ホーム > 美しいふくしまの水環境を求めて> 尾瀬と浄化槽
福島県における水資源の象徴的な存在でもある猪苗代湖と裏磐梯について
尾瀬は、本州最大の湿原である「尾瀬ヶ原」と、燧ヶ岳の噴火によってできた堰止湖である「尾瀬沼」により構成される山岳地帯であり、日本百名山の燧ヶ岳(東北以北の最高峰2,356m)や至仏山、会津駒ヶ岳をはじめとした2,000m級の山々や湖沼、原生林などの自然の宝庫です。
その歴史は、昭和9年に日光国立公園の一部として指定され、平成19年に尾瀬国立公園として独立しました。尾瀬ヶ原及び尾瀬沼地区のほぼ全域は、自然公園法に基づく特別保護地区に指定されているとともに、特別天然記念物となっています。
福島県側の特別保護地区内に設置されている浄化槽は15基で、尾瀬沼の東岸と尾瀬ヶ原の見晴及び温泉地区の2つの地区の山小屋や公衆トイレに設置されています。
さらに浄化槽から引き抜いた汚泥を処理するため、環境省所有の汚泥処理施設が2箇所設けられており、それらの施設で浄化槽汚泥は脱水・乾燥した後、専用の容器に充填してヘリで搬送し適正に処理されます。
同時に、山小屋を管理する皆さんも使用者の方への洗剤の使用抑制やシャワートイレ導入によるトイレットペーパーの削減などの積極的な取組みをされています。(取組の一例:尾瀬沼ビジターセンターの展示パネル)
当協会の会員も尾瀬地区の浄化槽の保守点検、清掃を行っており、当協会職員も毎年、法定検査のために尾瀬へ向かいます。
尾瀬の美しい水環境を後生に引き継いでいくために、尾瀬を訪れる皆さんのご理解とご協力をお願いします。
福島県内の小学校などで水環境にまつわるこども環境教室を随時開催しています。