上田惇生

経営者が今なすべきことはリーダーシップを取り戻すこと それを社会が待っている

2013年6月3日

経営者が今なすべきことはリーダーシップを取り戻すこと それを社会が待っている

やがて不合理は終わり、合理が全面支配するようになるという近代合理主義の約束は反故となり、〈必然の進歩〉への信仰は裏切られた。進歩は、自動的に得られるものではなく、一歩一歩の積み重ねによるしかないことはますます明らかになった。

経済史上、偉大な企業の興隆は3つの保証ずみのアプローチのいずれかによっている

2013年5月27日

経済史上、偉大な企業の興隆は3つの保証ずみのアプローチのいずれかによっている

GMの中興の祖アルフレッド・P・スローンは、価格と性能の異なる5つの車種で市場をカバー。各車種は、上下の車種と競争関係にあるよう設計した。それまで厄介者だった中古車市場こそ大衆市場であるとし、新車は数年で下取りに出せるよう設計。ス...

自らのイノベーションの成果を常時評価していくことによって企業家精神を醸成する

2013年5月22日

自らのイノベーションの成果を常時評価していくことによって企業家精神を醸成する

自らのイノベーションを評価することは難しいことではない。行なうべきことは三つある。さらには、わが社が得意とするイノベーションの方法が明らかになり、不得手とする方法が明らかになる。

組織は本業に焦点を合わせ成果を上げて収入を得る他の仕事はアウトソーシングする

2013年5月8日

組織は本業に焦点を合わせ成果を上げて収入を得る他の仕事はアウトソーシングする

ドラッカーはこういう。「それは、いかにコストがかかっていようとも、トップマネジメントの内の一人として大きな関心を持たず、十分な知識を持たず、面倒を見ようとせず、重要とも思っていない領域である。それは、組織の価値体系の外の領域にある...

マネジメントたるものは自らの打率を知り上げていかねばならない

2013年4月24日

マネジメントたるものは自らの打率を知り上げていかねばならない

事業の将来は、投資、人事、イノベーション、戦略についての、今日のマネジメントの仕事ぶりによって左右される。しかもこの4つの分野において、打率を測定することは可能である。マネジメントは自らの打率を知ることによって、それを向上させるこ...

景気の変動にかかわりなく計画し発展していくために押さえておくべきこととは

2013年4月10日

景気の変動にかかわりなく計画し発展していくために押さえておくべきこととは

景気循環から目を離してはならない。しかし、景気循環に焦点を合わせている限り、なにもできなくなる。そもそも今、景気循環のどこにいるのかさえ、いかなる経済学者にもわからない。景気循環についてなにかがわかるのは、循環の波が通り過ぎた後で...

企業家精神を当然とするにはイノベーションの機会に注意を払わせる仕組みが必要

2013年3月18日

企業家精神を当然とするにはイノベーションの機会に注意を払わせる仕組みが必要

マネジメントの目を機会に集中させなければならない。人は提示されたものは見るが、提示されないものは見逃す。そこでドラッカーは、効果が実証ずみの、企業家精神浸透のための方策を三つ教える。

いつの間にか時代はモダン(近代合理主義)からポストモダンへと移行した

2013年3月4日

いつの間にか時代はモダン(近代合理主義)からポストモダンへと移行した

暗黒の中世にあって、一つの真理を得るならば、論理の力によって、もう一つの真理を得られるはずと考えた幾何学者がいた。とするならば、さらにそこから、もう一つの真理を得る。こうしてやがて、森羅万象、神の存在まで論理の力によって明らかにす...

上司を高く評価せよ上司をマネジメントすることは上司と信頼関係を築くこと

2013年2月20日

上司を高く評価せよ上司をマネジメントすることは上司と信頼関係を築くこと

ドラッカーは、上司との関係において、第一に行なうべきことが、上司リストの作成だと言う。上司とは、自分が報告すべき相手、自分に指示を出す者、自分の仕事と仕事ぶりを評価する者、自分が成果を上げるうえで必要となる者全員ある。

80歳のヴェルディのように失敗しようとも完全を求めて挑戦していこうと決心した

2013年2月6日

80歳のヴェルディのように失敗しようとも完全を求めて挑戦していこうと決心した

ドラッカーは、知識によって働く者にとって多少なりとも参考になるのではないかと言って、自らの経験をいくつか教えてくれる。その一つが、イタリアの大作曲家ヴェルディの最晩年の作品「ファルスタッフ」との出会いだった。

定年で退職した人たちの多くが自分たちが欲していたものは長期休暇だったことを知る

2013年1月9日

定年で退職した人たちの多くが自分たちが欲していたものは長期休暇だったことを知る

ドラッカーは、65歳定年制はとうの昔に時代錯誤になっているという。定年年齢として65歳が定められたのは、19世紀のビスマルク時代のドイツであり、それが米国に導入されたのは第一次世界大戦時だったという。

チェンジ・リーダーたるには変化するための前提として"廃棄"が必要不可欠である

2012年12月18日

チェンジ・リーダーたるには変化するための前提として"廃棄"が必要不可欠である

ドラッカーは、1980年代半ば以降、少なくとも企業の世界では、変化への抵抗という問題はなくなったという。内部に変化への抵抗があったのでは、組織そのものが立ち枯れとなる。かくして、変化できなければつぶれるしかないことは、ようやく納得され...

21世紀の企業はグローバル化することによって文明と文化の懸け橋となる

2012年12月12日

21世紀の企業はグローバル化することによって文明と文化の懸け橋となる

市場がグローバルになったために、あらゆる経済活動がグローバルに行なわれるようになり、かつ、企業そのものがグローバルな存在になった。一国の文化、慣習、法律にとらわれることなく、グローバル経済において成果を上げるべき存在となった。

強みを持つ分野を探しそれを仕事に適用させることは人の特性からくる必然である

2012年12月4日

強みを持つ分野を探しそれを仕事に適用させることは人の特性からくる必然である

パナソニックの中村邦夫は、ある事業を任されたとき、ドラッカーを座右の書としたという。ユニクロの柳井正は、ドラッカーの教えによって今日のユニクロを築いた。このような人たち、このような会社が無数にある。

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