トリマ抵抗の分解能・安定性は固定抵抗より通常劣る。抵抗値にも依存するが1回転形で1/200程度,10回転形の高精度品で1/2000程度出ればよい方である。
トリマの分解能を調べるには,3-1ピンを電源に繋いで,2ピンの電圧をどのくらいまで調整できるか調べてみるのが手っ取り早い。ドライバーで回し,離すときにも設定値は変化する。叩いてみれば,振動やショックに対する設定安定性もある程度把握できる。
トリマは固定抵抗に比べて温度係数が大きいものが一般的なので,ユニットとしての温度影響にも寄与する。
トリマの分担する調整量が多いと,設定困難になる。少ないと必要な調整範囲をカバーできない。
調整機構に使われるトリマ抵抗の定数設定や挿入箇所の選定には案外手間がかかる。その回路ユニットのばらつきをきちんと予測する必要があるからだ。
調整機構を適切に設計できるようになれば,アナログ回路屋としては熟練者の域であろう。
『人気Blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も貴重な1票をアナログエンジニアによろしくお願いします。【押す】
この記事へのコメントは終了しました。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 |