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引退発表の巨人・亀井 球場の空気を一変させる男

[ 2021年10月21日 19:45 ]

<巨人・亀井 引退会見>会見で笑顔を見せる亀井(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

巨人・亀井善行外野手(39)が21日、今季限りでの現役引退を発表。都内で引退会見を行い「自分の思い通りのバット軌道が描けない。そういうとこに納得がいかずというか。結果が全てなので」と理由を語った。

昨シーズンのケガの影響もあり今季ここまで91試合で打率・216。「結果が出ない時期が長かった」と語るが、ベンチから出てくるだけで東京ドームの空気を変える力があった。「代打・亀井」がコールされ登場曲、ハジ→の「春色。」が流れると手拍子の音が一段と大きくなる。「亀井ならやってくれる」とG党の誰もが期待していた。

「困った時に亀井がいるって言って頂ける方が僕はうれしい」。今年のキャンプでも口にしていた言葉だ。個別に調整が任されたS班キャンプでも「常に不安もある。やらなきゃいけないという気持ちもあるし、上手く気持ちのコントロールをしながら」とユニホームを泥だらけにする日もあるなど、野手最年長39歳を迎える体にムチを打っていた。

多くのケガに見舞われながらも、グラウンドではケガを恐れない全力プレーで挑む。9月23日の阪神戦(東京ドーム)でエキサイトシートに飛び込んだのも印象深い。4年前のロッテ戦や今季開幕戦でプロ野球史上初の開幕戦代打サヨナラ弾などここぞの場面で勝負強さを発揮する。だからこそ皆、背番号9に期待する。

記録よりも記憶に残る男。「困った時の亀井」が日本シリーズで本拠地の空気を変える場面が見たい。

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