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「レツゴー三匹」正児さん死去、80歳...3カ月ほど前に発熱で救急搬送、体調回復せず

[ 2020年10月3日 05:30 ]

08年、スポニチ60周年記念ゴルフ大会で、ノーギャラでネタを披露するレツゴー正児さん
Photo By スポニチ

人気漫才トリオ「レツゴー三匹」のメンバーでタレントとしても活躍したレツゴー正児(本名・直井正三=なおい・しょうぞう)さんが9月29日午後5時48分、肺炎のため大阪市内の病院で亡くなった。80歳。香川県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻清川(きよかわ)さかえさん。

家族や関係者によると、2014年ごろから認知症となり、その後、介護付き老人ホームに入所。3カ月ほど前に体調を崩して救急搬送された。その際、発熱しておりPCR検査を受検。新型コロナウイルスは陰性だったが、そのまま回復することなく、夫人と3人の子供にみとられ静かに息を引き取った。

「プライドが高く、エネルギッシュで弱音を吐かない」。そんな人柄で仲間から慕われた正児さん。芸人としてだけでなく、スポニチ本紙大阪版に大好きなゴルフのコラムを寄稿するなど好事家としても知られた。元々は会社勤めや珠算塾講師をしていたが1963年に演芸の道へ。故横山やすしさんと「横山やすし・たかし」を結成し、1年後に解散し吉本新喜劇に加入。その後、実兄の故ルーキー新一さん旗揚げの「ルーキー爆笑劇団」座員となった。

劇団が活動停止になった後の1967年、じゅんさん、一修(いっしゅう)さんと「レツゴー三匹」を結成。翌68年に一修さんが脱退し、長作さんが加入。ネタ冒頭の自己紹介で「じゅんでーす」「長作でーす」の後、正児さんが「三波春夫でございます」と両手を広げるボケで笑いを誘った。80年代のテレビ朝日系「笑アップ歌謡大作戦」のレギュラー出演で全国区の人気者になり、所属事務所・松竹芸能の中心メンバーとして活躍した。90年代以降はトリオではなく個人中心に活動していた。トリオでの最後の仕事は09年8月、三代目桂春蝶(45)の襲名披露公演での口上、漫才だった。14年5月にじゅんさんが脳出血のため68歳で死去して事実上の解散状態になり、18年2月には長作さんも肺がんのため74歳で亡くなっていた。

だいやまーくレツゴー正児(れつごー・しょうじ)1940年(昭15)8月11日生まれ、香川県琴平町出身。大阪市立市岡商では演劇部に所属し、兄のルーキー新一と素人参加番組で活躍。「レツゴー三匹」では上方漫才大賞新人賞(71年)、上方漫才大賞(73年)、上方お笑い大賞金賞(79年)など数々の賞を受賞。

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