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【慶大・清原と一問一答】ドラフト後初の取材対応「大きな挫折」乗り越え臨む最後の舞台「最高の恩返しを」

[ 2024年11月8日 14:00 ]

<東京六大学野球・慶大>練習後、取材に応じる慶大・清原 (撮影・村上 大輔)
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西武、巨人などで歴代5位の525本塁打を放った清原和博氏(57)の長男の慶大・清原正吾内野手(4年)が8日、明日9日から始まる早慶戦を前に横浜市内の同校で今秋ドラフト会議後、初めて取材に対応した。

中学、高校と野球から離れた6年間のブランクがありながら、今春のリーグ戦は一塁手のベストナインに輝き、今秋は2本塁打したダイヤの原石。しかし、10月24日のドラフト会議では指名漏れしていた。

今季からNPBウエスタン・リーグに参入した、くふうハヤテはドラフト直後に「ウチなら1年でドラフト対象になる。ぜひ欲しい」と獲得に名乗りを上げるなど、イースタン・リーグに参入したオイシックス、BC・神奈川などの独立リーグ球団を含めて計10球団が獲得を狙っている。清原は早慶戦後に進路を明らかにする見込み。

清原の一問一答は以下の通り。

――いよいよ早慶戦だが、現在の調子は?
「調子自体はかなりいい状態です」

――ここまでの練習は?
「素晴らしい相手である早稲田さんと試合ができる。僕も大学生活最後のカードになるので、1日、1日本当に悔いなく、最後の最後まで練習してきました」

――自主練習もかなりやりこんだ?
「時間は決めていないですけど、自分が納得いくまでバットを振り続けました」

――1戦目で投げるであろう早大の伊藤投手の印象は?
「現在、防御率1位なだけあって、本当に素晴らしいピッチャーだなと感じています」

――最後の早慶戦ということで今の感情は緊張?寂しさ?
「緊張や寂しさは全くなくて、最後の最後後悔なく終われるように。自分の全てを懸けて、体がボロボロになる覚悟で最後の最後まで1打席、1打席、1球、1球を噛みしめながら打席に入りたいなと思います」

――4年秋の早慶戦は、今までの早慶戦とは気持ちが違う?
「早慶戦というのは僕にとって特別な舞台ですし、さらに4年生のラストイヤーってことでこの4年間で一番特別な思いはあります」

――野球に再挑戦してやってきたこの努力の日々を振り返って。
「大学1年生で入った時は本当に素人同然で入部して、入部当初は大きな挫折を味わった。そこで何とかがむしゃらに頑張ってきて、大学3年生で開幕スタメンを勝ち取れたものの、そこからスタメンを外れ、ベンチも外れ、3年の秋には出場する機会もなくというところで、大きく2回、僕の中で挫折があった。今、振り返ってみればどれも僕にとっては大切な経験ですし、思い出であります。大学4年になって主に4番として出させてもらって、本当に監督さんだったり、家族のみんなだったり、支えてくれた方々にも恩返ししたいという気持ちで1年間やってきた。自分の入部時の目標であった神宮の舞台に4番で立つということと、ホームランボールを両親にプレゼントするのは叶えられたのは自分はホッとしていますし、うれしいこと。最後の早慶戦で、みんなに、応援してくださる方にも最高の恩返しという形で大学野球人生を締めくくれたらなと思います」

――ホームランボールは2個とも渡した?
「渡しました。1号、2号、1つずつ」

――1号は?
「父親です」

――この空き週に打撃で取り組んできたことは?
「感覚的な部分になっちゃうのであまり言っても分からないかなと思うんですけど、実戦を想定した中で自分の調子をうまく明日に向けて上げてこられた」

――対伊藤対策は?
「4年生の同期のピッチャーが進んでバッティングピッチャーをしてくれたので本当に感謝しています」

――お父さん、お母さんにホームランボールを渡した時の反応は?
「"ありがとう"と言ってくれた。渡した時には少し親孝行できたのかなと思いました」

――明日、明後日も見に来るかもしれないが。
「僕の最後の勇姿を目に焼き付けてもらいたいですね」

――大きな目標が達成できた中で、早慶戦で達成したいものは?
「もちろんホームランは目指すところですし、あとは今までの感謝を込めて全力でプレーするので、そこを見てほしいですね」

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