今年は栃木を目指したい。
塩原2015.JPG
(2018年に栃木の那須塩原で行われた川瀬巴水展。その折の写真。塩原三部作をはじめ多くの作品の探索をおこなった。
以下は、その折の産経新聞のニュース。
https://www.sankei.com/article/20181016-BVWAR3CSZZPMHHAUB6TVPFXNLY/
この巴水展をバックアップした、巴水の会の顧問・鈴木昇さんのお名前もみえる。)
今年の巴水の会は、念願の本も出しましたことで、一息ついたところです。そこで、本来の(?)探索に戻りたいと考えております。
考えられますのは、茨城の近県、福島・栃木・千葉・埼玉・東京といったところですが、やはり栃木かなと思っております。
と言いますのは、巴水の画業を考えますと、その作品数からして、まずは生誕の地・東京(作品数121・全国1位)が挙げられるのですが、そこに踏み込むとなると、いささか大がかりになります。そこで巴水の第二の故郷と言って良い栃木(作品数29・全国3位)が良かろうかと。
巴水が最初に手掛けた木版画が、塩原三部作《塩原おかね路》《塩原畑下り》《塩原しほがま》であることは有名です。また、巴水は幼少のころ(3歳〜5歳ぐらい)、体が弱く大病を重ねたために、この塩原で土産物を商っていた叔母の垣本(かきもと)なつの所に身を寄せて静養していたことも有名です。さらに太平洋戦争中は、この塩原に疎開をしてもいました。
塩原が巴水第二の故郷と言われるゆえんです。
この塩原については、2018年に巴水展が開かれたことがあって、巴水の会の有志で訪れて、当地を少し歩きまわりました。巴水の見たであろう風景がまだまだ沢山残っておりまして、実に楽しい小旅行でした。
また、塩原を中心に巴水の愛好家の方がけっこういらっしゃって、私たちの案内を買って出てくださいました。改めて、そうした方々と連絡を取りながら、当地を訪れてみたいと考えています。
また、写真の説明にもありますように、本会顧問の鈴木昇さんのよく知る方々が、この塩原にはたくさんいらっしゃいますので、そうした繋がりを生かして、探索の計画を立ててみたいと考えております。
このコロナ禍で、少々鈍った体を鍛え直し、探索にのぞみたいですね。栃木の皆さん、よろしく。
染谷智幸(茨城キリスト教大学・巴水の会代表)
追伸:荒井寿一さんのビデオクリップ
ところで、たまたま神奈川県の平塚市にある平塚市美術館で行われた巴水展(2021年)のサイトを見ておりましたら、巴水のコレクターでいらっしゃる荒井寿一さんのビデオクリップがありました。
それを見ますと、荒井さんが最初に出会った巴水作品が、なんと茨城の「水木の曇り日」なんだそうです。しかも出会った場所が、イギリスのロンドンとのこと。荒井さんは、この作品の見どころの説明もされておられますが、勘所を見事に捉えていらっしゃって、いささかならず感銘を受けました。以下のサイトの最後のところにビデオがありますので、ぜひご覧ください。
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/page14_00239.html
(2018年に栃木の那須塩原で行われた川瀬巴水展。その折の写真。塩原三部作をはじめ多くの作品の探索をおこなった。
以下は、その折の産経新聞のニュース。
https://www.sankei.com/article/20181016-BVWAR3CSZZPMHHAUB6TVPFXNLY/
この巴水展をバックアップした、巴水の会の顧問・鈴木昇さんのお名前もみえる。)
今年の巴水の会は、念願の本も出しましたことで、一息ついたところです。そこで、本来の(?)探索に戻りたいと考えております。
考えられますのは、茨城の近県、福島・栃木・千葉・埼玉・東京といったところですが、やはり栃木かなと思っております。
と言いますのは、巴水の画業を考えますと、その作品数からして、まずは生誕の地・東京(作品数121・全国1位)が挙げられるのですが、そこに踏み込むとなると、いささか大がかりになります。そこで巴水の第二の故郷と言って良い栃木(作品数29・全国3位)が良かろうかと。
巴水が最初に手掛けた木版画が、塩原三部作《塩原おかね路》《塩原畑下り》《塩原しほがま》であることは有名です。また、巴水は幼少のころ(3歳〜5歳ぐらい)、体が弱く大病を重ねたために、この塩原で土産物を商っていた叔母の垣本(かきもと)なつの所に身を寄せて静養していたことも有名です。さらに太平洋戦争中は、この塩原に疎開をしてもいました。
塩原が巴水第二の故郷と言われるゆえんです。
この塩原については、2018年に巴水展が開かれたことがあって、巴水の会の有志で訪れて、当地を少し歩きまわりました。巴水の見たであろう風景がまだまだ沢山残っておりまして、実に楽しい小旅行でした。
また、塩原を中心に巴水の愛好家の方がけっこういらっしゃって、私たちの案内を買って出てくださいました。改めて、そうした方々と連絡を取りながら、当地を訪れてみたいと考えています。
また、写真の説明にもありますように、本会顧問の鈴木昇さんのよく知る方々が、この塩原にはたくさんいらっしゃいますので、そうした繋がりを生かして、探索の計画を立ててみたいと考えております。
このコロナ禍で、少々鈍った体を鍛え直し、探索にのぞみたいですね。栃木の皆さん、よろしく。
染谷智幸(茨城キリスト教大学・巴水の会代表)
追伸:荒井寿一さんのビデオクリップ
ところで、たまたま神奈川県の平塚市にある平塚市美術館で行われた巴水展(2021年)のサイトを見ておりましたら、巴水のコレクターでいらっしゃる荒井寿一さんのビデオクリップがありました。
それを見ますと、荒井さんが最初に出会った巴水作品が、なんと茨城の「水木の曇り日」なんだそうです。しかも出会った場所が、イギリスのロンドンとのこと。荒井さんは、この作品の見どころの説明もされておられますが、勘所を見事に捉えていらっしゃって、いささかならず感銘を受けました。以下のサイトの最後のところにビデオがありますので、ぜひご覧ください。
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/page14_00239.html
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