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阪神・小幡 開幕遊撃へ木浪と一騎打ち「打球強くいく」 今季終盤から挑戦のすり足打法磨く

[ 2024年11月8日 05:15 ]

<阪神秋季キャンプ>打撃練習に励む小幡(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

阪神の高知・安芸秋季キャンプは7日、第2クールが始まり、小幡竜平内野手(24)が「開幕遊撃手」に名乗りを上げた。今秋キャンプには最大のライバル・木浪が不参加。藤川球児監督(44)に猛アピールする絶好の機会を逃すつもりはなく、今季打率・300を残したマツダスタジアムで行われる来年3月28日、広島との開幕戦へのスタメン出場に照準を定めた。また、藤川監督は椎葉剛投手(22)を相手に今キャンプ初めて密着指導を施した。

将来を嘱望された大型遊撃手も、気がつけば来季7年目。小幡の目標は明確だ。年下の選手が増えた安芸秋季キャンプでは特に打力強化に力を注ぎ、開幕から先発を勝ち取る意欲を口にした。

「そこは変わらず、レギュラーを獲れるように頑張ります。やっぱり打撃。レギュラーは打つことが必要になってくるので」

今季は7月に左太腿裏の肉離れを発症したこともあり、先発は31試合にとどまった。ライバル・木浪は112試合。立場を逆転させるには、守備はもちろん課題の打力向上が必須となる。今季終盤から取り組み、今キャンプで磨いている、すり足気味のフォームと、球に力を伝える打法への手応えを強調した。

「(すり足は)単純にタイミングの取りやすさ。今はそれが合っている。ロングティーで打った後に左足が前に出る。ボールに対して体が入ってこないとできない動作なので、それができると打球も強くいく。左中間にライナーでいくのが、一番わかりやすい」

この日の打撃練習でも新任の小谷野打撃コーチから体幹の力の入れ方などの指導を受け「そこは、こなれてきたと思う」と鋭い打球を連発させた。来年3月28日の開幕戦はマツダスタジアムでの広島戦に決定。今季の球場別打率で東京ドームの・333に次ぐ・300を残した小幡には追い風と言える。

今キャンプには木浪が不参加。藤川監督に成長ぶりを見せる絶好機で、攻守で猛アピール中だ。田中内野守備走塁コーチも「竜平なんかは"今年絶対"というのはあると思うし、意気込みを感じる」と高評価した。

正遊撃手争いについて藤川監督は「(安芸で)小幡がやっていますし、木浪は甲子園で自分でやっているので、特にないですけど。まだかなり先のこと」と話すにとどめたが、一騎打ちであることは間違いない。新監督が頭を悩ませるようなハイレベルな争いなら大歓迎だ。 (山添 晴治)

▽小幡と木浪の遊撃手争い
★23年 小幡が開幕スタメンも、6試合で18打数5安打の打撃不振。代わって遊撃を守った木浪が初先発の4月9日ヤクルト戦で3安打猛打賞など、打てる8番打者としても定着。124試合で先発した。小幡の先発は19試合だった。

★24年 "白紙"でスタートの開幕スタメンは木浪が奪取。しかし6月15日ソフトバンク戦での死球で左肩甲骨を骨折して戦線離脱した。代わった小幡が11試合連続安打など打撃でも活躍したが、7月17日巨人戦の走塁で左太腿を負傷。復帰の木浪が再び遊撃。先発は木浪112試合、小幡31試合だった。

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