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コンデンサCの基本式は CV=Q (V:コンデンサの両端電圧V:Qは電荷)である。このときには、電圧Vの向きと電荷の正負は同じ方向に取っている。
電荷Qは、電流Iの時間積分値であるから、電圧の時間微分値に容量Cを掛けたものが電流値となる。この電流値の向きは、電圧と同じ方向に取る。
コンデンサの端子電圧は、電流の時間積分であるから、電荷の初期値が問題になるとともに、その電圧は着目する時間内には急変できない。
電圧変化が正弦波であれば、定常状態でのコンデンサのインピーダンスは1/(jωC)となる。90°位相が異なるので、虚数単位jが付加される。
コンデンサにおいても、電圧と電流の向きの認識はとても重要である。
他の物理式においても、向きや符号を無視して公式丸暗記の方が多く見かけられるが、この状態では応用問題を解くことは難しい。
実用的なコンデンサは、誘電体を使うので、例外を除き温度係数は意外に大きい。
また、コンデンサのみの直列接続は、誘電体の漏れ電流を考えると不定になる。各コンデンサの電圧分担が現実的には確定しない。コンデンサは通常は直列接続すべきではない。
電子回路では一般的な部品であるが、信頼性を保ってその容量値を定数と考え得る状態には実用的にはない。抵抗部品は比較的理想的にオームの法則に従うが、コンデンサはCV=Qの基本式のみではなく、コンデンサとしての2次特性への関心が不可欠である。
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