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土屋淳一[tyjisc]Blog

「練馬のラーメン太郎伝説!」は、単なるラーメン屋さんの紹介・論評ではありません。都会の片隅に15年続く狭きたないラーメン屋さんのマスターと、そこに集まる常連さんたちの人間模様を描きます。大きく分けると「料理のこと」「店舗のこと」「マスターのこと」「常連たちのこと」「地域(練馬)のこと」などになります。食・お店の楽しさ、人の気持ちの優しさ・気づかい、都会でもまだまだ捨てたもんじゃない地域の人たちのつながりを伝えられれば、と思っています。[表編]はTwitter[tyjisc]でつぶやいていますので、こちらもよろしく!

2011年09月07日11:31
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新メニュー「かあさん丼」を食った。あるとき、ふと来たお客さんが「子供の頃、かあさんがよく作ってくれた玉ねぎと玉子の炒め物を食べたい」というので、作ったら「この味だ...」と言って涙ぐんだそうな。

【裏解説】
お客さんの「味の要望」を聞いてくれるのもラーメン太郎のいいところ。これ実はかなり「危険」なことなんです。つまり、お客さんは「要望」といっても、皆個人差があります。「辛く」といってもその人によって「辛さ」の基準が違いますよね。お客さんの求めているものにハマればいいが、ハマらなければ「まずい!」という評価もされかねない。

マスターもさすがに、初めてのお客さんに要望されたからといって聞くわけじゃない。(ていうか、初めてでそんな要望する客もいないが...)
多少でも顔馴染みになるとマスターはその人の好みの味を察知するという特技(?)を持っているらしい。見かけによらず鋭く観察しているんです、「味」に関しては。

そんなこんながジャストミートしたのがこの「伝説」です。
即、ネーミングも「かあさん丼」に決定! 新メニューがこんなに簡単にできるのも個人経営のいいところ。

でも、こんなやりとり、飲食に携わっている人にとっては理想なんじゃないかなと思います。メニューなんかなくて、「こんなの食べたい!!」と言ったら「へいよ、これかいっ!?」なんて出てきたら、「食堂」を超越して、お客さんそれぞれの「台所」になります。
「究極のホスピタリティ」と言っていいかもしれません。
マスターがそれをめざしているかどうかはわかりませんが。

男は皆(女性も!?)、子供のころから「かあさんの味」が味覚形成のベースになっているのです。その「味」にこんな狭きたない練馬のラーメン屋で出会えたら感激です。

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豚肉と玉ねぎの玉子炒め「かあさん丼」です。



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traq

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