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2004年07月27日

サヨナラ負け

[画像:ヤモリ(裏側).jpg] NHKとサンテレビで高校野球、社(やしろ)×ばつ市立尼崎戦(兵庫県大会準々決勝)×ばつで社高校のサヨナラ負け。1アウト1塁2塁で三振をとった後、サードへの悪送球で、2塁ランナーが3塁を蹴ってそのままホームへ。いい投手戦だったが、社高校、春夏甲子園連続出場ならず。

日曜の朝日新聞朝刊に、天童荒太『家族狩り』(新調文庫)の書評が(書評者・中条省平)。

改稿版では副次的な登場人物の数もふえ、人間的な温かみに力点がおかれ、小説全体がふくよかな印象になった。(略)
だが、最大の変化は、新版では家族の問題と並んで、阪神大震災や9・11など世界の悲惨な事件への言及が多くなったことだ。家庭内の悲劇と世界の悲劇が無媒介に等価なできごととして比較されているのだが、その点には疑問を感じる。
村上春樹の『神のこどもたちはみな踊る』や、片山恭一の『雨の日のイルカたちは』にも通じる傾向であり、外の世界の悲劇と自分の内面の苦しみを重ねあわせることで、世界の悲惨に傷つく良心の証しにしようとするのだ。しかし、それは無根拠な自己満足にすぎない。そうした感傷をこえて、この有能な作者が世界の実像を見すえる時を待ちたいと思う。


確かに、ぼくも作品を読んだとき、それらの出来事が出てきた突拍子のなさに、「これはちょっと『自己満足』だナ」とは思ったけど、それを「無媒介」や「無根拠」、そして「感傷」だとは思わなかった。登場人物の内面的な切実さは、その切実さが深ければ深いほど、ときに彼らから一番遠い世界の悲惨な出来事に目を向かわせることだってある。この世が360度の世界ならば一番遠いものが一番近くなる可能性は高い。

同じく新聞の記事でいえば、昨日の夕刊(朝日新聞)に「子役の自然な演技 切なく温かく〜話題作『誰も知らない』是枝監督に聞く」という見出しで、映画『誰も知らない』に関する記事が載っていた。

(略)ライトは使わず、基本的に自然光のみ。アパート室内は子どもたちに実際に散らかさせた。こうしと日常をそのまま切り取ったドキュメンタリーのような映像空間を作り出した。(略)
来春には京都で時代劇「花よりもなほ」(仮題)の撮影に入る。「貧乏裏長屋モノで、貧しく清くない人間がたくさん出てくるような話」。今までと正反対にすべてを作りこむ時代劇で、今度はどんな物語をつくるのか。42歳の是枝監督の挑戦は続く。


「アパート室内は子どもたちに実際に散らかさせた」というエピソードがいい。でも、批評や記事ばかり多く目にしすぎていて、実際の作品見る前にだんだんお腹いっぱいになってきた。もうすでに次回作の話まで出てきてるし(『花よりもなほ』、楽しみなのには変わりないのだけど)。

昨日は幾分陽が陰って、ほんの少しだけ過ごしやすかったのだけど、今日はまた燦々とした陽射しで、暑い。もう上半身あるいは下半身、どちらか裸じゃないといられないぐらい(ちなみに今は上半身裸)。台所のガラス戸にへばり付くヤモリも、この暑さで干からびそうだった。




subekaraku at 14:16│Comments(3)TrackBack(0)clip!ケータイから

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この記事へのコメント

1. Posted by ashino 2004年07月27日 19:29
社負けましたね。最後は捕手の暴投って書いてあったけど、15回までの熱戦なら仕方が無いですね。僕は小野高出身なんですが、現社高校の森脇監督は当時、小野で監督やってたので応援してました。
こういう暑い日は五味鳥なんていいですよ。最高です。
http://www.ja-minori.or.jp/grumet/ban100/page06.html
2. Posted by すべからく 2004年07月28日 01:30
中継では最後、センターからのカメラで、
相手の4番を三振とって「お!」と思っていたら
すぐさまキャッチャーが3塁に投げて、その途端
キャッチャー、ピッチャーともにうずくまっていた画が映っていて、
見ているぼくとしては、何が起こっているのかわからず一瞬戸惑ったのですが、
実況の「あーっ!、悪送球!」という叫び声で
その残念な結果が伝えられていました。

ぼくはハリマに来て1年、
それまで全然知らなかった社高校という名前でしたが、
この間のセンバツ時には取材に行かせてもらったし、
(職場から社高校までは歩いて数分の距離です)
やっぱり情が移って、陰ながら応援してました。

五味鳥、噂(行きつけにしている、社のモッズ・ヘアの美容師さんからとか)
では聞いてましたが、暑い日にも良いですか?
ぜひ今度行ってみます。


3. Posted by 臼井和子 2016年04月13日 08:28
三年生の大橋に自転車ではねとばされてどこみとんじやわれいまから鹿鳴館のおこのみやさんへバイトいくのにまにあわへんやんか店長に怒られるといつてむなぐらつかんで腹をなぐり唾はいていきました大橋バイトしているのみましたすぐ退学お願いします

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