松浦川水系の下流域でよく見られる生き物

松浦川下流域の河川環境

底生動物:水中で確認された貝類、昆虫類など

ミゾレヌマエビ

(エビ目、ヌマエビ科)

[画像:ミゾレヌマエビ]
生息場所
平瀬や淵(水中の植物等)
大きさ
3〜4cm
分布・生活場所
本州中部以南。下流域の植物の根の間。
生活型
夏が繁殖最盛期で、幼虫は汽水域や海まで下る。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所や水中の植物等で確認されている。
見分けるポイント
体に白く光る細かな斑点が入り、みぞれ模様のように見える。体色はいろいろと多い。
河川産のヌマエビと混同されることが多い。

ミナミヌマエビ

(エビ目、ヌマエビ科)

[画像:ミナミヌマエビ]
生息場所
平瀬や淵(水中の植物等)
大きさ
3〜4cm
分布・生活場所
本州中部以南。下流域〜中流域、用水路。
生活型
繁殖期は初夏〜秋。大型の卵を少数抱く。
松浦川での確認状況
流れの緩やかな所や水中の植物等で確認されている。
見分けるポイント
体色は透明感のある個体から褐色、まだら模様などいろいろ。雄より雌のほうが大型になる。
釣りのエサとして‘タエビ’の名前で売られている。本来分布域でない場所での生息も確認されているが、釣り人が余ったエサを捨てているためと思われ、問題になっている。

カワニナ

(盤足目、カワニナ科)

[画像:カワニナ]
生息場所
小河川 水路
大きさ
20〜50mm
分布・生活場所
全国。丘陵地や谷の水路や小河川。
生活型
繁殖期は5〜10月、1回に50〜100個の仔貝を産む。
松浦川での確認状況
深い所や河岸などで確認されている。
見分けるポイント
川表側の面の彫りは弱いらせん状の脈のみ。生息地域や場所によって大きさや形に違いがある。
全国の川や水路などに生息する代表的な存在。ゲンジボタルのエサになる貝として有名。モクズガニも好んで食べる。

コシボソヤンマ

(トンボ目 ヤンマ科)

[画像:コシボソヤンマ]
生息場所
中小河川(水中の植物等)
大きさ
40〜44mm
分布・生活場所
北海道〜九州。木陰の多い河川の中流域や溝川。
生活型
水中にたれ下がった植物の細い根束などつかまっている。
松浦川での確認状況
水中の植物等で確認されている。
見分けるポイント
褐色あるいは黒褐色をした後頭角に角のような突起物があり、腹の4〜9節にはトゲがある。腹部に小斑紋がある。
幼虫は捕まえると体をそらして死んだふりをする。

ギンヤンマ

(トンボ目 ヤンマ科)

[画像:ギンヤンマ(幼虫)]
(注記)幼虫の写真は同じギンヤンマ属の近縁種。
(注記)右上、成虫。
生息場所
池、沼周辺
大きさ
49〜55mm(幼虫(ヤゴ))
分布・生活場所
北海道〜九州、沖縄等。植生が多く明るい池、沼。
生活型
幼虫で越冬。3〜11月に成虫が出現。
松浦川での確認状況
水中の植物等で確認されている。
見分けるポイント
淡褐色をした典型的なヤンマ型をした大きなヤゴ。腹部の背面に1本の太い黒条があり、その両側に淡色の条が見られる。頭・胸部、腹部に複雑な小斑紋がある。
成虫は夏の代表的なヤンマ。幼虫(ヤゴ)は最初ボウフラなどを食し、成長してメダカやオタマジャクシなども捕食する。成虫は昆虫類を食べる。

参考文献:

  • 「日本産淡水貝類図鑑」 ((株)ピーシーズ)
  • 「干潟の生きもの図鑑」 ((株)南方新社)
  • 「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方」 ((株)南方新社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 上」 ((株)保育社)
  • 「原色日本昆虫図鑑 下」 ((株)保育社)
  • 「川の生物図鑑」 ((株)山海堂)
  • 「日本産トンボ幼虫・成虫検索図説」 (東海大学出版社)
  • 「河川水辺の国勢調査のための生物リスト」(平成24年9月 国土交通省)

ホーム

沈黙の語り部たち-佐賀の災害歴史遺産調査報告-

六角川水系 流域治水プロジェクト

六角川 特定都市河川

六角川水系緊急治水対策プロジェクト

嘉瀬川水系流域治水プロジェクト 松浦川水系流域治水プロジェクト

災害に備えて

事務所の概要

六角川について

松浦川について

川のルール

アザメの瀬自然再生事業

佐賀水ネット

流域の生物

入札・契約情報

English Website

地域防災支援コーナー

ページの先頭へ戻る

Copyright (C) 武雄河川事務所.All Rights Reserved.

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /