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パワーFETなどでは現在では寄生ダイオードを積極的に使うが、回路図に寄生ダイオードを記載しない場合もある。
アナログエンジニアは寄生ダイオードを含めて図記号に表示するのが常である。
パワーFETをインダクタンス負荷ブリッジ形スイッチング回路で使う場合には、寄生ダイオードを明示しておかないと、その動作、特にSWのOFF-OFF期間の電流経路が判りにくくなる。
同様に、IC化ダーリントン・トランジスタの場合も2つのトランジスタと組み込み抵抗を含めて回路図に記載し、同時に1パッケージであることを示すために、囲みを入れるなどの処理を行う。IC化ダーリントンは単体トランジスタとは若干動作が異なる。例えば、5Vのリレーを動かす時など、飽和電圧が異なるため、不足駆動になる場合があるからだ。
回路動作に影響する寄生素子を図記号化して明示することは、自分の見落としの確率を下げる効果もある。
パワーFETのゲートクランプツェナーダイオードや、一部の品種でみられるOPアンプの入力クランプダイオードなども、社内用の回路図なら私は明示した方が良いと考えている。
考える上で便利なのは、回路図上に商用トランスの定格電流・電圧を記載することや、インダクタンス負荷のインダクタンス(リレー、ソレノイドなど)を記載しておくことだ。
回路屋は回路図を中心に回路を検討、チェックする。回路図に必要な情報をなるべく記載しておくことはミスの低減に繋がるものと考えている。
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