2023年6月28日 (水)

オンライン講演会 「我が国MEMS産業/技術の今後の展望について 〜MEMS事業者連携委員会発足のガイダンスを兼ねて〜」開催報告 (2023年6月13日)

標記のオンライン講演会を、東京大学の竹内昌治教授と経済産業省の小林健企画官を講師としてお招きし、盛況裡に開催いたしました。

基調講演「MEMS技術の展望とバイオものづくりへの展開」
東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻
教授 竹内 昌治 氏

招待講演「半導体・デジタル産業戦略とMEMSへの期待」
経済産業省 商務情報政策局 情報産業課
企画官 小林 健 氏

竹内教授からは、当センターの「産業動向調査委員会」の委員長として取りまとめをいただいている最近の調査報告の紹介と、教授自らの最新のご研究である「バイオものづくり」の状況の紹介をいただきました。
特に、バイオものづくりとデバイスを融合させるにあたり、MEMSとの連携が重要であることを改めてご示唆されていました。

小林企画官からは我が国の半導体産業復活の基本戦略である3ステップ 1国内生産基盤強化、2日米連携の強化、3将来技術基盤の強化についての説明と、チップレットなどの技術進化と先端パッケージング技術の進歩により、アナログとデジタルが組み合わさったデバイス(CPUやエッジAI、通信回路、MEMSセンサ)が開発可能な環境が整ってきている現状について説明がなされました。

最後にYoleの調査では2016年時点では日本企業がMEMS TOP30に10社入っていたところが21年には3社となっていることから、遅くとも2030年には2016年レベルのシェアになるように我が国のMEMS事業を強化させていきたいと語っていただきました。

なお、講演資料の配布はございませんが、小林企画官の使われた資料は6月に改定された「半導体・デジタル産業戦略」として経産省HPよりダウンロードが可能です。

(MEMS協議会 八嶋 昇)

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