高田 創

岡三証券グローバル・リサーチ・センター理事長

たかた はじめ/1958年生まれ。82年3月東京大学経済学部卒業、同年4月日本興業銀行入行、86年オックスフォード大学修士課程修了(開発経済学)、みずほ証券市場調査本部統括部長、グローバル・リサーチ本部金融市場調査部長などを経て19年、みずほ総合研究所副理事長。20年に退職後、現職に。『銀行の戦略転換』『国債暴落』『金融市場の勝者』『金融社会主義』など著書も多い。

円高を招く鬼・米国の顔色をうかがう日本は「我慢の1年」に

2016年4月20日

円高を招く鬼・米国の顔色をうかがう日本は「我慢の1年」に

円高不安の日本。米国は強い意志をもってドル安に向けた調整を行っている。アベノミクス開始以来の中期的な円安トレンドの転換は、まさしく「達磨さんが転んだ」の鬼の役目を果たす米国サイドの影響によるものだ。日本にとって試練の1年となる。

中国発「レッドマンデー」の深刻度は1987年ブラックマンデーより重い

2015年9月16日

中国発「レッドマンデー」の深刻度は1987年ブラックマンデーより重い

今回の市場の調整は、金融市場だけでなく中国の実体経済不安も含むために、その深刻度は重い。新興国から先進国への牽引役の交代という「端境期」で、今後も市場変動をある程度覚悟する必要がある。シートベルト着用サインの点灯だ。

日本国債の暴落はあるのか?悪い金利上昇より良い金利上昇に留意せよ

2015年7月1日

日本国債の暴落はあるのか?悪い金利上昇より良い金利上昇に留意せよ

日銀の大量買い入れにより、国債の「官製相場」が続くなか、財政規律への不安は残存するものの、日本国債の暴落不安を生じさせる「悪い金利上昇」は生じにくくなった。今後の課題は、不可避的に生じ得る「良い金利上昇」にいかに向き合うかだ。

日銀が向かうのは「量的」ではなく「質的」な追加緩和

2015年6月17日

日銀が向かうのは「量的」ではなく「質的」な追加緩和

5月決定会合における日銀の景気判断の上方修正、6月10日の為替に対する黒田総裁の発言などを勘案すると、今後日銀が「量的」な追加緩和を行う可能性は低いと見られる。その代わりに日銀が向かうのは、「質的」な追加緩和だと筆者は見ている。

赤字国の通貨高と黒字国の通貨安はおかしい!「金利水没」がもたらすいびつな市場

2015年6月3日

赤字国の通貨高と黒字国の通貨安はおかしい!「金利水没」がもたらすいびつな市場

自国通貨安が経常収支を改善させ、自国通貨高が経常収支のマイナス要因であるとすれば、今日の環境は、経常黒字国の黒字をますます拡大させ、経常赤字をますます拡大させる不均衡拡大である。その状況をつくり出したのが、各国の「金利水没」までも...

日本株がバブルではなくまだ回復の途上にある理由

2015年4月22日

日本株がバブルではなくまだ回復の途上にある理由

4月に日経平均株価が、15年ぶりに一時的ながら2万円を回復したことが話題になった。現在の株価は「バブル状態」にあるのだろうか。それとも、まだ回復の途上にあるのか。世界における日本株の相対的な立ち位置を考えながら、株価の水準を考察する。

世界の2大危機「原油暴落と金利水没」にノアの方舟は現れるか?

2015年4月1日

世界の2大危機「原油暴落と金利水没」にノアの方舟は現れるか?

今日の異例な世界経済の状況を象徴する2大現象は、原油価格暴落と世界の金利「水没」という状況だ。先進国の需給ギャップは2、足元に至るまで大幅なマイナスを抱えている。各国は財政拡大を含め、各国が独自に需要をつくり上げることはできるか。

世界の「金利水没マップ」拡大運用機会は創出できるか?

2015年1月28日

世界の「金利水没マップ」拡大運用機会は創出できるか?

スイス中銀のマイナス金利策、ECBの量的緩和策が実施され、日本を含む世界中に「金利水没マップ」が広がっている。今後も水没地域が拡大する可能性は高いが、それは債券市場の死を意味する。金融機関は、新たな運用機会を創出できるのか。

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