六角川水系の感潮域上流側でよく見られる生き物

六角川水系の感潮域上流側の河川環境(六角川、牛津川)

哺乳類

タヌキ

(ネコ(食肉)目、イヌ科)

[画像:タヌキ]
生息場所
樹林 草地 その他
大きさ
50〜60cm
分布・生活場所
沖縄を除く全都道府県。平地〜山地の林、林縁、里山。
生活型
繁殖期は2〜4月。日中は巣穴にいて、夜行動する。ため糞の習性があり場所は共同で使用する。
六角川での確認状況
河口付近では裸地などに足跡や糞が確認されている。
見分けるポイント
背中には黄褐色で黒い刺毛があり、腹部は黄褐色。足と目の周囲は暗色。
雑食性で、果実、ドングリなどの堅い実、穀類、昆虫、ネズミ、カエル、ヘビ、魚などなんでも食べる。

コウベモグラ

(モグラ(食虫)目、モグラ科)

[画像:コウベモグラ]
生息場所
草地 その他
大きさ
125〜185mm
分布・生活場所
静岡・長野・石川〜九州。低地〜山地の水田や草地。
生活型
春〜初夏が繁殖期で、2〜6匹生まれる。
六角川での確認状況
草地などに塚や坑道が確認されている。
見分けるポイント
毛色は褐色。大型の物ほど褐色が強くなる。上あごの切歯は浅い弧状に並ぶ。
地下に広葉樹の葉を使った54cm前後の巣をつくる。エサは昆虫やミミズを好むが植物の種子を食べることもある。寿命は最大で3年あまりと考えられている。

ノウサギ

(ウサギ目、ウサギ科)

[画像:ノウサギ]
生息場所
草地 裸地
大きさ
45〜54cm
分布・生活場所
本州〜九州。海岸地帯、農耕地、林野、牧草地、山岳地帯。
生活型
繁殖期は特になく、年に3〜5回程出産し、1〜2匹生まれる。
六角川での確認状況
草地などに糞が確認されている。
見分けるポイント
他のウサギと比べると足、尻尾、耳の長さが短い。毛の色は褐色。積雪地帯では冬、耳の先端以外は白色になる。
エサは植物。生息地にある植物のうち、半分以上の種類を食べ、幅広い。夜行性で巣を持たない。

アカネズミ

(ネズミ(齧歯)目、ネズミ科)

[画像:アカネズミ]
生息場所
樹林 草地 河岸
大きさ
85〜135mm
分布・生活場所
北海道〜九州。森林、農耕地、河川敷等。
生活型
繁殖期は春と秋の2回。活動時間は日没〜3時間がピーク。
六角川での確認状況
草地で確認されている。
見分けるポイント
大きな目を持ち、体色は鼻から尾の先までの背側が橙褐色、腹側が白色。口もとと足の白さが印象的である。
エサは植物の種、昆虫が中心で植物の根・茎等も食べる。寿命は最長で2年。飼育下で2〜3年と言われている。

爬虫類

ニホンヤモリ

(有鱗目、ヤモリ科)

[画像:ニホンヤモリ]
生息場所
人里
大きさ
100〜140mm
分布・生活場所
本州〜九州。民家をはじめ建築物が生息場所。
生活型
5〜7月に家の戸袋や壁の隙間、天井裏に産卵。
六角川での確認状況
構造物などで確認されている。
見分けるポイント
体は平たく、指は四つに分かれ先に広がる。背面と指はきめ細かい顆粒状のうろこでおおわれている。体色は灰色に暗褐色の斑紋が基本だが、気温や体調により変化する。
エサは昆虫やクモ。特にガやゴキブリなどを食べる。夜行性でガラス窓や天井にはりついて移動する。

シマヘビ

(有鱗目、ナミヘビ科)

[画像:シマヘビ]
生息場所
草地 河岸 耕作地
大きさ
80〜200cm
分布・生活場所
北海道〜九州。平地〜山地の水田や小川。
生活型
7〜8月に4〜16個の卵を産む。冬は冬眠する。
六角川での確認状況
構造物などで確認されている。
見分けるポイント
目つきが鋭く精悍な顔つき。茶褐色に4列の黒い縦縞が走る。腹側は鮮やかな黄色味を帯びる。
カエルが最も好きで、トカゲやヘビも食べる。石の上や道端で日光浴をする姿を見かける。逃げ足は速いが追いつめられると咬みついてきたり尾で地面を叩いて威嚇する。

ニホンカナヘビ

(有鱗目、カナヘビ科)

[画像:ニホンカナヘビ]
生息場所
草地 人里
大きさ
160〜270mm
分布・生活場所
北海道〜九州。低地〜平地の草地や藪。人家の庭先。
生活型
5〜8月に産卵。昼行性で夜は落ち葉の間や葉の上で眠る。
六角川での確認状況
草地などで確認されている。
見分けるポイント
頭は大型のうろこで覆われる。背面や腹面の色は茶色で背面に暗褐色の斑点を持つものもいる。
小さな昆虫、クモを好んで食べる。身軽でブロック塀の上で日光浴する姿も見受けられる。冬は土中で冬眠する。一度逃げても、こっそり元の場所に戻ってきたりする。

クサガメ

(カメ目、イシガメ科)

[画像:クサガメ]
生息場所
淵 池沼
大きさ
20〜30cm
分布・生活場所
本州〜九州。流れの緩やかな河川や低地の湖沼。
生活型
水中で交尾し、年に1〜3回陸に穴を掘って産卵する。
六角川での確認状況
河岸などで確認されている。
見分けるポイント
甲はややへん平で3本のキールを持つ。体色は全体に黒みの強い褐色で、背甲甲板の境目が黄色い。
エサは雑食性で水中動物やその死体、水草などを食べる。陸のミミズなども食べるが、水の力を借りてエサを飲み込むので水場に戻ろうとしてあたふたしている場合が多い。移入種とされる。

両生類

ヌマガエル

(無尾目、アカガエル科)

[画像:ヌマガエル]
生息場所
草地 湿地
大きさ
28〜54mm
分布・生活場所
静岡〜九州。平野〜低地の沼や田んぼなどの水辺。
生活型
産卵は5〜8月。湿地や田んぼに産みつけられる。
六角川での確認状況
草地などで確認されている。
見分けるポイント
体色は背面が薄茶色や灰色で、暗色のまだら模様が入る。頭は細長く、左右の目の間は上まぶたの幅よりも狭く、凹まない。
人里近くでも見かけるなじみ深いカエルのひとつ。オタマジャクシは暑さに強く、43度になった水たまりでも生存していた記録がある。

アマガエル

(無尾目、アマガエル科))

[画像:アマガエル]
生息場所
草地 湿地
大きさ
22〜45mm
分布・生活場所
全国。平野や低山の水田等。
生活型
繁殖は4〜8月、水田や湿地などの止水で産卵。
六角川での確認状況
水田付近や河川止水域などで確認されている。
見分けるポイント
体色は緑色で目の前から鼻あたりまで伸びる黒い線が特徴。幼生は左右の眼が広く離れた顔つき。
日本でもっともよく見られるカエルの一つ。エサは昆虫やクモ類。2年で成熟。環境に応じて体色が変化する。

参考文献:

  • 「日本の動物大百科 哺乳類I」 ((株)平凡社)
  • 「日本の動物大百科 両生類・爬虫類・軟骨魚類」 ((株)平凡社)
  • 「日本のカエル」 ((株)山と渓谷社)
  • 「日本のカメ・トカゲ・ヘビ」 ((株)山と渓谷社)
  • 「日本の哺乳類」 ((財)自然環境研究センター)
  • 「川の生物図鑑」 ((株)山海堂)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

ホーム

沈黙の語り部たち-佐賀の災害歴史遺産調査報告-

六角川水系 流域治水プロジェクト

六角川 特定都市河川

六角川水系緊急治水対策プロジェクト

嘉瀬川水系流域治水プロジェクト 松浦川水系流域治水プロジェクト

災害に備えて

事務所の概要

六角川について

松浦川について

川のルール

アザメの瀬自然再生事業

佐賀水ネット

流域の生物

入札・契約情報

English Website

地域防災支援コーナー

ページの先頭へ戻る

Copyright (C) 武雄河川事務所.All Rights Reserved.

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /