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入力電圧と出力電圧の差が少なくとも動作するドロッパー形も電源回路を、低ドロップアウト電源という。入出力電圧差は、1V未満くらい。
ふつうの3端子電源回路は、ダーリントン接続を主トランジスタに使っているので、2VBE+1飽和電圧がふつうで、過負荷保護回路を含めると3VB+1飽和電圧程度になる。
低ドロップアウト電源の場合、正極性のものではpnpトランジスタを主制御トランジスタに使用し、入出力電圧差が1飽和電圧程度のものもある。
通常型は内部等価回路が公開されている例が多いが、低ドロップアウト形はブロック図のみの場合が多い。過負荷保護回路も電圧降下の要因となるが、この辺も工夫されている模様だ。一般に低ドロップ形の方が内部回路は複雑となる。
低ドロップアウト形では、通常より入力電圧が2-3V低くても動作するから、電池動作などでは電圧を有効利用できる。
少し変わった使用法としては、複数の電圧を得るとき、低い電圧を先に確定し、OFFするときには低い電圧を最後まで規定値に保つための方法がある。電圧の高い方を通常型、低い方に低ドロップアウト形を使用するのである。このような使い方をすると、電圧の確定順序を制御できるので、複数電源を使用する回路の信頼性向上につながる場合がある。
アナログエンジニアは普段はAC100Vからの整流平滑回路を使用するので、多くは低ドロップアウト電源を使わないが、要所には低ドロップアウト電源を使用している。
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