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セミナー屋さんの主宰する有料セミナーの講師を引き受けることはしばしばある。
アナログエンジニアは、基本的に一人で1-3日のセミナー講師を務める。一日6hが普通だから、大学の講義を毎日4コマ連続で行うことになる。結構、集中力と体力を消耗する。
有料セミナーでは、超入門者からかなりのベテランまで混在して受講するので、それぞれの層にいくつかは来てよかった、新鮮な知識が得られたと感じていただく必要がある。セミナーの持ち時間の早い時期に聴衆の力量の幅を把握する必要がある。その中で、普通知られていない講義内容を織り込むことも大切だ。
有料セミナーの受講者は会社の管理職の承認を得てやってくるから、案内パンフレットの内容はそれなりのアッピールポイントが必要だが、書きすぎると羊頭狗肉になってしまう。
実は、セミナー講師の依頼を受けると、宣伝パンフレットを作る段階で講義のかなり詳細部分まで検討するので、準備作業の大半はこの段階でかなりの時間を使うのだ。
セミナーは最少催行人数がそれぞれのセミナー屋さんで決まっているので、満たないときには直前にキャンセルになり、投入した準備時間は無駄になる。
私の分野は比較的枯れた分野(電源を含む精密アナログ回路)なので、不景気になると集客力が落ちる傾向にある。
リーマンショック以来、多くのメーカーは教育費に投資をすることが減少している。
売れる内容の話ができることは当然だが、加齢とともに、集中力が低下する時間帯がでてきているので、あと長くはこの手の仕事を続けることはできないだろう。
お金を貰ってセミナー講師を務めるということは、一期一会の真剣勝負なのだ。そして、毎回新しい内容で講義することになるのだ。
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