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DC-DCコンバータの解析の多くはチョークコイルの電流が断続しない動作モード(連続モード)に対して行われる。昇圧形、降圧形、(逆極性)昇降圧形とも、よく見かけるのは連続モードである。
連続モードでの解析例が多いのは、連続モードの方が計算が簡単であるためと思われる。
上記のどの回路形式でも、2次的効果を無視すれば、出力電圧はONデュティDの関数でかつ出力電流依存項を含まない。負荷が変化しても出力電圧一定にするためには、大きくDを変化させる必要はない。
連続モードは比較的(インダクタンス、SW周波数を考慮して)大電流領域の解析であり、1サイクルの前後の電流変化が0の状態を調べて、定常状態の出力電圧を求めるのである。
チョークコイル電流が断続すれば(断続モード)全く別の解析となり、軽負荷になるとDは大きく絞り込まれる。
アナログエンジニアは軽負荷から重負荷まで対応するDC-DCコンバータを設計する際には、Dの可変幅を広く取り、軽負荷ではDを絞り込むようにする。
このため、連続モードから断続モードへ切り替わる条件:臨界条件を計算しておく必要が生じる。
多くの成書は、記述の簡単のため連続モードだけを扱う例が多いが、これではなんとなく信頼感が持てず、一抹の不安が残る。これは私だけの感覚なのか。
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