便抽出液からポリオウイルスを直接検出するための、カプシドコーディング全領域の高効率増幅法の開発

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Development of an Efficient Entire-Capsid-Coding-Region Amplification Method for Direct Detection of Poliovirus from Stool Extracts.

Arita M, Kilpatrick DR, Nakamura T, Burns CC, Bukbuk D, Oderinde SB, Oberste MS, Kew OM, Pallansch MA, Shimizu H

Journal of Clinical Microbiology, 53: 73-78, 2015

ポリオ根絶計画が1988年に開始されて以来、ポリオ患者の確定診断のために、便抽出液から培養細胞を用いたポリオウイルス(PV)の分離・同定が行われている。しかし、判定に時間がかかるため、培養細胞を使わない検出法の開発が推奨されている。今回、50コピー以下のウイルスゲノムから、PVのカプシドタンパクコーディング領域全体(3.9 k nt)を増幅する新規法を開発した(ECRA法)。ECRA法と磁気ビーズPV濃縮法、リアルタイムPCRおよびVP1領域遺伝子解析を組み合わせることで、培養細胞を用いた場合と同程度の効率でPVを検出出来ることが示された。


[画像:vir-2014-002]

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