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茨城・藤代は5試合45得点で関東大会進出 菊地一郎監督が「やってみせ」でつくった強打線

[ 2021年10月21日 15:34 ]

秋季高校野球 茨城県大会 準決勝 藤代13―5下妻一 ( 2021年10月21日 ひたちなか市民 )

3年ぶりの関東大会出場を決めた菊地一郎監督(左)(撮影・柳内 遼平)
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秋季高校野球茨城県大会の準決勝が21日に行われ、藤代は13―5で下妻一を下し、3年ぶり6度目の関東大会出場を決めた。

「1番・中堅」で出場した川原翔(2年)は5安打1四球で全打席出塁の大活躍。7―5で迎えた7回は満塁から走者一掃の右越え三塁打を放ち「勝利に導けて率直に嬉しい。乗りに乗れた感じです」と笑顔を輝かせた。

準決勝までの5試合で45得点の猛打で来春のセンバツ出場が懸かる関東大会進出を決めた。目立ったのはコツコツとつなぐ打撃。準決勝でも19安打中17安打が単打とミートに徹した。先制、中押し、ダメ押しと理想的な得点を重ねた打線に、菊地一郎監督は「しぶとくストライクゾーンのボールをコツコツ打ってくれました」と目を細めた。

コロナ禍の逆境を乗り越えた。茨城県は8月中旬から9月下旬までコロナ禍の影響で練習は禁止となり、準備期間が少ない中で秋季大会に挑んだ。それでも打線が機能した理由は2つある。

1つ目は夏で引退した3年生投手の力だ。主戦投手だった上田光博、岡野祥大、羽田直矢の3投手が中心となって連日、打撃練習に登板した。主将の園田崇聡(たかと=2年)は「先輩のおかげで打撃を仕上げることができました」と感謝する。

2つ目は菊地監督の打撃指導だ。指導する際は自ら打撃ケージに入り、実際にボールを打ってお手本を見せる指揮官。コース別のバットの軌道や変化球への対応などを実演して確実にミートしていく打撃を授けた。園田主将は「言葉よりも覚えやすい。イメージできる」と効果を語る。菊地監督は「その形に乗っかってきてくれる子が多かった。子どもたちが謙虚で素直だから(大会に)間に合った」と打線が機能した要因を語った。

実戦の中で日々成長した強打戦が他県の強豪が集う関東大会でも実力を発揮できるか、注目だ。(柳内 遼平)

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