Identification of two critical neutralizing epitopes in the receptor binding domain of hepatitis B virus preS1
Keigo Yato, Taishi Onodera, Mami Matsuda, Saya Moriyama, Akira Fujimoto, Koichi Watashi, Hideki Aizaki, Tomohisa Tanaka, Kohji Moriishi, Hironori Nishitsuji, Kunitada Shimotohno, Koji Tamura, Yoshimasa Takahashi, Takaji Wakita, Masamichi Muramatsu, Takanobu Kato, Ryosuke Suzuki
Journal of Virology, 95, e01680-20, 2021
B型肝炎ウイルスは(HBV)はHBV表面上のpreS1領域の一部(preS1/2-47)が受容体NTCPと結合して感染しますが、これまでpreS1/2-47の感染中和エピトープは明確ではありませんでした。
本研究ではpreS1/2-47を認識する13種類の抗体を作製し、エピトープとウイルス感染阻害効果を検証しました。その結果preS1/2-47のN末とC末部分を認識する抗体が顕著にウイルス感染を抑制することがわかりました。
今後はこの研究で得られた抗体の診断や治療への応用、同定されたエピトープに対する抗体を誘導する新規ワクチン抗原の開発等が期待されます。
本研究は、ウイルス第二部および免疫部との共同研究により、AMEDの支援を受け実施しました。