(『日本風景論』志賀重昴、明治二十七年) 木版画家の川瀬巴水を理解するためには、浮世絵を始めとする日本画の歴史(師匠の鏑木清方からの流れ)だけでなく、西欧画の歴史(師匠であった岡田三郎助からの流れ)も踏まえないとなりません。巴水の絵には、モネやルノアール、ターナーやコンスタブルなどからの影響を明らかに看取できるからです。 しかし、それだけでなく、明治から大正、昭和にかけての景観論...

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2024年10月 2024年12月