も様々なアニメで杉田智和の声を聴くとジャンル関係無くまず銀時が浮かんでくるな

杉田智和もよく聴けばキャラごとの演技が違うのは分かるけど、最初の印象が銀時に引っ張られるのも間違いない......

黒田崇矢は自分の中で完全に桐生一馬だなあ

自分の中で石川由依は影のある、漢らしい性格のヒロインを演じているイメージで固定されている。
普通に可愛いとか活発なタイプのヒロインも演じられるという知識は入っているのだが。

一時期よりは薄れたけど、石川由依は感情の薄い、戦うヒロインというイメージが強い

石川由依は2Bの印象が強い。更に二次元系ソシャゲでも大体そんな感じのキャラを演じているからね。
今やってる「デキる猫は今日も憂鬱」の主人公のずぼら会社員の演技を聴くとなんだか驚く。

「デキる猫は今日も憂鬱」の主人公も原作を見る限り生活力は無いけど実は戦える、戦闘スペックは作中最強クラスなんだよね......

高山みなみは普段のキャラも含めてコナンの印象が強過ぎる

同意。高山みなみは今はほぼ名探偵コナン一色だよね。
私は「エスカフローネ」の時のような、精神的にヤバイ敵キャラとかも聴いてみたいんだが。

「ラブライブ!」のキャラを演じていた声優は大体そっちのイメージが強くなっているように感じる。特にμ's関係。

皆が真っ先に思い浮かべるキャラが違うので特定のキャラというわけではないが、釘宮理恵と言えばツンデレ

確かに釘宮理恵は大体ツンデレだけど、ツンデレ全盛期に「鋼の錬金術師」のアルもいたから演じたキャラのイメージの範囲は結構広かった気がする
まぁソシャゲだとほぼツンデレ系の役だけど

国産のソシャゲで日本人声優を使う場合は既存の定番イメージに沿った配役がとても多いからな。日本のゲームでもこっちほど極端ではないが同様の傾向はある。
その結果、更にイメージが固定化されるわけだ。

この話題を見てすぐに思いついたのは古谷徹とアムロだった。
しかしよく考えたらスパロボやってると鋼鉄ジーグみたいなのにぶつかるし、アムロのイメージを活用した別の性格のキャラを演じることも多いので意外にアムロだけの固定的なイメージではないかも?

上の方で既に出ているピカチュウと大谷育江に関して個人的に気になるのはピカチュウがポケモンアニメから降板した後、他にやる役があるのかということだ
サトシ役の松本梨香はまだたまにサトシの出番もあるし他のキャラを演じることもあるが、大谷育江は人間キャラ回って来るの?

おいおい......大谷育江は円谷光彦役をずっと演じているぞ?それにピカチュウ役が無くなっても別の国民的アニメのチョッパー役がある。そもそも大谷育江はピカチュウでのCM出演がたくさんあったから日本の声優の中でもトップレベルに稼いでいる声優だしそんなにガツガツ仕事しないでも良いはず。
日本の二次元業界ではアニメ以外の出演、特にCMや関連商品は規模に伴い収入が大きくなるので恐らく収入的にはピカチュウ>サトシで、そこに更にチョッパーからの収入も加わる。

自分がすぐに思いついたのは津田健次郎
ずっと海馬瀬人のイメージだ

オタク界隈で圧倒的な存在感をもった人気キャラがいるとそうなるよね。
それで思い付いたが、子安武人はこっちでは完全にディオのイメージになった。

分かる。皆も子安武人が様々なキャラを昔からたくさん演じているという知識はあるんだろうけどな。
こっちで広まった作品の中では主役ではなくライバルや悪役的なキャラを演じることが多かったのも理由なんだろうけど、実は子安武人ってウチの国では有名なわりにこっちで皆が知っている、ネタにされるような代表的キャラというのがなかなか出てこなかった。

私がディオ以外ですぐに思いつくのはゼクスや矢吹真吾だろうか。言われてみれば昔は「SEED」のムウ、次に青葉シゲルみたいな感じだったから、こっちではすぐに思いつくキャラいなかったかもしれない。
あと私は知識としてはテッカマンエビルというのも出てくるが子供の頃にテレビで見たのが吹替え版だったので実は演技の印象についてはあまり出てこない。

特定のキャラではないけど桑島法子の演じるキャラは死ぬ、大西沙織の演じるキャラはラブコメの負け犬というネタは定番だ

大西沙織は日本のオタク界隈ではメジロマックイーンを演じて結構イメージが変わったらしい。やはり現代ではソシャゲの影響が大きいのだろう。

ソシャゲというか、ゲームは影響が大きいと思うよ。
例えば内山昂輝は出演作品が多いしメイン級のキャラも多いけど、最初に出てくるのは軌跡シリーズのリィンの名前みたいな人は結構いるな

田中理恵は本人のキャラやたまに流れてくる写真も含めて殺生院キアラ過ぎて......

田中理恵に関しては上の世代がラクス・クライン、今の世代は殺生院キアラだけどイメージの違いが激し過ぎると思う

中田譲治は麻婆、もとい言峰のキャラを本人もネタにしているからイメージがかなりそっちで固まっている
調べたらかなり昔から声優をやっていて他にも特撮で妙にカッコイイ悪の幹部やっていたりとかなり広い範囲で活躍していたようだけど、やはり最新のイメージが強くなるということなんだろう

丹下桜はずっと木之元さくら

それには同意するけど、近頃はFGOのネロとかジャックのような方向性のキャラも出ているから演技とキャラの幅に関する認識は昔と比べて広くなっているかと

イメージが強過ぎるならやはり川澄綾子とセイバーだろう。
もうセイバーのイメージ以外に無い。

それは否定できないかも......川澄綾子って最近セイバー以外に演じたキャラってあるの?同じFGOのフォウは無しで。

「防振り」の第二期とかに出ていたはず。最近はレギュラー級のキャラはやってないが、ソシャゲのキャラや過去の出演作品で普通に忙しそうではある。

川澄綾子は近頃だとママ役のゲストキャラが目立つ!

俺は「まほろまてぃっく」が大好きだったのでまほろさんの声に近い演技のキャラが増えて欲しい......

そっちは一時期供給過剰だったから難しいのでは?昔のアニメやゲームのCV川澄綾子なキャラは大体そっち。

昔の川澄綾子はいわゆるまほろ系の声の演技が多かったけど、実はセイバー系の声の演技も初期に「星界の紋章」のラフィールなどがあった。
これは当時はその声による演技の需要が無かった、或いはまほろ系の方が需要が高かったということなのかも。

特定ヒロインの需要から、そっちの演技ばかりが増えるというのはあるんだろうね
今でこそ声の幅が広くて演技力のある女性声優として真っ先に名前が挙がる沢城みゆきも弱気キャラやロリキャラが多かった時代が存在する

川澄綾子はセイバー以前は典型的な萌えヒロインの声というイメージだったかな、まほろの他にも「藍より青し」の桜庭葵とかが代表的なキャラだったかと。ラノベ原作アニメのヒロインもよく演じていた。

川澄綾子に限らず昔のヒロインを演じていた声優が母親キャラに移行していることも多いので時々驚く
しかしその後しばらくすると、脳内のイメージはまた昔のヒロインのものに上書きされる......



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈のイメージらしきものがイロイロと出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「ゲームを遊んでいると積極的に声を聴くことになるので中国では昔からゲームで日本の声優の声を記憶する人は多いです。また最近ではソシャゲが二次元の入り口として非常に大きくなっているので、特定の世代の間ではソシャゲで演じたキャラが特定の声優の代表的なイメージになっていることも珍しくありません」

「日本では昔のオタク向け作品でヒロインを演じていた声優がママキャラを演じることが増えてママキャラ役のイメージが重なるようになってきたと聞きます。しかし中国ではママキャラの需要があまり無い上に国産ソシャゲにもママキャラは少ないので当分の間は日本の声優にママキャラのイメージが重なることは無いと思います。もちろん将来的にどうなるかは分かりません!」

などといった話もありました。

中国オタク界隈で日本の声優の代表作扱いされるキャラに関しては日中の違いに加えて現地の世代による違いもあるので独特な所がたくさんありそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

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ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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