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Img_0209 とある電池電源の蛍光灯。本来は非常用の電灯。電池は単1 6本=9Vである。電池交換のため、裏ぶたを開けたら回路が目についた。
蛍光灯を安定に点灯するには電力制御をすれば良い。出力6W。
左側のパルストランスは数本のコイルを持つものである。
トランジスタは1石。抵抗とコンデンサが二つ、右側にある。一つは大きく、一つはやや小さいコンデンサである。
この用途と、回路の簡単さから考えると、多分、リンギングチョークコンバータ(RCC)回路だろう。
アナログエンジニアが設計するなら、RCC回路方式を使う。
負荷は電力制御すれば良いので、起動回路も兼ねることもできるのだ。
片面フェノール基板。ジャンパ線はほとんどない。見当たらない。
回路が簡単なだけに、熟知していないと作れない回路でもある。
このような回路設計と実装は家電品ではごく普通の造りだ。
身近にあるアナログ電子回路、外観からはうかがい知れないそれなりの技術である。
今の工業製品は、私の青春時代より、金額ベースでも安くなっている。大卒初任給比較で考えると、当時の約10倍の給料が今は支払われる。したがって、物質的には、現在は豊かである。
本の値段も少し上がっただけ。相対的に専門書を気軽に買える時代だ。しかしも、通販購入と言う手段もある。
物質的豊かさの陰には、物つくりの携わるエンジニアたちの苦労と汗がある。しかし、一般人はその中身を知ることなく、今日も生活をしている。
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