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Img_0318 アナログ電子回路において受動部品の選定は重要な設計作業のひとつである。とくにセンサ絡みの回路では、その精度を左右する。
工業、理化学機器用途では、抵抗Rの第一選択肢は金属皮膜抵抗であるが、アナログエンジニアは重要箇所では金属箔抵抗も使用する。V社のものが有名である。金属箔抵抗を使いこなせなければ、精密アナログ回路の真の設計者とは言えないのではないだろうか。
金属箔抵抗は0.01%、10ppm/°Cよりも良好な特性をもち、高価、かつ入手性も悪い。汎用基準抵抗としても使える。
抵抗精度、温度係数のマッチングはさらに良好である。わたしは、自宅でも、数ppm/°C程度まではある方法で実測できる。
受動部品の中でもっとも信頼のおける部品はRであるが、その中で王様的ポジションを占める金属箔抵抗の使いこなしは、使い手/設計者の意志を厳しく問う。
現在は、電気信号を出力するセンサの時代でもある。センサの原理とその校正方法を知ることなく自然界と会話すべきではないだろう。センサを知らない科学者/研究者は数多く存在する。昨今の社会的話題で強く感じる一部の科学者と称する人たちの不毛の議論の遠因には、センサに対する無知に端を発しているような気がしてならない。
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