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2006年11月

2006年11月30日 (木)

感謝の日

_1126 今日、私は定年を迎える。

明日からは、独立エンジニアとしての活動が始まる。不連続はない。

今日、私は、見送りのセレモニーの際にきっと涙ぐむだろう。

そして、本人挨拶の時には、長い言葉を語れないだろう。

それで良いのだ。その感性がアナログエンジニアなのだから・・・・。

アナログエンジニアは平穏無事の生活を送ってきたとは言えない。しかし、この会社では、上司に恵まれ、同僚に恵まれ、伝える相手にも恵まれた。エンジニアとして最高に幸せだった**年。しろまるヶ月。

感謝。感謝。 また、感謝。

思い出は走馬灯のように駆け巡る。

明日からは独立エンジニアとしての生活が始まる。気持ちを切り替えなければ。

独立エンジニアとして、その使命を重く受け止める。

そして、アナログエンジニアの美学を実現するための準備も必要だ。

見えない時間も含めて評価される。

今日は、酒を飲んで自分の過去を反芻してみたい・・・。

ブログは明日からは独立エンジニアとしてのエントリーになる・・・。今後ともよろしく。

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2006年11月29日 (水)

プロショップ

アナログエンジニアは、買い物をするとき、価格のみで安売りをしているお店と、適切なアドバイスをしてくれるお店を選ぶ。中間のお店にはあまり行かない。

プロショップは、自分の持っていない適切なアドバイスを得るために使う。当然アドバイス料は含まれる。それがプロショップである。

プロショップは客の希望に忠実に反応できる。反応する。

商売であるから、知識のない客にはそれなりのやや高級品を売る。

私の弓具。1回目は見事に私の実力には見合わぬものを購入。それゆえか、物は確かで、品物のの調整状態も完璧である。

2回目、取り扱い説明書がなく、取り扱い不良で弓具が部分損傷。取り扱い説明書がなかった旨を告げると、部品交換、送料無償。4回目、矢1ダース他注文。矢は自分に合わせ、重量・剛性、羽の角度、形状、ネーム、矢の番号まで指定する。

現在の矢は、14本。

複合弓で張力も通常弓より高いので、射場の的の後ろの畳の継ぎ目(柱がその裏にある)に外すと抜き取ることは出来ない。初速80m/s、質量17gの矢である。あと2本損傷したらまた同じ仕様で注文するつもりだ。

30m、36射で250点までは、15k\の弓と1本850\程度の矢で十分である。制御可能な弱い弓から順次強い弓に変えていくのが常道である。この程度の弓でも90mを打つことができる仲間が居る。センタースタビライザーはある程度のレベルになると射ちやすいが、必須ではない。

強い弓、強くなればなるほど扱いが難しいが、矢の運動エネルギーが大きいので、風や初速のばらつきの影響を受けにくい。

今の私の弓は、今の私の体力で90mを射てる強さと引き尺に調整してある。この調整で自分を訓練していくつもりだ。

骨格的問題と姿勢感覚の鈍さの問題を抱えつつ、今日も凸凹の多い6射/エンドを繰り返す。

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2006年11月28日 (火)

簡易温度試験

_1107 回路の起動時の出力の時間変化を見れば、温度試験が必要か否かの見当が付く。早い変化はアーリー効果などの電子的要因、遅い変化は自己加熱による温度変化の可能性が高い。

夏場でも、指で半導体を掴めば局部的に+数°Cの変化を与えることができる。小さい個別部品の熱時定数は数秒程度あるので、1分くらい指で暖めてさっと測定。

もっと温度を大きく広範囲の部品が寄与するなら、家庭用ドライヤーを使って暖める。これで、+40°Cの環境が作れる。低レベルの信号を扱っているなら、ゼーベック効果を少なくするためにティッシュを被せて風が直接当たらないようにする。

この方法、アナログ計測回路に堪能な多くの方は自力で発見し、実践使用している方法だ。

その他に、実験室の空調温度を変える方法もある。

アナログエンジニアは恒温槽を使用した温度試験の前に、温度が影響する部位とその大きさを有効数字1桁で、温度影響を把握しているのだ。

環境温度の変化を有効利用すれば、さまざまな方法で電子回路の温度依存性を事前把握できる。そのぶん、測定値の時間変化に目を光らせるのだ。

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2006年11月27日 (月)

光電スイッチ

↓写真は電車から撮影した虹。画面をクリックしますと低く掛かる虹が見えます。約82KB

_1093 明るい場所で使用できる光電スイッチは、投光部と受光部が別のパーツになっている。

使用目的は自宅の玄関と庭に通じる扉の侵入警戒用である。必要な警戒線は約10m。普通の光電スイッチの作動距離より長い。この手のセンサーで特に有名なのは2社。電話帳で調べると、O社の営業所が隣町にある。会社を半日休んで、その営業所を直接訪問。専門メーカーの多くが、個人の資格で訪れても親切に応対してくれる。

DC電源は用意できないので、AC100V対応、作動距離10m、日中・夜間使用可能品・・・・・と当方の希望を述べると、すぐさま、この機種で価格はいくら との回答。在庫がないので、TELと住所を渡し前金を払おうとしたがいらないという。

現物を入手して、セットアップ。測線は大人の腰の高さを選ぶ。この光電スイッチの接点出力でチャイムを連動させる。1週間も経たないうちに警戒ラインの誤動作が結構な頻度で起こることに気がついた。光電スイッチの説明書を良く見ると、遅延時間設定できる機能がある。リレー接点のNC,NOと直並列接続をを使えば簡単な論理演算ができる。

同じ機種の投光器2台を斜めに数10cm離し、受光器も同様に斜めに設置。投光器と受光器を結ぶ配線はないので、赤外LEDと受光部の交流同期は取っていない。これで4測線の光電スイッチシステムとなる。

一方の受光器には秒単位のオン時間を設定し、他方にはもっと長いオン時間を設定し両者のANDでトリガ。この方式は非常にうまくいった。雨でも誤動作せず、夏の昆虫にも大丈夫、秋の落ち葉でも誤動作しない。

家族は外側測線(見えない)の位置でちょっと立ち止まった後、スーと入ればチャイムは作動しない。

このシステムは近所いろんな意味で評判になった。簡単なロジックだが一見不思議な動作し、家族はアラームなしで入れるためである。これでも、多少の抑止力になるだろう。

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2006年11月26日 (日)

伝承の一形態

_1099

←新幹線からの撮影

画像をクリックすると詳細画像が出ます。110KB

20年に1回、伊勢神宮は遷宮する。本殿を建て替える伝統の行事である。

20年に一度というところに、大きな意味があると考えている。

多分、50歳ころの棟梁が指揮をとり、その下で若者が造営の一部始終を経験する。その若者が棟梁になった頃に、再び造営が行われる。その行事を支える人達も同様に伝承される。

アナログ電子回路は長く同じ基本回路が使われる。

しかし、10-20年に一度は、ベテランと若手のチームによる改良開発が必要であろう。

アナログ技術の伝承のためには、このくらいのサイクルで、その時代その時代の部品を使用して回路を更新していく必要があるのだ。

20年に一度で良いから、ベテランが若手とともに共同作業をおこない、その回路を基本からもう一度作り直す必要があるとアナログエンジニアは考える。

多くのアナログ回路設計者がデジタルに転向した時代が、過去にある。伝承が不完全になったその時代の反動がいまきている。

個別部品で組むアナログ回路を用いる多くの業界で、「技術の伝承」が途絶えかねない状態であると感じている。

アナログ回路の開発設計者がどんどん退職する時期が間近にきている。

わたしもその年齢である。

伝える情熱が消えていないこの時期に、「アナログ回路技術の伝承」のための活動をしばらく続けたいと願う。

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今日のアーチェリー記録会、インドア距離で射って良かった。不安定な射。1射完全なミスショット。18mの距離で数10cm的を外し畳をかすめる。膝は震える。的を10-1点まである40cm的に変えていただき、少し気分的に余裕が出る。しかし、調子を取り戻せず、記録会は後6射で終わり。ここまで崩れるとは!

でもアーチェリーは、自分の技量とその日の状態に応じて距離を変えれば安全に楽しめる。絶不調だったが、楽しかった。

2006年11月25日 (土)

全員集合

私の還暦の日。久しぶりで家族全員集合。

還暦と言えば、ふつう赤いちゃんちゃんこや赤いネクタイが、子供達から贈られる。だが,違った。

私の還暦祝いの品々の一部を紹介しよう。

_1141 ←事務所の看板 designed by tomo

画像をクリックしますと、拡大像になります。約115KB、回路図が右脇にある。

技術士事務所の印、縦横。

著書を贈るときに使う、特殊字体の石の印、大小。

欲しかったアーチェーリー用品・・・・。私の願う第2の人生用のアイテムの品々。

思い出グッズもある。曲面ガラスに記念文字を彫った子供達からの写真額。手彩色の夫婦湯のみ・・・。

花束。

これらの品々を受け取るとき、うれし涙がぽたぽた。

実家から送られてきた牛肉を使って、郷里の流儀ですき焼きを全員で食べる。

食事の後、あっと驚く私の還暦祝いプロジェクトの全容を知らされる。

無形の贈り物・・・・。私以外の4人の家族の共同のイベント。

昨日は思い切り涙を零したアナログエンジニアである。感謝。

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2006年11月24日 (金)

銅のおろし金

新潟県燕市製。 「純銅おろし金」

槌とタガネで目立てした手工品である。全長 約25cm。

我が家の「さち」は切れ味が良すぎるので、普段余り使わない。ふだん使っているのはプラスティック製のの安物。

私がたまに使うのが「純銅おろし金」

立てた目はの大きさはよく揃っているが、目の列は少し波を打っている。

目は加工硬化を起こしているので、かなり硬い雰囲気である。ずしりと重いので、使いやすい品物だ。

銀色に光っているのは、多分錫めっき。めっき後に目立て加工を行っている。

1016 なまくら おろし金でおろした大根おろしと違い、このおろし金で下ろした大根おろしは繊維がきちんと切れているので食感が少し違う。

数年前に手に入れた職人技の品。

こんな製品がいまでも作られているのだ。

細かい方の目の数は500近い。荒い方は約300目。

相当な時間をかけて製作された品物。

こんな手工品が今でも残っていいるのだ。

日用品だけではなく、数のでない工業製品では今も汎用工作機械で加工する部分が多くある。

精密穴あけ加工だけで商売している町工場も、東京近郊にはあるらしい。

小径のドリルのチャックは、ドリル径に比べてチャックが大きく相対的に心振れが出やすく、高速回転する。加工条件だけではなく、チャッキングにもコツがあるらしい。

そして、微小径ドリルを供給する刃具の供給者が、そのまた影に存在する。

物作り万歳。

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2006年11月23日 (木)

球状船首

大型の船の船首にある丸い出っ張りが球状船首である。

超大型タンカーでは良く見かける独特の雰囲気のある形状だ。

球状船首は、船本体の造波抵抗(波を作りながら船が航行するとその分抵抗が増える)を軽減する手法らしい。

大型船の設計エンジニアの話では、本体の造る波と逆位相の波を球状船首により意識的に発生させ、船の速度や燃料効率を上げる手法である。

日本で戦前に作られた戦艦大和も球状船首を持っている。

この方法は、逆位相の波を適当な振幅で起こす必要があるので、任意の速度で最適な波を発生することは出来ず、船の速度の影響を受けるらしい。

球状船首は巡航速度が一定の船か、最大速度を上げる目的でつかうので、大型客船では余り見かけない。

いまから、約70年前の球状船首の形状を決定した設計者は、その形状をどのような手順で決めたのだろうか、最適化したのだろうか。当時は膨大な数値計算を不可能であったはずなので、多くの模型実験を重ねて方針を決めたのではないだろうか。

球状船首の船は、水を船首で切り裂く発想では出てこないと思う。

異分野の先人の知恵に敬意を表するアナログエンジニアである。

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2006年11月22日 (水)

燻鶏

クンケイと読むらしい。

鶏を1匹、丸ごと燻製にした逸品。

_1111 このクンケイは、とある農業祭の人気の品である。毎年、仕上げが異なるようだ。今年は、脂身をかなり残してジューシーに仕立ててあった。去年は1昨年に比べて、油抜きをかなりやったようだ。今年は1昨年より脂身をより残した仕立て。

お一人様、1羽なので我が家の「さち」とともに発売時間前に並んで手2羽に入れた。

1羽はその日のうちに食べ始める。もう1羽は冷凍保存してクリスマスイブのご馳走となる。

数量限定、年に2日しか入手のチャンスはない。

この写真、カメラアングルに苦労した。少し食べてからの撮影。そこを見せない様に鳥の置き方とカメラアングルでカバー。

このクンケイ、恐らくは出品元で育てた鶏を数100匹絞めて、クンケイに仕上ているらしい。

育てた鶏を絞め、内臓を抜き調理していると思う。

我々は、他の生命を糧として自分の生命を維持している。

誰かが、他の生物の命を奪わなければならない。それを、その過程を一部始終みて、この商品に仕上げているのだ。

涙がこぼれそうになるほどの、厳しい教育の一環である。

いただきます。それは他の生物の命をいただきます と言うのに等しい。

ご馳走さま。感謝の念を込めて言うべき言葉。

このプロセスが成立しているなら、子供は自分の命を、他人の命を大切にする心を持つだろう・・・・。

工学もまた、限りある資源を利用してモノをつくる。

限りある資源を使うからこそ、永く使用でき、資源回収も容易な愛着の持てる製品を造る一助になりたいと願うアナログエンジニアである。

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2006年11月21日 (火)

アーチ

ブラウン管式フラット画面TVが出現したときには、感動した。

ガラスは脆性材料なので、引っ張り応力には弱い。そのため、金属ベルトで与圧し、さらにアーチを形成して内側の真空圧をアーチの形でなるべく圧縮応力として支えるのだ。

フラットパネルブラウン管大画面は、同じ寸法の曲面ガラスより私は広く感じる。

でも、フラット画面をもつブランン管TV/モニタの時代は案外短かった。

カラー液晶の大画面・高精細化が進み、価格も安くなったためだ。奥行きが短いので、おき場所に困らない。

アーチで引っ張り応力を避ける構造は、建築物では良く見かける。石やコンクリートは圧縮応力には強いが、引っ張り応力には弱い。総てのアーチは力の掛かる方向に突き出す形をしている。3次元曲面をもつものもある。

押しなべて美しい形状で、不思議な曲線美である。

大規模なものでは、アーチ式ダム。貯水池側に中央が膨らんだ曲面をもち、堤体の厚みが比較的薄い。

石造りの橋や建物もある。

Mag 使用材料を最小化するには、加わる応力を均等に配分すればよい。それがアーチのカーブと断面形状を決める。計算は複雑である筈だが、その姿は美しい。

アーチ式ダムに出会うたびに、いつもこのことを思い浮かべる。

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2006年11月20日 (月)

アイレリーフ

_1101 ←買ってしまった。使っていない単眼鏡。

ズーム機能あり。超近接観察可能。

アイレリーフ。接眼鏡と目の距離の指標である。

眼鏡を掛けている私にとっては、望遠鏡あるいは双眼鏡、単眼鏡選びのかなり重要な項目である。

しかし、単眼鏡の選択では失敗した。

ズーム接眼、6-20X:対物25mm径、4.3度@6X、2度@20X。この対物径では回折限界は約5秒角。使用感覚ではそのレベルに全く到達していない。ズームだからしょうがないのか?

手持ちでは、私の身体能力では20Xは見えない。持てない。6Xで4.3度=見かけ視野26度。アイレリーフも短い。使いやすい5X〜8Xの遠眼鏡は、意外に少ない。

ダハプリズムを使うと、視野も狭くなるらしい。

アイレリーフを長くするには、大きな接眼レンズと高度な光学設計が必要だと思う。そして、出来上がった製品仕様は、倍率や軽さその他の表向きの数値ではかなり劣る。

しかし、実際に使うとなれば、低倍率で解像度が高く、見かけ視界が大きく、そしてアイレリーフの大きい遠眼鏡が実用的なのだ。

まして、手持ちで眼鏡を掛けて使える遠眼鏡は、手に入れにくいのだ。

でも、私はそんな仕様の単眼鏡が欲しかった。探せばある。

ただし、同程度の通販のものより2倍程度の価格だ。

今回、注文したものは、対物15mm、7X、アイレリーフ12mm、ストレートタイプの物だ。定評あるメーカーの品。

視野との兼ね合いで5Xにするか、7Xにするか迷ったが、問い合わせた結果、アイレリーフが7Xでも十分あるので、7Xを注文。

望遠鏡選びは、倍率ではなく使いやすく、その対物口径に見合ったものを選ぶのが賢明だ。良心的なメーカであれば、高倍率やズームをうたい文句にすることは少ない。手持ちでは8Xが限界。専用3脚を使える場合でも30Xでは、身体が接触すればかなり振動する。

悪貨は良貨を駆逐するか?

それを決めるのはユーザーの選択。

しかし、光学器械の本当の能力を知って欲しいと願うアナログエンジニアである。

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2006年11月19日 (日)

射手座

1102 私の誕生日は11月後半なので、星座は射手座。

←写真は特殊な花弁の菊の花。

最近はこの花の苗が出回っているらしい。

私がやっているスポーツは洋弓なので、射手=アーチャー です。とくに拘った訳ではないのですが、結果的にそうなりました。

私のblog上のハンドルネームは5513で、科学技術を駆使して活動する劇画上のスナイパー=射手を連想していただければ幸いです。

携帯電話は数字8桁のもっとしつこい語呂あわせを行っています。8数字は電話会社コード数字を除く全桁情報ですのでブログには載せられませんが、下4桁は私の車のNOと同じです。

ドライブのとき、退屈しますと、通りすがりの車のNoの4桁数字、調子がよければ「ひらがな」部分を含めて語呂あわせをパッとやります。なるべく、明るい語呂合わせになうように努力しますが、時には不吉な語呂合わせにしかならないときがあります。

うまい語呂あわせができると、我が家の「さち」が喜んでくれることがあります。

はい、この作業は一種の連想訓練になります。

なお、下4桁は私の語呂合わせ拘りの数字ですが、ブログと関係がありません。

設備の都合上、家内と2台+αのパソコンを共有しておりますが、私のPW(パスワード)は我が家の「さち」は覚えています。私は相手のPWを覚えていない。理由は、私は語呂あわせで英数字を記憶しますが、この方法ですと、いくつかのPWをどれに使ったか忘れます。

このブログのデータは、私のPCではなく管理されたシステムのDB上にあるだろう。下書きも保存されている。その管理者権限とPWをどこかに残すことが、最適解か。その他、活動に必要なデータも他のメディアでその場所に預けることが出来る。

この作業、退職後の優先作業とすることにしよう。

データーセキュリティ:難しい問題である。

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今日のア-チェリー、気温が低く雨が午後には降る予報。移動的で18mで射つ。途中引き方がおかしく、ヨイショと弓を引く。自宅を出発したときには小雨。射場は幸い曇り。

2006年11月18日 (土)

アンケートと評価

私は通常アンケートを取られる立場にある。セミナー講師を務めれば、5段階評価のアンケートを取られる。

企業内高専に勤めていたときには、卒業前に教師としての評価を学生から受ける。

ほとんどが、5段階評価のアンケートだ。3段階評価のアンケートもある。

5段階評価では、ふつう5と1はめったに出ない。5はよほど被アンケート者に感銘を与えない限りいただけない。1は被アンケート者と個人的なやり取りで、相手の気分を阻害したときにしか出ない。匿名でのアンケートであるが5、と1、のアンケート回答者の顔は目に浮かぶ。

したがって、通常の5段階評価では、実質4.、3、2の評価しか出ない。セミナーや講演などで4近くの数値と、3.0近くの数値では質的に大きな違いがある。3.5が通常の成績。4近くが高い評価である。

私は、ポピュラーではないが7段階評価を提唱する。

7は絶賛であり、改良しなくともよいというほどの評価である。常識人なら7はまずつけない。実質5段階評価である。

1は全否定であり、ふつうつける人はいない。7段階評価アンケートは実質5段階評価なのだ。

かくして、絶対評価と称するアンケートは人間模様の中で歪曲されていく。判別能力も低い。

統計理論に基づく評定の%を規定した昔の5段階評価の方が、人間的恣意の力が弱い。

絶対評価といえば聞こえが良いが、作文になる可能性が高い。

Photo_32

←セミの抜け殻

そういう私も、自分自身では難度A、成果SA(スーパーA)の組み合わせはとても自己申告しにくい。

アンケート結果は、設問の仕方に依存して大きく変化する。その結果の意味を正確に評価できる人は実在するのであろうか。

かくして、アンケート結果に一喜一憂せずわが道を行くアナログエンジニアである。

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2006年11月17日 (金)

情報とノイズ

Photo_45 情報Sと雑音/ノイズNの比は、S/N(エスエヌ比)と呼ばれ工学上、重要な指標である。

S/Nが3程度くらいで、有意な情報とノイズの区別が難しくなると私は感じている。

回避できない量子力学や統計力学に立脚したノイズ限界も良く知られている議論である。

電子の入射個数が、着目する時間内に何個来るか? そんな時、統計変動も含めて、その信号はノイズ?といえるのか? 疑問は尽きない。あるのは工学的にどう見えるかはそれなりに理解している(つもり)のアナログエンジニアである。

一般論として、高いS/Nを得るためには、情報取得にそれなりに長い時間が掛かる。

私には1fA(フェムトアンペア=10^-15)を1秒で検出する技術はない。

この世界は、着目する時間内に何個電子が電子素量が出入りするかの世界である。その大きさは、角砂糖くらいの大きさの表面に原子が1層に並ぶ値より確か小さいはずだ。

インターネット世界のS/N比は平均すると現在余り高くない。しかし、必要な情報はかなりの程度存在している。

S/N比のさほど良くないインターネットで確信できる情報を得るには、真贋を見極める己の実力・見識が必要である。

そうアナログエンジニアは信じている。

情報発信源に依存して、そのレベルと確度はかなり異なる。まさに玉石混合の情報の海である。

素性の知れた文献情報は、有料であるがJST(科学技術振興機構)のJDreamから入手できる。私は、個人としてここのアカウントを保有し、年に何回か利用している。JICSTの頃は法人でないとアクセスできなかった。そのごJOISになり現在に至っている。

情報入手公平の時代においては、ますます、個人の情報検索能力、情報選別能力が必要になるのではないか。

情報公平時代の恩恵を楽しむアナログエンジニアだが、その分リスクも増大する。

私はインターネット上でどのような存在か?自分に思い当たる安直なキーワードで検索すると色々なパターンで、検索データに該当する。しかし、それだけではあるまい。

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2006年11月16日 (木)

未知の地平線

1_1 林の中の地上にいるなら、視界は数10mだろう。1000m級の独立峰の頂上に立ち天候に恵まれれば、その視野は軽く数10kmは越えるだろう。

日本の山、富士山を長距離遠望、撮影した例がある。

地球は丸みを帯びているので、富士山と撮影地をさえぎるものがなくとも、見える最長距離は限られる。

この条件を満たす地点は、和歌山県と三重県県境に存在するらしい。撮影写真も見たことがある。郷里の近傍なので記憶に残っているのだ。

遠くを、将来を見るには自分のピークトップを高めることが重要であると考えるアナログエンジニアである。

他の条件に恵まれたとしても、自分の技術能力の最大値が高くなければ遠くを見ることが出来ない。それはアナログエンジニアの経験則。

しかし、ピークトップの形成は若い時代にしかなしえない事業だ。自分の人生を形成する重要な時代にピークトップを形成することを若い人達に薦めたい。

ピークトップの能力で一瞬見た未知の地平線近くの対象を目指して進むのだ。

それが、歳月を経過しするといつの間にか自分の幅の広がりに繋がる。

ピークトップの高さが、形成しうる幅の広がりに関連するのだ。

ピークトップ能力が十分でない方は、失礼な表現だが、多くの場合、幅が狭い。

しかし、ピークトップ能力を伸ばすには、ピークトップ能力に比べて相対的に低い部分を咎めない周囲の支援が必要である。それが出来る組織は温かい組織である。人は必ずやその才能を発揮する。

「未知の地平線が広がるとき、自分の成長を自覚する」

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2006年11月15日 (水)

パスカル

1気圧は約1000ヘクトパスカル。10^5Paである。圧力の1パスカルは私の感覚では、かなり小さい量である。

水柱では、約10mである。かっての工業単位は1気圧、mm水柱、mmHgなどがあったが、今はPa(パスカル)に統一されている。

細かいことを言わなければ、0.1mm水柱の圧力が1Paである。

この圧力は、室内のドアを開閉したときにも生じる気圧変動のオーダーであろう。直流的な性能を必要とする気圧高度計ならかなりの高分解能の計測である。

100Paを0.1%で校正するには大掛かりな設備が必要である。特殊な微差圧計を用いても0.3%位が直接計測できる限界である。

MKSA単位系は学ぶには非常に便利であるが、身近な量の値を体感するには少し訓練が必要である。

かっての工業量は、その分野で体感できるものが尺度として使われていた。その代償として、物理数式に得体の知れない係数がつく。まじめに単位換算すればその意味を理解できるが、当時の多くの方はそこまでやっていない。

MKSA単位系では、物理式を美しく表現できかつ学びやすい。

しかし、エンジニアが普段出会う量に対して、MKASA単位系では桁が暴れる。実感が湧きにくい。

工学ではまずオーダーエスティメートが重要である。

2_1057 <写真は初期の電気2重層コンデンサ、5.5V耐圧0.1F

左端下側にあるのはCdSセル>

電子工学ではF(ファラッド)は非常に大きな量である。電気2重層コンデンサでもない限り、μF、pFが普通に手に入るコンデンサの基準量である。

F単位で与えたコンデンサに数10Vの電圧をかける物理の例題など、私には拒否反応がでる。普通に出会う工学量と余りにもかけ離れている。無極性コンデンサなら、電子回路では10μFが部品限界である。有極性のアルミ電解コンデンサなら10mFくらい。

物理の例題は、一般的に出会う量の組み合わせで出題するべきであると考えるアナログエンジニアである。

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2006年11月14日 (火)

最終講義

_1059 大学であれば、教授の退官のときに最終講義を行う。

私は、年齢と時期的にその月を迎えた。

←夕焼けを背景にした蜘蛛の巣。現在の自分の心境と似ている・・・。

(画像をクリックすると、拡大像が出ます) 約72KB

私は私企業に属する男である。その後は独立エンジニアとして活動する。活動できる筈だ。

しかし、多くの方のご好意により、在職最後の講演をする機会を戴いた。感謝。感謝。

本日、講演を行う。

様々な思いが駆け巡る。

私は、一度は裏切りに耐えられなかった男である。いまは、エンジニアの厳しいが明るい未来を信じて発信を続ける。

数回、私は大学教授の最終講義を聴いたことがある。

すべて感動的な話である。自分が何をしてなにを出来なかったのか話してくれる。そして未解決問題と本音の疑問すら話す。その言葉を聴いて、かなり多くの疑問が氷解する。

医学部教授なら厳しい評価基準で成功率を数値で述べる。

しかし、私は、使命達成率を個人評価として90%として述べる。予定だ。経営者サイドから見ても80%以下にはならないと考えている。甘いか。

持ち時間は約80分。

自己評価、経歴はできるだけ短くするつもりである。

その代わり、設計者達にメッセージを送りたい。在職の私の会社はソフトとハードと製造からなる会社である。そこで実質的に最終講義をするのだ。まず感謝したい。この会社で約8年、様々なことを出来た。激しいことも幾たびかやれた。我が人生、最も幸せでかつ活動できた約8年の歳月の締めくくりが今日の午後なのだ。

私企業で退職に際して、このような講演をする機会があるエンジニアは幸せ思う。エンジニア冥利に尽きる。

語り尽くせない部分は、このブログを紹介するとしたい。だけど、やらないだろう。

情熱かけて、最終講演に臨むアナログエンジニアである。

「未知の地平線が広がるとき、己が少し進歩した」と感じている。

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投票システムが確率1/2位でエラー。表現を変えてみました。済みませんでした。

2006年11月14日 (火) 工学, 日記, 随想 | 固定リンク | コメント (5)

2006年11月13日 (月)

コーヒーの苗

_1084 ←コーヒーの苗。品種はコロンビアと記載されている。

珍しいものが手に入った。

大事に育てよう。

Sコーヒー店の記念セールの景品。

そのコーヒー店直営農園から届いた種を地元の園芸店で育てたと記載されている。

気温18°C前後の弱い光の部屋で育てよう。0°Cになると枯れる心配があるようだ。

S社のコーヒーは、アナログエンジニア愛用のコーヒー。

アナログエンジニアはとにかくコーヒー大好き人間である。S社のコーヒーは濃い目に入れ、ストレートで飲む。

昼間会社ではN社のインスタントコーヒーを砂糖を少し入れてベンディングマシンで数杯のむ。

かくして、ほとんど私は日本茶を飲まない。

さあ、このコーヒー苗、豆が出来るまで育てられるか。

コーヒーの苗は熱帯植物なので、葉の色は鮮やかな黄緑だ。小さいけど観葉植物的な風情もある。

コーヒー苗の頒布。嬉しい手の込んだ企画。

ここの社長はわが町の名士であり、数冊のコーヒーに関する著書もあるかたである。

今日は少し贅沢なブルーマウンテンブレンドコーヒーを早朝、濃い目に入れる。

気持ちよい香りが広がる・・・・・。

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故郷から戻ってきました。はじめてのホテルからのインターネット経験をしました。

2006年11月12日 (日)

世代を超えて交流

Photo_33 今の私は、世代、性別、身体能力は一切気にしない。

重要なのは「志」である。

最近、先生と呼ばれることもたまにあるが、私の感覚はそうではない。経験の差、身体能力、知恵の力には差があるかも知れないが、皆、同じ志をもつ仲間なのだ。

私の父の時代なら戦友と表現することになるかもしれないが、戦後生まれの私にはそのような感覚はない。

私のブログのタイトルは「アナログエンジニア」

しかし、恐らくエンジニアとしてブログ活動なさっている方は、会社関連の方も含めて少ないとも感じている。

それでも私は「エンジニア」を呼称してる。

なぜか。 私は技術世界を通じて多少なりとも関連分野の発展を願っている。しかし、私の出来ることは守秘義務を持つエンジニアとしての情報発信しか出来ない。それがエンジニアの世界であると考える。

すさまじい活動をなさっている方、ひ弱な中で情報発信している方、実名でブログを運営なさっている方もある。ほとんど秘匿してかわいく情報発信しているブログもある。

その総てのブログに私はエールを贈りたい。

自分の成長、自分の見識に依存して、よくも悪しきも、その近日未来はみえる。そのなかで、精一杯の生活を送っている方々に敬意を表したい。世代・性別など私には関係ない。その志への共感からだ。ブログを始めて世界が広がった。さまざまな方の生きる姿を見せていただいた。そしてブログだけではなく、実際に本人と会いたいと思うことすらある。

尊敬しています。

多くのブログが存在するが、みなオンリーワンの世界を発信している。

「自然科学」部門のブログ、素晴らしい世界だ。これらのブログで交わされているのコメントも簡潔かつ感性豊かで素晴らしい。

今日はちょっと書きすぎの感があるが、人気blogランキングの「自然科学」部門への賛歌として、ご容赦願いたい。

そして、私のブログ、いつか、いつの日か再構成を行って一冊の本として出版したい。私ではないがそれを実現した1冊の本が手元にある。T社出版の本である。

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2006年11月11日 (土)

鷺の夜間飛行

夜行性の鳥以外は、ふつう夜に空を飛ばない。

私は多くの鳥が夜間にも人間程度には見えていると考えている。南西方向から、夜間に2羽の白鷺が高高度で飛んでくる。巣のある方向だ。巣の近くになると、きれいなアプローチラインで高度を下げる。巣の近くには電線が少ない。久しぶりに白鷺の夜間飛行を見た。(去年の記憶、営巣地の環境が変わったか、季節がまだなのか不明、今年はまだ見ていない。)

セスナのフライトシミュレータで夜間の飛行条件を設定すると、目視飛行だと難易度が上がる。目標物を基準にして自分の位置と方位の確認がよりむづかしくなる。計器を装備していない鳥にとって、きっと夜間飛行は昼間より危険な飛行になる。電線などほとんど見えるはずがない。きっと、かって知ったるコース以外、昼間の鳥は夜間飛行しないのだ。

市街地に増えたカラスは、夕方日没直前にさまざまな方角から営巣地の方角に大量に戻ってくる。

高性能音響探知のできるコウモリなどの活動時間帯は逆に夜だ。

昼間の野生のフクロウも近くで見たことがある。あまり高くない木の影に隠れてうたた寝をしていた。それでも、時々首を大きく回して警戒している。

多くの鳥は夜も人間程度には見えるらしい。鳥の夜間飛行は、フライトシミュレータで計器類を見ないでナイトランディングすような状況であると勝手に推理しているアナログエンジニアでである。

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2006年11月10日 (金)

高校の校歌

他校の校歌を知る人は少ない。母校の校歌の歌詞を紹介しても、何とか許されるだろう。愛着のある校歌。

それを、還暦目前のアナログエンジニアが、高校生ではなく今の私なりに解釈してみた。

我が母校の校歌 1番は

「あけゆく空 きらめく空」 :青春時代の輝く未来を象徴するイントロ。

「心の的に 照りこむひかり」:シューティングスポーツをやる私にとって、すごく感動的なフレーズだ。心の的、照りこむひかりのくだりの表現は、私にとって今も現在である。

「まなざしつよく かなたにそそぎ」:強い意志を未来志向で努力する姿か?

「しずかにくぐる しずかにくぐる石の門」: 試練は静かにくぐるものだ。ダブルフレーズがそれを強調する。そして石の門は現実に存在する。

「伝統の目はすみわたる みよ」 天寵をうけた若者達が、未来を予測し冷静な透徹した判断を行うことを期待している。伝統高校の意地と誇り。その中には、自分の能力限界を知ることと自己訓練がなければこの境地にはなれない。

「みよ」 この言葉は重い。 還暦を迎えるいま、私はこの言葉を口に出すことが出来る。ようやく「みよ」アナログエンジニアと胸を張って言うことができる。様々な世界を見た。

Photo_38 最後のフレーズは「われら **高校」

道は違えども、共通の精神的基盤をもつ仲間を高らかに歌い上げる。

この校歌の作詞者は 竹中 郁 氏。作曲者は 川澄 健一先生。

同窓会以外でこの歌を歌うことはないが、年を経るにつれ心にしみる。それが校歌だ。

60歳になる今、母校の校歌の意味を私なりに解釈してみた。

私は今日、母校で2コマの講演をする。している筈だ。

_1090 ←校章をデザインした特製タオル

先日の関東支部同窓会で入手。

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2006年11月 9日 (木)

洋弓の照準

_1067 写真は洋弓(アーチェリー)の照準器である。

上段は複合弓(CP)の競技用照準器

下段は通常弓(RC)の競技用照準器

画像をクリックしますと拡大画像が表示されます。約100kB。

現在、筋力が十分でない私でも高速の矢を射出できるCPをおもに使用している。

初速は間接測定で約80m/s:時速約290km/h、新幹線のトップスピードに近い値だ。

使用弓はH社製の最上位機種から2番目、調整はピーク張力が約40ポンド重、有効引き尺は26インチ。狙う姿勢で約半分の20LBSの筋力があればよい。私の使う複合弓(CP)×ばつ3の光学拡大機構を持つ。

視力と筋力が不足しても長距離、90mをそれなりに射てる性能だ。

ただし、複合弓(CP)は国体とオリンピックでは競技種目になく、RC部門のみである。

初速80m/sで、6インチのサイトバーを使ったとき、私の幾何学的初等力学計算で20m当たり、重力加速度の影響で照準は約14mm下がる。

通常弓と複合弓では、弓のF-S曲線の相違から、最大張力が同じであれば、約1.5倍の運動エネルギーを矢に与えることが出来る。

銀メダリスト(オリンピック)の弓は当然RCである。私の弓(CP)のエネルギー積を(RC)に換算するとピーク張力60LBSのRC相当の威力となる。

こんな強いRC弓をRC競技者はふつう使っていない。

それでもCPの射形で14mm/20mの照準の下がり方は結構厳しい。

あるTV番組で、銀メダリスト:山本先生が150?mの的を射抜いたという。オリンピックでの競技距離は70m。

その倍の射程である。

狙う方法はある。

この距離なら、RCのフォームでは、的の中心を狙えば矢と照準器が接触しない位置関係に来る。

通常の射法と異なり、矢線の下側に照準器を設定し、的の中心を狙うのだ。

私のアーチェリー仲間で、極めて弱いRC弓で90mを射つことのできる方が居る。この方法を使えば、距離の範囲は限定されるが、高い弾道で長距離を照準できる。

競技用矢の空気減速は90mでも10%に満たないので、70mでほとんど10点を打ち抜く技量を持つメダリストなら、照準できれば150m先の畳のほぼ中心を射抜く。筈だ。

これが私の推測である。

私の弓で、最適角度で打ち出せば、距離的には400-500mは飛ぶ計算である。

飛ばすだけなら、弓矢でも1kmくらい飛ばせるらしい。

ここまで来れば、照準の難易はあるにせよ、身体能力で決まるシューティングである。

恐らくは、風などの影響は距離の2乗で効く筈。

昔私の使っていた弓矢では影響が、私の腕でもはっきりあった。今は、それがわからない。若い過去の自己記録はほとんど更新できたのだが・・・。

24年間の間の用具スポーツの器具の進歩を感じる。

まだ、自分の道具を使いこなせていない頭でっかちのアナログエンジニアである。

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明日から600kmはなれた母校に行きます。レスが出来るかどうかわかりません。とりあえず、タイマーアップで毎日更新を続けます。

2006年11月 8日 (水)

背広とネクタイ

アナログエンジニアは普段は設計室か実験室がおもな仕事場なので、Yシャツか作業服を着ている。外に出る機会は余り多くなく、また、その機会も最近は意識的に控えている。

11月は、背広を着る機会が多い。

問題は去年からさらに体型が変化している。夏にベルトを5cm切断。体重はここ1年変化していない。上半身に筋肉がつき腹がへこんだ。

心配なので、去年買った背広を自宅で試着。ズボンのサイズがごそごそ。

3年前との比較、体重:83kg→64kg、腹囲:106cm→83cm。

まだまだ変化しそうだけど、とりあえずの背広を調達に行く。現在AB5.。すそ上げその他を急がせて間に合わせる。

首周り寸法も変化しているので、Yシャツも調達。

_1066 ネクタイも背広に合わせて調達。青系統・紫系統のものや斜めストライプタイプの物は全く合わない。暖色系の落ち着いた柄の安物3本とそれなりの品1本を購入。

嬉しい悲鳴と言いたいところだが、今後の体型変化の予測が出来ないので、2着買う必然性は全く無い。高級品も無駄。結局、下の息子の就職祝いの品より少し安めで、現在の体型にあうものとなった。

目的があるので、暇を見てはチョコチョコ筋肉トレーニングも始めた。1kgと1.5kgのダンベルも今週から使っている。

非常に軽いダンベルだが、左腕を水平に伸ばした状態で、数秒間保持する。これでも結構きつい。これを10回行う。

朝晩2回。アーチェリー用筋肉強化のつもりである。

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明日11/8のネタ、間違って本日11/7に出してしまった。この記事、日付は明日。明日もよろしくお願いします。

電子回路ネタは11/7の方です。

2006年11月 7日 (火)

鳳・テブナンの定理

Photo_35 私は当然日本人なので、鳳・テブナンの定理の用語を好んで用いる。Thevenin's theoremを使う機会はアナログ回路エンジニアにとって実践で使用する機会は意外に少ない。

使用する場合の代表例の一つが、不平衡ホィートストンブリッジの中点電圧間の抵抗RLを接続したときの電流値を計算するときに使用する。テブナン定理を2回使用して,2つの脚の電圧と、内部抵抗に変換する。その後、2つの電圧源と直列になる3つの抵抗をオームの法則で解く。この方法によれば、この問題を1分間で数値計算できる。

不平衡ホィートストンブリッジの中点間を流れる電流の大きさを計算することは、ブリッジの平衡状態の検出感度を計算する上で避けて通れない。しかし、この問題を、オームの法則とキルヒホッフの法則で一般解を計算すると30分では厳しい。

テブナンの内部抵抗の概念は、例えば、トランジスタ増幅器の出力抵抗の概念に繋がる。テブナン定理の意味を理解しておれば、トランジスタ増幅器の出力抵抗やその負荷効果を簡単に計算できる。

しかし、定理の証明過程をきちんと述べた本は非常に少ない。一度でも証明過程を理解して辿ってあれば応用が利く。納得したら忘れても良いが、回路理論の定理など納得する過程を経験しなければ、自信を持って使うことはできないと思う。

自分がきちんと納得していない理論なり手法を振り回しても、自分にとっての進歩はない。工学は先人の知恵を検証しながら使うべき技術である。自分がそれなりに辿って納得した手法を駆使し、その上で発展させることが工学者の使命であると思う。

今の時代、納得して理解して技術を活用する教育が希薄ではないかと危惧している。論理思考の連鎖でひとつの技術を教える時間が足りないのだ。

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よろしくお願いします。

2006年11月 6日 (月)

聞見考行

S_1 現場100見という言葉がある。

アナログエンジニアはとにかく聞く。相手の提起する相手から見た課題を把握するためだ。この時間は、私を知る人ほど短い。

次に見る。なにを見るか? システムブロック図を見るのだ。直接、現物や現場を見ることはしない。次にその詳細を見る。

そこで考える。しばらく私は沈黙する。

その方が見た課題と、私に見える課題を照合している時間。そんなに長くはない。相手の力量で見えた課題の本質が何か。どのように見えているのか考える。

場合によっては、現場を見ることなく指示を出す。「これとあれと確認してくれ」

判断材料が得られた時点で私は現場を見る。

現物を見る。

センサや電子回路の場合、現物を見る以前に、関連する要因とそのオーダーエスティメートを実行する必要があるのだ。現物の見所はどこ?、注意するべき数値は何か?

このプロセスにセオリーはない。相手と課題と緊急度によって異なる。

勘ではなく、人の心とモノの動きを考慮に入れて、論理的に必然性の高い項目から詳細解析に入る。

自分が手に負えない部分が主題であれば、専門家に依頼するために必要な情報収集を行う。

アナログエンジニアの知らない部分へのコンタクト準備である。

ここから先は、工学的必然性の世界。

私の成功率を支える感性であり、このひ弱なアナログエンジニアが生き残るためのカードの一枚である。

工学者として曲りなりに生き抜いてきた男の、それなりに柔軟な対応方法である。

自説のみには拘ることはない。その時点で、回路エンジニアとして、計測エンジニアとして、人の心の弱さを知る人間として対応するのだ。検討に値する事実を提示する人には最大の敬意を払う。

アナログエンジニアを説得するのは簡単だ。アナログエンジニアのその時点の前提を事実でもって崩せばよい。その時点から私はその人の力量に賭ける。それもアナログエンジニアの生き様である。

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2006年11月 5日 (日)

オペアンプの電圧利得

Photo_34 オペアンプの直流電圧利得は非常に正確に決まっている。

例えば、汎用オペアンプで利得-1の反転増幅器を作成し、5-6桁表示のデジタルマルチメータで2本の抵抗と入出力電圧を測定すると、電圧利得A=-Rf/Riの計算値と実測値が10^-5オーダーの誤差で一致する。

デジタルマルチメータの多くは積分型AD変換器を使用しているので、確度が十分でなくとも一般に測定値の比精度は高い。抵抗レンジの測定も1:1近くの測定なので系統的誤差が消去されるので比精度の高い測定ができる。

このような基本的回路で高精度測定実験を実施すると、学生/新人回路屋さんが未経験の高い精度測定を体感できる。手持ちのデジタルマルチメータでどこまで計算値に一致するか?

同じ実験をA=-10付近で行うと、測定値と計算値の差は10^-4〜10^-3程度まで低下する。抵抗測定、電圧測定ともに異なるレンジを使用するので、デジタルマルチメータの内部の基準抵抗の切り替えが生じ測定時の比精度が低下するためである。オペアンプの利得有限の影響はもう1桁か2桁下である。

たまには、有効数字の桁数が多い測定を行うことは面白いものだ。A=-1付近で実験を行うことが計器の確度より高い精度を得るポイントだ。

なお、汎用オペアンプにはオフセット電圧がmV台あるので、A=ΔVo/ΔViで計算する。

普段の実験は3桁程度でやるが、5桁で測定し、理論値と比較させることも初学者には必要と思う。電子回路にはこのような精度を得られる場合もある。

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2006年11月 4日 (土)

非常用蛍光灯

_1064 写真は約10年前に購入した、乾電池(単1)6個を使用する非常灯。

←クリックすると詳細画像が表示されます。

乾電池は交換しているので、本体は電池とは基本的に関連はありません。

思うところがあって、この非常用蛍光灯のDC-DCコンバータ回路規模を見たかったのだ。

TO-220サイズのトランジスタとパルストランス、電解コンデンサ2個、セラミックコンデンサ少々、抵抗は1-2本。

この回路規模で構成できる私の知る回路方式は、リンギングチョークコンバータ方式である。電圧安定化している回路規模ではない。

リンギングチョークコンバータ方式であれば、基本的にエネルギー制御自励発振するので、放電管点灯に必要な安定器は不要である。

この用途には、高価なエポキシガラス基盤は不要。当然、片面フェノール基板だ。

部品数が少ないだけに、設計は恐らく難しい。量産規模も大きい。

心臓部はパルストランス。そして負荷である蛍光管の特性とのマッチング。

この回路規模、単純な部品であれば、逆解析:リバースエンジニアリングは簡単に出来る。

しかし、私はふつうその解析はやらない。

その設計者の思想を盗むことになるからだ。アナログエンジニアは、結果として類似物を作ることになっても特許に抵触しなければ構わないと思っている。

しかし、回路定数とそれを決めた設計戦略を盗むことは潔よしとしない。少しは異なる経路を辿って、その結果、ほとんど同じ回路に行き着くなら、その設計者に敬意を表したことになると考える。もちろん、特許に抵触しなければ、であるが。

簡単な回路ほど逆解析は易しいが、その設計は難しくなる。

この推理はあくまでも部品と入出力条件から考えたものである。

この値段で、この耐久性。簡素な回路。

見事である。

私はこの回路を逆解析することは恐らく無い。結線図をパターンから再構成し、回路定数を特定し回路シミュレータにかければその設計手法はかなりわかるだろう。でも、やらない、やる気は無い。

それがアナログ回路エンジニアの美学である。リバースエンジニアリングは美しい手法ではない。どちらかというと、卑怯な手法である。

創るより、まねる方が易しいのが世の中の常である。しかし、まねるだけでは決して一流にはなれない。そう考えるアナログエンジニアである。

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2006年11月 3日 (金)

洋弓の矢の選択

洋弓の矢の選択は矢尺(arrow length)の決定から始まる。矢尺の測定原点は2種類あり、ポイント先またはシャフトのカット面から、矢筈の窪みまでを矢尺という。初心者向けには長めの矢が安全である。矢先を保持するアローレストから矢が落ちた瞬間に弦を離すと最悪、弓を持っている左手先の方向に射出される可能性があるからだ。

中級者の矢尺の選択は意外に難しい。引く長さを一定するため(初速度と姿勢をを保つため)に、クリッカーと呼ばれるインジケータを使用し始めるからである。長すぎる矢はインジケータが使えない。短すぎる矢は不自然な姿勢になる。しかも、フォームが十分固まっていないので疲れてきたりすると体が縮んで伸びなくなる。弓も強くなってきている割りにまだ体力に余裕がない。

上級者になると、矢尺の長短に対応できてかなり短めの矢でもインジケータを使って射てるし、長い矢をインジケータなしでも安定に射てる人もいる。

ただし、通常弓(リカーブボウ:RC)用の矢は剛性(スパイン)が適度にする必要があり、射の瞬間の衝撃荷重で適度に撓むことが望まれる。20m程度の距離で矢の水平振動が収束する程度のスパインが好まれるようだ。複合弓の場合は、発射器を使うので、許容スパインの範囲は広い。

通常弓でも複合弓でも的に着弾する際には、秒速数10mの矢が10cm程度の距離で停止するので、極めて大きい減速度/衝撃荷重を受ける。矢はこの衝撃荷重に繰り返し耐える。

矢軸の材料は、パイプ状のカーボンファイバーCRP製、超超ジュラルミン材、超超ジュラルミンパイプ+高強度カーボンファイバー被覆材である。いずれも完成矢で10数gから20数gである。FRPパイプは最近ではほとんど使われない。

超超ジュラルミン+高強度カーボンファイバー被覆の矢は1本で数1000\するが、このクラスの競技用の矢を使用する人は上手なので、平均消耗率は1回/3000射以下だとされる。矢の損傷は的面を外して矢止めの畳を貫通し木などの硬いものに刺さった場合や、矢に矢が当たり矢軸を損傷するケースが大半である。

洋弓の矢は5mmφ程度が一般的であるが、冬場の室内ターゲット競技は18mで行われ、かつ点数は矢軸の外周が点数円と接すれば良い方の点数に数えてもらえるので、11mm程度の太いジュラルミン矢を使う人もいる。

私の場合は、1本1000\しないカーボンファイバーで十分な腕前であるが、矢は身分不相応な0.2mm厚の7075系超超ジュラルミンに0.1mmのカーボン層を貼り付けたものである。長さは26 3/4インチ、弾頭(point)は80グレイン=約5g、総質量17gである。

冬の室内ターゲットに出られる腕前に到達できるかなー。競技距離は18mと短いが、20c×ばつ3なので、私の場合はミスショットをすると点にならない。平均8点くらいが目標か。的は6点までしかないのだ。

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よろしくお願いします。

←写真は競技用矢を約20cmにカットしたもの。実際の長さは26インチ3/4

画像をクリックすると詳細画像が表示されます。約80kB。

2006年11月 2日 (木)

羅臼の昆布

知床旅情(森繁久弥 作詞・作曲)の舞台のひとつである知床の村。

_1061 <羅臼産昆布を使ったとろろ昆布>

良質のとろろ昆布と美味しい醤油があれば、私でもすぐにお吸い物が作れる。

それで、とろろ昆布。日本発の美味しい即席スープができる。

羅臼産のものが、久しぶりに手に入った。

この付近では、知床旅情を歌うとき、羅臼の〜村にも、と歌うらしい。

学生時代、ユースホステルを転々としながら北海道の旅をした。

カラオケで私がこの歌を歌うときには、そのとき教えられたように知床の村を羅臼の村と読み替えて歌う。

後1ヶ月で、定年退職。

アナログエンジニアは独立エンジニアとなる。

文献や著作に使用した資料、回路シミュレータ、簡単な測定器などの機材は、一部屋に入っていないので自宅が事務所になる。数万円で借りられる第3セクターの施設は知っているが、私の用途には狭い。

仕事日の2/3が家内が不在の自宅作業になる予定だ。

少しは、男の料理が出来るように訓練しなければ・・・・。泥縄式であるが、ご飯の水加減も出来るようになった。マイコン制御の電子レンジの複雑な設定もようやく覚えた。

なべ料理も今年になって、多少できるようになった。冬場の野菜は家庭菜園から調達すればよい。

我が家の「さち」との約束は,

退職後には、1日1回は外出する生活を送ること。この約束を守れば朝酒はしないという意味だ。

私のエンジニアとしての能力のピークはここ数年だろう。そのなかで、精一杯の生活を送りたいと思う。

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独り言。このサイト(ココログフリー)の管理画面が昨日の17:00に切り替わった。私はその時間帯を挟んで管理画面を見ていた・・・。いきなり累計アクセス数が減る。移行準備期間アクセス数が基準になっているようだ。

私はアナログエンジニアのつもり。定年退職は11月末。慌しい中で、このブログに期待されていることも新アクセスシステムで垣間見ることが出来る。アナログ電子回路の話題はいつでも出せる。

しかし、今は、その期待に応えることより、一度しかない時期の私の感じたことを誰かに伝えたい。私のブログなのだから・・・。

2006年11月 1日 (水)

陸橋工事

私の良く使う道は国道6号線を横断する。

当然、この地点はいつも渋滞する。国道6号のこの付近には2000名を越える従業員の工場が2箇所、数km離れて同じく2000名規模の工場がいくつかある。

数年前から、陸橋工事が始まっている。

最初は、横切る道の拡幅工事。信号器、電柱の付け替え。

次に行われたのは、基礎工事。道路の西側と東側では工法が異なる。基礎工事のレベルがまるで違う。

その次は、R6までのスロープライン。途中までは土盛り工法。その次は足場を組んでのコンクリート梁による橋げたスタイルだ。東側には物流基地があるので、そこへの大型車両が出入りできるように東側と西側では微妙に設計が異なる。

地盤が悪く制約条件の多い東側の方がやや遅れて工事が進む。

最近の興味は、R6を止めないで横断陸橋をいかに工事していくかである。

選択肢は2つ。横断部をコンクリート橋で何らかの方法で形成するか、輸送の問題を解決しながら鉄橋をかけるかいずれかしかない。素人でもそこまではわかる。

横断部直前のコンクリート断面はモノコック構造体である。その端面には多数の次の構造体への接続のためのジョイントが配置されている。

最近になって私にも工法の全容が理解できた。

橋脚から、アプローチ部分を土台にして、天秤釣りで、地上4.5m以上の高さで約10mづつコンクリートを打設する工法だ。私の予想外。最後の橋脚から西側は20m近く伸びた。東側はその半分。あと2回で橋は繋がる。

この道路、私にとって極めて重要な道路なのだ。趣味も洋弓をやるにしても、いきつけの医者に掛かるにしても、食事に行くにしても必ず通る道。しかも朝夕の通勤時間帯に絶望的に混雑する場所である。通常は知ったる道であるが、ナビを設定しVICSによる情報で迂回路を使う。

私は、基本的に巨大土木工事に対して否定的見解を取ることもあるが、このR6横断陸橋計画に対しては全面的に謝意を表する。見事に計画されたプロジェクトである。この計画に関与した恐らくは中央省庁の官僚の方に敬意を表する。

多くの無意味な面子の張り合いのような様相を呈している巨大土木工事のあるなか、きちんとプロジェクト管理がなされている事業もあるのだ。

この工事はいまファイナルフェーズであるが、停車して写真を撮れないのが残念。この現場はそのような地点にある。

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