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エミッタ接地1石トランジスタ回路の説明で伝統的に使われる負荷曲線:アナログエンジニアは嫌いである。
負荷曲線はベース電流をパラメータとしたトランジスタのVCE-IC特性図に重ねて、縦軸切片が電源電圧VCC/RL、横軸切片がVCCの直線を重ね書したものである。
これは、単に出力電圧Vo=VCC-RL・ICの式をグラフ化したものにすぎない。そしてトランジスタ特性との交点から逆にベース電流を読み取っている例は少ない。
このような本では、1石トランジスタ増幅器の増幅率の予測方法を記述している例はほとんどない。
簡単な式でも、多項式をグラフ表示すると逆に複雑化し理解を妨げる。専門書では負荷曲線をまず使わないだろう。
電気現象は精密に数式表現できる。それなら、式で表現する方が直截的でわかりやすいと思うのだが・・・・。
なぜ、このような表現のある超入門書を私が読んでいるか。正確な表現をしながら初心者向けの本が書けるものかどうか、検討するための素材として読んでいるのだ。
今読んでいる本には、「電圧増幅率AVの最大化を狙うRLとICの組み合わせは慎重にせざるを得ません。」の記述がある。これは、間違った記述である。私なら、1石トランジスタ増幅器のAVは、最適設計を行えば負荷RLにかかる電圧と信号源抵抗で殆ど決定される旨の表現となるだろう。
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