東京と熱海の二拠点生活「この物件以外ない!」1年待って手に入れたウェルビーイングな暮らしとは?

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東京と熱海の二拠点生活「この物件以外ない!」1年待って手に入れたウェルビーイングな暮らしとは?写真はイメージです Photo:PIXTA

リモートワークが定着して、働き方もますます多様になってきている昨今。「住む場所」の選択肢も増えてきた。連載『ウェルビーイングの新潮流』の第11回では、東京で働く筆者が熱海との「二拠点生活」を手に入れるまでの経緯と、そこで享受している豊かな暮らしをお届けする。

かつて「別荘」は
主に富裕層のものだった

コロナ禍を経てリモートワークがある程度定着し、住む場所やライフスタイルの選択肢が増えてきました。国交省でも「二地域居住」と名付け「都市住民が農山漁村にも同時に生活拠点を持つなどし、地域への人の誘致・移動を図る」として、この二拠点生活という新しいライフスタイルを推進しています。

日本では、古くは明治時代から、そして記憶に新しいところではバブル期にも二拠点生活といえる「別荘ライフ」を楽しむ人たちがいました。以前の別荘ライフは、主に富裕層のもので、別荘地に高額な物件を買い、定年後に家庭菜園などを楽しみながらのんびり過ごす、中高年向けのイメージが強かったのではないでしょうか。

しかし、近年の二拠点生活はかつてのイメージとはかなり違うものです。最近では、シェア型のリゾートマンションなども増え、民泊の合法化や空き家の増加といった社会的な変化が進んでいます。その結果、二拠点目の選択肢が広がり、一部の富裕層だけでなく、若者も含め誰もが働きながらのデュアルライフを送れるようになってきています。

2023年の内閣府の調査によると、二地域居住などをしていない人のうち、約3割(27.9%)が二地域居住に関心を示しているとのことです。

二地域居住とは「主な生活拠点とは別に、特定の地域に生活拠点(ホテルなども含む)を設ける暮らし方」を指します。このライフスタイルは、地方への人の流れを生むとともに、 東京一極集中の是正や地方創生に資するものとして注目されています。

こうしたニーズの高まりを受け、国土交通省は「移住・二地域居住等促進専門委員会」を立ち上げ、若い世代をメインターゲットに二地域居住などを促進するための施策検討を行い、24年1月にその中間とりまとめが公表されました。

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