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2025年7月 2日 (水)
第1回MEMS事業者連携委員会開催報告 (2025年6月5日)
今年度第1回MEMS事業者連携委員会(委員長:東京大学 年吉洋教授)を、対面とオンラインのハイブリッドで50名程の事業者や大学の先生方のご参加を得て、2025年6月5日に開催いたしました。
今回は議論に先立ち、2件の講演がありました。
1.経済産業省商務情報政策局
情報産業課 課長補佐 加藤公彦 様
「我が国の半導体デジタル産業について」
2.豊橋技術科学大学
次世代半導体・センサ科学研究所 所長・教授 澤田和明 様
「マルチモーダルブロードセンシングによるグリーンイノベーション」
経産省 加藤課長補佐からは「我が国の半導体デジタル産業について」という講演題目で経産省が2021年より公開され今年5月30日に改訂された半導体デジタル産業戦略について、2030年に市場規模を15兆円に拡大することを目指し、戦略を次の3ステップで進めていく旨のご説明がありました。ステップ1: 国内生産基盤の強化(例:JASM支援、先端/レガシー半導体)、ステップ2: 技術確立と日米等国際連携(例:ラピダスの2nm開発)、ステップ3: 光電融合・量子など将来技術への対応。その中でアナログ・レガシー半導体に対する今後の支援の考え方で電子部品やMEMS等、また半導体については前工程のみならず設計や後工程も含め、官民で政策のアプローチを検討していくとのご説明もありました。
またLSTC(技術研究組合最先端半導体技術センター)による人材育成と先端技術開発として、ビヨンド2nmの先進技術(例:縦型トランジスタ、配線技術)を研究とTenstorrent社と連携した設計人材育成プログラムについてのご紹介がありました。
豊橋技術科学大学 澤田教授からは「マルチモーダルブロードセンシングによるグリーンイノベーション」という講演題目では、現状、高感度・高選択性センサが主流であり、且つ多センサ化に伴う消費電力・コスト増大が課題となっている。特性が異なり、且つその特性が既知のセンサをいくつか組み合わせ、それらを同時に検出することができれば、少ないセンサで多様な情報を測定できるようになる可能性があり、少数のセンサでも組合せ・学習により多様な物理情報を取得可能とする「ブロードセンシング技術」での環境・社会課題に対応した低消費電力・高効率なセンシングの実現を通じて、持続可能なグリーン社会に貢献できるとの提案がありました。
加えて豊橋技術科学大学としての人材育成の取り組みについてもご紹介がありました。
委員会の議論においては今年度の課題として1.経済安全保障関連、2.統計上の課題、3.人材、4.ファウンドリ・研究拠点、5.アプリケーション、6.研究開発関連を事務局案として提案しました。
さらに事務局は上記6つの課題を説明した上でMEMSの経済安全保障上の位置づけが進んでいないことへの懸念と、日本政府による支援の必要性を訴え、今般5月30日に新たに発表された「半導体・デジタル産業戦略の現状と今後」の資料の中に、1年ぶりにMEMSに関する記述が復活し、「アナログ・レガシー半導体に対する今後の支援の考え方」の中で、「電子部品やMEMS等、また半導体については前工程のみならず設計や後工程も含め、官民で政策のアプローチを検討していく。」とされているところに着目することが適当ではないか。またMEMSを経済安全保障上の特定重要物資として指定されるために必要なサプライチェーン調査を、本委員会においてもできる範囲で実施していくことが必要か、加えてMEMSに関する人材育成、大学との連携強化が必要ではないかなどの提案をしました。
これらの事務局提案をもとに次回委員会までに各委員に議論するべき課題について検討依頼を行いました。
次回開催は2025年11月6日を予定しています。
なお、この「MEMS事業者連携委員会」は、MEMSに関する事業や研究を行われている事業者や、大学・公的研究機関の方々には、広く門戸を開放しておりますので、ご関心のある向きは、これからのご参加を歓迎いたします。
委員会への参加には委員やオブザーバ等への登録が必要ですので、下記事務局の方にお問合せをいただければと思います。また当センターホームページからも登録可能です。
★MEMS事業者連携委員会ホームページ
https://www.mmc.or.jp/mbcc/index.html
★MEMS事業者連携員会事務局
メールアドレス
(MEMS事業者連携委員会事務局 八嶋 昇)
2025年7月 2日 (水) 事業者連携委員会 | 固定リンク
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