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桜井心那 19歳167日「びっくり」2勝 奈紗、藍、笹生に続いた4番目年少記録

[ 2023年7月31日 04:40 ]

女子ゴルフツアー楽天スーパー・レディース最終日 ( 2023年7月30日 兵庫県 東急グランドオークGC=6636ヤード、パー72 )

<楽天レディース・最終日>優勝杯を手に笑顔の桜井心那(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

2位から出たプロ2年目の桜井心那(ここな、19=ニトリ)が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算21アンダーで逆転優勝を飾った。4週前の資生堂レディースの初優勝に続く2勝目。19歳167日でのツアー2勝目到達は、畑岡奈紗(18歳254日)、宮里藍(18歳262日)、笹生優花(19歳71日)に続く4番目の年少記録となった。

自分自身への怒りをパワーに変えた。桜井は13番で1メートルのバーディーパットを外し、鈴木に並ばれたが、14番ですぐさまバーディー。残り126ヤードの第2打を1メートルにつけ、再びトップに。「自分が嫌になって、本当に何やっているんだろうと。次は絶対にバーディー取るって全集中でいきました」。怒りのバーディーは逆転Vを大きく引き寄せた。

1番で2打目を30センチにピタリとつけて楽々バーディー発進。4つスコアを伸ばして前半を折り返した。後半に入ってからも、ボギーなしで忍耐強くプレー。18番でウイニングパットを決めると笑顔で右拳を握った。「こんなに早く2勝目を挙げられると思っていなくてびっくりしている。1勝してから優勝できるという自信はついた」。元賞金女王との優勝争いでも動じることはなかった。

03年度生まれのダイヤモンド世代で、昨季ステップアップツアーで史上最多5勝を挙げたホープ。1メートル66、62キロの恵まれた体格を生かした飛距離を武器とし、今大会4日間の1W平均飛距離は270・750ヤードで全体1位だった。2位には22ヤード差をつけて圧倒。最終日に同組で回った鈴木は「あんだけ番手が違うと...っていうところもある」と本音をこぼした。

19歳167日でのツアー2勝目到達は年少4番目の記録。元世界ランキング1位の宮里や現在米ツアーを主戦場とする畑岡、笹生に続いた。「私は本当に下手くそなのであんまり並べてほしくない」と謙遜したが、「同じような成績を歩めているってことは、私にも海外で活躍できる可能性があると考えて頑張りたい」と目を輝かせる。近い将来、米挑戦を夢見る19歳。計り知れない無限の可能性が広がっている。

◇桜井 心那(さくらい・ここな)2004年(平16)2月13日生まれ、長崎市出身の19歳。6歳でゴルフを始める。長崎日大高時代に全国高校選手権優勝。在学中の21年11月のプロテストに合格。憧れの選手は渋野日向子。趣味は甘いものを食べることと、お笑いを見ること。家族は両親と兄2人。血液型O。1メートル66、62キロ。

▼3位・鈴木愛 収穫はあったと思いますけど、正直勝たなきゃ何も意味はないし、誰も覚えていない。(首位から出たが、後半伸ばせず2年ぶりの優勝逃す)

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