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丸弾で巨人連敗「10」で止めた!"丸ポーズ"発案者の阿部コーチベンチ入り後ようやく初勝利

[ 2021年10月21日 05:30 ]

セ・リーグ 巨人3ー2DeNA ( 2021年10月20日 横浜 )

<D・巨>7回、丸は右越えにソロを放つ(撮影・西尾 大助)
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長かった。巨人は20日、DeNAに3―2で逆転勝ち。2日の同カード以来14試合ぶりの白星で、連敗を10で止めた。同点で迎えた7回、丸佳浩外野手(32)が決勝の21号ソロ。チームはCSクリンチナンバーを1に減らし、4年連続のCS進出に王手をかけた。

苦しみ抜いた。18日ぶりにつかんだ1勝。長期連敗は「トンネル」と言われるが、原監督はその表現を選ばなかった。

「トンネル(より)、もっと長い。トンネルのもっと長いのは何て言うんだ?」。2日に勝って以来、3分けを挟んで14試合ぶりの勝利。息詰まる1点差ゲームを制し「こういう勝ち方が今(のチーム状況では)、最良なのかなという感じもする」と振り返った。

立役者は丸だ。2―2の7回1死で、大貫の高めに浮いた直球を右翼席へ、勝ち越しの21号ソロ。後半戦から、得点後のベンチでは「わっしょいポーズ」が定着していたが、連敗中は控える場面もあった。そんな状況下で、久しぶりに「丸ポーズ」を決め、勝利に貢献。「"試合に入ったら選手がやるしかない"とみんなで話していた。ようやく形になった」と喜んだ。

「丸ポーズ」は5日に2軍監督から配置転換された阿部作戦コーチが現役時代、丸の広島から移籍初年度の19年に発案。丸が「トップの位置だったり、アドバイスをもらっている」という阿部コーチにとっても、1軍ベンチ入りしてから待望の初勝利となった

連敗中のキーワードに、丸と原監督が口をそろえたのが「投打の歯車」。この日も打線は3〜6回まで8残塁。もどかしい展開での一発だった。9月は打率・157と不振に陥った丸は10月は打率・309と復調。一方、チームは勝利から遠ざかった。「自分の中で苦しくならないように。自分のやることだけを考えていた」という姿勢が結果に表れた。

4年連続のCS進出へ王手をかけ、「僕らは挑戦者。しっかり相手に立ち向かっていける2試合にしたい」と丸。原監督は「負けている時は原因が分かる。野村(克也)さんが"負けに不思議の負けなし"と(言った)。一人一人が(連敗を)肝に銘ずるのが大事」と表情を引き締めた。(田中 健人)

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