最近の記事
- 「2024年度 分野別動向調査報告書」発行について(MMC「国内外技術動向調査委員会」)
- JCK MEMS/NEMS 2025(7月6日〜9日、沖縄)参加報告
- マイクロマシンセンター各種委員会およびMEMS協議会活動について
- 2025 第28回「国際マイクロマシンサミット」(カナダ・モントリオール) 参加報告
- 第1回MEMS事業者連携委員会開催報告 (2025年6月5日)
- IEC国際標準化 TC47/SC47E WG1&2, SC47F WG1-3&MT1会議(中国 石家荘開催)参加報告(2025年5月19日〜23日)
- 「MEMS Engineer Forum 2025(MEF2025)」出展報告
- 2024年度海外調査報告会を盛況に開催
- 第3回MEMS事業者連携委員会開催報告 (2025年3月12日)
- 第43回マイクロナノ先端技術交流会 「MEMSの新たなアプリケーションと新たなプロセス技術」 開催報告(2025年3月10日)
携帯URL
携帯にURLを送る
2013年1月28日 (月)
ナノ・マイクロビジネス展記念講演会が盛況に開催されました
マイクロマシンセンターが主催者として毎年7月に開催してきた「マイクロマシン/MEMS展」は今年から「ナノ・マイクロビジネス展」と改称されます。これを記念する「ナノ・マイクロビジネス展記念講演会」が平成25年1月24日にホテルグランドパレスにおいて開催され、会場には60名を超える方々が参加されました。
講演会では一般財団法人マイクロマシンセンターの青柳専務理事の主催者挨拶の後、中央大学竹内教授および東京大学下山教授による2件の特別講演が行われ、最後にオーガナイザーのメサゴ・メッセフランクフルト(株)の木村プロジェクトマネージャーから見本市の概要説明と出展者募集の案内が行われました。
冒頭の青柳専務理事の主催者挨拶では「微細加工技術の進展とともに発展してきたMEMS市場は昨年7200億円に達し、毎年2桁の成長を続けている。従来の材料、技術開発、デバイス製造分野からソリューション分野へとビジネス化が広がりつつある状況を踏まえ、今後はナノ・マイクロビジネスに焦点を合わせた展示会を目指す」と今回の改名の趣旨説明が行われました。
特別講演の最初は中央大学理工学部竹内健教授で「日本の半導体・ナノマイクロ技術が世界で勝ち残るために」と題する講演が行われました。東芝でフラッシュメモリの開発に従事された後、スタンフォード大学でMBAを修得されたご経験から、半導体の世界における課題と日本が世界で勝ち残るために何をしないといけないかをお話しいただきました。80年代後半に大きく伸びたDRAMメモリで日本が敗北した真の理由は円高や水平分業ができなかったためではなく、マーケティングおよびビジネスモデルの失敗であったと指摘されました。半導体の世界では、集積度を上げて低価格化し、市場拡大するというサイクルが、上手く回っている間は良かったが、市場が伸びると考えられていたゲーム機が携帯電話の台頭により思ったほど市場が伸びずに破綻したこと、およびその後企業の合併により生き残りを図ったが、これも異分野の合併ではなく同分野の合併であったため市場を拡大できずに失敗をしたとのお話がありました。これに対してフラッシュメモリは使用するにつれ破壊するため、それに対する補正が必要であることを利用し、これに対応するソフトを含めて技術優位を維持するというビジネスモデルを採ることにより、日本の優位を維持しているとの説明がありました。今後日本がこの分野で生き残っていくためのキーワードは「統合」であり、異分野の技術を統合化して常に技術優位のビジネスモデルをつくっていくことが大事であることを強調されました。例えば、メモリの世界では、今注目が集まっている「ビッグデータ」では大規模データを高速処理する必要があるので、データの性格に応じたメモリ・マネジメントが重要となっており、これを可能にするハードとソフトの協調が競争力のキーとなるとの説明をされました。ナノ・マイクロの分野は半導体に追従して発展してきているので、同様なことを考える必要があるとのことでした。
2つ目の特別講演では東京大学大学院下山勲教授から「ナノ・マイクロ技術の可能性と
[画像:Img_0291_3]ナノ・マイクロビジネス展/ROBOTECHへの期待」と題する講演が行われました。MEMSの原理から始まり、加速度センサ、ジャイロセンサ、電子コンパスに圧力センサが加わった10軸センサというように複合化が進んでいること、市場規模が急速に拡大していること、国内外の企業の動向等につき解説を頂きました。さらに、大学の研究成果を産業化した例として下山教授が開発された触覚センサの事業化として設立されたベンチャー企業である「タッチエンス」についても紹介がありました。タッチエンスは昨年の「マイクロマシン/MEMS展」で製品を出展し、来場者との議論の中で当初考えていなかったいろいろな応用が明らかになり、事業が広がったことも紹介され、今年の「ナノ・マイクロビジネス展」にさらに期待をしているとの話がありました。
最後にオルガナイザーのメサゴ・メッセフランクフルトより「ナノ・マイクロビジネス展」の概要と出展案内があり、盛況のうちに閉会しました。
2013年1月16日 (水)
平成25年 ロボット関係三団体・ 新年賀詞交歓会盛況に終了
平成25年1月16日(水)12時から、(社)日本ロボット工業会、(財)製造科学技術センター及び(財)マイクロマシンセンター(技術研究組合BEANS研究所、技術研究組合NMEMS技術研究機構含む)による「ロボット関連三団体・平成25年新年賀詞交歓会」が、東京プリンスホテル 2階「プロビデンスホール」にて盛会に開催されました。
今回は400人を超える参加者となり、強い日本の経済を取り戻す経済再生の年ということで、参加者の意気込みが感じられる交歓会となりました。
会場では、(社)日本ロボット工業会 高尾光俊会長からの新年の抱負を含めた冒頭挨拶に引き続き、来賓の菅原郁郎経済産業省製造産業局長から関係団体への新年の期待を含めたご祝辞を頂きました。
ナノ・マイクロ分野からも多くの方々に参加を頂き、交歓の輪が出来ておりました。
ご参加頂きました方々にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
受付風景
Dsc09031_1600
挨拶される高尾日本ロボット工業会会長
菅原 経済産業省製造産業局長からの来賓ご挨拶
遊佐BEANS組合専務理事(所長)と懇談される第2代理事長を努められた石丸典生(株)デンソー特別顧問
経済産業省関係者及び堤MEMS協議会推進委員会委員長(三菱電機(株))と懇談する青柳専務理事
Dsc09050_1600
会場風景
2013年1月15日 (火)
「TIA N-MEMS UMEMSME/MNOICセミナー:「カナダ・アルバータ州ナノテク・MEMS企業および、ACAMPとの国際ナノテク・MEMSビジネスワークショップ」のご案内
MNOIC-UMEMSMEセミナー
[画像:Ws1]
TIA N-MEMS International Business Work Shop with Alberta MEMS and Nanotech companies/ ACAMP in the Canada
「TIA N-MEMS UMEMSME/MNOICセミナー:「カナダ・アルバータ州ナノテク・MEMS企業および、ACAMPとの国際ナノテク・MEMSビジネスワークショップ」
日時:2013年1月28日(月) 14時から16時10分
場所:産業技術総合研究所 つくば東事業所 NMEMSイノベーション棟 1F国際セミナー室
(〒305-8564 茨城県つくば市並木1-2-1、TEL: 029-886-3471 FAX:029-886-3472)
http://mnoic.la.coocan.jp/access/index.html
主催:一般財団法人マイクロマシンセンター
共催:産総研・集積マイクロシステム研究センター
共催Co-organizer:カナダ・アルバータ州政府 在日事務所
後援:つくばイノベーションアリーナ ナノテクノロジー拠点運営最高会議(TIA)
参加費:無料
セミナー趣旨:MEMS産業推進を目的として(財)マイクロマシンセンターでは様々なイベントや、産官学連携を行なっています。その一環である、MEMS協議会の元で産総研・集積マイクロシステム研究センターの支援を得て開始した研究開発支援サービスであるMNOICも2年目を迎えました。多くの方々に利用して頂く為に人材育成や、国際交流もMEMS協議会の活動と連携して取り組んでいます。今回(財)マイクロマシンセンターでは、産総研・集積マイクロシステム研究センター、カナダ・アルバータ州政府 在日事務所との共催で、国際ビジネスワークショップをTIAの後援で開催することと致しました。今回は「カナダ・アルバータ州ナノテク・MEMS企業および、ACAMPとの国際ナノテク・MEMSビジネスワークショップ」として、カナダ・アルバータ州から9つの講演、日本から2つの講演を予定しています。カナダ・アルバータ州はACAMPと言うナノテク・MEMS研究拠点を中心にオープンイノベーションが展開され、MEMSやナノバイオの分野で先進的な研究をされ、またベンチャーを含む多くの先進的な企業が活躍されていることは良く知られています。
カナダ・アルバータ州のACAMPおよび、そこのナノテク・MEMS企業の研究者や技術者、経営者の生の声が聞け、かつ直接交流が出来る場として皆様の積極的なご参加を期待致します。(MEMS協議会 三原 孝士)
Chair Takashi Mihara, MNOIC
1. 14:00 Opening Address
Dr. Ryutaro Maeda; Center Director UMEMSME, AIST Japan
Dr. Koichi Imanaka, General Manager, MNOIC/Micromachine Cetner Japan
2. 14:10 Session 1 : Presentation from Japan
"Introduction of MNOIC employing the state-of-the-art 8/12 inches MEMS facility"
Dr. Masao Arakawa, Research Center Director, MNOIC, Japan
"Review of Research and Development of CNT Material/Device in AIST, Japan " ,
Dr Dan N. Futaba, CNT-Center, AIST Japan
3. 14:35 Session 2: Presentation from Alberta, Canada
"ACAMP" Open Innovation Center of Alberta/Canada in an area of Nano-Micro Industry.
CEO, Ken Brizel
"HIECO, Limited" Company of the non-thermal, non-chemical pasteurization of liquid foods.
Chairman, Peter Ruben
"Panvion Technology Corp. "Company of the airborne sensors including imaging sensors for photogrammetry and surveillance.
President, Tomislav Milinusic
"Micralyne Inc " Independent pure-play MEMS foundry.
Director of Sales, Jim Ramsden
"Stream Technologies Inc." Company of 400-1100nm range, in real time hyperspectral camera.
COO, Don Murphy
"Nanalysis Corp "Company of the magnetic resonance solutions to fulfill the analytical needs of chemists and engineers.
President and CEO, Sean Krakiwsky
"NEMSOR Technologies Inc. "Company of the Micro Sensory product platforms, a 3D Strain Sensor (3DSS) and 3D Load sensor (3DLS).
President and CEO, Walied Moussa
"Shield Diagnostics" Company of the mobile enabled diagnostics and electrochemical diagnostics platform/ pollen and aerosalized allergies.
CEO and Co-Founder, Samuel Legge
"Scanimetrics Inc. "Company of the solution to monitor structural integrity of industrial assets of sensor analysis.
CEO, Steven Slupsky
4. 15:40 Question and Answer, Information exchange
5. 16:00 Closing Remarks
CEO, Ken Brizel, ACAMP
ご参考
ACAMPのご紹介
ACAMP(Alberta Centre for Advanced MNT Products)はカナダ・アルバータ州・エドモントンにある、マイクロナノ産業を促進・推進するための非営利団体です。ACAMPを通じてユーザは世界最先端のマイクロナノ研究開発設備やネットワークを利用できます。またマイクロナノ領域の技術を用いた材料・デバイス開発、およびデバイス製造の支援を得られます。ACAMPのサービスは、ビジネス開発やマーケティング、実装、評価まで幅広いことも特徴で、これらの支援を受けて多くのベンチャー企業が起業、活躍しています。またWAVEと言う、世界中で活躍しているマイクロナノ領域の企業の経営・事業戦略が聞けるコンファレンスのホストでもあります。
CEO, Ken Brizel氏
http://www.acamp.ca/
http://www.youtube.com/watch?v=Gn9n2nv5Sus&feature=youtu.be(ユーチュウブでの紹介)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
** 1月28日 MNOIC-UMEMSME特別セミナー(TIA N-MEMS International Business Work Shop with Alberta MEMS and Nanotech companies/ ACAMP in the Canada)ご参加ご希望 **
・貴法人名 :
・貴所属 :
・ご芳名 :
・e-mailアドレス:
・電話番号 :
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上記をご記入頂き、MNOIC-UMEMSMEセミナー担当者
一般財団法人マイクロマシンセンター MNOIC開発センター(つくば)水谷
e_mizutani@mmc.or.jp
までメールにてご返信下さい。
また、当日のご参加も受付を致しておりますので、是非ご参加下さい。
皆様方のご参加をお待ち致しております。
マイクロナノオープンイノベーションセンター(MNOIC)は
TIA(つくばイノベーションアリーナ)のNMEMS研究設備を
含む研究プラットフォームを産業界が利活用する様々な研究支援サービスを提供します。
詳しくは
E-mail: mnoic@mmc.or.jp
URL: http://mnoic.la.coocan.jp/
問い合わせ先: *****************************************
一般財団法人マイクロマシンセンター
MNOIC開発センター(つくば)
セミナー担当: 水谷 恵美
〒305-8564
茨城県つくば市並木1-2-1
(独)産業技術総合研究所 東事業所
NMEMSイノベーション棟4階
TEL : 029-886-3471
FAX : 029-886-3472
e-mail : e_mizutani@mmc.or.jp
*****************************************
2013年1月11日 (金)
2013年 第19回「国際マイクロマシンサミット」開催日程が決定
2013年 第19回「国際マイクロマシンサミット」開催日程が決定
ご存知のように、マイクロマシンサミットは、1995年にマイクロマシンセンターが世界に呼びかけて提案、第1回を実施したイベントで、その後継続的に年に1回、世界各国・地域の代表団が集まり、マイクロマシン/マイクロナノテクノロジーに関する課題などについて意見交換する貴重な場となっています。通常の学会と異なるのは、各国・地域が代表団を組織して集まるというところであり、質の高い、まとまった講演と、影響力のある人々と意見交換できることが特徴となっています。2012年度は台湾・新竹にて開催されたことは既にMEMSの波ブログにて報告しました。
先日、日本の代表団長である東京大学・下山勲教授に2013年度の開催日程が決定された旨の連絡が入りましたのでご報告します。次回(第19回)は中国(中華人民共和国)の上海市で4月22、23日に開催されます。オーガナイザー(General Chair)は中国・清華大学(Tsinghua University)のZhaoying Zhou教授、となります。上海市(Shanghai City)2400万人の人口を抱える中国最大の都市で、同国の商業・金融・工業・交通などの中心の一つです。またMEMSの研究開発では実績のある、上海交通大学のResearch Institute of Micro/Nano Science and Technologyがあり、最近では2012年9月にThe 3rd Japan-China-Korea Joint Conference on MEMS/NEMS が開催され、日本、中国、韓国のMEMS関係者にて合同でコンファレンスが開催されました。
今年も下山勲団長を中心に日本代表団を構成し、第19回「国際マイクロマシンサミット」に参加したいと思います。マイクロマシンサミット開催日の後、4月24日にはマイクロマシンサミット事務局主催のテクニカルツアーも準備されています。詳細は
http://www.mms2013.org/index.html
をご覧ください。何度も繰り返しになって恐縮ですが、マイクロマシンサミットは本技術領域の世界の最新状況が2日間で分かります。またMEMSを中心とした本技術・産業領域は世界の先進国が成長産業として位置付け、継続・重点的な研究開発や国家支援を行っています。ご参加を希望される場合は一般財団法人マイクロマシンセンター・MEMS協議会:三原までご連絡を頂ければと思います。(MEMS協議会 三原 孝士)
[画像:Ms1]
写真 上海市
2013年1月 1日 (火)
新年ご挨拶(2013年)
新年明けましておめでとうございます。平成25年の新春に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
年始めにあたり、平素より一般財団法人マイクロマシンセンター及び技術研究組合BEANS研究所の事業活動にご理解ご支援及びご協力を頂いております関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
さて、世界経済は不確実さを増し、わが国も低成長とデフレの継続、行き過ぎた円高、厳しい雇用情勢及び震災からの復興など多くの困難に直面しております。
このような状況を打開してわが国経済の持続的成長を確かなものとしていくためには、オンリーワンの「もの作り」に取り組む研究開発の一層の推進が不可欠と考えます。しかしながら、経済状況の悪化により産業の空洞化が加速するとともに企業等が新技術の実用化・事業化に向けて行う投資も縮小傾向にあります。マイクロマシン/MEMS等ナノ・マイクロ分野も例外ではありません。しかしながらいまや産業のキーテクノロジーといわれるマイクロマシン/MEMS分野に対する期待は一層高まっております。
非営利セクターとしての特徴を生かしながら、この期待に的確に応えていくことが、一般財団法人マイクロマシンセンター及び技術研究組合BEANS研究所に課せられた使命と考え、今後とも理事長職を通じまして事業活動の充実に努めてまいる所存でございますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
【一般財団法人マイクロマシンセンターの活動強化】
経済状況の悪化により本分野における産業発展への取り組みが停滞することは許されません。このため企業活動のみでは困難になってきております調査研究活動、国際標準化活動及び業界横断的な産業交流・活性化など様々なサービスを、より一層広範かつ効果的な形で実施し、会員及び業界の皆様方に提供して参ります。
また、内外ビジネス交流活動として実施してきました総合イベント「マイクロナノ」を、本年より「ナノ・マイクロ ビジネス展」と改称し、マイクロからナノまでと対象分野を広げ、微細加工技術・デバイス・ソリューションが集積する世界屈指のビジネスフェアとするべく内容強化に努めて参ります。
【MNOIC(マイクロナノオープンイノベーションセンター)の機能強化】
TIA-NMEMS拠点での産学連携によるナノ・マイクロナノ分野のイノベーション実現の場を提供する主体として、2011年7月MEMS協議会の下にマイクロナノオープンイノベーションセンター(以下、MNOICと略)を設置し、ユーザー企業がMyラボやMyファブなどの形で利活用する取組みも、今年で3年目を迎えました。
この間、企業環境悪化による研究開発力の低下、最先端設備更新の困難性及び開発期間短縮化などの課題解決のために、国内企業の研究開発力を強力にサポートする機関の重要性とその機能強化を求める声が高まってきております。
このためMNOICとして、一企業では導入が難しくなっている最新・最先端設備の利用促進や量産試作実施の場の提供、開発・試作したデバイスを量産ファンドリーへシームレスに移行できる体制の構築、ベンチャー企業のデバイス開発から量産試作迄のサポートなど、大企業からベンチャー企業まで多様なユーザーのナノ・マイクロビジネスを支援すべく機能強化に努めて参ります。
【新たな先端技術開発への挑戦】
ナノ・マイクロビジネス分野におけるわが国産業の国際競争力を強固なものにするためには、中長期的な視野に立った間断なき先端技術開発への取組が必須とされています。
しかるに、昨今の経営環境悪化を受け、各企業では研究開発予算が制限され、開発目標も短期化せざるを得ない状況に追い込まれています。
このため、産学官連携の下で意欲ある企業が結集し、新たな先端技術開発に挑戦する国プロの重要性は一層強まっています。現在、ライフイノベーションによる健康増進を目指す新規の国プロの実現を図るべく、産学の研究者・技術者とともに鋭意検討を進めております。
【BEANSプロジェクトにおける成果創出活動の加速・強化】
第3世代MEMSのための基盤プロセス技術の開発を進めてきたBEANSプロジェクトは本年3月に終了する予定となっております。5年間にわたるプロジェクト期間中、研究開発に携われた多くの関係者の方々にはこの場をお借りして御礼を申し上げます。
この間、革新的次世代デバイス創出に必要な基盤的プロセス技術群の開発、さらに、従来の応用分野に加えて環境・エネルギー、安心・安全、健康・医療など幅広い分野での応用を目指して所定の成果を上げて参りましたが、お陰様で高い評価をいただきながらプロジェクト終了を迎えることができそうです。
これまで本プロジェクトの活動につきまして、ご支援ご協力を頂きました多くの関係者の皆様方には重ねて御礼申し上げますとともに、プロジェクト終了までの残された期間、全力を傾けて更なる成果創出を加速・顕在化させて参ります。
最後となりましたが、両法人を代表しまして、本年が皆様方にとって実り多い一年になりますよう心からお祈り申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。
平成25年元旦
2012年米国MEMS産業動向調査(その3)MEMS Executive Congress(MEMSビジネス会議)参加報告
世界のMEMS産業動向調査を目的として2012年11月7日、8日に米国アリゾナ州で開催されたMEMS Executive Congress(MEMSビジネス会議)に参加しましたので、調査内容を報告いたします。この会議は世界のMEMSデバイス、製造装置、応用システムを扱う企業、研究機関のキーマンが集まって、MEMSの将来動向を議論する場です。本会議の主催は米国MEMS Industry Groupで情報サービス、ビジネスマッチングの場の提供他を主な業務とし、米国のほとんどのMEMS関連企業、研究機関が加入しています。毎年参加者が増加しており、本年は220名の参加を数えました。Hotel
会議が開催されたWestin ホテル@Scottsdale
MEMSの市場は世界的には二桁成長を維持しており、MEMS分野は今後も将来が期待できる分野として、会議全体は非常に活気溢れた雰囲気に包まれていました。
会議の構成は招待講演とキーマンによるパネル討論から成り、討論のテーマはその年のトレンドから選定されます。
主な招待講演とパネル討論の内容を以下に紹介します。
◎にじゅうまる Opening Keynote講演:Texas Instruments 役員 Ajith Amerasekera
"次世代に向けた超低消費電力エレクトロニクス"
・将来のすべてのシステムがスマート化に向かっている。スマートシティ、スマートエネルギー、スマート輸送、スマート医療等。この中でエネルギーの供給手段があらゆるシステムにおいて益々重要性を増してくる。
・クラウドコンピューティングを中心にネットワーク機器、端末機器から成るシステムがスマート化の役割を担う。特に端末機器向けの電池、エネルギーハーベスタ技術が重要。
◎にじゅうまる パネル討論:MEMS市場動向と将来有望なMEMS
・IHS iSuppli社:MEMSマイクロフォンはECMを置き換えて圧力、加速度、ジャイロに次ぐ大きな市場を形成できた。MEMSの特徴である小型、高音質、集積化、ファンドリーを活用した大量生産等をうまく活用して成功に至った。
・Yole社:次世代MEMSは赤外線センサ、マイクロディスプレイ、マイクロプロジェクタ、オートフォーカス、RF-MEMS、発振器、スピーカー、複合センサ、これらで2017年2500億円の市場形成。特にトップ3としてディスプレイ、発振器、複合センサは急速に成長。
[画像:Photo] 会議が行われたホール
・
サイト内検索
カテゴリー
- MEMSPedia
- MEMSビジネス展
- MNOIC/TIA
- Pj AIRs研究開発
- Pj BEANSプロジェクト
- Pj GSNプロジェクト
- Pj HS-ULPAC研究開発
- Pj LbSS/IoT
- Pj MemsONE
- Pj RIMS研究開発
- Pj SII国際標準
- Pj SiM調査研究
- Pj UCOMS研究開発
- Pj エネ環先導 IRiS
- Pj エネ環先導 MEH
- Pj ファインMEMS
- Pj 原子時計ULPAC
- Pj 国プロ全般
- Pj 畜産センサー
- Pj 社会センサ先導
- SSN研究会
- お役立ち
- 事業者連携委員会
- 人材育成事業
- 国際交流
- 国際標準化
- 情報サービス
- 活動全般
- 産業・技術動向
- 調査研究
- 講習会・先端技術交流会