測定には誤差がつき物である。
測定値の値は,使用する計測器に依存して,国家標準との差異を生じる。
高精度で校正された機器を用いるなら,それは2次的標準として使用できる。
アナログエンジニアは電圧・抵抗・質量の0.1%以下の標準を自宅に備えている。
複数回,上位の機器と校正の機会があれば,自分の使用する計測器と国家標準との系統的偏差を調べることができる。
通常使用する電気計器は国家標準と1%程度の差異を生じている。温度依存性や経時変化は使用する機器の部品に依存する。
DC電圧標準で言えば,確度0.03%クラス。
抵抗なら0.01%クラス。金属箔抵抗の高級品をあるピッチでそろえている。
それらを元に基準電圧発生器を自作している。確度0.01%程度,温度係数5ppm/°C程度のものである。
アナログエンジニアは4桁以上の測定値は,測定機器や測定条件を明示されない限りその値を信用しない。さまざまな誤差要因が存在するためである。
0.1%を越える測定は簡単ではない。アナログが介在するためである。デジタルで言えば12Bit分解能からそろそろ確からしさの問題が付きまとう。大学で機器測定の誤差や測定原理を教えることが少なくなっていることを憂う。
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投稿: | 2008年10月 1日 (水) 18時20分