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聖光学院"ミラクル対決"完勝! U18侍候補・高中2安打1盗塁2得点けん引

[ 2023年8月7日 05:30 ]

第105回全国高校野球選手権記念大会 1回戦 聖光学院9-3共栄学園 ( 2023年8月6日 甲子園 )

<聖光学院・共栄学園>校歌斉唱を終え、応援団に挨拶に向かう聖光学院ナイン(撮影・井垣 忠夫)
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共に地方大会決勝を劇的な形で制した「ミラクル対決」で聖光学院(福島)の主将、高中一樹(3年)が主役になった。2点リードの5回無死一塁で、左中間へ適時二塁打。ここから3本の適時打が出るなど打線がつながり一挙4点を奪った。

「チームに勢いを持ってくるのも、持ってこないのも、自分次第。ちょっとは(投手を)楽にできたかな」。6回には三塁へのセーフティーバントで出塁するなど、2安打1盗塁で2得点。先発全員の16安打9得点、9盗塁の攻撃の中心でけん引した。

昨夏は2年生ながら全試合2番でスタメン出場し、17打数9安打の打率・529で夏初の4強入りに貢献した。今年4月にはU18日本代表候補選手強化合宿に参加。紅白戦では4安打を放った。一人一人への声かけなど、主将として「足元を見つめ直して、野球の技術以外のところからやってきた」と言う。

今夏に懸ける思いをグラブに込めた。この日は補助員としてグラウンドに立った佐藤光英(3年)から借りたもの。佐藤は3月に膝を痛めた影響で夏は背番号をつかめなかった。室内練習場で2人で打撃練習をするなど、ともに自主トレをしてきた間柄で「光英の分もと思って」と春ごろから使い続けてきた。6回には中前に抜けそうな打球を好捕するなど遊撃守備でも輝いた。

2回戦の相手は昨夏の準決勝で4―18と大敗した仙台育英になった。「リベンジしたい気持ちもあります。自分たちの全力を出し切る準備をしたい」。目標は日本一。甲子園の借りは、甲子園で返す。(杉浦 友樹)

◇高中 一樹(たかなか・かずき)2006年(平18)1月12日生まれ、愛知県出身の17歳。小1から名古屋平針HBC少年野球クラブで野球を始める。中学は東名古屋ボーイズに在籍。聖光学院では1年秋からベンチ入り。50メートル走は6秒2。趣味はけん玉。1メートル77、76キロ。右投げ右打ち。

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