コロナ以前とコロナ以後-巴水を通して自然と環境を考える

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(茨城県稲敷市浮島の妙岐の鼻付近。巴水の会による浮島探索の一コマ・2019年10月)

コロナ騒動に振り回されて(と言うよりも、閉じ込められて)いたところ、すっかり更新が伸びてしまいました。失礼しました。

今年は、巴水の会がこれまで続けて来ました、茨城県域巴水作品調査の集大成を考えていますので、あらためてじっくりと行きたいと思います。よろしくお願いします。

それにしても、このコロナ騒動、まだ落ち着いたわけではありませんが、種々考えさせられます。

こうした疫病の蔓延は有史以来、さまざまなものがあって、その都度人類を恐れ慄(おのの)かせてきたわけですが、今回のものは、そうしたものと明らかな違いがありますね。それは、鳥インフルエンザ・サーズ・マーズと続いて20世紀末・21世紀になってから、集中して起きていることです。あるコラムニストによれば、これはここのところ急激に悪化している地球の環境問題・人口問題と直結するとのこと。

そう言われてみれば、今回のコロナ騒動で、中国の空が大変綺麗になって、CO2が劇的に減ったとも報告されています。何か象徴的です。

まだはっきりしたことは言えませんが、前回の3・11と同様、このコロナ騒動も、人間の文明と自然の問題を我々につきつけているのかも知れません。

巴水の会は、巴水を通して、単に美術鑑賞するだけでなく、巴水の時代と今の時代、そしてその文化・文明のあり方を考えることを目指しています。ますます巴水という存在が重要になってきたということですね。

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(同じく、浮島探索。巴水画「浮島柳縄(やぎなわ)」が描かれた付近)

なお、5月6月に恒例の巴水公開講座が茨城キリスト教大学で開かれます。詳しいことは後日このブログでご案内します。

染谷智幸(巴水の会代表)

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