高田 創

岡三証券グローバル・リサーチ・センター理事長

たかた はじめ/1958年生まれ。82年3月東京大学経済学部卒業、同年4月日本興業銀行入行、86年オックスフォード大学修士課程修了(開発経済学)、みずほ証券市場調査本部統括部長、グローバル・リサーチ本部金融市場調査部長などを経て19年、みずほ総合研究所副理事長。20年に退職後、現職に。『銀行の戦略転換』『国債暴落』『金融市場の勝者』『金融社会主義』など著書も多い。

日銀は円安で物価目標を目指す「長期戦」に転じた

2017年8月9日

日銀は円安で物価目標を目指す「長期戦」に転じた

日本銀行が物価目標達成時期をまたまた先送りし、「長期戦」に転じたのは、海外との金利差拡大で円安に変わったことが背景にある。円安が株高、企業業績の改善につながり物価高にというシナリオの前提は、利上げに転じた米国などとの金融政策の"格...

米国こそ為替操作国?歴史的にも主導権は常に米国にあり

2017年3月9日

米国こそ為替操作国?歴史的にも主導権は常に米国にあり

以前、このコラムでも紹介したが、筆者が円ドル為替について長らくストーリーラインとしてきたのは、いわば「達磨さんが転んだ」のように、トレンドの転換は、歴史的にみていつも「鬼」である米国サイドにあるとすることである。戦後、70年間の為替...

トランプ氏がドル高を容認している間に日本がすべきこと

2017年1月11日

トランプ氏がドル高を容認している間に日本がすべきこと

昨年11月、1ドル103〜104円前後で推移していた為替相場は、トランプ政権の誕生で急速に円安が進み、年末には117〜118円台の水準にまでなった。トランプ氏がドル高を許容している間に、日本としてはデフレマインドを払拭できるかが問われるだろう。

トランプノミクスで日本企業に円安の神風、世界は財政拡大へ

2016年11月30日

トランプノミクスで日本企業に円安の神風、世界は財政拡大へ

トランプノミクスは、大規模な減税やインフラ中心に財政拡大に軸足が移ると展望され、1980年代のレーガンが登場した時に減税が大きな旗印になったように、世界的な経済政策の潮流が財政に軸足が置かれるとの期待が生じやすいだろう。その意味で、政...

長期金利ターゲット政策に踏み出した日銀に出口の不安

2016年11月2日

長期金利ターゲット政策に踏み出した日銀に出口の不安

日本銀行は9月21日に、注目されていた総括的検証を発表するとともに「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を発表し、事実上、長期金利ターゲッティングに転じる新たな第一歩を踏み出した。これは、世界に先駆けて新たなフロンティアに踏み出した...

日本経済の上期は「想定外」続き、9月は戦略転換の時

2016年9月7日

日本経済の上期は「想定外」続き、9月は戦略転換の時

例年、お盆を過ぎると「back to school」(新学期準備)のごとく、各企業・投資家の視線は下期に向け計画修正を行う時期となる。想定外のことというのは毎年のように生じるもので、下期に向け一定の計画修正はつきものだ。しかし、今年の場合、例年...

通貨戦争が明暗を分けた米株の割高・日本株の割安

2016年8月10日

通貨戦争が明暗を分けた米株の割高・日本株の割安

日本は、2015年までの世界の通貨戦争における勝ち組から、今年は一転し負け組に転じる四面楚歌状況にある。年初来、米国の為替政策がドル安誘導に転換し、日本はそれまでの円安・株高トレンドのアベノミクス・トレードが逆流する状況にある。その結...

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