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生体電磁環境研究及び電波の安全性に関する評価技術研究

1.概要

生体電磁環境研究

総務省では、国民の電波に対する不安を解消し、安心して電波を利用できる社会を構築するため、電波の医学・生物学的影響に関する研究を平成9年度から実施しています。

研究の成果は、世界保健機関(WHO)が主導している国際電磁界プロジェクトに入力されるなど、電波の健康影響に関する国際的なリスク評価に貢献しています。

電波の安全性に関する評価技術研究

総務省では、電波ばく露量や無線設備から発せられる電波の量をより厳密に計測する技術の確立、無線設備や高周波利用設備から放射される不要電波等の他の機器及び設備への影響の適切な評価法の確立など、電波の安全性に関する評価技術の調査研究を平成9年度より実施しています。

2.研究の評価について

研究の実施に当たっては、総務省が作成した「基本計画書」(注記)1に基づき、広く研究の提案を公募しています。
公募に際して、またその後の研究の進捗に応じて、技術的観点や経済的観点から内容を精査し、有効性、効率性、透明性等を確保するため、以下のそれぞれについて第三者による外部評価を実施しています。

  1. (1)
    基本計画書の妥当性についての評価
  2. (2)
    公募に応じて集まった研究の提案の採択の可否について決定する評価(採択評価)
  3. (3)
    研究の実施段階において、研究が効率的かつ適切に実施されているかどうかについて評価(中間評価、継続評価)(注記)2
  4. (4)
    研究の終了後、研究によって十分な成果が得られたかどうかについて評価(終了評価)
  • (注記)1「基本計画書」とは、調査研究の目的、政策的位置付け、目標、調査研究内容、実施期間等を記述した、調査研究を実施する上での基本的な計画であり、総務省が作成するものです。
  • (注記)2中間評価は、毎年10月頃、必要に応じてヒアリングを実施し、研究の進捗状況、研究資金の使用状況について評価し、助言等を行います。継続評価は各年度の終了時に実施し、その結果に基づいて研究を翌年度に継続するかどうかを決定します。
評価会の構成員一覧(五十音順、敬称略、令和7年4月時点)
氏名 所属
今井田 克己 香川大学 顧問・名誉教授
宇野 亨 東京農工大学 名誉教授
大久保 千代次 一般財団法人電気安全環境研究所
電磁界情報センター所長
関島 勝 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
創薬事業部 医薬品研究開発課 事業総括
宮越 順二 公益財団法人体質研究会 評議員
山口 直人 公益財団法人労災保険情報センター 理事長
済生会保健・医療・福祉総合研究所 研究部門長

3.研究課題

生体電磁環境研究
実施年度(注記) 課題名 採択結果
令和7年度〜
  • Beyond 5G に向けた電波の温熱生理反応等に関する研究
(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
令和6年度〜
  1. (1)
    刺激作用に基づく許容電磁界強度導出に関する研究
  2. (2)
    電波ばく露に関する標準的な研究手法の確立及び中間周波電磁界の神経毒性に関する研究
  3. (3)
    青少年への電波の影響に関する疫学研究
  4. (4)
    電波ばく露レベルモニタリングデータの取得・蓄積・活用
(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
令和5年度〜
  1. (1)
    複合電波ばく露のヒト皮膚感覚に及ぼす影響評価
  2. (2)
    ミリ波・テラヘルツ波による眼部及び皮膚の障害閾値の究明
  3. (3)
    電波に関する持続可能なリスクコミュニケーションの方法論の確立
(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
令和4年度〜
  • 高周波パルス電磁界による生体作用に関する研究
(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
令和3年度〜
  1. (1)
    ミリ波ばく露時の温熱生理や細胞機能の変化等に関する研究
  2. (2)
    Beyond 5G/6G等の多様化する新たな無線システムに対応した電波ばく露評価技術 に関する研究
(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
令和元年度〜
  1. (1)
    電波ばく露の温熱閾値に及ぼす年齢及び環境諸条件に関する研究
  2. (2)
    電波ばく露における熱痛閾値の調査
  3. (3)
    電波ばく露レベルモニタリングデータの取得・蓄積・活用
  4. (4)
    米国国家毒性プログラム(NTP)の検証実験
  5. (5)
    新しい無線通信等による小児への影響に関する疫学研究
  6. (6)
    多様な環境条件での電波ばく露による眼障害閾値に関する研究
  7. (7)
    電波の生体影響評価に必要な研究手法標準化に関する調査・研究
(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
平成30年度〜
  • 中間周波における遺伝毒性等の生物学的ハザード同定に関する調査
(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
平成29年度〜
  1. (1)
    準ミリ波・ミリ波ばく露時の生体作用の調査
  2. (2)
    中間周波に係る疫学調査及びばく露量モニタリング調査
  3. (3)
    中間周波における神経作用(痛覚閾値)の調査
  4. (4)
    遺伝的背景及び標準評価系を用いた細胞への影響調査
(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
平成28〜30年度
  1. (1)
    超高周波の電波ばく露による眼部等の人体への影響に関する定量的調査
  2. (2)
    局所吸収指針の拡張のための生物学的根拠に関する調査
  3. (3)
    テラヘルツ波等における非熱作用の有無に関する調査
(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
平成27〜29年度
  1. (1)
    ミリ波ばく露時の温熱知覚閾値に関する研究
  2. (2)
    無線通信等による電波ばく露の定量的実態把握と脳腫瘍の罹患状況に基づくリスク評価
  3. (3)
    中間周波数帯の電磁界(特に100kHz帯の磁界)における非熱的生体作用の検討
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平成25〜27年度
(1)、(3)については平成25〜26年度
  1. (1)
    国際共同症例対照研究における多様な携帯電話端末・通話形式と健康に関する調査・分析・評価
  2. (2)
    超高周波の電波ばく露による影響の調査
  3. (3)
    接触電流の作用の周波数依存性の定量的調査
  4. (4)
    6GHz超の周波数帯における局所ばく露時の健康影響閾値の評価
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平成23〜26年度
  1. (1)
    眼部への電波ばく露の定量的調査に関する研究
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平成23〜24年度
  1. (1)
    免疫システムの機能とその発達における電磁環境の影響に関する研究
(再公募)(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
平成22〜24年度
  1. (1)
    小児・若年期における携帯電話端末使用と健康に関する疫学調査
  2. (2)
    複数の電波ばく露による電波複合ばく露の生体への影響調査
  3. (3)
    免疫システムの機能とその発達における電磁環境の影響に関する研究
  4. (4)
    電波のラット胎児造血器への影響評価
(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます

(注記)平成21年度以前は研究の公募及び採択評価の実施体制なし。(研究自体は実施)

電波の安全性に関する評価技術研究
実施年度(注記) 課題名 採択結果
平成28年度〜 次世代電波利用システムからの電波の安全性評価技術に関する調査(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
平成25年度〜28年度 電波の人体への安全性に関する評価技術(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
平成22〜24年度 電波の人体への安全性に関する評価技術(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
電波の電子機器等への影響に関する評価技術(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
平成21年度 電波の人体への安全性に関する評価技術(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます
電波の電子機器等への影響に関する評価技術(基本計画書)リンク先PDFファイルを別ウィンドウで開きます

(注記)平成20年度以前は研究の公募及び採択評価の実施体制なし。(研究自体は実施)

4.これまでの研究報告書

担当:総合通信基盤局電波部電波環境課

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